スクウェア・エニックス マーチャンダイジング部門

スクウェア・エニックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 14:55 UTC 版)

マーチャンダイジング部門

アルトニア(東新宿

主に旧スクウェアが外注で展開していたフィギュアやアクセサリー商品を、自社販売に改めた事業部。

販売ルート

  • スクウェア・エニックス ショップ [26](公式通販サイト)
  • ARTNIA(アルトニア)[27](公式直営店、カフェ&バー)

商品

任天堂との関係

ファミリーコンピュータスーパーファミコン全盛時代、ドラゴンクエストシリーズというビッグタイトルを持つエニックスは、任天堂サードパーティーとして重要な位置にあった。ファイナルファンタジーシリーズで追いかける形にあったスクウェアは、任天堂との関係が深かった小学館ゲーム・オン!編集部)との合同企画として1994年に『ライブ・ア・ライブ』を製作したり、1996年に『スーパーマリオRPG』を共同開発するなど、任天堂との関係を強めようと模索していた。

しかし『ライブ・ア・ライブ』はさほどヒットせず、『スーパーマリオRPG』はヒットしたものの、スクウェア側のスタッフが独立してしまうなど必ずしもスクウェアの思うようにはならなかった。この時期と前後して、『ファイナルファンタジーVII』の製作スタッフである坂口博信が「プレイステーション」(PS)の映像力に魅了されており、FFシリーズのPSへの移籍への道を探っていた。

スクウェア自体もまたこの流れに同調し、『トレジャーハンターG』を最後に任天堂ハードへのソフト開発(NINTENDO64(N64)用に企画していた約10タイトル含む)を中止する。鈴木尚スクウェア社長(当時)によれば、PSに独占供給を決めた際に任天堂の山内溥社長(当時)は「機種の選択という意味では仕方がない」と語っていたというが、その際にスクウェアの社員がエニックスをPS陣営に誘うために、エニックスに加え他のソフトメーカー達にN64は駄目だと吹聴していたことが山内社長に伝わってしまったことから、任天堂との深い確執が生まれてしまうことになった[28][29]。これに加えて、スクウェアの子会社デジキューブのIPOアピールの過程で、任天堂のビジネスがいかに「遅れた」ものかを喧伝してしまった。このため、ゲーム機だけではなく任天堂のビジネスそのものに難癖付けた形になり、さらに任天堂側の態度を硬化させる事となった[30]

時を同じくして、エニックスもソニーからドラクエシリーズの移籍の勧誘を別個で受けていたが、その際の返事は「PSの本体売り上げが一定数を越えたら考える」というものであった。その後、1997年になりエニックスは当初N64かPSかで迷っていた『ドラゴンクエストVII』をPSで開発、発売することを発表する。ただ、エニックスはスクウェアとは違い、PS参入後もドラゴンクエストモンスターズなど任天堂携帯ハード用のソフトを販売し、任天堂との関係を続けた。

2001年、スクウェアは映画事業の失敗により多額の特別損失を計上する。この時期、スクウェアは任天堂の次世代携帯型ゲーム機であるゲームボーイアドバンスへの参入を模索していたが、上述の一件が原因で当時のスクウェアは任天堂への出入りを禁止されており[30]、山内社長や今西絋史広報室長(当時)が参入の可能性を強く否定するなど取引は順調には進まなかった[29]。そうした中で行われたデジキューブの株主総会では任天堂商品が扱えない事が問題となり、株主からの「土下座してでも任天堂と和解しろ」との声にデジキューブ染野取締役(当時)が「土下座してなんとかなるものなら、いくらでもしますよ」と答えており、別の場で鈴木社長も記者に対し「交渉をやれるならやっている」[31]と発言するなど、任天堂との関係修復は急務であった。

その後、経営悪化の責任を取る形でスクウェアの副社長を務めていた坂口博信が2001年2月に辞任、社長であった鈴木尚も同年12月に社長を辞任した。後任として社長に就任した和田洋一は成長戦略の一環として任天堂との取り引きを再開[32]。2003年8月には、山内が設立した基金「ファンドQ」を用いて制作された『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』を発売[33]、2005年10月には開発をスクウェア・エニックス、発売を任天堂が担当した『マリオバスケ 3on3』が発表され、スクウェア・エニックスから「これからも任天堂とがっちりコラボレートしていこうと思っている」との旨が語られた。その後もニンテンドーDS用ソフト『ファイナルファンタジーIII』(リメイク作品)などのヒット作が生まれ、一時は断絶関係にあった任天堂とスクウェア(現スクウェア・エニックス)の関係は修復している。

