月亭方正 音楽プロデュース
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「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!の企画」の記事における「月亭方正 音楽プロデュース」の解説
過去7回放送。山崎が音楽プロデューサーとして作詞作曲を行い、音楽業界に殴りこみをかける。第5弾までは「山崎邦正 音楽プロデュース」であったが第6弾より「月亭方正 音楽プロデュース」と名前が変更された。 第1弾 2004年12月5日放送。山崎が印税目当てにダウンタウンとココリコに無理やり曲を提供し、無理やり歌ってもらう。山崎はわずか4時間で4曲を作詞作曲し、音楽番組ばりのスタジオライブを演出した。 「BEACH PADDY」 唄:浜田雅功 21歳の青年が持つ社会に対する葛藤を表現した曲。赤い薄手のレースのマフラーを纏うなど衣装や曲調、振り付けがT.M.Revolutionそっくり。歌唱中の浜田は予想以上にノリノリだったため、松本から「山崎ほどやないけど印税大好き人間」といじられていた。 「Rizière Centre」 唄:田中直樹 15歳の恋する乙女の気持ちを歌った、1970年代女性アイドル(特にアグネス・チャン)風の曲。鼻にかかった口調で歌う。田中はチューリップハットをかぶっており、浜田曰く「おかまのノッポさん」。松本曰く「地球上の誰が得するんですか?」。 「FAR WISTARIA」 唄:遠藤章造 濃い黒のサングラス、裸に革製のベストとホットパンツ、アメリカンポリス風の帽子といういでたちは、まるで当時ブレイクする前のレイザーラモンHGそっくり。エレキギターを手に、意味不明な英語の歌詞をデスメタル調に歌う。歌詞が全編英語だった理由は方正曰く「デスメタルだから」で、松本からは「六角形グラフにしたら限りなく点に近い」「そんな曲を後輩に歌わせるな」と言われ、後に方正からも「ああいう遠藤大嫌い」と言われた。 「PINE BOOK」 唄:松本人志 他の3人はややネタが入っていたが、この曲だけは真面目なバラード。衣装も松本の私服のジャンパーで、ハマショー風の男の哀愁を唄うバラードで、浜田曰く「真面目すぎて逆に寒い」曲。松本曰く「骨折ったときしか出ないような脂汗が出た」。 「BEACH PADDY」(beach=浜、paddy=田)「Rizière Centre」(フランス語でrizière=田、centre=中)のように題名の意味は歌うメンバーの苗字となっている(松本曰く「コム(小紫ディレクター)か誰かに調べてもらってるの丸出し」)。2005年冬に行われた「山崎vsモリマン」では田中が生で「Rizière Centre」を歌った。 第2弾 2006年6月11日放送。前回はCD化のオファーを獲られず夢の印税生活は実現しなかったが、山崎はリベンジを期して再び挑戦。前回のような導入部のコントはなく、VTRもメイキング部分のダイジェストとスタジオでのモニタリングを中心に編集された。山崎が制作した楽曲は下記3曲。 「夏オトコ2006 メドレー」 唄:遠藤 「忘れられないSummer」「江ノ島の女」「海 '06」「愛しい君に」の4曲から成るメドレーナンバー。TUBEとサザンオールスターズを足して割ったようなアレンジの楽曲で、遠藤のボーカルもあたかも桑田佳祐を思わせるような雰囲気。松本曰く「途中千昌夫入ってる」「デビュー10周年にやること」。 「Those days」 唄:松本・田中 KinKi KidsとCHAGE and ASKAを足して割ったようなアレンジの曲。歌詞の設定は非常にややこしく“(夫・遠藤のいる)千秋に惚れてしまった松本と、そんな松本を応援する田中”というもの。30秒もの長いイントロと後奏の間に、松本は手足を上下に激しく振る、田中は顔だけ正面を向いて体を左側に向け足踏みをしながら左に拳を突き出すという、目も当てられないような滅茶苦茶な振り付けが入る。松本曰く「顔が真っ赤っかになりそうな10代の曲」「振り付けが坂田師匠」。スタジオからは「寒い」と言われ、作った山崎本人も「サブい」「駄作」と認めた。 