雪投げとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 雪投げの意味・解説 

ゆき‐なげ【雪投げ】

読み方:ゆきなげ

雪合戦。《 冬》


ゆきなげ

きな【雪投げ】[名]する 1. (除雪した)を邪魔にならない場所に運ぶこと。雪捨て。 2. 除雪〈全〉ゆきかき

雪投げ

読み方:ユキナゲ(yukinage)

雪遊び一つ

季節

分類 人事


雪合戦

(雪投げ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/23 09:34 UTC 版)

雪合戦を描いたフレスコ画(1400年)
子供達の雪合戦

雪合戦(ゆきがっせん)とは、を丸めて投げ合う遊び、ゲームである。

日本では、ルールを決めてチーム対抗行われる「スポーツ雪合戦」もあり、全国組織として日本雪合戦連盟(事務局・長野市 2022年現在閉業)が1993年に結成された。同連盟のルールは中国カナダ北欧諸国でも採用されており[1]Yukigassen英語版の名で海外でも広まっている[2]

概要

雪国子供達を中心に遊びとして行われることが多い。

雪を握り固めて雪玉を作るには、(固体の)雪に適度の(液体の)水分が含まれている必要がある。北海道のように雪が含む液体水分が少ない地域では、握り締めても適当な雪球を作ることが困難なため、適度に液体の水分を含ませる必要がある。

歴史

遊戯として雪を投げ合うことは古くから行われていたものとみられている。日本では少なくとも平安時代より児童の遊戯として行われていた[3]。『源氏物語』の浮舟巻には「雪ぶつけ」についての記述がある[3]

一方、新潟県魚沼市には、「雪合戦発祥の地」の石碑が建てられている。その由来書きによると、越後守護の一族上条定憲と越後守護代長尾為景が争った際に、刀折れ矢も尽きてもなお、両者は戦いをやめず、雪を固めて投げ合ったことが由来とされている。

1987年にチーム対抗のニュースポーツとしてアレンジされ、1988年に北海道有珠郡壮瞥町で公式ルールが国際ルールとして制定された。1989年2月25日に同町で第1回昭和新山国際雪合戦が開催され、1993年には日本雪合戦連盟が結成された。昭和新山国際雪合戦は現在でも行われ、他の大会でも国際ルールでの試合が行われるが、新潟県魚沼市(旧小出町)の魚沼国際雪合戦大会のように独自ルールを採用している大会もある。また、雪合戦ではなく「スノーボールバトル」という名称で呼ぶ場合もある。

壮瞥町の昭和新山国際雪合戦は、北海道遺産の一つに選定された。

2019年1月27-28日には群馬県利根郡みなかみ町で初のAsia Cupが開催され、JTBが募集した中国や台湾タイ王国ベトナム、バングラデシュなどのチームが参加した[4]。このほか海外から新潟県十日町市では雪合戦の観光商品化がされるなど、訪日外国人の増加をきっかけに雪合戦の開催地は全国へ広がっている。

主な雪合戦大会

ルール

ただ単に雪玉をぶつけ合うだけの単純な遊び方から、世界大会で用いられる国際ルールまで、種々存在する。

以下では日本雪合戦連盟で定められた国際ルール、及びそれに準じた競技ルールを記述する。

勝利条件

2チームに分かれて戦い、敵陣に配置されたフラッグを奪取、もしくは敵チームのプレイヤー全てを雪玉で撃退すれば勝利となる。制限時間内に勝利条件が満たされなかった場合、その時点で残っていたプレイヤーが多いほうのチームが勝者。残人数でも決着しない場合は引き分けとなる。

以上を1セットとし、2セット先取すれば勝利。

フラッグの奪取で10ポイント、残人数での決着の場合は人数に応じたポイントを獲得し、そのポイントを競うルール、残人数でも決着しなかった場合はビクトリー・スローにより決着させるルールなども存在する。

コート

サイドライン40m×エンドライン10mのフィールドで行われ、センターラインを境に自陣、敵陣に分けられる。それぞれの陣地には玉除けとなるシェルターが3つと勝敗条件となるフラッグが配置され、センターライン上にもシェルターが設置される。フラッグの後方(エンドラインから8mの位置)にはバックラインが引かれる。

フォワードは自陣のバックラインより後ろに下がることはできない。また、敵陣に進入できる人数は同時に3人まで。どちらかに反した場合は反則となりセットを失う。

プレイヤー

各チーム、プレイヤーが7人と監督が1人。プレイヤーはフォワードが4人とバックスが3人で構成される。敵の雪玉に当てられてしまったプレイヤーは失格となりコートから退場しなければならない。

雪玉

あらかじめ用意された直径約7cmの雪玉90個を用いる。雪玉はバックラインより後ろのシェルター後方に置かれるため、フォワードは直接雪玉を補給することはできない。フォワードとバックスが連携することが必要となる。

日本雪合戦連盟では専用の「雪玉製造機」を発明し、雪玉の準備にこれを充てている。

雪合戦を題材とする作品

映画

漫画

絵本

  • 『やまがみさまのゆきがっせん』 - 山村輝夫作。福音館書店。1997年。[9]

脚注・出典

  1. ^ 一般社団法人 日本雪合戦連盟(2019年3月8日閲覧)。
  2. ^ “姫路駅、渋谷交差点、温泉猿が外国人の人気スポットに 「ニッポン観光立国化」で私たちはどうなる? 第3回”. Yahoo!ニュース. 幻冬舎plus (Yahoo Japan). (2014年5月30日). オリジナルの2014年5月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140531090914/http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140530-00002104-gentosha-ent 
  3. ^ a b 酒井欣 著 『日本遊戯史』 第一書房 1983年10月 p.451
  4. ^ 「雪合戦 国超え集う/JTBが初の大会in群馬」『日経MJ』2019年1月28日(観光・インバウンド面)。
  5. ^ 株式会社つみき (2025年2月9日). “映画『雪合戦』の感想・レビュー[405件 | Filmarks]”. filmarks.com. 2025年2月23日閲覧。
  6. ^ こどものそら 雪合戦 : 作品情報・キャスト・あらすじ”. 映画.com. 2025年2月23日閲覧。
  7. ^ 雪合戦漫画「雪玉の合戦」がDモーニング新人賞受賞! - 昭和新山国際雪合戦実行委員会 公式ウェブサイト”. www.yukigassen.jp (2019年6月16日). 2025年2月23日閲覧。
  8. ^ 雪玉の合戦 - 柘植真由美 / 【コミックDAYS読み切り】雪玉の合戦”. コミックDAYS. 2025年2月23日閲覧。
  9. ^ やまがみさまの ゆきがっせん|福音館書店”. 福音館書店. 2025年2月23日閲覧。

関連項目

外部リンク


「雪投げ」の例文・使い方・用例・文例

  • 雪投げ
  • 雪投げという遊び
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「雪投げ」の関連用語

雪投げのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



雪投げのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
北海道方言辞書北海道方言辞書
Copyright © 1997-2025 by akaringo. All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの雪合戦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS