モビルスーツの開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 00:14 UTC 版)
「ザンスカール帝国」の記事における「モビルスーツの開発」の解説
ベスパはザンスカール帝国勃興時に周辺サイド各地の企業や工廠を接収し、その技術を取り込んでいった。中でもサイド2とサイド4占領によりサナリィの技術や工廠を手に入れたことは大きな影響を与えている。 また、ザンスカール戦争中におけるベスパのモビルスーツ生産は、主にサイド3にて行われていたといわれており、かつてアナハイム・エレクトロニクスに吸収された旧ジオニック社や、その他旧ツィマッド社や旧MIP社などが開発に係わっていたという説もある。また月面の旧アナハイム関連設備も一部掌握しており、ゾロアットなどの量産型MSはこちらでも生産された。ベスパのモビルスーツにはゲンガオゾやザンネックなど、サイコミュの搭載が疑われる機体が多く存在することもこれを裏付けているとされている。 そもそもこの時代のモビルスーツは外見上から開発企業を割り出すのは困難であり、どの企業がどの勢力を支援していたかを一概に判別するのは不可能である。しかし、サナリィのサイド2支社がベスパの母体ともなっていることから同社の技術がザンスカール系モビルスーツの基礎になっていることが窺える。 ベスパ製MSの外見上に共通する特徴として、『複合複眼式マルチセンサー』があげられる。通常遮光土偶器のようなカバーで覆われたこのセンサーは、展開時に猫の目のような虹彩が走り、戦闘エリアにて必要な情報を即座に収集する。従来型センサーに比べ戦場での走査性が格段に向上しており、ゾロアットで採用されて以降ほとんどの機体に引き継がれ、ベスパのMSの象徴的存在となった。 手持ち武装については各機体向けに個別開発されたものを使用している。これは機体開発時にその機体の反応速度や射程等をサンプリングし最適化され、その機体が最大限に性能を引き出すことを目的としている。装備については全機体で互換性があり、使用機種は限定されないようになっている。また劇中ではリガ・ミリティアによって奪われたシャッコー、ゾロアットが調整なくVガンダム用の装備を運用していたことから、リガ・ミリティアおよび連邦軍の規格とも互換性があるものと想定される。 飛行システムであり攻撃・防御にも使用できるビームローター、ドッゴーラなどのモビルアーマー、オールレンジ攻撃が可能な武装、強力なバイク戦艦など、帝国の兵器開発能力はかなり高かった。
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