事大主義・小中華思想・儒教・属国史とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 事大主義・小中華思想・儒教・属国史の意味・解説 

事大主義・小中華思想・儒教・属国史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:52 UTC 版)

韓国起源説」の記事における「事大主義・小中華思想・儒教・属国史」の解説

朝鮮半島歴代王朝は長期間渡って中国大陸歴代王朝による直接統治受けたり藩属国となっており、例えば、三韓族は楽浪郡帯方郡所属して間接支配受けていた他、新羅当初は韓 (三韓1つ馬韓族が建てた百済)・倭国満州民族高句麗属国であり、その後北斉北朝)・陳(南朝)隋・唐朝貢服属するようになる高麗は宋・契丹(遼)・女真(金)・明の藩属国であり、元の時代には直接支配受けた李氏朝鮮明・清藩属国であり定期的に朝貢していた(日清戦争まで)。これらの歴代王朝の多く中国歴代王朝による冊封を受け(中国朝鮮関係史参照)、朝鮮半島では中華文化に対して卑屈なまでに尊ぶ事大主義と、自らを中華一部見做して「劣等な周辺諸国に対して優越する信じ小中華思想時代長く続いた近代至り宗主国である清が日本日清戦争によって敗れると小中華思想現実面で立ち行かなくなる。小中華思想の上では劣等なければならない日本によって併合近代化され日本文化大量に流入すると、日本対す劣等感反日感情広がった第二次世界大戦後独立したが、国民国家形成国際的な認知を得るために必要な自民族の歴史と文化基づいたアイデンティティー不足することとなった。そこで、既に世界的に認知度の高い日本文化中国文化などを韓国起源剽窃することで、国家アイデンティティ形成海外からの認知向上、自国併合化した上に、長年大国として君臨してきた日本・中国対す劣等感克服同時に容易に果たそうとしていると考えられている。 また、このような小中華思想儒教思想民族主義が加わることによって「優越長男中国次男韓国朝鮮)、劣等な三男日本」、「優越な母の韓国劣等な捨て子日本」という認識発生しさらには、 「先進的文化的優秀な朝鮮が、未開野蛮劣等な日本先進的な文明授けてやった。」 「日本韓国優れた文化受け入れただけの文化劣等国」 「日本有史以来一枚見下げるべき文化的劣等者」 「全ての日本文化朝鮮源流がある」 「百済人日本建国した」 という歴史観広く浸透し日本文化対す韓国起源説温床となっている。 このような日本蔑視は、日本列島を指す「島国」という言葉が「劣等未開」という意味で使われていることからも伺え駐日韓国大使テレビインタビューで使うまでになっているまた、韓国マスコミも、「日王」「チョッパリ」「ウェノム」「イルボンノムドル」などの日本日本人を指す侮蔑語日常的に使用し、 「古代韓民族の中の質の悪い犯罪者を「おぼれ死ね」と丸太縛って海に流してにたどり着いたのが国際的なならず者低質日本民族正体だ」 「『日本猿』と『チョッパリ』、どちらが日本人呼び名相応しいか?」 「裸でを獲っていた人に我々が文化伝えてやったのに何を言ってるんだ」 「『倭人』という言葉がある。とても小さくてみすぼらしいという意味の倭だ。人間度量小さくて狭い場合私たちは『小さい奴』という言葉を使う。日本そのような種族だ。」 「『日本猿』という呼称がある。陰湿凶悪他人真似はうまい人に、よく『のような奴』と非難する日本はそののように卑怯な種族だ。」などと、極度に侮蔑的な対日論評日常的に行っている。このように韓国社会全般では「韓国人の優秀性」と「日本劣等性・未開性・野蛮性」を扇動する傾向強く韓国起源説発生しやすい環境醸成されている。 また、自著の中で水野俊平野平俊水)は韓国の「情」に言及している。朝鮮半島史は一貫して外敵との戦い歴史周辺強国侵略占領され事大する歴史)であり、「偉大な民族史」に憧れ心情は「理解できないことでもない」としている。また、韓国大衆の間で、「朝鮮半島史が日帝親日派により不当に矮小化された」と信じられている為、「植民地史観から歴史回復復元)する」という名目行われる起源説主張が非常に受け入れられやすく、正統派歴史学者偽史起源説異議唱えにくい状況になってしまっていると分析している。また、日本人学者起源説否定した場合歴史歪曲する日本右翼学者」とレッテル張られ深く議論されることはまずない。そのため、韓国学会ですら全く認められていない疑問視されているような起源説であっても否定する言説表れないため、韓国大衆に「事実」として認識され広まっていくケースが多いとしている。 台湾評論家である何則文(中国語版)は「韓国起源説」について以下のように分析する2015年柯文哲台北市長韓国訪れた際に、2015年夏季ユニバーシアード選手村にある「韓醫韓医学)」という横断幕見てショック受けたことがあるそのこと台湾メディア報じると、「漢方医学中国医学であることを否認して韓医学称するなんて、恥知らず」と多数台湾人非難したが、台湾人が怒るのは、原理主義的中華思想過ち犯している。何故なら、台湾人非難する韓国起源説は、中華文明束縛から解放され韓国人が独自の価値観構築する過程だからである。 朝鮮の歴史は、周武王による殷帝辛征服後殷朝残党朝鮮移民し箕子朝鮮建国した。