セルビアの音楽 ポピュラー音楽

セルビアの音楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/04 01:56 UTC 版)

ポピュラー音楽

1970年代から1980年代にかけて、セルビアでは多くのロックバンドが活躍した。初期に活躍したユーゴスラビアのロックバンドとしては、スマク(Smak)、タイム(Time)、YUグルパ(YU grupa)、コルニ・グルパ(Korni Grupa)などがいる。ユーゴスラビア・ロックの黄金期は1980年代であり、ベオグラードを拠点とするニュー・ウェイヴ・バンドが多数活躍した。その中には、イドリ(Idoli)、シャルコ・アクロバタ(Šarlo Akrobata)、エレクトリチュニ・オルガザム(Električni orgazam)、ディスツィプリナ・キチュメ(Disciplina Kičme、エレクトリナ・ヴェリカ(Ekatarina Velika)、オクトバル1984(Oktobar 1864)、パトリブレイケルス(Partibrejkers)などがあった。彼らの音楽は、都市部の若者を中心に人気を得ていた。今日、最も人気のあるメインストリームのミュージシャンとしては、リブリャ・チョルバ(Riblja čorba)、バヤガ・イ・インストルクトリ(Bajaga i Instruktori)、ヴァン・ゴーグ(Van Gogh)などがあり、一方オルタナティヴ・シーンではランボー・アマデウスRambo Amadeus)、ダークウッド・ダブ(Darkwood Dub)などが人気が高い。

ポップ音楽の人気は、民俗音楽(ターボ・フォーク)に追いつきつつあるのが2000年代後期の現状である。1990年代に人気のあったポップ・バンドには、タップ011(Tap 011)があったが、2000年代に入るとはるかに多くのポップ・ミュージック・アーティストが人気を得るようになった。この時代にポップ・ミュージックで新たに高い人気を集めるようになったのは、ネガティヴNegative)、ヴラド・ゲオルギエヴ(Vlado Georgiev)、ナターシャ・ベクヴァラツNataša Bekvalac)、アナ・スタニッチ(Ana Stanić)、イェレナ・トマシェヴィッチJelena Tomašević)、ナイト・シフト(Night Shift)、ジェリコ・ヨクシモヴィッチらであり、それ以前から人気のあったジョルジェ・バラシェヴィッチ(Đorđe Balašević)、ズドラヴコ・チョリッチ(Zdravko Čolić)らとともに2000年代のポップ・シーンをにぎわわせている。マリヤ・シェリフォヴィッチユーロビジョン・ソング・コンテスト2007で優勝を果たした。

主にベオグラード郊外出身のGRU、187、ベオグラドスキ・シンディカト(Beogradski Sindikat)などのヒップホップ・アーティストも多く活躍する。




  1. ^ 本節の主要参考サイト:St. Luke's Orthodox Mission
  2. ^ グルジア正教会グルジア聖歌など、近現代以前の正教会にポリフォニーが無かった訳では無いが、西欧から導入されたポリフォニーが東欧に影響を与えたのは近現代以降である。





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