「Not a errand boy」 唄:ガキの使いオールスターズ(レギュラーメンバー全員) タイトルは「ガキの使いやあらへんで!!」を英語に直訳したもの。浜田がメインボーカルを勤め、SMAP風のアレンジでガキメンバー5人をイメージして作った番組のイメージソングだが、「僕らの手には届かない」「寂しすぎて歩けない」「孤独に怯える僕」「弱すぎる僕たち」「くじけそうな僕たち」など、歌詞には弱々しいフレーズが並ぶ(山崎曰く「僕らは5人揃ってやっと一人前だから」とのこと)。 前回同様山崎はこの3曲をCD化してリリースすることを目指しており、更に最終目標として「紅白に出たい」とぶち上げた(山崎はこの中で唯一紅白歌合戦への出場経験がないため)。目下オファーはないが、その後放送された「第12回芸能人釣り選手権」(同年7月2日放送)のエンディングテーマに「Not a errand boy」が使われたり、2006年夏に行われた『山崎vsモリマン』でも松本&田中が生で「Those days」を歌った。2018年放送の『さようなら月亭方正』では方正がそっくりさんを集めて(松本役はダウソタウソの松本等しいが演じ、浜田役は浜田には全く似ても似つかないメガネをかけた高齢の外国人、遠藤役は小紫ディレクター(コム)、田中役はアナログタロウ)「Not a errand boy」を熱唱した。 第3弾 2007年9月30日放送。またも音楽業界から無視された山崎だが、今回はプロの歌手を巻き込んでCDデビューを狙った。 「恋の沈丁花」 唄:八代亜紀・浜田 大人の恋を歌った山崎曰く「歌謡ムード」(ムード歌謡の言い間違い)。役柄は八代がバーのママで、浜田はそのバー専属の歌手。ただし2人はかつて恋人同士であり、八代の方は浜田に未練が残っているという設定。浜田は宮史郎のようなおかっぱのかつらをかぶっている。松本曰く「なんか下に明日の天気って出そうなくらい自然な」曲。 「マリアンヌ隊員」 唄:遠藤・ダイアモンド☆ユカイ ロックライブで盛り上がった後のアンコールで歌う1発目の曲としてイメージされた歌(実際はヘヴィメタル調)。環境問題をテーマにしたメッセージソング。ユカイは「ロックをなめてる」と言ったり、遠藤の頭にギターを押し付けたりするなど明らかにキレていた。タイトルと最後の「マリアー!」のシャウトは方正曰く「聖母マリアをイメージしたから」。 「宇宙(そら)の子守唄」 唄:由紀さおり・松本・田中 女神(由紀)と天使(松本・田中)によるヒーリング系ソング。浜田曰く「宗教」。松本曰く「お姉さんに叱られる」。同席していた八代は大笑いしていた。 第4弾 2008年11月16日放送。音楽業界から完全に見放されているにも拘らず、めげずに山崎は再びプロの歌手とのコラボで念願のCDデビューを勝ち取ろうと奮起した。 「SPRING LOVE」 唄:はるな愛・ココリコ Perfumeを意識したテクノポップ。はるなは口パクを封印、更に3人はこの曲の為に3日間スケジュールを合わせてダンス特訓までしたがボイスエフェクトでキーを上げていたことで、全員外れているように聴こえる結果となってしまった。曲名ははるな愛を直訳したもの。 「わちき」 唄:島倉千代子・ダウンタウン 花魁の哀しみを表現した曲でダウンタウンと島倉は花魁の衣装で歌う。松本曰く「雨ごい」「引越しの手伝いのおじさんくらい浜田の顔がテカってた。」 「DK-KING」 唄:ET-KING・ダウンタウン・ココリコ ノリのいいヒップホップ調の曲で、ラップ風の歌詞も入っている。衣装ではETはいつもの法被姿、松本とココリコはヒップホップ系の服だったが、浜田だけ横縞のシャツとベルボトム風のオーバーオールにキャスケットで水森亜土のような姿だった。メンバー4人のソロの歌詞には意味は全くないがあ行からた行が順番に並べられている。方正曰く「(歌詞を見た)つっつんが凄いねと言ってくれた」。 第5弾 2012年7月15日放送。音楽業界に革命を起こせなかった山崎が4年の沈黙を破って再び登場。今回は初心に返り、レギュラーメンバーのみでの歌唱となった。 「調教2012」 唄:遠藤 遠藤に調教される女の子の心情を歌ったロックチューン風の曲。遠藤は女装をしており、風貌や曲調が相川七瀬と酷似している。 