土木工学
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土木工学(どぼくこうがく、英語: civil engineering)とは、自然災害等の社会課題の解決および環境の創造・維持発展を目的として、社会基盤を整備する工学である[1]。主な対象として、鉄道、道路、橋梁、トンネル、港湾、空港、海岸、河川、ダム、廃棄物処理、水道(上水道、工業用水道、下水道)、砂防、土木景観などがある。また、土木工学部分の発電施設、通信施設、環境保全、造成、交通、国土計画なども含まれ、対象は多岐にわたる。これらを取り巻く人工物は総称して「土木構造物」と呼ばれる。一般的に土木構造物は、公共事業として建設され、長期間に亘って社会・経済活動を支えている。
土木技術
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ローマ軍団兵の特色の一つとして、その優れた土木技術が挙げられる。彼らは軍団基地に駐屯しているとき、訓練ばかりではなく、ローマ街道の敷設・補修工事を常に行っていた。労働を卑しみそのような作業を奴隷に押し付けたギリシャ人とは対照的であった。その技術水準は非常に高く、エンジニアリングに無知だったガリア人たちが見守る前で森から木を切り出したと思うと、ほんの数時間で攻城兵器を建造して見せたほか(あまりの速さにそれを神の力だと思ったガリア人は戦わず降伏した)、3日でライン河に木造の橋を架けてゲルマン人を奇襲することもできた。全ての作業がマニュアル化されシステマチックに遂行された。たとえ1日の野営地でも整然と区画を設定し、(排水溝まで備えた)通路を敷き、柵で囲った陣形を構築したので天候の急変や不意の敵の夜襲などに対しても万全の備えを示していた。建設した街道や水道橋には今日でも使用されているものがある。 軍団兵が建築した石橋は現在でもヨーロッパの各地に残っており、2千年が過ぎた現在でも人や車が渡ることができる。欧州には、その各地に残る橋が示す古代ローマ帝国の建築技術の高さから、古代ローマ帝国当時に作られたという俗説をもつ「悪魔の橋」が現在でも数十伝わっている。都市計画にも長け、現在のいくつかのヨーロッパの主要都市(ウィーン(ウィンドボナ)、マンチェスターやランカスターなど)は軍団の駐屯地を端緒としている。
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