戦国時代には燕国将軍である衛満移民率いて箕子朝鮮入り衛氏朝鮮建国するなど朝鮮古代から中国一部だった。この中国の地方政権がようやく「祖国抱擁」に戻ったのは、漢武帝時代である。漢武帝紀元前108年衛氏朝鮮破壊し、そこに漢四郡設置朝鮮半島植民地にした。400年以上にわたって中国植民地だった漢四郡は、中国東北部において台頭した高句麗によって滅ぼされた。高句麗中国外患となり、高句麗領は現在の北朝鮮東三省にまたがる。高句麗は、現在の中国領で建国されたので、中国の歴史家は、中国地方政権だったと考えている。隋煬帝高句麗討伐した理由は、高句麗中国控制から離脱した中国地方政権であり、この分独立運動排除しなければ中国統一完成しない考えたからである。そして、唐高宗祖国統一完成させた。宋代北方契丹新王朝高麗王朝争い一時期高麗王朝独立していたが、その後元朝台頭により、高麗王朝独立奪われた。李氏朝鮮という国号朱元璋命名した李氏朝鮮建国王・李成桂高麗王朝王位簒奪し、明朝礼部新政権国名について問い合わせる手紙出したとき、朱元璋が「東夷国号朝鮮のみ」と答えたことに由来する李氏朝鮮明朝元号使い国家という概念もなく、中国中心ということにちなんで「東国」と自称し明朝服飾を身にまとっていた。現在、韓服称しているが、実際明朝服飾である。 1000年上の歴史をもつ朝鮮では、自己の文字がなく、中国語文章書き自分たちは中華文明一部であり、孔子孟子聖道継承していると自認しており、李氏朝鮮世宗朝鮮固有の文字創製推進した時には、「昔から九州では、風習方言違っていたが、風習方言が違うからといって文字変えた人はいない。中国は、朝鮮には箕子遺風箕子文物箕子礼楽があると朝鮮人中国人なぞらえている。諺文をつくり、中華捨てて夷狄になることは、文明対す反逆ではないか」と士大夫から強烈な反発受けた士大夫は、国家という概念をもっておらず、「九州」に朝鮮含み箕子遺風継承し中華聖道継承していることに深い誇り抱いていた。このような士大夫抵抗により、20世紀になってようやく諺文全国普及した明代朝鮮は、自らを中華一部であり、自らは中原から移民した箕子の子孫と認め中原同一文化共有していた。朝鮮人思慕祖国である明朝崩壊したが、『朝鮮王朝実録』に「吾東方箕子以來教化大行、男有烈士之風、女有貞正之俗、史稱小中華箕子我が東方来て、民を教化され、男は烈士に、女は貞節となり、小中華となった)」とあるのは、漢人中華王朝終焉受け入れることができなかったことを示す。李氏朝鮮では明朝服飾を身にまとい、その後清に隷属したが、人々崇禎紀元使用しており、崇禎から200年後文書でさえ崇禎紀元使用している。人々明朝懐かしみ、清朝皇帝を「王」と呼ぶほどであり、明朝鄭成功統治下の台湾でもみられない現象が、李氏朝鮮ではおこなわれていた。19世紀後半まで、朝鮮では自らを中国人箕子の子孫と称していた。「太極旗」は、1882年韓国使臣朴泳孝と金玉均が外交交渉時に清国の「黄龍旗」を使用できるよう清国許可求めたが、清国拒否したことから、その代わりに在韓中国使節だった馬建忠が「太極旗」をデザインしたおとなしかった中国の弟が、突如として、自らは中華聖道継承していないと主張するようになった背景には檀君がある。日韓併合後、有史以来中国支配され、自らの道を自らで切り開くことができなかった朝鮮人悲劇見出した申采浩は、国家民族アイデンティティ構築するためには、歴史改竄する必要がある悟り中華文明儒教束縛から解き放ち朝鮮人自己視点から歴史描いた。こうして、中華文明起源箕子から架空の人物である檀君置き換えることにより、歴史改竄した申采浩は、「沒有歷史,就沒有民族。(歴史なくして国家なし)」と宣言した申采浩によって、朝鮮人たちはもはや中華文明一部ではなく独立した朝鮮文化であると妄想するようになった2000年上の歴史を持つ朝鮮が、中国から独立してから、まだ100年余りしか経っていない。漢代植民地漢四郡時代から、中国日本肩を並べ東アジア大国となった現代韓国は、かつては自らを箕子の子孫だと自認していたが、現在では、中華文明への執着から解放され韓国人であることに誇りをもち、脱中国運動はじまり、その脱中国運動こそが「韓国起源説」である。

※この「事大主義・小中華思想・儒教・属国史」の解説は、「韓国起源説」の解説の一部です。
「事大主義・小中華思想・儒教・属国史」を含む「韓国起源説」の記事については、「韓国起源説」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「事大主義・小中華思想・儒教・属国史」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「事大主義・小中華思想・儒教・属国史」の関連用語

事大主義・小中華思想・儒教・属国史のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



事大主義・小中華思想・儒教・属国史のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの韓国起源説 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS