よしずとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > よしずの意味・解説 

よし‐ず【××簀/××簀】

読み方:よしず

ヨシ編んで作った簀(す)。よしすだれ人目日ざしをさえぎるのに使う。《 夏》「影となりて茶屋の—の中にをる/誓子」


よしず

葦を並べ糸で編みつらねて作ったすだれ。おもに日よけに使う。

葦簾【よしず】

遮光材一種。葦の編んだすだれ。 (Reed BlindScreen])

吉津

読み方
吉津よしず

すだれ

(よしず から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 04:44 UTC 版)

すだれ(簀垂れ、簾)は、などを編んで部屋の仕切りあるいは日よけのために吊り下げて用いるもの[1]。特に(ヨシ - アシの忌み言葉[2])を素材として編まれたものを「葦簀(葭簀、よしず)」という。

概要

立て簾(たてす)

の外や軒先に垂らされ、日よけ、目隠し、虫よけなどの目的で使われる。風物詩でもある。『万葉集』に秋の風で簾が動く様子を詠った短歌があり[3]、簾の歴史は少なくとも奈良時代まで遡る。

垂らして用いるものを「簾垂れ(すだれ)[1]」(あるいは「掛け簾」)、立て掛けるものを「立て簾(たてす)」と呼ぶ。特にヨシを素材として編まれた「葦簀(葭簀、よしず)」は夏季を中心に軒先などに立て掛けて使用されるものである。

カーテンやブラインド、スクリーン等が普及する中、使い勝手の良さや見た目の良さにより根強い人気を持ち、「洋風たてす」と呼ばれるものも販売されている。近代建築においては、エクステリアインテリアの装飾品として使われることもある。

なお、すだれ状のものを商品等の包装用にしたものは包装用すだれと呼ばれる[4]

御簾

源氏物語の中の御簾

御簾(みす)とは、特に緑色の布の縁取りなどをした簾のこと。「ぎょれん」とも読む。大名公家などが部屋の中や外を分けるのに使われていた。その歴史は長く、小倉百人一首の人物描写にも「みす」が描かれている。清少納言の「香炉峰の雪は簾を掲げて見る」の逸話における簾(すだれ)は、御簾のことである。 神社で用いる御簾は、細く削った竹を赤糸で編み、縁を四方と内に縦に三筋附ける。本殿の御簾は鉤も鉤丸も外側に附けるが、それ以外は内側に附ける。かかげ方は、内巻に巻き上げると定められている[5]

生産

日本では1970年代頃までは日本国内産の比率が高かったが、河川改修などで材料となるの生育地が減少したことから中華人民共和国産の比率が高まった。

茶室の代表的な関東すだれは代萩、幅広い琵琶湖すだれは地よしが多く使用される。

脚注

  1. ^ a b 意匠分類定義カード(C1) 特許庁
  2. ^ 『新明解国語辞典』(第59刷)三省堂、1989年1月30日、1197頁。 
  3. ^ 「君待つと我が恋ひおれば我が宿の簾動かし秋の風吹く」(巻四・四八八、作者:額田王
  4. ^ 意匠分類定義カード(F4) 特許庁
  5. ^ 八束 清貫『神社有職故実』神社本庁、1951年、76頁。ASIN B00CJ7Z8B8 

関連項目


「よしず」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「よしず」の関連用語



3
72% |||||

4
72% |||||

5
悪名 デジタル大辞泉
72% |||||

6
攀づ デジタル大辞泉
72% |||||

7
デジタル大辞泉
72% |||||

8
58% |||||

9
葦簀張り デジタル大辞泉
58% |||||

よしずのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



よしずのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
園芸ネット園芸ネット
(c) copyright 1999-2025 engei.net all rights reserved.
Park TownPark Town
(C)ParkTown H&M
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのすだれ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS