クロスボーン・ガンダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 16:41 UTC 版)
デザイン
クロスボーン・ガンダムX1からX3、フリントのデザインはカトキハジメである。ただし原案デザインは長谷川の手による。これを元にカトキがデザインラフを製作し、それを長谷川がクリンナップする形で完成している。その後、商品化の際にカトキによってリデザインされた。
カトキはデザインの際に最も重視した点として、この機体が大河原邦男がデザインしたガンダムF91と、カトキ自身がデザインしたVガンダムの間に位置すること、また設定上製造者が同じサナリィであることを考慮して、両方のガンダムから説得力のあるラインをどう導き出すかだったと回想している。
そのため脚や脛、胸部などのラインにはガンダムF91やクラスターガンダムなどの面影を色濃く残し、特徴的なスラスターもF91や同世代MSのものを発展させた、と仮定してデザインしている。また全体として見るとVガンダムやV2ガンダムと同様に丸みを帯びている部分も多い。例えばガンダムF91の様に上腕や大腿部が人間の上腕や大腿部と同様の丸みを持つ形状である。
また、両者で採用されたハードポイントシステムも採用している。なお、クロスボーン・ガンダムの特徴的な装備の一つであるA.B.C.マントは、実際には作画の手間を省く事が出来るという理由・利点もあった[8]。
関連項目
- 宇宙世紀の登場機動兵器一覧
- ガンダムビルドファイターズ - 劇中にクロスボーン・ガンダムX1のガンプラを基にした「クロスボーンガンダム魔王」が登場する。また、続編『ガンダムビルドファイターズトライ』にはフルクロス仕様のクロスボーン・ガンダムX1のガンプラが登場する。
- ちなみに、現実世界での1/144スケールのプラモデルは、2014年4月に「HGBF 1/144 クロスボーンガンダム魔王」が、同年11月に「HGUC 1/144 クロスボーン・ガンダムX1」が発売された。両キットは同時進行で企画されており、パーツの多くが金型を共用している。その後、X1,X2,X3の各バリエーション機のキットもプレミアムバンダイ限定で発売された。
注釈
- ^ 作中、キンケドゥはこれを利用し、X2改のヒートダガーを文字通り食い止めたことで、宿敵ザビーネに対し勝利を収めている。出典『機動戦士クロスボーン・ガンダム』6巻(2011年版)139頁。
- ^ 作中ではキンケドゥのX1に対し、ベラがこれを用いてブランド・マーカーとビームサーベルを補給する場面がある。出典『機動戦士クロスボーン・ガンダム』5巻(2011年版)60-65頁。
- ^ 宇宙海賊らしく見せる為のハッタリであり、技術的な意味合いはない。この点に関しては、ウモンのアイディアだと語られている。出典『機動戦士クロスボーン・ガンダム -スカルハート-』40頁。
- ^ しかし、あまりにも強力なビームの場合はその限りではなく、本装備ではF91のヴェスバーのビームを完全に防ぐことはできなかった(作中において、ハリソン専用F91の放ったヴェスバーの直撃を背部に受けたX1は、機体自体に目立った損傷はなかったものの、その際に装備していた本装備は崩壊している)。
- ^ 「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」等の一部ゲームでは、X1改が本来装備していないはずのシザー・アンカーを使用している描写がある。
- ^ 厳密には「クロスボーン・ガンダムX1フルクロス TYPE.GBFT」の商品名で『ガンダムビルドファイターズトライ』登場機体のキットという扱いになっている。
- ^ 劇場版『機動戦士ガンダムF91』劇中におけるザビーネの台詞では「黒の戦隊」。
- ^ 『クロスボーン・ガンダム』本編初登場時は「クロスボーン・ガンダム簡易生産型」と作中で表記されていた。「鋼鉄の七人」の機体解説では、性能は地球圏での使用に於いてはクロスボーン・ガンダムと遜色は無いと記されている。
- ^ これは手首部分に固定されており、手首が90度内側に折れることで腕部先端に移動する(ウォズモのビームシールドと同じ機構)。
- ^ 元来、木星製MSの脚部は膝から下部分を収納して推進用スラスターとする仕様だったが、テンタクル・スラスターによって十分な推力を得られることから機体容積に余裕が出来たため、ペイロード可能となった。
出典
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