大奥と徳川家の女性たちとは? わかりやすく解説

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大奥と徳川家の女性たち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 18:39 UTC 版)

篤姫 (NHK大河ドラマ)」の記事における「大奥と徳川家の女性たち」の解説

和宮かずのみや) (和宮静寛院) 演:堀北真希 孝明天皇の妹。徳川家茂御台所。元々は有栖川宮熾仁婚約しており相思の仲であったものの、幕府から徳川家茂への降嫁要請によって江戸行きを望まれるうになる強く拒絶意思を示すも、孝明天皇に「日本国のため」と諭されて、涙ながらに承諾した江戸行きに当たって御所風生活態度変えない事を望んだ江戸到着後は側近たちの意に従って徳川家女性達とは距離を置いていたが、家茂政事について会話を交わす内に次第心を開いて行く。勅使強硬な改革指示に関しては、自身負い目を感じる一方で家茂攘夷不可能を自ら天皇上奏すべくために上洛決意、際には家茂の身を案じるがゆえに、上洛後押しした天璋院対し怨み事を吐いた家茂が京坂で病に倒れると、天皇嘆願して家茂江戸へ帰国させる事に成功帰国後は家茂今まで拒んできた実子を望むようになる一時懐妊兆し現れた時、天璋院心遣い心を打たれる懐妊誤報だったが、以後すれ違いながらも天璋院との仲も少しずつ雪解けしていく事になる。長州征伐赴いた家茂の無事をひたすら祈っていたが、その甲斐もなく家茂死去家茂没後無気力に日々送り女官たち勧め帰京準備進めていたが、天璋院気丈な振る舞い心を打たれ徳川人間として生きていく事を決意するその際剃髪して静寛院せいかんいん)と号した天璋院自分大奥を守ると宣言すると、それを支持する薩長軍に敗れて江戸退却した徳川慶喜には不快感を示すが、天璋院意見に従って慶喜助命嘆願書書いた江戸城を出る際には徳川家江戸復帰望みながら清水邸に下がるが、間もなく帰京した維新後上京して天璋院再会二人で芝居を見に行くなど良好な関係を保ったが、程なくして療養先の箱根薨去した。享年32幾島いくしま) 演:松坂慶子 元は斉彬の姉・郁姫仕えた老女で、郁姫死後はその嫁ぎ先である京の近衛家仕えていた。武道芸道礼法などに通じた才女。 斉彬に請われ篤姫に「島津宗家の姫」としての教育を施すために薩摩に下る。厳格な性格教育係として篤姫厳しく接し篤姫当初幾島嫌っていたが、鶴丸城江戸藩邸大奥と共に過ごす内に君臣間柄越えたとなってゆく。また、プライド高く譲りの物を大い嫌っていた。郁姫早世に関して自責しており、当初心の奥秘め篤姫語ろうとしなかった。 篤姫付き御年寄として大奥に入ると江戸城外の西郷・小の島と連携し一橋慶喜擁立政治工作にも関る。しかし、大奥根深い水戸嫌いの空気前に工作難航する。それでも幾島は斉彬の命を頑なに守り通そうとし、慶喜推すことに疑問感じ始めた篤姫との間にも溝が生じてゆく。 家茂将軍就任し天璋院となった篤姫徳川家人間として生きる決意を知ると、薩摩近衛家との関係を重視する自分足手まといになることを憂慮し引退宣言をして大奥から去った別れの日、天璋院は自らが婚礼着用した袿(うちき)を形身として与え長年の労に報い幾島は斉彬から預かっていた薩摩風景描かれ掛軸献上した引退後近衛家にいたが、唐橋近衛家慶喜助命嘆願書持ってきた縁で、再び大奥参上するその際小松帯刀からの願いもあって、自ら天璋院嘆願書持って官軍の陣を訪れ西郷吉之助直談判試みる。功を奏せず説得には失敗したが、西郷心を動かす斉彬の存在天璋院教える。間もなく大奥出て京都戻った滝山たきやま) 演:稲森いずみ 1,000人もの大奥女中の総取締役務め老女筆頭御年寄役。常に表情崩さず冷静沈着かつ淡々としている女性給仕担当する女中たち衣装の袖に当て布をすることを奨励するなど倹約にも気を使っているが、そのために篤姫に関することでは金銭糸目をつけない幾島とは意見対立することもある。将軍継嗣問題では南紀派属し本寿院と共に慶福支持大奥意向として取りまとめる大奥慣わしに従わなかった篤姫とは当初微妙な距離だったものの、篤姫井伊大老就任間接的に協力したため、本寿院とは対照的に篤姫同情寄せる。 家定死後も引続いて大奥取締り、重野らとともに天璋院支えるなど、幾島代わる天璋院側近筆頭といった存在になっていく。安政の大獄には批判的で、井伊大老推したことを後悔していた。 和宮降嫁に際しては、御所風暮らし希望する京方要求毅然と撥ね付け武家しきたり守り通した将軍家世継作るという大奥役目重んじるあまり、天璋院観行院家茂側室持たせることを提案する天璋院には即座に却下されるが、その深い思いやり感服し改め大奥死に場所とする事を誓う。江戸城無血開城の日、天璋院を「大奥閉じるために大奥呼ばれた人物」であると称した維新後夫婦養子をとって隠居するが、徳川家達婚約の際には養子元女中たちを連れて天璋院の許を訪れる。 本寿院ほんじゅいん) 演:高畑淳子 家慶側室家定生母。名は美津。大奥に対して倹約叫んでいる水戸徳川斉昭とその息子である一橋慶喜毛嫌いしている。 篤姫本寿院を姑として立て、彼女も篤姫を嫁として憎からず思い一日早い世継誕生願っていたが、篤姫入輿目的慶喜推挙にあったことを知ると一転篤姫憎悪してことあるごとに彼女を攻撃し家定の死も篤姫原因があると思って辛く当たった和宮入輿後は武家方急先鋒となり、しきたり従わない京方強く嫌悪している。また和宮しきたり従わない事や薩摩政治介入天璋院のせいだと批判した家茂亡き後新たに将軍就任した慶喜京都二条城政務執ることと慶喜正室大奥入らないことを聞く安堵した揺らぐ政情大奥翻弄される不安感覚えるが、天璋院静寛院大奥を守る決意固めると、自らもそれに同調して大奥結束貢献する。しかし慶喜官軍敗れ退却してきたことに激昂し慶喜の首を差し出して徳川家を守るように主張する大奥出た後は天璋院とともに一橋邸に移り以後も共に東京で暮らす。また維新後眼鏡をかけている。 観行院かんぎょういん) 演:若村麻由美 和宮静寛院)の母。名は経子(つねこ)。突然に江戸に下る事となった和宮不憫に思い孝明天皇同行申し出る江戸到着後は特にその慣わし嫌悪し和宮武家風俗触れないよう細心の注意払っている。その使命よりも和宮の事を慮っており、彼女が夫と使命との間に板挟みになっているのを察すると、自らの意思優先する事を説いた長州藩による御所襲撃の際に薩摩藩防戦尽くした事を聞き薩摩出身天璋院好感持ち始め和宮懐妊一件挟んで京方天璋院信頼を寄せるうになる。しかし間もなく心労によって倒れ和宮行く末天璋院託しながら安らかに逝去した。 庭田嗣子(にわた つぐこ) 演:中村メイコ 典侍孝明天皇側近女官和宮降嫁には難色示していたが、孝明天皇意見変えると、和宮付き女官取締役として同行する事となる。朝廷権威格式ひけらかし女官達の先頭立って天璋院江戸方の女性達様々な嫌がらせを行う。和宮の事を慮るよりも武家自体嫌悪感抱いており、和宮家茂夫婦仲よくなるのを面白くなく思っていた。 家茂死去によって悲しみに沈む和宮帰京勧めたその後体調崩し大政奉還大奥揺れる中で亡くなった志賀(しが) (志賀豊倹院) 演:鶴田真由 家定側室御中﨟美人ではあるが、摘んだ花を食べたり家定お成り待って千羽鶴ひたすら折り続けるなど、奇行持ち主唯一の側室であるために悪い噂絶えないが、純粋に家定好意持って仕えている。そのため、家定訃報接すると常に側近にあったのに彼の体の異常に気付かなかった篤姫責めたその後落飾して豊倹院ほうけんいん)と号する大奥を下がる日には、家定心から愛した女性篤姫だけであった告げ悲しみに沈む篤姫が再び立ち上がるきっかけ作った大奥下がってからは桜田御用屋敷家定菩提弔いながら過ごす。 重野(しげの) 演:中嶋朋子 天璋院付き女中大奥での工作有利に進めるために幾島の命を受けて本寿院滝山注視命じられる当初は表使であったが、幾島大奥を去る際に、表に顔の利く事を見込まれ御年寄抜擢される。以後天璋院側近として仕えて一番の理解者となり、時には冷静に天璋院たしなめる事もある。 