デギン・ソド・ザビとは? わかりやすく解説

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デギン・ソド・ザビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:06 UTC 版)

ザビ家」の記事における「デギン・ソド・ザビ」の解説

Degwin Sodo Zabi 声:永井一郎テレビ版)/ 藤本譲劇場版I)/ 柴田秀勝劇場版III特別版) / 浦山迅THE ORIGIN) / 松山鷹志ガンダムさんジオン公国公王年齢62歳で身長は170cm。ジオン・ズム・ダイクン死後ジオン共和国公王制を敷くが、『機動戦士ガンダム』劇中時点では実質的に隠居状態にある。政治的に穏健派立場取り急進的なギレン対立する座乗艦グワジン級戦艦グレート・デギンギレン長男)、キシリア長女)、サスロ(次男)、ドズル三男)、ガルマ(四男)の5人の子をもうける(テレビ版の初期設定ではミハルという次女もいた。妻はナルスだが、子の母親に関して諸説ある)。 かつてはダイクン盟友関係にあり、宇宙世紀0058年のジオン共和国宣言時には地球連邦軍駐留部隊切り崩し尽力したほか、連邦軍への対抗から共和国宣言時に成立したジオン国防隊を0062年にジオン共和国軍昇格させ、軍事力強化努めたデギン軍事拡張路線ダイクンにとって認め難いことだったが、連邦対抗するために容認せざるを得なかった(一方、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、連邦政府との軍事衝突辞さない強硬姿勢とっていたのはダイクンの方であり、デギン非戦派だったとされる)。 0067年に連邦政府コロニー自治権整備法案廃案となると両者の対立はより強くなるが、0068年にダイクン急死する。これはデギンによる暗殺であったと、シャア含めた複数キャラクター推測述べるが、劇中では明らかにされることはなかった。しかし“推測”を物語一例として、展覧会富野由悠季世界』におけるアニメ『機動戦士ガンダム』展示区画では「ザビ家暗殺した」と解説されている。またアニメーションファーストガンダムそのもの、として富野著した小説密会〜アムロとララァ』では、デギンダイクン殺害したことが明言されている。(『THE ORIGIN』では、ザビ家暗殺説ジンバ・ラル主張するのみでやはり明確な証拠はない。しかし、ザビ家側はマスコミ牛耳るサスロにより、プロパガンダによってダイクン不審死連邦による暗殺仕立て上げている)。ジオン共和国初代首相だった病床ダイクンにより次期首相に指名され2代目首相となるとその後ダイクン派(旧ジオン派)を粛清して全権掌握し、0069年8月15日には公国宣言経てジオン公国初代公王就任した。しかし、妻ナルスガルマ出産した際に死亡したことにより精神的な支え失いさらには次男サスロも暗殺されたことから、徐々に憔悴していく。また、ダイクン打倒して頂点立ったことで功成り名を遂げた後の虚無感襲われるようになり、全権子供たち譲り政治的に隠居した態となる。政治表舞台から身を引く一方、ギニアス・サハリン技術少将提案したアプサラス計画裁可し人員予算与えるなど、政治軍事から完全に引退したわけではないとされる00791月3日ジオン独立戦争一年戦争)が始まるが、デギンにとってこの戦争目的はあくまでジオン公国地球連邦対等な関係の、完全な独立国家として主権連邦認めさせることにあったギレン当初これを認めていたものの、後に完全に地球連邦征服したうえでの、選ばれ優良種たるジオン国民による全人類の管理・運営目的とするようになった。そのため、ギレンにとってデギン次第に邪魔な存在になっていく。『THE ORIGIN』ではデギン戦争による膨大な犠牲連邦ジオン国力差を懸念し開戦前より強硬に戦争反対している。またルウム戦役座乗艦グワジン当時グレート・デギン呼ばれていない)を前面突出させたギレンに対してキシリア異論挟んでおり、この頃からすでに隙あらばデギン亡き者にしようという意図があったことを暗示している。 『THE ORIGIN』では、ルウム戦役捕虜となったレビル面会し早期和平提案持ちかけている。そのレビル帰還後「ジオンに兵なし」演説戦争継続声明出したため、恩を仇で返されたことに激しく憤っている。その憤怒演説中継を映すモニタリモコン叩き壊し、さらに年を取ってからできた子で「軍人にすべきではなかった」とまで思っていたガルマに、「徹底的に連邦叩け」と発言するほどだった。