美星学園(みほしがくえん)
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「新マクロス級超長距離移民船団」の記事における「美星学園(みほしがくえん)」の解説
フロンティアに存在する学校法人のひとつ。アルトらが通う高等部のほか、初等部・中等部がある。伝統文化の継承や専門技能者の養成を目的に、総合技術科、情報科、航宙科、芸能科、美術科など全8コースの専門学科がある。完全単位制で教育機関としてのレベルは船団内でもトップクラス。転入試験は実技も試される難関となっている。校則は比較的緩やかで、髪型や制服の着方、自主留年までもが自由とされている。マクロスを模した校舎の屋上には航宙科が使用するカタパルトが設置されているほか、VF-1A バルキリーの実機がシンボルとして飾られている。校門のモデルは〈カリフォルニア大学バークレー校のサザー・ゲート(Sather Gate)〉。なお、設定においてはTRAITコース(旧芸能コース)や体育コースがある〈堀越高等学校〉をモチーフにしている。
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美星学園
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「マクロスFの登場人物」の記事における「美星学園」の解説
ミハエル・ブラン (Michael Blanc) 声 - 神谷浩史 愛称はミシェル。2042年生まれの17歳。身長180cm。航宙科ナンバー1の優等生で、アルトの好敵手にして親友。同時にS.M.Sスカル小隊所属の少尉という、もうひとつの顔を持つ。小隊では長距離狙撃を担当し、搭乗機はスナイパー仕様のVF-25G。コールサインは「スカル2」。パーソナルカラーは青。アルトとはS.M.Sの宿舎も同部屋となる。 祖父母のうちひとりがゾラ人で、種族特有の尖った耳が特徴。常人離れした視力を持ち、矯正用の眼鏡をかけている。女性を見つけると口説かずにはいられない性分。年上が好みで、何人もの女性と交際しているが、死と隣り合わせで生きているため本気の恋愛には臆病で、割り切った関係の相手としか付き合わない。 両親を幼少時に失い、姉のジェシカも失ってからは天涯孤独の身。S.M.Sに入隊し、スナイパータイプの機体に乗っているのも、姉の死の影響によるもの。人生を達観しており、アルトのS.M.S入隊やランカの歌手志望に厳しい目を向け、その道を進む覚悟を問う場面もある。クラン・クランとは幼馴染で、互いに特別な思いを抱いている。自身は巨人化すると元に戻れないとされている。 アイランド1内で大量発生したバジュラ幼生との交戦中、巨人化の途中で動けないクランを守って致命傷を負いながらも戦い抜き、最期にクランへの秘めた思いを告げ、外壁の破損箇所から宇宙空間に吸い出されて命を落とす。 テレビ版漫画 - 名前は「ミシェル・ブラン」。死の状況が変更されており、ランカの歌でバジュラをおびき寄せフォールド爆弾によって殲滅する作戦において、バジュラに機体を破壊され脱出不能になったクランを逃がし、みずからはフォールド爆弾の爆発に飲まれて消滅するというものになっている。 テレビ版小説 - 多種族・多民族の血を引き、伝統も故郷ももたないことから「何者でもない」と自覚しており、姉の死後、孤独に耐えるために力と金を欲しS.M.Sに入る。それゆえに生まれつき伝統も才能も持ち合わせ、人殺しの経験がなく汚れを知らないアルトに対しては複雑な感情を抱き、アルトを汚してよいのは自分だけであり、それは自分にしかできないという思いから友人であることを選ぶ。 劇場版 - 立場はテレビ版とほぼ同じで、アルトやランカを問いただす場面もある。アルカトラズの慰問ライブではクラン、カナリア、ミーナとともに「ラブリーボンバー (Lovely Bomber) 」としてFire Bomberふうのステージ衣装を着用してギターを弾き、ギターに仕込まれた麻酔銃でシェリルの脱走を援護する。バジュラ本星の戦いでは、危機に陥ったクランの救出に向かい、機体を大破させながらも生還し、アルトの舞を見届ける。 制作・備考 - 企画の当初から存在したキャラクターで、アルトが成長するきっかけを作るために途中で死亡することが早い段階で決定していたといい、テレビ版では本来は1クールで死亡する予定だった。第9話「フレンドリー・ファイア」がミハエルに焦点を当てたエピソードであるのはそのためだが、河森の想定以上に「良いキャラクター」となったため(あるいは、アルトと仲が良くなったため)、2クール目まで生きながらえさせることになったという。