衛生工学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 00:50 UTC 版)
衛生工学について、山本剛夫(当時京都大学工学部衛生工学教室)による論考『環境工学と衛生工学』(「環境技術」Vol. 8 (1979年 No. 12 )で、世界保健機構が「衛生工学とは、人間の身体的・精神的及び社会的に良好な状態、すなわちsocial well - beingを推進するために、人間の自然的環境を工学的手段によって制御することである、と理解される」と定義しており、したがって衛生工学は工学的手段によって人間の健康を推進さすことを主たる目的としているとしている。 関連する学門に空気調和工学、建築環境工学や都市工学がある。 日本における学会に空気調和・衛生工学会がある。また、関連資格には空気調和・衛生工学会設備士、衛生工学衛生管理者などがあり、水道技術管理者、廃棄物処理施設技術管理者、特別管理産業廃棄物管理責任者、建築物環境衛生管理技術者、除害施設等管理責任者、建築設備士、浄化槽設備士等は、大学などにおいて理学、薬学、工学、農学の課程で衛生工学もしくは化学工学に関する科目を修めて卒業した者や衛生工学、水道工学を専攻で実務経験を持つ者などが受験することができるとしている。技術士には技術士衛生工学部門が、労働衛生コンサルタントに労働衛生工学の分野が設けられている。 エコテクノロジーは衛生工学分野で自然の機能を活用した浄化技術の意味から用語が派生している。
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