一方で、ドラゴンクエストシリーズがPSで発売された『ドラゴンクエストVII』、PS2で発売された『ドラゴンクエストVIII』のリメイクや、『ドラゴンクエストIX』以降のナンバリング最新作を任天堂ハードでも発売する中、ファイナルファンタジーシリーズはリメイク作品である『ファイナルファンタジーI・II アドバンス』、2019年にはNintendo Switch向けの移植として『VII』『ファイナルファンタジーIX』『ファイナルファンタジーX』『ファイナルファンタジーXII 』などを発売してはいるが、『ファイナルファンタジーVII』以降のナンバリング最新作を任天堂ハードでは発売していない。

その他

  • スクウェアはデジキューブ倒産直前、またはそれ以前からも不正な自社株売却が度々問題視されており、東京証券取引所から査察を受けた事がある。
  • マイクロソフト日本法人社長であった成毛眞が社外取締役として名を連ねている。(2010年現在)[34]
  • 2001年に、旧エニックス、旧スクウェア、ナムコとの間で業務提携が結ばれ、エニックスオーナーの福嶋康博、スクウェアオーナーの宮本雅史、ナムコオーナーの中村雅哉との間で各社の株式の4-5%程度を相互に持ち合う事となった。その結果、スクウェア・エニックスのキャラクター商品をナムコがプライズゲーム用に商品化するなどの協力関係が築かれている。スクウェアの格闘ゲームエアガイツ』のアーケード版をナムコが制作した事がある。ナムコのアーケードゲーム『太鼓の達人7』において、ドラゴンクエストの楽曲を使用するなどのコラボレーションが実現している。
  • 日本国内市場での新たな戦略として海外ゲームのローカライズ、販売が開始される。以下の理由により評価は非常に悪い。
  • コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』ではソフト自体のローカライズの内容や流通過程に疑問符が打たれた。steamでは9900円で販売するなどの暴挙に出ている。
  • Just Cause 2』では発売日の夕方にメンバーズログインを必要とするページにて国内版と海外版の差異を公開、海外版では雪に覆われた山が日本語版では正常に表示されなくなるバグを新たに発生させてしまうなど不手際が目立ち、規制項目の遅れについては和田洋一がTwitter上で規制アナウンスの遅れに対する謝罪をするまでに発展した[35]
  • Steamにて配信されているゲームの一部は日本からの購入制限を設けたり、『トゥームレイダー(2013年)』『Thief(2014年)』では日本語化DLCを2~3000円の高額に設定して配信する暴挙に出ている。また、2014年8月20日からsteamは現地通貨での表記になり、『Just Cause』『Just Cause 2』のように前日までの米ドル価格に対し倍の値段を設定するなど非難が続いている。
  • 2011年9月12日から2014年1月30日まで、WEBラジオ番組『スクエニChan!』を、公式サイト内・音泉HiBiKi Radio Stationニコニコ動画YouTubeにて毎週木曜日に配信していた。メインパーソナリティは、安元洋貴[36]
  • エニックス出版部門は過去にエニックスお家騒動によってマッグガーデン一迅社(旧一賽社)に分裂している。
  • 合併前の旧エニックスには、ドラゴンクエストシリーズを制作するためだけの専門部署として「ドラクエ課」が存在した。「ドラゴンクエスト課」ではなく「ドラクエ課」が正式名称。かつて『ドラゴンクエストVI 幻の大地』が発売された頃に同作品の特集としてテレビ番組で放送され、その珍名部署が広く世に知られることとなった。課の表札も「ドラゴンクエスト課」ではなく「ドラクエ課」となっていた。後年「第9開発事業部」に再編され、珍名として知られた「ドラクエ課」の名称は消滅した。



注釈

  1. ^ 担当社員によるマッグガーデン設立およびスタジオDNAによる一賽舎設立へ参加する騒動。
  2. ^ 2015年に両社は和解し、2016年7月25日発売のビッグガンガンVol.08から連載を再開する予定。
  3. ^ スクウェアの元社長・武市智行の出身会社。
  4. ^ スクウェア・エニックス オンライン部門から独立した子会社。ニコッとタウン、ファイナルファンタジーブリゲイド他を開発