この救出作戦には、キシリアマ・クベなどの継戦派も裏で手を回していたという説があり(事情悟ったシャアが、レビル脱出を見逃すこともあった)、ジオン開戦時から一枚岩動いていなかった事情垣間見えている。 10月1日には、サイド3の9バンチコロニーで市民団体中心におこなわれた戦没者慰霊祭出席したとされる冥福を祈るとともに連邦軍勝利するため、今しばらく力を貸してほしい」と国民訴えている。 猛々しい性格ギレンキシリアドズルを疎み、ガルマ溺愛しているが、戦争予想外長期にわたりガルマ地球戦死してしまう。その一報聞いた際、持っていた使者の前で取り落とすほどの衝撃受けたと言われるデギンガルマ密葬を望むが、ギレン国葬としてプロパガンダ利用し両者対立深めていく。これ以降デギンギレン独裁抑えるため、首相ダルシア・バハロ命じひそかに連邦との講和を図る。 その後ソロモン陥落に際してドズルまでも失うが、このときは「ドズルにしてもっともなことであるよ」と呟くのみだった(『THE ORIGIN』(漫画)ではギレン対し劣勢ながらよく戦ったドズル援軍出さず見捨てた非難する)。ギレンによる軍事最優先主義が、ついには数百万人超えるコロニー住民強制疎開にまで過剰化しコロニー国家にとって国土そのものである宇宙コロニーを超大口レーザー兵器ソーラ・レイ」に改造したこと、それを使用した強引なア・バオア・クー最終決戦目論んだことなどで亡国危機感強めギレン旧世紀独裁者アドルフ・ヒットラーなぞらえてヒットラー尻尾」と揶揄している。「ヒットラー」については「所詮敗者」「世界読み切れなかった男」との観点から発言している。 ア・バオア・クーでの決戦直前至り、自ら和平交渉進めるために独断グレート・デギン乗り込みレビル率い地球連邦軍主力、第1連合艦隊との接触を図る。だがギレンは、グレート・デギン存在承知のうえでソーラ・レイをゲル・ドルバ照準最終設定する宇宙世紀007912月30日作戦時間21:05指示通りゲル・ドルバ照準発射されソーラ・レイ直撃を受け、デギンレビルと共に光の渦に呑み込まれ死亡する。 『THE ORIGIN』(漫画)では、ガルマ続いてドズルをも戦火失って意気消沈したデギンが、少しは自分慕っていると信ずキシリア和睦を望む心中を語る。だが、そのキシリア実際デギン利用価値なくなった考えるのみであり、戦争原動力たるギレン断罪する言質取ったのち、ギレン和平交渉赴いたグレート・デギンが向かう宙域打電しギレン父殺し行なうお膳立てをする。すなわち権力を得るための生け贄として、残った家族全員捨てられたというに等し最期であったアニメーション版とは展開の異な小説版『機動戦士ガンダム』では、ソーラ・レイ標的として狙われたのがキシリアとなっており、すでに傀儡化していたデギン和平交渉に向かうこともなく無事に生き残っている。「トミノメモ」では、和平交渉の際にはホワイトベース立ち寄って会談の後にセイラ・マス指名しダイクンへの賛意不変であることや、宇宙移民独裁奴隷制度復活の罪などについて語り合うが、ギレン放ったタブロー部隊により狙撃され断末魔シャアの名をつぶやいて死亡するゲームギレンの野望』では、ジオン編の全モードジオン公国正統ジオン新生ジオンネオ・ジオンアクシズ)をクリアすると特別編として「デギン憂鬱」というシナリオ体験できる。これはザビ家内輪もめ、より封建国家という世界強調したお家騒動」のストーリーであり、キシリア正統ジオン、ガルマ・ドズルの新生ジオンジオン軍別れて三つ巴戦い繰り広げるという設定になっているデギン自身登場しない)。 原作アニメでは下膨れ顔立ち半透明サングラス着用している。このサングラスは耳に掛けない鼻眼鏡である(設定画に「眼鏡はツルナシ・メガネ」と記載されている)。『THE ORIGIN』の漫画版では細面気味で鼻が大きく描かれるようになり、同アニメ版では鼻はそのままでえらの張ったくびれ顎となったまた、サングラスは完全な黒塗りとなって目と表情覆い隠すようになったダイクンの死の頃は耳掛け眼鏡だが、途中で鼻眼鏡替わっている)。なお、ガンダムエース誌の他作品登場するデギンも、容姿は『THE ORIGIN』版に準じている。 漫画MSV-R 虹霓シン・マツナガ』では、9月ミネバ生誕祭参加するためグレート・デギンソロモン入港式典終了後連邦軍の「アンタレス作戦」によりソロモン襲撃されるが、敵の脅威が低いと判断しグレート・デギン出港する

※この「デギン・ソド・ザビ」の解説は、「ザビ家」の解説の一部です。
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