事象・事件関連
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「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」の記事における「事象・事件関連」の解説
牧大鉄君誘拐事件(まきだいてつ くん ゆうかいじけん) 神化38年、牧大鉄(後の音無弓彦)君が「誘拐」、身代金が要求された事件。公には天弓ナイトが実行犯だとされている。 身代金の受け渡しが指定された場所で天弓ナイトは突如「炎」に包まれて落命。追い詰められて自ら死を選んだということで幕引きとなった。正義の超人・天弓ナイトが実は悪事を働いていたという事実は国民に大きな衝撃を与え、やがて日本政府内に「超人は国が正しく管理しなくてはならない」という意見が醸成。形骸化していた「機能秘密法」を根拠として超人の存在を隠蔽、秘密裏に「超人課」が設立される根拠ともなった。また、現場に居合わせた爾朗は天弓ナイトの死に大きな精神的ダメージを負い、その際の記憶をほとんど失っている。 上記したとおり、時系列的には過去の話だが、物語に対する影響力が大きい出来事であり、同時に真相がはっきりしない点が多い。これは本件に関わった人物が、それぞれの立場から事情の細部を意図的に隠していたためだが、物語の進展とともに真相も徐々に判明、最終エピソードにおいて爾朗が「クロードのヘルメット」を被り、「夢」のような形で過去を幻視して記憶を思い出し、完全なる真実が解き明かされるに至った。 下記は段階的に明かされた裏事情。 * 天弓ナイトは大鉄(弓彦)少年以外にも長川神を含め、人工超人を作り出すための実験用に某所に集められていた10名以上の少年少女たちを救い出し、一時匿っていた(誘拐されたのが大鉄少年のみと公表された理由は不明)。 * 超人課設立の動き自体は本事件の前から始まっていたのだが、事件の発生を知った人吉孫竹・秋田らはこれを上手く利用すれば政府は超人管理強化を強める流れに傾き、超人課の設立を決定的なものに出来ると判断、天弓ナイトを犯罪者に仕立て上げた。 (天弓ナイトが当局に働きかけをしたのは事実だがそれは人体実験をやめさせるため「少年少女たちの存在を公表する」という内容であり、身代金については、まったくのでっち上げ) 爾朗は後年この事実をクロードに扮した長川神の「お膳立て」によって孫竹が告白するのを電話越しに聴いて知り、超人課に失望した。 * 天弓ナイトに心酔していた爾朗は、彼が誘拐犯と信じず、少年少女たちがいる場所へ向かったが、そこに天弓ナイトもいるのを見て感情の激昂を抑えられず「存在」を暴走させ、「炎」を見舞ってしまう。 つまり天弓ナイトを死に至らしめた直接の原因は、爾朗によるものであった。 (兵馬や鬼野笑美はこの事実を知っていたが、彼の心中を察し秘中の秘としていた) * 事件終結後、少年少女は秘密裏に小笠原諸島のボニン島に連れ去られ、超人研究施設で様々な人体実験の被験者となりほとんどが落命。長川神は何らかの方法で脱走。数少ない生き残りの一人として国家の暗部を曝くため、「怪剣クロード」として暗躍することとなる。天弓ナイトのマスク 伝説の超人・天弓ナイトが被っていたマスク。このマスクとスーツには神秘のパワーが宿っており、彼はその能力で悪と戦う力を得たとされていた。 だが秋田課長と人吉孫竹が天弓ナイトを「牧大鉄君誘拐事件」の犯人に仕立てあげた際、マスクにもスーツにも、そのようなパワーを生み出しそうな源は全く存在しなかった。つまり、天弓ナイトの正体は「普通の人間」だったことになる。この事実が世に知られれば「超人が犯罪を犯した」という前提そのものが成り立たなくなってしまうため、両名はこの事実を徹底的に隠蔽して歴史の闇に葬った。 