よさこい部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/22 07:22 UTC 版)
関谷 なる(せきや なる) 声 - 上田麗奈 本作の主人公。女子校の由比浜学園中学の2年生。14歳。血液型B型、身長150cm、体重45kg、誕生日4月2日の牡羊座。好きな花は桜。 自分のことを「何の取り柄もない、極めて普通な女の子」だと思い込んでおり、そのことに劣等感を抱いている。一方、子供の頃に親と見に行ったおとぎ話の映画の影響でヒロインに憧れている。 趣味は読書、漫画、ポエム、映画鑑賞。苦手教科は数学と理科。家には父の営む道場があり、居合を嗜んでいる。 気弱な性格から長らく踏み出す勇気を持てず行動に移せなかったが、ハナと出会ったことでよさこいを知り、自らを変えようと友達としてハナの活動を手伝うことを決め、よさこい部の一員となる。 人の視線を感じると足がすくんでしまうという悩みを抱えているが、仲間がそれぞれ抱える問題を受け止め、失敗を乗り越えていくことで精神的に逞しく成長してゆく。ハナがアメリカへ帰国した後には、ハナとの約束を守るためによさこいを4人で最後まで踊り、己の意思で前進すると仲間達に強く表明し、メンバーの中心となり一致団結して本番である今泉神社夏祭り(アニメ版では「花彩よさこい祭」)に臨んだ。 部活動のエンブレムはなるが考案したものであり、ヒロインそれぞれの好きな花から構成されている。 東中百貨店20周年祭でよさこいを踊った際には廃部した落ち研の部室から衣装として羽織を拝借していたが、後に自分達の個性を曲や踊りに合わせて表現したいというなるの提案からオリジナルの羽織と和傘を作ることとなり、デザインを請け負ったなるはハナのアドバイスからエンブレム同様に彼女らの好きな花柄をあしらうことを思い付き、勝に羽織とワッペンを注文した。 ハナ・N・フォンテーンスタンド 声 - 田中美海 アメリカのニュージャージー州プリンストンから由比浜学園中学へと留学してきた金髪の中学2年生。14歳。 血液型AB型、身長144cm、体重39kg、誕生日5月2日の牡牛座。好きな花はブルースター。 性格は前向きで積極的だが、低い身長を気にしている。苦手教科は国語と社会。鳴子を常に持ち歩いており、出歩く際には着物を好んで身に纏う。 活発で運動が得意であり、アメリカで暮らしていた間にはニンジャに憧れてフリーランニングをしていた。また小柄ながらも食欲旺盛である。ヒーローもののアメコミが好きでそのヒーローに憧れるなど趣味は少年っぽいが、父にはもっと女の子らしくしてほしいと思われており、自室には父が買ってきたぬいぐるみなどが置かれている。 幼少の頃、家族旅行で訪れた日本で見たよさこいの華やかで力強い踊りに魅了され、自らも参加したいという夢を実現するために留学した。 中学ではなるをよさこいのメンバーに勧誘し、仲間と共によさこい祭りに参加すべく活動している。後によさこい部を設立し、学園の屋上を部室代わりとして練習など活動を行っている。よさこいを踊る上では自分達や観客も皆一緒に楽しく笑顔になれる世界を作ることを目標にしている。また、よさこいの振付の構成は彼女が担当して考案している。 本番である夏祭り(アニメ版では「花彩よさこい祭」)の直前、母親のジェニファーが日本を訪れ、家族3人で生活をやり直したいという話を聞かされると、両親の気持ちを思い遣って自らの本心を押し殺してアメリカへと帰国する。だが、なる達との約束と自らの夢を抑えきれず、母親に気持ちを打ち明けると日本へと戻り、なる達の待つ夏祭りの会場へと向かい晴れ舞台にて4人と再会する。大切な仲間達と共に全身全霊を捧げ、よさこいは無事に成功を収める。 笹目 ヤヤ(ささめ ヤヤ) 声 - 奥野香耶 由比浜学園中学2年生。14歳。血液型A型、身長158cm、体重48kg、誕生日6月1日の双子座。好きな花は赤い薔薇。 才色兼備、秀外恵中、才貌両全な女の子だが、字が汚い。実家は「さゝめ」という蕎麦屋を営んでおり、弟がいる。