物語のキーとなる超人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/08 03:16 UTC 版)
「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」の記事における「物語のキーとなる超人」の解説
爾朗の生き方に重要な影響を与えたり、直接関わりは無いが物語の主軸に重要な方向性を与えたり何らかの形で関わる、人間ベースの超人たち。 天弓ナイト(てんきゅうナイト) 戦後まもなく現れた超人。正体は最大の特徴である三日月状のバイザーのついたフルフェイスマスクで隠され「誰も知らない」が、悪をくじき人々を救うその姿は、敗戦に打ちひしがれていた人々の心に勇気を与え、「誰もが皆知っている」人気超人となった。劇中の主要人物らも爾朗や来人など、活躍時代に少年だった者にとっては憧れの対象だった。 メタリックホワイトの装甲スーツに身を包み赤いマントをなびかせて華麗な戦闘術で悪を倒すのが基本だが、「三日月銃」と呼ばれる特殊な光線銃をはじめとした武器も使う。移動手段は流線型フォルムの専用大型バイク(名称不明)。 神化38年、「牧大鉄君誘拐事件」の首謀者として命を落としたが、それは超人課創設にも密接に絡んだ謀り事の結果であり、真実は犠牲者としての死であった(用語>事象・事件関連>牧大鉄君誘拐事件を参照)。 彼の存在自体が本作最大の謎の一つであり、そもそも超人であったのかどうかすらも諸説ある(用語>事象・事件関連>天弓ナイトのマスクを参照)。 南零一(みなみ れいいち) / 超能キッカー(ちょうのうキッカー) 声 - 相楽信頼 「超能キッカー」を名乗り、超能力を使い悪と戦う少年超人。普段は高校一年生の男子生徒として府立八方高校(略して“ 八高 ”)に通う。超能力だけでは無く、ミサイルも備え付けた飛行バイク・光線銃など数々の科学的な装備も駆使する。 ソ連超人ガルボイが八高に墜落した際、彼と志を同じくするクロードが現れ国家が超人に対して行った「真実」を知ったことをきっかけとし、「超人主義者」として仲間たちと共に決起する。【神化46年11月-】 「新宿擾乱」以降も超人主義者の筆頭的立場として、各地でアジテーション活動を行っていたが、思うところがあり数年ほど世界各地を巡る旅に出る。神化49年8月に帰国、かつての仲間から日本における超人の危機的状況を知り、NUTS暴走時に事態収拾の協力をした。 神化51年2月、妖怪たちとともに蜂起した爾朗を白田、委員長とともに止めにくるが戦闘になってしまい、爾朗のちからの暴走に巻き込まれ撃墜される。 【神化53年 - 】 委員長と、新たな仲間を加え、3人で超人活動を継続中。 スーパージャガー 25世紀の警察組織、タイムパトロール(TP)の隊員。自由歴史主義者を名乗る犯罪者を排除し歴史を守るため20世紀に派遣された、後の芳村兵馬その人。偶然超人課の作戦中の兵馬と同じ現場に出現してしまったため、彼を目撃し不審に思った輝子に捕まり、未来の自分である兵馬に引き合わされるはめになる。輝子とともにその後の自分の辿った数奇な運命を聞かされる。輝子が兵馬の消滅を防ぐために彼が持っていたタイムウォッチを人吉博士に引き渡したことで、兵馬、アキラとともに時間軸上の重要人物となる。期限の一週間が過ぎ、自動的に25世紀に引き戻されたが、上司(声:広瀬有香)に「今の僕は「超人」と呼ばれていますか?」と尋ねた。 兵馬の回想で、IQのアキラを捕らえに来たスーパージャガーが出てくるが、彼がどういう時間を辿ったかは不明。 インフェルナル・クイーン 通称「IQ」(アイキュー)。“ Q ”と呼ばれる組織の支持者たちが独断で“ 悪 ”と認定した対象を即座に“ 抹殺 ”する「非合法的正義執行集団」。その執行対象は普通の人間と超人を別け隔ていないが、強力な攻撃力を持つ超人に対抗するため、様々な超科学技術を用いた武力を保有している。アキラ 声 - 川島得愛 IQの現場リーダーであり、神化日本を二度目に訪れた際のスーパージャガー(後の芳村兵馬)。タイムパトロール(TP)の任務を重ねるうち、「過去で“ 悪 ”を根絶すれば25世紀の世界をより良き状態に出来、結果として歴史を守れる」という考えに至り、TPを抜けてIQを設立し多数のターゲットを葬ってきた。当初は米大陸を中心に活動していたが神化43年の春に支援者「Q」たちが超人課をメインターゲットに認定したため来日。他メンバーと共に都内で戦闘を繰り広げる。最終的には超人課の兵馬によって倒された。 ナナ、マリ 声 - 平井祥恵、亜城めぐ アキラと共に行動するIQ実働メンバーの女性たち。アキラが倒されIQが事実上組織崩壊した後も引き続き日本にとどまり、新宿擾乱時には帝告の働きかけで超人主義者としてデモ隊に参加。超人たちを扇動した。その後は逃亡・潜伏を続けていたが神化49年には帝告が再び接触を図り、マリが強引にNUTSパイロットにされた(ナナの行方は不明)。 ストレンジパワーリスクマネージメントオフィス 通称「SPR」(エス・ピー・アール。英語表記“Strange Power Risc Management Office”)。