その後、マスクは長らく人吉孫竹が秘匿していたが「ルシファーの瞳」復活騒動の際、秋田課長から秘密裏に同じフューマー・島津星七に渡され、神化44年12月に爾朗をおびき出す「エサ」としてパビリオンの目玉として展示しようとしていたが、フューマー3名は揃って爾朗に倒され、マスクは爾朗の手に渡る(この際。元・秋田が今際の際に真実を爾朗に教える)。更に神化46年11月、爾朗が遙アキ(アラクネ)に譲り渡している。 新宿擾乱(しんじゅくじょうらん) 神化43年10月、超人主義者たちがそれまでの反政府活動の集大成として、新宿駅周辺で起こしたデモ行進を機に勃発した内乱的状況。超人たちが自らの能力を駆使し鎮圧勢力に立ち向かったことで鎮圧には少々手こずったが、最終的にこの乱を扇動した怪剣クロード(長川神)が死亡したことにより、一晩で終息した。 この事件以降、逃亡した超人主義者たちは各地に潜伏し更に過激な行為を起こすようになり、そうでない超人たちも政府が掌握している者については有事の際、対超人部隊の指揮下に入り反乱超人分子たちの鎮圧を強制されることになる(超兵戦士隊発足後は有事が頻発したこともあり、これら超人の大多数も検挙されるか、戦士隊に強制加入させられた)。 国際スポーツGP(こくさいスポーツグラン・プリ) 世界規模のスポーツ競技会。通称「国スポ(GP)」。 本作の日本では神化39年に東京で一度(東京国スポ)、神化47年に札幌で冬期国スポが一度(札幌国スポ)計2回開催。 札幌国スポでは前述した「スポーツ超人」の参加が認められており、普通の人間が敵うわけがないので、事実上の「超人競技会」となっている。 柴来人(探偵ライト)は、札幌国スポで大規模な爆破テロを起こそうと画策。グアムから秘密裏に日本へ輸送された人造人間丁號と乙號を合体させ「人間(型)爆弾」として使おうとしていたが、爾郎が人造人間を真の姿であるメガッシンにして奪ったため未遂に終わっている。 大阪地球博覧会(おおさか ちきゅうはくらんかい) 神化45年に大阪で開催された国際的な博覧会。日本が敗戦から完全に立ち直ったことを世界に広くアピールする国策的な大イベントとして企画された。 全体の運営には「帝都広告社」(帝告)が深く関与。事前のPR活動としてイメージソングなどを作成した(第5話で帝告の東﨑倫子がマウンテンホースへ、この博覧会のイメージソング歌唱担当を取引に使っている)。 パビリオンの一つとして作られた「三矢超人未来館」では、「すべての人類が超人となった夢の世界」である50年後(21世紀)の日本をモチーフとして、様々な超人たちの関連品が展示。中でも最大の目玉として「天弓ナイトのマスク」が展示される予定であったが、前年12月に原因不明で紛失してしまう(真相は前述した「天弓ナイトのマスク」を参照)。 中東戦争(ちゅうとうせんそう) 神化48年ごろより中東の油田地域で勃発した大規模な局地戦。古代の超人的な存在たちが眠りから覚め、普通の人間たちが指揮する軍と激しく戦い合った。 この戦闘の影響で日本への石油輸入が著しく減り、いわゆる「オイルショック」が発生。社会的混乱が生じたが、政府の尽力により約1年ほどで収拾した。 沖縄超人博覧会(おきなわ ちょうじんはくらんかい) 神化50年の夏から沖縄で開催された、超人そのものをメーンテーマに据えた博覧会。 主催したマスターウルティマ自ら設計建造した巨大人工島・ウルティマポリス(” UP ”)が会場となった。 開催中、UPでは妖怪系の超人が忽然と姿を消す事例が続発(理由については奇Χ>ウルティマポリスを参照)。その後、鬼野笑美によってマスターウルティマが倒された後、影胡摩やカムペほか妖怪・怪獣らと共にUPを占拠したことにより、中止を余儀なくされた。
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