よしずとは? わかりやすく解説

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よし‐ず【××簀/××簀】

読み方:よしず

ヨシ編んで作った簀(す)。よしすだれ人目日ざしをさえぎるのに使う。《 夏》「影となりて茶屋の—の中にをる/誓子」


よしず

葦を並べ糸で編みつらねて作ったすだれ。おもに日よけに使う。

葦簾【よしず】

遮光材一種。葦の編んだすだれ。 (Reed BlindScreen])

吉津

読み方
吉津よしず

すだれ

(よしず から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 19:43 UTC 版)

すだれ(簾)は、などを編んで部屋の仕切りあるいは日よけのために吊り下げて用いるもの[1]。家屋の開口部等に用いられる遮蔽具である[2]

概要

立て簾(たてす)

すだれは原材料となるタケ、ヨシハギガマなどを編み込み、室内の仕切りや日よけに使用するものである[3]

語源は「簀垂れ」であるとする説と住み家である「巣」に垂れ下げて邪気を避けたものに由来するとの説がある[4]。『万葉集』に秋の風で簾が動く様子を詠った短歌があり[5]、簾の歴史は少なくとも奈良時代まで遡る。

吊るして用いる簾(すだれ)に対して、特にヨシを素材として軒先などに立て掛けて使用されるものを葦簀(葭簀、よしず[注釈 1])もしくは立て簾(たてす)という[2][7]

また、簾(すだれ)の種類として、室内外で用いる「内掛けすだれ」と「外掛けすだれ」がある[3]。このほかに障子衝立屏風などと組み合わせた「応用すだれ」や海苔巻き蒸籠に用いられる「小物すだれ」がある[3]。なお、すだれ状のものを商品等の包装用にしたものは包装用すだれと呼ばれる[8]

御簾

源氏物語の中の御簾

御簾(みす)とは、特に緑色の布の縁取りなどをした簾のこと。「ぎょれん」とも読む。

神社で用いる御簾は、細く削った竹を赤糸で編み、縁を四方と内に縦に三筋附ける。本殿の御簾は鉤も鉤丸も外側に附けるが、それ以外は内側に附ける。かかげ方は、内巻に巻き上げると定められている[9]

葭簀壁

葭簀(よしず)を壁下地にして漆喰やモルタルを塗る構法に葭簀壁がある[2]

脚注

注釈

  1. ^ ヨシはアシの忌み言葉[6]

出典

  1. ^ 意匠分類定義カード(C1) 特許庁
  2. ^ a b c 松本直之「近代の建築技術書における葭簀壁構法の変遷 近代の建築技術書における葭簀壁構法の変遷」『日本建築学会技術報告集』第30巻第76号、日本建築学会、2024年10月、1470-1475頁。 
  3. ^ a b c 東京都伝統工芸品 江戸簾”. 田中製簾所. 2025年7月25日閲覧。
  4. ^ 2 古代のすだれ”. すだれ資料館. 2025年7月25日閲覧。
  5. ^ 「君待つと我が恋ひおれば我が宿の簾動かし秋の風吹く」(巻四・四八八、作者:額田王
  6. ^ 『新明解国語辞典』三省堂〈第59刷〉、1989年1月30日、1197頁。 
  7. ^ 環境 2014年夏号”. 2025年7月25日閲覧。
  8. ^ 意匠分類定義カード(F4) 特許庁
  9. ^ 八束 清貫『神社有職故実』神社本庁、1951年、76頁。ASIN B00CJ7Z8B8 

関連項目


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