転義とは? わかりやすく解説

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てん‐ぎ【転義】

読み方:てんぎ

語の本来の意味から転じた意味。


転義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/03 19:36 UTC 版)

転義法(てんぎほう)あるいは転義(てんぎ)とは、修辞技法の一種で、言葉を文字通りの使い方あるいは標準的な使い方とは別の方法で用いることを指す学術的な用語。

日本語で通常「比喩」「比喩的用法」あるいは「喩」などと呼ばれているものは、およそこれに相当する。洒落も転義法に含まれる。

概説

転義法にはメトニミー、メタファー、アレゴリー、シネクドキなどがある(後述)。

tropeの意味の変遷

古典修辞学では、転義法の意味のtropeは、文中の言葉の配列(パターン)の変更を伴う修辞技法を指す「scheme」とともに、修辞技法を大きく二分するものだった。

現代ではtropeは「言葉のあや」「文彩」「修辞」という意味にも使われる。これは「en:figure」と同じ意味で、つまり「修辞技法」のことである。

語源

tropeの語源は、ギリシャ語τροπή, tropē(転、変更)およびτρέπω, trepō(転じること、指示すること、変わること)である。

種類

  • 直喩明喩) - 日本語では「ように」をつけて比喩であることを表す。例:雪のように白い
  • 隠喩(メタファー) - 類似した特徴を持った異種のものの並置による対象または概念の説明。例:「勇気ある人」→「ライオンのハートを持つ人」
  • 換喩メトニミー) - 近接性による転義法。例:「アメリカ合衆国大統領の決定」→「ホワイトハウスの決定」
  • 提喩シネクドキー) - 部分と全体。換喩およびメタファーと関連したもので、関連する概念を持った何かを言及することによる言葉遊びを生みだす。
  • 寓喩アレゴリー) - 全文、さらには話の全てを通して一貫して使われるメタファー。例:「国家という船はロビイストの嵐よりさらにひどい嵐を抜けて航海した」[1]

関連用語

関連文献

脚注

  1. ^ Silva Rhetorica (rhetoric.byu.edu)

外部リンク


転義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 19:25 UTC 版)

当て馬」の記事における「転義」の解説

契約先を既に内々決めている状況で、相手牽制し価格下げる事を目的に行う相見積また、その様相見積をとられた企業商店プロ野球において、相手チーム先発投手が右投げか左投げ予想付けにくい時、登板予定のない投手などをスターティングメンバーとして登録しておき、相手チームメンバー発表後その選手登録されていた打順相手投手と好相性選手交代させる作戦また、その作戦登録されるダミー選手偵察オーダー)。現在は予告先発のためそのような手段取られない箱根駅伝において、事前に走力の劣るあるいは不調選手区間エントリーさせておき、レース当日補欠温存しているチーム上位走力のある選手入れ替える際、エントリー外される選手当て馬と呼ぶ。 テレビ番組出版物・ゲームソフト・パック旅行など企画などを行う際、本命企画を通す事を目的に、プレゼンテーションターゲットスポンサー・企業上層部など)の視線をまず集める事を目的として簡単に制作した、「比較検討案」などと称して提出される実際に制作実行する意図は無いダミー企画案。ただし、時には企画提出者意図とは裏腹に、この「当て馬」がターゲット注目集めて本採用となり、肝心本命企画が没となってしまうことも起きる(知られる例としては『超時空要塞マクロス』など)。 柔道剣道などの団体戦において、自チーム実力の高い選手確実に白星稼ごうとする際、敢えて相手チーム実力の高い選手対戦させられる実力の低い選手のこと。

※この「転義」の解説は、「当て馬」の解説の一部です。
「転義」を含む「当て馬」の記事については、「当て馬」の概要を参照ください。

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転義

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 13:14 UTC 版)

名詞

 てんぎ

  1. 本来語義から転じた語義。そのが持つ本来の意味から(大きく)変化した意味。

関連語

動詞

活用

サ行変格活用
転義-する
みあれは「ある」と云ふから来たものである。「ある」は往々うまれる」の同義語に思はれてゐるが、は「あらはれる」の原形で、「うまれる」の敬語(wp)転義するのである。(折口信夫貴種誕生産湯信仰[2]』)〔1927年



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