今週の歌
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「ファイト (テレビドラマ)」の記事における「今週の歌」の解説
番組では「歌う女将」・絹子として登場する由紀さおりが、毎週日本を代表する歌謡曲や叙情歌を劇中に織り込んでいく。 放送週(放送日)取り上げた楽曲(発表年)原曲歌手・作者シチュエーション第1週(3/28) ここに幸あり(1956年(昭和31年)) 大津美子詞 - 高橋掬太郎曲 - 飯田三郎 (駒乃館)四万温泉で楽しむ優たち家族の姿が映し出されていく。絹子のステージ。湯に入る啓太と檀、亜沙子と優。焼き饅頭、足湯、スマートボール。宿の玄関での記念写真を撮る家族、そして最後に「幸せな家族だった、幸せでいることが当たり前の家族であった」というナレーション。 第2週(4/5) 胸の振り子(1947年(昭和22年)) 霧島昇詞 - サトウ・ハチロー曲 - 服部良一 練習が終わった後に優が里夏と高崎公園でソフトクリームを食べながら話していると、隆行と腕を組んだ絹子がこの歌を歌いながら唐突に現れる。 第3週(4/16) 寒い朝(1962年(昭和37年)) 吉永小百合和田弘とマヒナスターズ詞 - 佐伯孝夫曲 - 吉田正 (駒乃館) 「北風吹きぬく 寒い朝も」で始まる歌に乗せて、逆風にもめげず頑張る家族の姿が映し出される。セイフティーバントをして一塁に駆け込む優、営業する啓太、バイトをする亜沙子。 第4週(4/20) 小鳥の歌(1953年(昭和28年)頃) 不明詞 - 与田準一曲 - 芥川也寸志 駒田家の居間で、敏美が大和に亜沙子の噂話をしている間、隆行は切り絵を作っている。二人が退散した後、隆行は作っていた切り絵を絹子に見せる。それは、ステージで歌う姿を描いたもの(児玉清の作品と推測される)だった。喜んだ絹子はこの歌を歌い出し、隆行もそれに加わる。 第5週(4/27) 川の流れのように(1989年(平成元年)) 美空ひばり詞 - 秋元康曲 - 見岳章 住み慣れた家から工場への引越しの荷物を載せた車が動き出すとこの歌が流れ始める。駒の館の玄関で撮った写真を優が見ると、「写真を撮るなら4人一緒と思った」とのナレ。絹子のステージを聴く佳代。切り絵を作る檀とそれを見守る大和、布団を敷く亜沙子と敏美、啓太、最後に、工場で引越しの片づけをしながら写真を見て「おやすみなさい」という優。やはり、あの写真である。 第6週(5/3) 星影の小径(1950年(昭和25年)) 小畑実詞 - 矢野亮曲 - 利根一郎 (駒乃館) 客として駒の館に泊まっている佳代(注)が、大和を呼び曲に合わせて躍り始める。大和は敏美に離れろと言われ逃れようとするが、佳代は離さない。亜沙子は「まったくぅ(怒)」と言うが佳代は気にしない。(注)亜沙子が初めて一人で受け持つ客になる。 第7週(5/14) 見上げてごらん夜の星を(1963年(昭和38年)) 坂本九詞 - 永六輔.曲 - いずみたく (駒乃館) 「大事な人の幸せを願う」この歌をリクエストした西郷が映された後、通学する優が映される。学校で仲間はずれにされている里夏。「ふたりなら苦しくなんかないさ」という歌詞。練習する里夏とすれ違う優。メールを受け取る優「私ソフト頑張る!、優の分も。里夏」なお、次の日から優は学校に行けなくなる 第8週(5/17,18) サイゴウジョンコ応援歌(番組オリジナル楽曲) 由紀さおり(※)詞 - 橋部敦子曲 - 榊原大 (5/17)ジョンコが初めて東京のレースに出る日、ジョンコを応援するために駒乃館の家族はテレビの前に集まっている。応援の切り絵を持っている檀も隆行の隣にいる。やがて、亜沙子もこの輪に加わると、絹子は自作の応援歌を披露し、全員で合唱する。この後、レースが始まりジョンコは優勝し、喜ぶ優がテレビに映し出される。(5/18)檀が優を元気づけるために共に歌う。 第9週(5/25) 手のひらを太陽に(1962年(昭和37年)ごろ) 不明詞 - やなせたかし曲 - いずみたく 工場の従業員だった中村の家族が駒の館に泊まりに来る。絹子は彼を湯に入らせるために預かった赤ちゃんを優に渡してこの歌を歌い始める。赤ちゃんを抱きながら微笑む優が映される。このあと、「やっぱり人とふれあう仕事にしようかなぁ」と優はつぶやく。 第10週(6/4) お母さん(不明) 不明詞 - 西條八十曲 - 中山晋平 檀の家出事件が解決した夜、絹子は隆行を膝枕にのせながら、大和や琴子が檀と同じ年だった頃に思いをはせて歌う。うとうとした亜沙子に毛布をかぶせる優、そばで琴子が窓越しに見つめる先には月がある。檀の寝顔を見つめる啓太、佳代。月を見上げる大和と敏美、再び琴子、亜沙子、優、啓太、そして「おかあさん」と寝言でつぶやく檀。最後に再び月が映し出される。 第11週(6/11) BELIEVE(1998年(平成10年)) エンジェルスハーモニー詞 - 杉本竜一曲 - 杉本竜一 優に駒乃館に招待された啓太を囲み久しぶりに談笑する家族。そして、絹子のステージを見る啓太、亜沙子、檀が映し出される。懸命に働く優は、一区切りがつくとステージを覗き、楽しんでいる3人の姿を見て微笑む。星が映し出され、それを見つめていたのは仕事が終わり露天風呂に浸かっている優だった。そして、そこに敏美が登場する。 第12週(6/15) はるかな友に(1962年(昭和37年)) ボニージャックス詞 - 磯部俶曲 - 磯部俶 隆行が四万に疎開した時の話を優にした数日後、疎開時代の友達が例年のように泊まりにやってくる。彼らを迎える隆行ら従業員達。夜になり彼らと肩を組み絹子の歌を聴く隆行、そして、その姿を微笑みながら見つめる優。「優はうらやましく思った。うらやましくて、うらやましくてたまらなかった。」というナレ。 第13週(6/24) 風(1968年(昭和43年)) はしだのりひことシューベルツ詞 - 北山修曲 - 端田宣彦 屋上で風に吹かれて夜景を見つめる優、場面が変わり隆行のそばで絹子が歌い始める。睦まじい敏美と大和、ジョンコと村上、テレビを見て微笑む佳代、お盆を磨く亜沙子、紙飛行機を折り川崎に見せに行く檀、外に出かける啓太、寝ぼける太郎。再び屋上の優、太郎を想うのだろうか?琴子が帰ってきて、夜景をみる優の姿が最後に映し出される。 第14週(7/1) 冬の星座(発表年不明) (文部省唱歌)詞 - 堀内敬三曲 - ヘイス クリスマスの夜、眠る檀、その横にあるクリスマスプレゼントを入れるための赤い靴下が映し出される。空から映し出された東京の夜景、東京タワーの周辺が映し出される。その空の下で、パンダの姿で看板を持ち働く啓太、耳には、赤い帽子をかぶっている。夜景を経て、客の部屋で布団を用意する亜沙子がいる。そばには、幸せそうなカップル、亜沙子はややふくれ面である。クリスマスツリー、クリスマスパーティーの後で、次の日の仕事が始まるまでを太郎の部屋で寄り添い見つめ合って過ごす琴子と太郎がいる。そして、部屋にいる優、アイロンをかける佳代の傍らで、膝を折り座り琴子のところで作ったクッションに顔を埋めている。ため息、そして、「優が恋をした」というナレ。 第15週(7/8) 愛燦燦(あいさんさん)(1986年(昭和61年)) 美空ひばり詞 - 小椋佳曲 - 小椋佳 年末になり啓太が東京からやってきた夜、絹子のステージを見る木戸家の四人、檀を肩車にのせている啓太、横にいる優と亜沙子。