また、密かな音質マニアである。 なるとは小学校来の親友であり、常に自分の味方になってくれるなるを守ろうと決めている。しかし、素直でない性格から時にはなるに意地悪を言ってしまい、後悔も多い。ハナからはその様子をツンデレとからかわれている。 当初はよさこいにあまり好意的では無く、なるの変化を認められずハナと共によさこいに打ち込んでいることに不満を抱く。しかし、なるの本気で練習に取り組む様子を目撃したことで努力する彼女を認め、またハナとの付き合いを通してよさこいへの理解を次第に深める。やがて、なるを心配で放っておけず、名前だけの建前でよさこい部の部員となる。 しっかりとした面倒見の良い性格から仲間達や沙里先生からは頼られており、部活動のまとめ役となることが多い。 アマチュアバンド「Need Cool Quality」に所属しドラムを担当していたが、目指していたオーディションでの落選を機にメンバーがそれぞれ別の活動に目を向けたことでバンドは解散してしまう。自らの理想が瓦解したと感じたことで上手く活動するなる達に嫉妬し、一時はなる達を突き放してしまうが、なる達が必死で気持ちを訴えたことで己の胸中を打ち明け和解し、本格的によさこい部の活動への参加を決意する。 夏祭り(アニメ版では「花彩よさこい祭」)に向けては多美と共に伴奏に使う音源の作曲を担当した。 西御門 多美(にしみかど たみ) 声 - 大坪由佳 由比浜学園中学3年生の生徒会副会長。14歳。血液型O型、身長155cm、体重48kg、誕生日10月12日の天秤座。好きな花は百合。 温厚な性格であり、容姿端麗・頭脳明晰で大和撫子を地で行くような人物。なるとは父親同士が友人の縁で幼馴染である。なる曰く「お姫様」のようであり、幼い頃から「タミお姉ちゃん」と慕われている。また多美自身もなるを妹の様に思っている。 多忙な生活を送る中で学生らしく遊ぶことに憧れており、生徒会の取り締まりの一環で真智と共に屋上へ訪れた際になる達の活動へ興味を持ち、その後も何かと屋上へと足を運んで活動に協力する。 父親に対しては並々ならぬ愛情と憧れを抱いており、親友である真智には父親の話ばかりするためファザコンと評されている。小学校の頃はお弁当に「パパLOVE」と書いていた。 裕福かつ厳格な家柄の出身であり、小学生の頃から父親の意向でバレエ・ピアノ・茶道・華道など多くの習い事をこなしていたが、なる達が活動に励む姿を見たことで、父親への不安から自分の気持ちを押し殺し、父親に示されるままに生きる自らの在り方に疑問を持ち心を揺らす。真智からのアドバイスやなるからの訴えを受け、己の足で新しい世界へと踏み出したいと思ったことで父親に本心を伝え、よさこい部への参加を決意する。 常盤 真智(ときわ まち) 声 - 沼倉愛美 由比浜学園中学3年生の生徒会会長。14歳。血液型B型、身長163cm、体重50kg、誕生日8月5日の獅子座。好きな花は向日葵。 真面目な性格で正義感が強く常に厳しい態度で接するが、親友である多美の頼みには弱い。甘いものやアイドル・可愛いものが好きだが、己の印象とのギャップから秘密にしている。 また、負けず嫌いな一面も有り、学園が中高一貫にも関わらず全国模試での成績を上げようと努力している。 幼い頃より姉である沙里の努力する姿に強く憧れていたが、ある時、沙里から努力することを否定され沙里が家出をしたことから見放されたと思いトラウマを抱えていた。それ故に沙里が先生であることを強く否定していたが、本心では沙里を嫌いにはなれず、沙里が実演用の音楽CDを家に忘れた際には沙里の頼みを聞いて現地にまで届けに行った。 よさこい部とは正式な部活動でなくまた沙里が顧問であることから度々対立するが、多美の説得から「沙里が真智を通して得た先生になるという夢を叶えるために家を飛び出し、真智と一緒に医者になるという約束を反故にしたまま黙って去ったことが心残りであったこと、由比浜学園には真智が在籍していたから非常勤枠として教師になったこと」を知ったことで態度を改め、沙里と仲直りをしたことで蟠りは無事に打ち解ける。 