出典

  1. ^ a b c d e f g h 第12期 決算公告 (PDF)”. 株式会社スクウェア・エニックス. 2020年6月6日閲覧。
  2. ^ 和解による紛争の解決に関するお知らせ SQUARE ENIX”. スクウェア・エニックス・ホールディングス (2015年8月26日). 2015年10月17日閲覧。
  3. ^ エニックスとスクウェア、合併比率を変更ITmedia)2003.1、2009.12.30閲覧
  4. ^ 『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』開発者・宣伝担当インタビュー”. ファミ通.com. エンターブレイン (2013年12月28日). 2014年4月20日閲覧。
  5. ^ スクウェア・エニックス、来年度から11のビジネス・ディビジョンを4つの開発事業本部に再編。2019年3月期Q3決算説明会で明らかに” (日本語). 電ファミニコゲーマー. 2019年4月5日閲覧。
  6. ^ a b c d e LTD, SQUARE ENIX CO. “役員一覧 | SQUARE ENIX” (日本語). www.jp.square-enix.com. 2019年4月5日閲覧。
  7. ^ プログラマー(エンジニア) スクウェア・エニックス
  8. ^ 役員一覧 スクウェア・エニックス
  9. ^ スクエニ、Apple Arcade向けの新作RPG『バリアスデイライフ』を配信開始 開発チームは過去『オクトパストラベラー』を手掛ける Social Game Info 2019年9月20日
  10. ^ a b 株式会社インプレス (2019年4月1日). “スクウェア・エニックスが、「FFXIV」に続く基幹プロジェクトのスタッフを募集 世界を見据えた次世代のAAAタイトルはアクションゲーム?” (日本語). GAME Watch. 2019年4月5日閲覧。
  11. ^ 『FFBE幻影戦争』広野プロデューサー&小倉ディレクターに訊く…900万DL突破、売上ランキング上位定着、好調を支えるのはユーザーと向き合う真摯な運営体制 Social Game Info 2020年2月28日
  12. ^ a b デザイナー(アーティスト) ソーシャルゲーム スクウェア・エニックス
  13. ^ 【インタビュー】「ガチャなし」「スマコマ」「ハクスラ」…スクエニが放つ異色作『ラストイデア』、セールスやDL数が好調に推移するその要因と今後の展望に迫る! Social Game Info 2019年6月19日
  14. ^ a b c 第1ビジネス・ディビジョン スクウェア・エニックス
  15. ^ a b 第2ビジネス・ディビジョン スクウェア・エニックス
  16. ^ 第3ビジネス・ディビジョン スクウェア・エニックス
  17. ^ a b 第6ビジネス・ディビジョン スクウェア・エニックス
  18. ^ a b c d e 新企画(?)”動く!スマゲ★革命”第1回は『DQM スーパーライト』柴Pとの同級生対談 ファミ通 2014年4月7日
  19. ^ 「少女迷宮」はキャラクターの内面へと踏み込む内容に!「プロジェクト東京ドールズ」プロデューサー・塩見卓也氏にインタビュー ixll 2017年7月13日
  20. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 第8-12ビジネス・ディビジョン スクウェア・エニックス
  21. ^ スクウェア・エニックスは巨大なトキワ荘。レジェンド開発者が登場した,ユニークな中途採用説明会をレポート 4Gamer.net 2018年1月10日
  22. ^ a b スクエニ「特モバイルニ部」に聞く--スマホゲームのこれまでとこれから CNET Japan 2012年12月29日
  23. ^ a b スクウェア・エニックスのプロデューサー募集についてその真意を確かめに行ってきました GIGAZINE 2011年3月4日
  24. ^ スクウェア・エニックス最強のカードゲームの話を聞いてきた ASCII 2012年9月10日
  25. ^ スクウェア・エニックス・グループの中国戦略を本多圭司氏に聞く 「最適のコンテンツを最適なパートナーと」【ChinaJoy 2014】”. ファミ通.com (2014年8月8日). 2014年8月31日閲覧。
  26. ^ SQUARE ENIX SHOP
  27. ^ ARTNIA
  28. ^ 日経産業新聞2001年10月19日28面記事より
  29. ^ a b 任天堂/スクウェア―――クリスタルクロニクルまでの8年間” (日本語). インサイド. 2020年8月31日閲覧。
  30. ^ a b そろそろ語ろうか(其の弐)|和田洋一|note” (日本語). note(ノート). 2020年8月31日閲覧。
  31. ^ https://news.yahoo.co.jp/byline/kawamurameikou/20200504-00174922/ 河村鳴紘 「記事も鳴かずば撃たれまい」 2020年5月4日(全文閲覧には定期購読が必要)
  32. ^ そろそろ語ろうか(其の壱)”. 和田洋一. 2020年5月26日閲覧。
  33. ^ 社長が訊く『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』 (3/6)”. 任天堂 (2009年11月6日). 2016年10月14日閲覧。
  34. ^ 役員一覧|会社情報|株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
  35. ^ Twitter / 和田洋一: 申し訳ありませんでした。我々の未熟さからくる配慮不足 ... (2010.06.25 和田洋一)
  36. ^ スクエニChan!”. スクウェア・エニックス. 2013年6月13日閲覧。





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