コンスコン
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「機動戦士ガンダムの登場人物 ジオン公国軍 (あ行-さ行)」の記事における「コンスコン」の解説
Conscon 声 - 永井一郎(テレビ版) / 加藤治(劇場版III) / 渡部猛(特別版)/ 竹田雅則(THE ORIGIN) ジオン公国宇宙攻撃軍コンスコン機動部隊司令官で階級は少将。ドズル・ザビの腹心の一人。キシリアがシャアを重用していることに反感を抱いたドズルの命令で地球連邦軍第13独立部隊(ホワイトベース)を攻撃するため、チベ級重巡洋艦1隻、ムサイ級軽巡洋艦2隻およびリック・ドム12機からなる機動部隊を率いて出撃した。 テレビ版では、サイド6付近において地球連邦軍第13独立部隊との間で2度にわたって戦闘を行っている。1回目はテレビ版第33話で、ホワイトベースがサイド6の戦闘禁止区域外に所在するペルガミノの浮きドックに入渠しようとして戦闘禁止区域外に出てきたところを襲撃。ペルガミノの浮きドックを戦闘に巻き込んで破壊し、ホワイトベースの修理という目的は妨害した。だが驚異的なニュータイプ能力を発揮し始めたアムロが駆るガンダムをはじめとする第13独立部隊の応戦によりムサイ級巡洋艦「クワメル」を失い、さらにリック・ドム12機も3分経たずに全滅。この時はシャアの指揮するザンジバルが飛来したため、ホワイトベース側が追撃を行わなかったことにより、窮地を脱することができた。 2回目はテレビ版第34話で、ムサイ級1隻、リック・ドム6機の増援を受けていた。サイド6での修理をあきらめ、覚悟を決めて出てきたホワイトベース側がサイド6の領空を示すブイを通過直後にコンスコン機動部隊の先手を取る形で攻撃を開始したことで早々にムサイ1隻を喪失。サイド6のテレビ局が生中継する中、ムサイとリック・ドム隊はまたも全滅。自身が座乗するチベ1隻となったコンスコンは、チベにホワイトベースへの特攻を命じるも、チベはガンダムのビームサーベル攻撃で轟沈し、彼も戦死した。テレビ版では、重巡洋艦1隻、軽巡洋艦3隻、モビルスーツ18機を失った計算になる。劇場版ではこれらの戦いは一つにまとめられている。 放映後、コンスコンはあまりに呆気ない負け方から、ガンダム関連の書籍などでは典型的な“無能な将”という形で紹介されることが多かったが、近年では「無能ではなくむしろ優秀であったが、それ以上に第13独立部隊の面々(特にアムロ)の成長が著しかったため敗れた」という設定に変わりつつある。彼の実力は実力主義者のドズルの元で少将として戦力を預かっている点からも推察でき、単艦の敵に対し戦力を出し惜しみせず、最初から持てる全戦力を投入する判断は戦術的に極めて妥当なもので、彼が「戦術の常道」を踏まえる人物であったという証明になる。また、戦闘禁止区域外であることを盾にその存在価値からこれまで両軍が攻撃を控えてきたペルガミノの浮きドックを戦闘に巻き込んで破壊してホワイトベースの修理を妨害し、サイド6での修理をあきらめて出港したホワイトベースにサイド6領空内の先導を買って出たカムランの宇宙艇を傷つければ国際問題になりかねないことを考慮してサイド6領空内の早いうちからリック・ドムの威嚇飛行で引き剥がそうとするなど、少々乱暴な方法ではあるものの、シャア以上に戦争法規違反すれすれのところを見極めて駆け引きができる指揮官であることも表現されている(『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、コロニーへの被害を考慮し攻撃を控えるなど良識ある一面も描かれている)。 ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズでの南極条約締結の映像では、ジオン側代表の1人として出席している。 雑誌「ガンダムエース」に掲載された介錯の漫画『ジオン少女物語』では、第一波の戦闘で失ったリック・ドム部隊のパイロットの多くは女性であったとしている。その一人には彼が運営資金を寄付していた孤児院の卒院者らしき人物も含まれており、彼女に「(足長)おじ様」と呼ばれ抱きつかれ、赤面するシーンもあった。ただし、この作品自体は公式設定という訳ではない。 漫画『虹霓のシン・マツナガ』ではUC0079.9月に行われた連邦軍のソロモン攻略作戦「アンタレス作戦」の迎撃艦隊司令としてソロモンから出撃しており、この時も連邦軍に倍する迎撃艦隊を率いている。 なお、シャアがマスクを着用しているのを見て、「なぜ人前でも外さないのか?」とストレートに言及した唯一の人物である。
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