その後、真智自身の希望と多美の後押しからよさこい部へと入部することになる。当初は彼女の厳しい印象からなる達はぎこちなくするが、彼女がなる達に呼び捨てにするよう笑顔で呼びかけたことで自然と緊張は解れた。 常盤 沙里(ときわ さり) 声 - 豊口めぐみ 由比浜学園中学の教師であり、真智の姉。25歳独身。血液型O型、身長165cm、体重51kg、誕生日1月28日の水瓶座。好きな花はガザニア。 なる達のクラスの担任であり、担当教科は英語。教師になってから3年と新任ではあるが、生徒の間での信頼は厚く、「サリーちゃん」という愛称で呼ばれ親しまれている。 当初は気乗りしていなかったが、ハナ達の勢いに押される形でよさこい部の顧問を務めることになる。大学時代に音楽を嗜んでいたため音楽のセンスは抜群。また、アイドルの追っかけをしていたこともある。酒と演歌が好きであり、ヤヤからは親父の様だと評されている。 元は非常勤講師であったが、採用試験を経て二学期から正式に由比浜学園の教師となり、同時によさこい部の正式な顧問となった。 学生の頃は家族の期待に応えるべく努力を続けていたがその期待の重さから耐え切れず家出をしており、それが原因で真智とは仲違いが続いていた。 アニメにおいては、両親から将来は営んでいる病院を彼女に医者として継いでもらうことを望まれていたが、妹の真智の勉強を手伝い教えている間に先生になることを志して家出をしたという補足がなされた。 笛田 蘭(ふえだ ラン) 由比浜学園中学1年生。13歳。身長146cm。体重40kg。誕生日は10月14日。天秤座。好きな花は「蘭」。クラスは1年1組。一人称は「ラン」「私」。よさこい部の新入生であり、夏祭りの後によさこい部へ入部届を提出した。元々は地元のよさこいチーム「鎌倉舞友隊」でわ子と共に幼い頃からよさこいをやっていたが、レベルの高いよさこいを目指そうとしてチームメンバーと口論になり、勢いでチームを抜けてしまった。この性格は子供っぽく生意気な言動が目立つも、社交的であることからよさこい部にはすぐに馴染んでいった。 ヤヤがバンド活動を続けていた頃から憧れており、彼女に構って欲しいと予てから思っていたが、彼女が急によさこい部に専念するようになったため不満を感じ、元凶であると考えたハナの面目を失墜させてよさこい部を乗っ取ることを画策する。また、よさこい部のレベルが低いと評して自らが本当のよさこいを教えるとも豪語する。 なる達には「先輩」と敬意をもって接するが、ヤヤの経緯からハナだけは敵対視して対抗心を燃やしており、悪戯や挑戦状を送り付けるなど何かと挑発的な態度をとり続ける。 小学1年生の頃から色々なダンスを習っていたことから素人であるハナに対して優越感を抱いていたが、部長の座を賭けてダンスで勝負すると観客の目はハナへと徐々に向かっていき、焦りを感じたことで無茶をして目を引こうとするが、危うく怪我をしそうになりヤヤに怒られたことでヤヤに思いの丈を打ち明ける。その際にヤヤが誤解であると弁明しハナを庇護したことでハナを見直すようになる。 アニメでは最終話にて、わ子と共に「花彩よさこい祭」の場面に1カットのみ登場、セリフはない。 十二所 わ子(じゅうにしょ わこ) 由比浜学園中学1年生。13歳。慎重151cm。体重42kg。誕生日11月29日。射手座。好きな花は「茶の木」。蘭のクラスメイトであり、座席は彼女の後部に当たる。地元のよさこいチーム「鎌倉舞友隊」で、蘭と共に幼い頃からよさこいをやっていた。多美とはなると同様に幼馴染。 多美と校舎内で再会し、よさこい部に蘭を「キケンな奴」と警告する。蘭のことは妹のようにも思っている。後にランとの口論の末、よさこい部に入部する。裁縫が得意。 実家は神社兼農家で、跡取り娘。鶏を飼っている。 アニメでは最終話にて、蘭と共に「花彩よさこい祭」の場面に1カットのみ登場、セリフはない。
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