「サイエンサー」を自称し、限りなく科学に近づいた魔術を使い、怪奇現象の謎を解き明かすため日々活動している。主要なメンバーはリーダー的存在のヒゲの超人・滝誠介(声 - 田中正彦)と女性の超人・高原楓(声 - 嶋村侑)、計二名(この他、アシスタント的役目を持つ子供のようなメンバーも数名所属)。 本来の活動のほかに警察庁から正規に嘱託を受け、柴来人のロボット体を適宜メンテナンスする仕事も行っている。この関わりから、怪剣クロードの正体と目的を調べるため、来人に協力して事件の真実究明にも協力した。 神化51年、爾朗達の蜂起に際しては、爾朗の力を開放し別の世界に行くという妖怪たちに協力していたが、事件後はこの世界に残留している。 赤光(しゃっこう) 声 - 木内秀信 内閣府が所管する国家公共保安部の内組織・「対超人部隊」(通称・国家公共保安隊)の部隊長。赤いヘルメットと黒い布状のマスクで顔を隠しており、その素顔は杳として知れない。風郎太には「タルタロス蟲人に全然刃が立たなかった」と揶揄されていたが、赤光本人は忍者を思わせる武器や体術を使い、獣化した兵馬と張り合い、IQとの戦闘では飛行バイク5機をあっという間に全滅させるほどの腕利き。 神化43年の「新宿擾乱」以降は国が超人を徹底的に取り締まる姿勢を示したことを受け、超人課を直接指揮下においてメンバーたちに(柴来人を含む)あれやこれやと煩く関わるようになった(この時期からは、非実戦時に素顔を晒すこともある)。 神化51年2月、超兵戦士隊に所属。沖縄で蜂起した爾朗を拘束しようと乗り込むが、拘束ではなくまるごと異世界に排除したい里見に、ヘルメットに仕込まれたバイオデストロイヤーによって消滅。一連の事件でもっとも理不尽な死に方をした人物になってしまった。 徹底した軍人気質であるだけでなく、国の方針には絶対服従の姿勢を見せる。加えて、国に従わない超人には露骨な嫌悪感・差別感情を見せるため、提携して動くことの多い超人課からもあまり好意的な態度はとられていない。彼自身、超人課にはある種反発意識を持っているところもある様子。 エンジェルスターズ 神化42年にデビューした女子ロックバンド。帝都広告社の各方面への根回しにより、戦後初めてマスメディアで公式に「超人」としての芸能活動が認められている。メンバーはボーカル「ジャッキー」(声 - 大橋彩香 / 歌 - ささかまリス子)、ギター「ローズ」(声 - 深川芹亜 / 歌 - 上花風裏)、ベース「クラウディア」(声 - 沢井美優 / 歌 - キャンディスン)、ドラムス「ファニー」(声 - 香坂さき / 歌 - 思春ももせ)、そしてキーボード「アラクネ」(声 - 明坂聡美 / 歌 - 舞川みやこ)の5人。 歌唱も含めて演奏する音楽をエネルギー波のような攻撃力にすることが出来、マウンテンホースたちが大永製菓に侵入した際には彼らと対峙した。 その後、人気絶頂期に理由を明かさず突然解散してしまった。ジャッキーはソロシンガーに転身、引き続き歌手活動を行っているが、残り4名は様々な「その後」を送ることになる(詳しくは「#各エピソードの主役超人>遙アキ・朴埜真里」を参照)。 しかし神化51年2月。超兵戦士隊として沖縄の蜂起を鎮圧に向かったジャッキーの窮地を他のメンバーが救出。死んだファニー以外のメンバーが、数年ぶりに一堂に会した。 立花繁(たちばな しげる) 声 - 中博史 日本において終戦後、程なく総理大臣に任命された男性。以後30有余年に渡って首相の座に就き続けている。古き英雄・鐵假面剱士であった影胡摩を南極から日本へと移送・復活させるよう手配した。 影胡摩の弟・影進之進(声 - 逢田梨香子)を祖とする一族の末裔であり、微弱ではあるが動物を操る超人能力を有している。超人が政治家として堂々と活動するのは「機能秘密法」により難しいので、そのことは隠しつつ、議員たちの心を「類まれなる人心掌握術」で掴み支持を得てきた。しかし近年マスコミの金満疑惑報道により身辺が騒がしくなり政権維持に焦りを感じたため、鐵假面剱士を蘇らせ神化日本で再び活躍させた後、自分が彼女の(親族の)子孫と明かし話題性で疑惑を消し飛ばすことを目論んでいた。 ゼスサタン復活未遂騒動の後、彼の後ろ盾だった帝告の里見に見限られ、超人であることを世間に暴露される。超人の存在を公に認めなかった日本の首長が実は超人だったという「不都合な真実」は、長過ぎた彼の時代に痛恨の一撃を与えたが、その後「中東戦争」が勃発した影響で発生した「オイルショック」の混乱でそれどころでは無くなったため辛うじて総理のイスは守りぬく。 死に体の政権を維持する人気取りのため、「強大な戦闘能力を持つ過激超人を取締まるためには強力な力を有する“ スーパーロボット ”が必要である」という名目のもと「NUTS」の輸入を決定。神化49年初夏には超人警備保障に委任する形でNUTS試験運用を開始するが、その直後、NUTS輸入時にマスターウルティマと交わした「密約」がマスコミにバレる。NUTSを造った米トライズ社から総理への不正献金疑惑(NUTS疑惑)もオマケに付き、今度こそ本当に止めを刺された。
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