サイド3(ムンゾ)
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「サイド (ガンダムシリーズ)」の記事における「サイド3(ムンゾ)」の解説
月を隔てた反対側で、地球からは最も遠いL2点付近にある。ジオン公国発祥の地となった。L2点付近にはジオン軍の宇宙要塞ア・バオア・クーも置かれていた。ジオン・ダイクンによってサイド3にジオン共和国が建国された後、サイドに存在する開放型コロニーを密閉型コロニーに改造し、工業生産能力と人口の収容能力等を他のサイドよりも増強させられている。また、ジオンの本国としてズム・シティが置かれ、一年戦争ではア・バオア・クー、ソロモン、グラナダを本国に対する防衛拠点とし、それらを結んだ線を防衛ラインとして成立させ、万全の防衛体制をとる。 一年戦争末期、ソロモンが地球連邦軍に攻略された後(8月や攻略戦前の説あり)には、第3バンチコロニー「マハル」をソーラ・レイへ改造するために住民を強制疎開させるなど、戦争の旗色が悪くなり一般住民に直接影響が及ぶ場面もアニメで描かれている。星一号作戦の目標が判明する頃には、駐留する部隊はア・バオア・クー防衛のために動員され艦隊がほとんど残らなかったが最終的にア・バオア・クーは陥落、防衛拠点のうち2つが攻め落とされた時点でジオン公国改めジオン共和国は連邦政府と終戦協定を結ぶ。 これによりジオン本国への直接攻撃は辛くも回避され、(他のサイドのほとんどをジオン公国が徹底的に破壊した事により)皮肉にも最も工業生産能力を温存していたサイドとして、終戦後はコロニー再建計画等に関わることとなる。ジオン共和国は宇宙世紀0100年に自治権を放棄して消滅した。 『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』や漫画版『機動戦士ガンダムF90』に登場した暗礁宙域ゼブラゾーンは月の裏側にあるが、サイド3との関係は不明。 『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』の宇宙世紀0169年では、宇宙戦国時代を経てジオンの後継を名乗る組織・国家によって四分されている。 1バンチ / ズム・シティ (Zum city) 『機動戦士ガンダム』に登場。名称はジオン・ズム・ダイクンに由来する。 公王庁が設けられ謁見室やデギンの私室があり、裏手にギレンの官邸が配されている。そのため公国の施政の中心となり、サイド3の政府高官・高級軍人・名家が住んでいる。ガルマの国葬もここで行われている。地球連邦軍の星一号作戦の最終目標となっていたが、終戦協定により戦火を免れる。漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』では、自治体に無人でも明かりを灯す「灯火管制」が要請され、何も気づかず平穏に暮らす住民が描かれている。 終戦後のジオン共和国、宇宙世紀0100年の自治権放棄後のサイド3でも「首都」とされている[要出典]。『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、開戦前から「首都バンチ」とされる。 漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』では、宇宙世紀0105年に旧公国庁舎の向かい側に一年戦争記念館が建造されている。 漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』の宇宙世紀0153年では、主人公フォント・ボーの居住コロニーとして登場。このころには、宇宙戦国時代と呼ばれる戦乱の時代に取り残された片田舎のコロニーとなっており、かつての公王庁舎は「ズム特別戦争博物館」となっている。16年後の『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』ではガルマ・ザビIII世を名乗る独裁者に支配されている。 2バンチ 『機動戦士ガンダム THE ANTHOLOGY VOL.1』掲載の介錯の漫画「ジオン少女物語」に台詞でのみ登場。コンスコン艦隊のパイロット、フィーアが育った施設がある。 3バンチ / マハル (Mahal) テレビ版『機動戦士ガンダム』第40話に登場(「第3号密閉型コロニー」と呼ばれる)。一年戦争末期に軍により150万人の住民全員を強制疎開させ、決戦兵器ソーラ・レイに改造される。 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のCDドラマでは、シーマ・ガラハウの故郷であり、コロニー公社からの建設や補修の下請けをしていた男たちが半ば強制的に海兵上陸部隊へと集められている。住民の中にはジオン公国に対する戸籍登録さえ行っていない者も存在する貧困層が多いコロニーだとされている。 4バンチ 小説『U.C.ハードグラフ ジオン公国軍編』に登場。宇宙世紀0050年頃、中央ヨーロッパのレシャニス市から多くの企業や家族が移民したと言われる。ジオン公国軍第606技術試験隊のエルンスト・シュナイダー上等兵の故郷でもある(第109区)。 5バンチ / ボルドー (Bordeaux) 伊勢丹新宿店限定『機動戦士ガンダム ルウム会戦戦勝記念ワイン』の発売に際し設定された。純コロニー産ワインの極少数生産に成功し、一部官僚のみに愛飲されるが、キシリア・ザビの発案によりルウム会戦戦勝記念として功労者にも供出されている。 6バンチ 漫画『機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN』に台詞でのみ登場。ランディー・メネンデス、リンゼイ・シミズ、ウィルの出身コロニー。 9バンチ / 海 (Kai)) 書籍『ガンダムセンチュリー』、および曽野由大の漫画『アッガイ博士』に登場。名称の読みは「うみ」とも「カイ」とも呼ばれる。 サイド3の中で最大の「海」をもつリゾート・コロニーだが、水陸両用MSのテストにも使用されている。また、官報誌「ジオン新報」によれば、宇宙世紀0079年10月1日に市民団体が中心となり戦没者慰霊祭が開催され、デギン・ソド・ザビ公王も出席している。 11バンチ 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場。一年戦争終結後、極秘裏にアクシズへの連絡船を運航している。宇宙世紀0083年3月、潜伏していたジオン公国軍残党がデラーズ・フリートにMSを提供している。オクサーナ・ボギンスカヤの故郷でもある。0100年には、カノム精機が創業70周年を記念し、超大型望遠鏡「サード・アイ」を設置予定。 14バンチ 『MSV』に登場(「第十四コロニー」と表記)。工業区があり、エリオット・レムがそこで終戦を迎えている。 漫画『機動戦士ガンダム アグレッサー』ではジオン軍の訓練コロニーとされ、宇宙世紀0075年にグリフォン隊が森林地帯で狙撃訓練をおこなっている。連邦とジオンの親善射撃大会の会場にもなっており、一年戦争宣戦布告の数か月前におこなわれた大会では、チェイス・スカルガードとバズ・ガントが優勝を争っている。また、シカが生息している。 21バンチ / リゾンデ 漫画『機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画』に登場。ジオニック社が所有する観光用を兼ねた海洋コロニー。一年戦争時にはジオニック社の兵器試験場として、水陸両用モビルスーツの開発が行われ、一般人の立ち入りは厳しく制限されている。 24バンチ / タイガーバウム (Tiger Baum / Tigarbaum) 『機動戦士ガンダムΖΖ』第40-41話に登場。旧世紀の香港や許都をモデルにした観光用コロニーで、外壁には巨大な竜が描かれている。一年戦争時から中立を宣言しているが、港口には機雷が散布されている。第一次ネオ・ジオン抗争時にはスタンパ・ハロイが治めているが、コロニー公社と共謀して税金を高くしているため、住民は低所得者が多い。 漫画『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-』では、宇宙世紀0100年代にはホンコンシティからルオ商会の手が入る事で環境面の向上を果たし、成功していることがウォン・リーによって語られている。 26バンチ / アキレス (Achilles) 漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場。主人公アスナ・エルマリートの実家がある。一年戦争終結まではジオン国防大学が置かれ、大学内の研究施設ではスペースノイドの優秀性を証明するという名目で遺伝子交配実験がおこなわれるが、戦後は施設の一部を除いて広く開放され観光名所となっている。 29バンチ 『MSV』に登場(「第29コロニー」と表記)。工業区があり、グフ飛行試験型の開発がおこなわれる。 31バンチ / ブリュタール (Bleutar) 小説版『機動戦士Ζガンダム』第3巻に台詞でのみ登場。ワインの産地とされる。 漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』にも登場。地球連邦が一年戦争後、ジオン共和国に作った観光用コロニー。スペース・コロニーの中でも最大級の面積を誇るコノシア湖がある。アニメ版『Ζガンダム』第47話での、湖をバックにしたシャアとハマーンの映像は、このコロニーを訪れた際のものである。 35バンチ / キンツェム (Kintzem) 『MS ERA 0001〜0080 ガンダム戦場写真集』に登場。公国化反対運動が起き、武力鎮圧される。漫画『GUNDAM LEGACY』掲載の「盟友」は、この鎮圧事件を描いている。 エキストラ・バンチ / ダーク・コロニー 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場。秘密裏にジオン軍のモビルスーツの開発がおこなわれているほか、開戦直前には多数のアルカナ級貨客船をムサイ級軽巡洋艦に改造している。 ガーディアン・バンチ 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』に登場。ジオン国防軍の士官学校があり、演習エリアを挟んで連邦軍の駐屯地と隣接している。宇宙世紀0077年に、のちに「暁の蜂起」と呼ばれる、士官学校生徒らによる連邦軍一個連隊の武装解除事件が起こる。 ファーム・バンチ / アマテラス 漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。農耕コロニーで、0083年のコロニー落下事故による穀倉地帯の壊滅的損害の代償として、翌年にティターンズから譲渡を要求される。当時の代表はファル・ディ・アマト。 ウィルヘルムスハーフェン (Wilhelmshaven) 小説版『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場。地球の湖や森を再現したレジャー用コロニー。サハリン家の別荘があるが、爆破テロで破壊されている。 コア3 (Core III)) 『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場。ハマーン・カーン曰く「ジオン発祥の地」。宇宙世紀0088年時点で人口約500万人。第一次ネオ・ジオン抗争時にサイド3を手に入れたネオ・ジオン軍が本拠地とし、抗争終盤に戦力増強を図り鉱山小惑星キケロを接続。しかしエゥーゴのネェル・アーガマが砲撃でドッキング・ベイを破壊、キケロは分離する。グレミーの反乱時に小惑星モウサをぶつけられそうになるが、艦隊の集中砲火により軌道を反らし、農業用リングを破損するものの本体は無事である。しかし次のアクシズ本体は避けきれず、前部から中央にかけて大きくえぐられる。その後ハマーンのキュベレイとジュドー・アーシタのΖΖガンダムの一騎討ちの舞台となるが、その最中に軌道を変えられたモウサが戻り中央部に激突し、大きく折れ曲がる。 漫画『機動戦士ムーンガンダム』の回想シーンでは、ハマーン戦死直後の状況でも中央部に大きな穴が開いている以外は原型を留めている。アクシズで生まれ、一年戦争終結後に火星に落ち延びた子供たちの疎開先とされ、彼らを含む民間人の一部はエンドラ級巡洋艦「アタラント2」により救出されている。 サガルマータ 新條まゆの漫画『機動戦士ガンダム ジオン公国幼年学校』に登場。大半が軍事施設となっており、ジオン公国幼年学校もある。 ザハト 漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。軍事教練コロニーで、宇宙世紀0078年にシーマ・ガラハウやゲール・ハント率いる海兵隊が開戦へ向けて軍港で出撃準備をおこなう。
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