絹子の歌う姿と、照明の係をしながら見守る隆行。優、啓太と檀、亜沙子が再び映し出される。幸せそうである。 第16週(7/16) なごり雪(1975年(昭和50年)) イルカ詞 - 伊勢正三曲 - 伊勢正三 琴子が結婚相手として太郎を連れてきた日の夜、隆行はひとりでコップ酒を飲んでいる。別の所で頬杖をつき座る琴子。厩舎の部屋で同じく頬杖をつきすわる太郎、元気のない太郎を入り口のところから心配そうに見つめる村上。駒田家の台所で元気なくすわる優。そして、隆行がやってくる。 第17週(7/20) 夜明けのうた(1964年(昭和39年)) 岸洋子詞 - 岩谷時子曲 - いずみたく 絹子が4月からは自分は女将を退き、代わりに敏美が女将になると発表した夜、絹子はいつものようにステージで歌い始める。お客を席に案内する敏美、いつにも増して生き生きしている。それを暖かく見守る優と亜沙子。歌う絹子を敏美と大和が仲良く見つめる。優と亜沙子の視線の向こうには、ベッドに横たわり、まだ動かない指を見つめる啓太がいた。 第18週(7/28) ふれあい(1974年(昭和49年)) 中村雅俊詞 - 山川啓介曲 - いずみたく 病院にやってきた亜沙子に「いままでありがとう」と啓太が気持ちを伝えた夜、絹子の歌を聴いている亜沙子がいた。部屋でボールを使いリハビリをする啓太。勉強をしている優と、眠っている檀。駒の館の一室でたたずむ亜沙子、赤い服を着ている。上に白いものを羽織り、家に戻ってくる亜沙子を佳代を含めた家族は迎える。 第19週(8/6) 翼をください1971年(昭和46年)) 赤い鳥詞 - 山上路夫曲 - 村井邦彦 啓太は工場の機械を覆っていた白い布をとりさり、バネを作りはじめる。亜沙子はそばで啓太を助けている。厩舎では優が馬のそばで掃除をしている。電話で営業をする啓太。干草の手入れをしている優に、馬から降りた太郎が声をかける。工場に戻ってくる啓太、注文が取れたのを知り喜ぶ亜沙子。コーヒーを飲み団欒する。続々と増えていく注文票、そしてついに従業員を呼び寄せる日がやってくる。 第20週(8/13) 埴生(はにゅう)の宿(発表年不明、原曲「Home Sweet Home」) 不明訳詞 - 里見義曲 - ビショップ 佳代が村上を招いて木戸家では夕食をとっている。村上は多少戸惑っているが、佳代は楽しそうである。村上の見つめる先に東京のクラブで歌う絹子がいる。客席で聞いている琴子と隆行、琴子の思いの先は、厩舎の部屋で引越しの準備をしている太郎である。食事が終わり村上を見送る木戸家の人々。優は、村上が振り返りまた挨拶をするところを見る。そして、思いは、厩舎で馬の世話をする太郎の元へ。しかし、彼の思いは琴子にある。ジョンコの初勝利の時に映した写真を手に取る優、そこに写っている太郎を見つめている。そして場所は変わって、村上厩舎。馬房で太郎はジョンコを見つめている。 第21週(8/18) 赤いサラファン1833年 詞 - ツィガーノフ訳詞 - 津川主一曲 - ワルラーモフ 東京のクラブで歌う絹子、それを客席で見つめる佳代。机に向かい仕事をする琴子、見つめる先にはジョンコのもとにいる太郎がいる。太郎たちと写っている写真を自分の部屋で見つめる優、馬に乗る太郎を思い浮かべる。 第22週(8/24) ブラームスの子守り歌(発表年不明) 不明訳詞 - 堀内敬三曲 - ブラームス クラブで乾杯をする琴子と西郷のもとに、隆行が現れるが、妙に気張った格好をしている。舞台裏から出てきた絹子を、大学の友人がハイタッチで迎える。