「DaDaDa DiDi Da-Da」 唄:浜田・田中 浜田がボーカル、田中がギターのロックユニット。B'zを彷彿とさせるいでたち。 「ありがとう」 唄:松本 松本の妻に捧げるバラード。こちらでも松本の衣装は私服姿だった。松本曰く「僕のは相当手を抜かれたな」。 「ガキの使いやあらへんで!!」 唄:ガキの使いオールスターズ(レギュラーメンバー全員) ビートルズをイメージしたロックバンドで、バンド名は「THE YAMASAKIS」。衣装もビートルズを意識してスーツにマッシュルームカットのかつら姿(浜田のみおかっぱ頭)。楽器パートは遠藤がドラム、松本がベース、他のメンバーがギターとなる。 第6弾 2017年6月18日放送。今のご時世CDの売上が減少しているにも拘らず5年の沈黙を破って登場。月亭方正への改名後は初となる。目標としては裏番組の紅白歌合戦出場を挙げて、MVをレギュラーメンバーのみで作成した。 「平成のパピプペポ音頭」 唄:ザ・ガキツカーズ(レギュラーメンバー全員) ザ・ドリフターズをイメージしたユニットで、方正曰く松本が志村けん、田中が仲本工事、遠藤が加藤茶、浜田が高木ブー、方正がいかりや長介。ドリフターズの曲の一つ「ドリフのズンドコ節」を参考にしたコミックソング。松本はお坊さん、浜田は寿司職人、遠藤はタクシードライバー、田中は主婦、方正は小学生の格好をして歌うが浜田は寿司職人なのに長髪のカツラを着用。曲は5番まであり、必ず「涙がこぼれたよ」のフレーズが入る。 第7弾 2021年4月18日放送。天が二物を与えた令和最強の鬼才、月亭方正が4年の沈黙を破り登場。令和に入ってからは初となる。企画会議の際に松本が曲作りを提案したところ、二つ返事で快諾したらしい。また同回では過去の名曲及び方正曰く歌い手のせいで汚されたという名曲も一部放送された。 「ココリコ」 唄:ココリコ インドミュージカル風の曲で、歌詞にもヒンディー語が使われている。遠藤がインド人男性、田中がインド人女性風の出立ちで分身人形と共に踊る。方正曰く「ココリコの2人に今のインドのような勢いを取り戻してほしい」とのことで、舞台の出囃子に使うことを要求している。なお、田中のみ下手という理由で何度も撮り直しされている。 「ダウンタウン」 唄:ダウンタウン 関西弁が異常に強いスローテンポのポップな曲で、途中にスローラップも入る。衣装が「Not a errand boy」の時のものと酷似している。方正曰く歌詞はスラスラと浮かんできたそう。松本曰く「神様に対して関西弁なんや」。ラップ部分の歌詞「好きな食いもんもいっしょやな、嫌いな食いもんもいっしょやな」については、松本・浜田はそろって「いや違うし…」とツッコんでいた。 「ガキの使い」 唄:ガキの使い(レギュラーメンバー全員) ノリの良いJ-pop風の曲。松本曰く「TVerだけでやんの?」。衣装は方正がフレディ・マーキュリー、浜田はデッカチャンの髪型のようなカツラ、遠藤はゆってぃに似た格好で、松本は胸から下がないシャツ、田中は帽子を被り大きいジャケットを着てサックスを持っているなど統一感がない。曲の間奏には田中のサックスによるパートがある。なお衣装にこだわりすぎてセットにかけるお金がなくなり、テレビ体操のようなスタジオでの収録となってしまった。 番外編 2018年8月26日放送。『天才・月亭方正 映画業界に殴り込み! 恋愛映画の監督に挑戦!』として、レギュラーメンバーとヒロイン役として女優・平祐奈が出演し、方正が監督・脚本として空前の「胸キュン恋愛映画ブーム」であることから恋愛映画を製作。方正曰くT1層に人気だという。 「一緒に帰ろう」 出演者 ヒロイン・浜崎生:平祐奈 浜崎雅之(生の父親):浜田 教頭先生:松本 田中先生:田中 体育教師:遠藤 映画は松本と遠藤の出演シーンが非常に少なく、松本に至っては細かいセリフがカットされている。わずかながら遠藤の演技がクサいことや、監督である方正がストーリーの終盤に出演し秦基博「ひまわりの約束」を歌うも役柄などが明記されておらず、レギュラー陣からは総じて不評だった。映画終了後、監督である方正は自分で作った映画を見て終始泣いていた。
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