クロスボーン・ガンダム クロスボーン・ガンダムX2

クロスボーン・ガンダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 16:41 UTC 版)

クロスボーン・ガンダムX2

諸元
クロスボーン・ガンダムX2
CROSSBONE GUNDAM X-2
型式番号 XM-X2
(サナリィでの型式番号はF97)
所属 宇宙海賊クロスボーン・バンガード→
木星帝国
建造 海軍戦略研究所 (SNRI)
生産形態 試作機
頭頂高 15.9m
本体重量 9.5t
全備重量 24.8t
装甲材質 ガンダリウム合金ハイセラミック複合材
出力 5,280kw
推力 25,000kg×4
(最大30,000kg×4)
武装 バルカン砲×2
ビーム・サーベル(ビームガン)×2
ヒート・ダガー×2
シザーアンカー×2
ザンバスター(ビーム・ザンバー/バスターガン/グレネードランチャー)×1
ブランドマーカー(ビーム・シールド)×2
バスターランチャー
ショットランサー
搭乗者 ザビーネ・シャル(X2、X2改)
ローズマリー・ラズベリー(X2)
トビア・アロナクス(X2)

本機の型式番号はXM-X2となるが偽装である。メインパイロットは『F91』にも登場するザビーネ・シャル

基本性能はX1と同一。機体色はかつての「黒の部隊(通称:ブラック・バンガード)」[注 7]を彷彿させる黒。メインの武装がショットランサー、バスターランチャーとなっている。ブレードアンテナの形状が羽飾りのようなデザインになっているが、これはパイロット個人の趣味による[4]。他にも頭部バルカン砲発射口とエアダクトのある頬部分のデザインが変更され、フェイスマスクの形状はへの字のスリットがない俗に言う「Z顔」になっている。しかし『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の4話冒頭のバタラとの戦闘シーンでは、口にヘの字スリットが付いたX2も1コマながら確認できる。また、X1、X3に関しては頻繁にフェイスカバーオープンによる強制排熱を行う描写があるものの、X2の強制排熱の描写は本編中は1回のみ[5]。フェイスカバーオープンした場合は登場するゲームの違いにより赤色や金色といった描写の違いがある。

ショットランサー
ベルガ・ギロスの所有するショットランサーと外見上は同じ。
バスターランチャー
名称以外の詳細は不明。デザイン等からガンダムF90IILタイプの武装であるロングレンジライフルと似た形状をしている。クロスボーン・ガンダムの腰のハードポイントからもエネルギー供給して威力を上乗せしたビームを放つこともできる。
劇中の活躍
本機はX1と共に宇宙海賊クロスボーン・バンガードの主力として活躍していたが、パイロットのザビーネ・シャルベラ・ロナを女王としたコスモ貴族主義の復活を目論んでいた。木星決戦後に機体共々木星帝国へ寝返り、以降木星帝国によって運用される事となる。

クロスボーン・ガンダムX2改

諸元
クロスボーン・ガンダムX2改
CROSSBONE GUNDAM X-2 CUSTOM
型式番号 XM-X2ex
武装 バルカン砲×2
ビーム・サーベル(ビーム・ガン)×2
ヒートダガー×2
シザー・アンカー×2
ザンバスター(ビーム・ザンバー/バスターガン/グレネードランチャー)×1
ブランドマーカー(ビーム・シールド)×2
木星帝国版バスターランチャー

型式番号XM-X2ex。

木星帝国からトビアが脱出する際にX2のコア・ファイターを奪取された為、機体に残されたデータと外部から推測された戦闘データを基に、木星帝国の技術で改修・復元した機体。サナリィに対して技術力が劣るため、背部のX字スラスターは推進力こそ変わらないが大型化し、コア・ブロック・システムも再現出来なかった。故にコアファイター換装システムも失われ、それによる脱出は不可能。

このとき木星帝国側に渡ったクロスボーン・ガンダムのデータは、後にアマクサ量産型クァバーゼの開発などに援用され、洗練された技術はコルニグスに応用される。U.C.0153年に存在する特殊部隊「サーカス」の「サウザンドカスタム」シリーズはクロスボーン・ガンダム同様の放熱機構を備えている。

木星帝国製バスターランチャー
木星帝国で製造されたバスターランチャー。後にザンスカール帝国が開発したザンネックの持つザンネックキャノンに酷似しており、木星帝国との技術的な繋がりを意識してのデザインとなっている[6]
劇中の活躍
X1改との激闘の末、一瞬の隙を突き大気圏に叩き落とすなどの戦果を上げるが、最終決戦で奇跡の復活を遂げたX1改とキンケドゥの前に完全に破壊される。
  • X2が木星帝国に持ち込まれた際にはA.B.C.マントを装備していたが、木星帝国側X2改として戦闘する際にはA.B.C.マントを装備する事はなかった。

注釈

  1. ^ 作中、キンケドゥはこれを利用し、X2改のヒートダガーを文字通り食い止めたことで、宿敵ザビーネに対し勝利を収めている。出典『機動戦士クロスボーン・ガンダム』6巻(2011年版)139頁。
  2. ^ 作中ではキンケドゥのX1に対し、ベラがこれを用いてブランド・マーカーとビームサーベルを補給する場面がある。出典『機動戦士クロスボーン・ガンダム』5巻(2011年版)60-65頁。
  3. ^ 宇宙海賊らしく見せる為のハッタリであり、技術的な意味合いはない。この点に関しては、ウモンのアイディアだと語られている。出典『機動戦士クロスボーン・ガンダム -スカルハート-』40頁。
  4. ^ しかし、あまりにも強力なビームの場合はその限りではなく、本装備ではF91のヴェスバーのビームを完全に防ぐことはできなかった(作中において、ハリソン専用F91の放ったヴェスバーの直撃を背部に受けたX1は、機体自体に目立った損傷はなかったものの、その際に装備していた本装備は崩壊している)。
  5. ^ 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」等の一部ゲームでは、X1改が本来装備していないはずのシザー・アンカーを使用している描写がある。
  6. ^ 厳密には「クロスボーン・ガンダムX1フルクロス TYPE.GBFT」の商品名で『ガンダムビルドファイターズトライ』登場機体のキットという扱いになっている。
  7. ^ 劇場版『機動戦士ガンダムF91』劇中におけるザビーネの台詞では「黒の戦隊」。
  8. ^ 『クロスボーン・ガンダム』本編初登場時は「クロスボーン・ガンダム簡易生産型」と作中で表記されていた。「鋼鉄の七人」の機体解説では、性能は地球圏での使用に於いてはクロスボーン・ガンダムと遜色は無いと記されている。
  9. ^ これは手首部分に固定されており、手首が90度内側に折れることで腕部先端に移動する(ウォズモのビームシールドと同じ機構)。
  10. ^ 元来、木星製MSの脚部は膝から下部分を収納して推進用スラスターとする仕様だったが、テンタクル・スラスターによって十分な推力を得られることから機体容積に余裕が出来たため、ペイロード可能となった。

出典

  1. ^ a b c d e f プラモデル「HGUC 1/144 クロスボーン・ガンダムX1」取扱説明書より
  2. ^ 角川書店『月刊ガンダムエース 2018年5月号』445頁。
  3. ^ 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』1巻101-102頁。
  4. ^ 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』1巻 183頁。
  5. ^ 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』2巻 59頁。
  6. ^ 『月刊ガンダムエース』2017年6月号33ページ
  7. ^ 週刊MSバイブル38 2019, p. 26.
  8. ^ 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』1巻(2011年版)185頁。






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