領空とは? わかりやすく解説

りょう‐くう〔リヤウ‐〕【領空】

読み方:りょうくう

領土と領海の上空の空間からなる国家の領域。国家は領空に対して完全かつ排他的な主権を有する。高度については特に制限はないが、宇宙は特定の国家の主権に服さない自由な国際的空間とされる。


【領空】(りょうくう)

国の領土及び領水の上空。
許可を得ていない他国の航空機がここに侵入すると、領空侵犯として警告や攻撃を受けることになる。

なお、宇宙空間は特定国家に属さない領域であるのでこれに該当しない。
宇宙空間との境界は高度100km程度とされているが、明確なラインはひかれていない。

関連:防空識別圏 スクランブル


領空

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/09/13 02:27 UTC 版)

領空と領土・領海との関係

領空(りょうくう、英語: airspace, national airspace, territorial airspace[1][2])は、国家が領有する領土または領海[注 1]上の空域。領土に等しく国家主権が及ぶ領域[4][5][6]。

沿革

国家主権と上空の権利の問題は、飛行機の発明と、気球を含む航空技術の発展で、顕在化した。第一次世界大戦後の1919年10月13日、アメリカ、イギリス帝国、フランス、大日本帝国などによりパリ国際航空条約が締結され[7]、その第一条に領空主権(英語版、wikidata)[8][9]が明記された[10]。

この概念は、1944年のシカゴ条約にも継承され、その第一条及び第二条において、領土及び領海上での領空主権が確認された。シカゴ条約は民間航空機が対象の条約だが、2011年時点で191ヶ国が署名[11]している等、普遍性が高く、1960年のU-2撃墜事件でも領空主権に関する異議が唱えられなかったことにより、シカゴ条約の領空概念は、軍用機も含めた国際慣習法として成立しているとされる[12]。この条約に基づき、領空には領海と異なり他国航空機による無害通航は認められない。

空域の区分として、領域防空のための防空識別圏や、航空交通管制に関する管制空域などがあるが、これらは領空と別途に指定され、公海や無主地の上の空域(公空[13])も含め置かれていることもある。

領空の境界

領空の水平的境界は領土・領水の境界と等しい。垂直的境界は「宇宙空間より下」とされる[6]。国家の宇宙空間の領有は禁止されている[14]。具体に領空をどこまでの高度に定めるかについては諸説あり[15]。

このように、境界を定めることが困難なため、宇宙物体による活動かどうかという、活動の機能面に着目し、境界を定める必要はないとする説もある[24]。

脚注

注釈

  1. ↑ 領海に内水、群島水域をあわせたもの[3]。

出典

  1. ↑ A Dictionary of Aviation, David W. Wragg. ISBN 0850451639 / ISBN 9780850451634, 1st Edition Published by Osprey, 1973 / Published by Frederick Fell, Inc., NY, 1974 (1st American Edition.), Page 29.
  2. ↑ territorial airspaceの意味 - 英和辞典 Weblio辞書
  3. ↑ 筒井若水 2002, p. 344.
  4. ↑ 「飛行情報区」 < 航空実用事典 - ウェイバックマシン(2020年12月17日アーカイブ分)
  5. ↑ 「領空」 < デジタル大辞泉 - goo国語辞書
  6. 1 2 筒井若水 2002, pp. 340–341, 「領空」.
  7. ↑ 下川耿史 2003.
  8. ↑ 『領空主権』 - コトバンク
  9. ↑ 『領空権』 - コトバンク
  10. ↑ 岡田清 1995.
  11. ↑ Signatories to the Convention (PDF, 134 KiB) ICAO
  12. ↑ 甲斐素直 2014.
  13. ↑ 『公空』 - コトバンク
  14. ↑ 筒井若水 2002, pp. 17–18, 「宇宙法」.
  15. ↑ 松掛暢 2015, p. 162.
  16. ↑ 松掛暢 2015, pp. 162–163.
  17. 1 2 松掛暢 2015, p. 163.
  18. ↑ 領空の高さはどこまでですか。|株式会社帝国書院
  19. ↑ 松掛暢 2015, pp. 163–164.
  20. ↑ 松掛暢 2015, pp. 164–165.
  21. 1 2 松掛暢 2015, p. 165.
  22. ↑ 松掛暢 2015, pp. 165–166.
  23. 1 2 松掛暢 2015, pp. 166–167.
  24. ↑ 松掛暢 2015, pp. 167–168.

参考文献

関連項目

外部リンク


領空

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「領域 (国家)」の記事における「領空」の解説

詳細は「領空」を参照 領空とは領土と領水の上空である。領空の水平的限界は領土と領水の外側の境界に一致し、垂直的限界は宇宙空間までである。領空に対する国家の権能は「完全且つ排他的な主権」とされ(国際民間航空条約第1条)、領空では領海と違い無害航空の自由は認められていない。

※この「領空」の解説は、「領域 (国家)」の解説の一部です。
「領空」を含む「領域 (国家)」の記事については、「領域 (国家)」の概要を参照ください。

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領空

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 10:24 UTC 版)

名詞

領空(りょうくう)

  1. 領土および領海の上空にあり、その国の主権が及ぶ範囲。

発音(?)

りょ↗ーくー

対義語


「領空」の例文・使い方・用例・文例

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