天璋院故地である薩摩と戦う事になることを危惧して天璋院薩摩帰るように願うが、その決意曲げるには至らず、却って天璋院覚悟感服する大奥出てからも天璋院仕えるが、質素な暮らし強いられる天璋院苦労させないために、数人女中連れて天璋院の前を去った徳川家達婚約の際には滝山らと天璋院再会する唐橋からはし) 演:高橋由美子 御年寄実家京都漢方医で、上方との繋がり見込まれ天璋院付きとなる。重野らに次ぐ側近として天璋院支える。やや能天気一言多いのが玉に瑕だが、客観的に物事考察する一面もある。天璋院大奥を自らの家族として遇した時には号泣した天璋院徳川慶喜助命嘆願書を書くと、自ら願い出て京の近衛家赴く嘆願書受け取る事は拒否されたが、天璋院旧知である幾島連れ帰った大奥出た後も引き続き天璋院仕え、重野が去った後は第一側近となり、天璋院亡くなるまで仕えた歌橋(うたはし) 演:岩井友見 上臈御年寄家定乳母本寿院近侍している。篤姫家定との間に一日早く世継生まれるようにと本寿院と共に知恵を絞るが、篤姫輿入れ目的判明する逆に二人仲を裂くための策を練るうになる家定死後も本寿院の側近として仕えており、和宮入輿後は本寿院とともに京方態度に不満を持ち、また薩摩政治介入天璋院何らかの関係があると思い、彼女に不信感持った家茂亡き後新たに将軍就任した慶喜正室大奥入らないことを聞くと、大奥存在意義無くなることを危惧した大奥出たも本寿院とともに余生を送る。 土御門藤子つちみかど ふじこ) 演:竹本聡子 和宮付き女官江戸方の女中たち対立し衝突する事となる。また他の女中たち同じく攘夷思想持っており、薩摩藩による生麦事件攘夷決行と声を上げた京方女官では天璋院への使者へ立つこともしばしばある。和宮徳川慶喜助命嘆願書を書くと、率先して自らが上洛する事を志願した和宮大奥下がっても後、側近くに仕えた少進しょうしん) 演:中村春菜 和宮付き女官大政奉還断行されると、大いに不安を覚える。 能登(のと) 和宮付き女官静寛院側近で、常々攘夷唱えている。 天璋院付き大奥女中 初瀬(はつせ) 演:宮地雅子 御年寄初め江戸城大奥入った篤姫付きとなり、今まで風習ことごとく異を唱える篤姫振りまわされる事になる。しかし次第篤姫側近として忠勤するようになる篤姫落飾後、間もなく大奥下がった常磐井(ときわい) 演:戸谷友 上臈御年寄初め江戸城大奥入った篤姫付きとなる。 花園はなぞの) 演:こだま愛 上臈御年寄。かつての天璋院部屋豪華な調度品揃えた常磐とともに天璋院支え女中一人常磐(ときわ) 演:安倍麻美 天璋院付き女中天璋院命じられて、かつての天璋院部屋豪華な調度品揃える。しかし京からやってきた女中たちとは折り合い悪く天璋院訴えるようになるその後も重野に次ぐ側近として天璋院仕えた江戸城開城後も天璋院仕えることを望むが、若年である事を理由天璋院から家庭を持つ事を諭された。その後家庭持ち徳川家達婚約の際に子供たち連れて天璋院元に現れる岩野(いわの)/ 川井(かわい) 中年寄。初め江戸城大奥入った篤姫付きとなる。 ふく 御中﨟篤姫江戸城大奥入って初めての朝、篤姫起床促した江戸城開城前に、かよ・くわとともに天璋院先んじて大奥下がった徳川家達婚礼の際に天璋院再会する。 かよ 御中﨟篤姫朝食の膳を担当していた。江戸城開城前に大奥下がった徳川家達婚礼の際に天璋院再会する。 くわ 御中﨟篤姫大奥入って初めての朝に髪をといた。また、ふくらとともに篤姫起床時のしきたり教えた江戸城開城前に大奥下がった徳川家達婚礼の際に天璋院再会する。 さか 御中﨟篤姫お召し替え担当していた。 みや 御中﨟篤姫仕える。 福田(ふくだ) 表使。天璋院仕える。 近衛泰子(このえ ひろこ) 演:長谷川愛美 近衛家娘。徳川家達婚約するみき / すわ / つよ 御中﨟徳川家定仕える。 岩尾(いわお)/ てつ 御年寄本寿院仕える。

※この「大奥と徳川家の女性たち」の解説は、「篤姫 (NHK大河ドラマ)」の解説の一部です。
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