それに応える絹子であるが、隆行の姿をみて何かをささやく。琴子は「素敵」と行っているのだと気づき、隆行に伝える。隆行は立ち上がり、絹子は歌い始める。場面は、厩舎の部屋でお茶を飲む村上と佳代に移り変わる。太郎は気を使って厩舎でパンを食べているようである。洗物をする優、絵を描く檀、寝室で臥せっている亜沙子に声をかける啓太。そして、優と檀のもとに啓太が戻ってくる。檀が書き終えた絵は亜沙子を描いたものであり、優と啓太はそれを見て感心する。 第23週(8/30) 東京ラプソディ(1936年(昭和11年)) 藤山一郎詞 - 門田ゆたか曲 - 古賀政男 優に敏美が「気晴らしに一緒に行かない?」と敏美が言った後、場面は切り替わり、東京タワーの夜景が映し出される。クラブで歌を歌う絹子が映し出され歌いはじめる。テーブルを囲み、優、隆行、大和が座っており、絹子の歌に拍手をしている。「たーのしみやこ」「こーいのみやこ」と歌うと、客席から「都」と応答が来る。歌に区切りがつくと敏美がマジックを行う。その後、また絹子を歌が続き、最後にまた敏美がステージに登場する。 第24週(9/8) 花(1980年(昭和55年)) 喜納昌吉&チャンプルーズ詞 - 喜納昌吉曲 - 喜納昌吉 クラブで絹子が歌い始める。川の流れが映し出した後に、切り絵をする隆行、馬を見つめる村上、馬の世話をする優が映し出される。最後に再び絹子の歌う姿が映し出される。 第24週(9/9) サイゴウジョンコ応援歌・アカペラヴァージョン ※詳細は第8週参照 ジョンコの引退式。 第25週(9/17) 愛の讃歌(HYMNE A L'AMOUR)(1958年(昭和33年)) 越路吹雪訳詞 - 岩谷時子曲 - MONNOT MARGUERITTE ANGELE 群馬交響楽団のコンサートにおいて、絹子がその演奏をバックに歌を歌うことになる。歌う前に「今日はあなたのために歌うわ」と絹子が隆行に伝える。歌が始まり、客席にいる優、岡部、檀、啓太が映し出される。家で子供を抱く亜沙子、子供を囲む敏美と大和。再びコンサート会場で絹子を舞台の袖から見守る隆行と琴子が映し出される。客席の優と太郎、佳代と村上、再び優と岡部。「あなたと二人」と絹子が歌った時に涙ぐむ隆行。再び優と岡部、横目に見る太郎。優の手を握る岡部、少し戸惑いながら握り返す優。絹子は歌い終わり、拍手が起きる。 第26週(9/23) いつでも夢を(1962年(昭和37年)) 橋幸夫、吉永小百合詞 - 佐伯孝夫 曲 - 吉田正 (駒乃館)久しぶりの絹子のステージである。優の一家が優の高校卒業を祝って駒乃館に泊まりにきたのであろうか、客席にいる。啓太はタオルを首にかけ、亜沙子は子供を膝に乗せている。照明をする隆行、再び優の一家、いつもより優が長く映し出される。中居の三人組と敏美、隆行と大和、そして最後に優の一家が映し出される。 第27週(9/28) 涙そうそう(2000年) 夏川りみ、森山良子、BEGIN詞 - 森山良子 曲 - BEGIN (駒乃館)絹子が歌いだすと、工場の従業員と共に啓太が客席にいる。照明をする隆行、敏美と大和。琴子の部屋で子供を抱く亜沙子。太郎と共にジョンコを引いて楽しげに話しながら歩く優が映し出される、やがて、厩舎でジョンコを挟んで寄り添いあう二人がいた。 (駒乃館)「駒乃館」のステージで絹子が歌い始めるところから始まる。 (※)2005年8月の放送から、ストーリー展開上時間が余った場合に、本仮屋らが歌うヴァージョンが放送されている。ちなみにこれが初めて放送されたのは後述の特別編だった。
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