その死については「犬死に」と評される向きもあったが、河森は戦争における死は無駄なものしかなく、戦死を意味のあるものとして美化したくないという思いがあると語っている。「クランの胸の中で死ぬ」という案も存在したがシナリオ段階で断念され、劇中では生死不明ともとれる描写となっているが、河森は『オトナアニメ vol.10』のインタビューで「少なくとも、TVシリーズでは死んでいますね。」と答えている。ただし、史実をもとにした映像という設定から、別メディアでは違った結果になっている可能性もありうると示唆していた。劇場版では最後まで生き残るが、これについて河森は、中途半端にテレビ版の展開を再現するのは無意味だと判断した結果であると述べている。 ルカ・アンジェローニ (Luca Angeloni) 声 - 福山潤 アルトを先輩と慕う航宙科の後輩(1年飛び級しているため、学年は同じ)。2043年生まれの15歳。身長160cm。ミハエルと同じくS.M.Sスカル小隊所属のパイロットで、RVF-25に搭乗し、おもに後方からの情報支援を担当する。階級は准尉。コールサインは「スカル3」。パーソナルカラーは緑。随伴機として専用の無人戦闘機ゴースト3機を使用し、それぞれシモン、ヨハネ、ペテロという名を付けている。 まだ幼さの残る少年で、アルトとミハエルというふたりの個性的な先輩に振り回される存在だが、コンピュータや軍用電子機器の扱いにかけては無二の天才。総合機械メーカーL.A.I技研の経営一族の子息で、技術開発部特別顧問の肩書きを持つ。VF-25の開発にも関わっており、そのコネクションを生かし開発中のフォールドブースターなどの最新試作装備をS.M.Sに廻すこともある。自機やゴーストたちだけではなく、EXギアにまで名前をつけて可愛がっており、丁寧に磨く。松浦ナナセに思いを寄せているが、気づかれていない。 ランカの歌の効果が判明したあとは、接近した三島に対し、歌を兵器として利用する策を提案する。さらにナナセの負傷とミハエルの戦死をきっかけに、手段を選ばず非情に徹するようになり、ランカを囮にしたり、死に瀕したシェリルの歌を利用する策を立案したりする。S.M.S離反時も新統合軍に残るが、バジュラ本星における決戦で、一度は袂を分かったオズマにスカル小隊の一員と認められて笑顔を取り戻し、「ユダ・システム」によりゴーストの制限を解除して小隊を援護する。 テレビ版小説 - 騎士の家系で、イタリア系の血を引いているとの説明がある。 劇場版 - 姉のジュリア(後述)が三島と婚約している。三島の計画に反対したことで謀殺されそうになるもミハエルに救助され、アルカトラズのシェリル救出作戦では、警備システムがL.A.I製であることから、みずから内部に潜入し、セキュリティの解除を担当する。 制作・備考 - アルト、ミハエルのあいだに立つ3人目として、まず『超時空要塞マクロス』の柿崎速雄のようなキャラクターはないということで、「コンピュータ少年」という「ありがち」な設定となり、江端がアルトやミハエルとの差別化をはかりキューピーをイメージした頬がピンクで半ズボンを穿いたデザインを提出したところ、そのインパクトが面白いと評価され採用された。劇場版では、決定稿前の段階まで途中で退場する予定だったが、その後のアルカトラズにおけるシェリル救出作戦の場面でロックを解除する役割が必要になるため、生き残ることになった。 松浦 ナナセ(まつうら ナナセ / Matsuura Nanase) 声 - 桑島法子 アルトたちの級友。2043年生まれの16歳。身長165cm。美術科所属で、ランカとはアルバイト仲間。Gカップのバストをもち、眼鏡をかけた姿が特徴。 おとなしく引っ込み思案な性格だが、ランカのことに対しては積極的で大胆な面を見せる。ルカに思いを寄せられているが、まったく気づいていない。 フロンティア政府によってランカを支えるプロジェクトチームが発足すると、持ち込んだ衣装デザインをグレイス・オコナーに認められ、プロジェクトの一員に加えられる。のちにアイランド1内部に大量発生したバジュラの攻撃により重傷を負って昏睡状態となるが、戦役終結後に意識を回復する。 テレビ版小説 - 大量発生したバジュラの攻撃による負傷後、見舞いに来たアルトに自身の過去を語る場面がある。「平凡なサラリーマン」の父と美人の母との間に生まれ、母には逃げられているが、父は籍を残している。12歳か13歳のころに誘拐されたことがあり、その際に何をされたかの記憶はないというが、父に自分から誘惑したのではないかとなじられて世界を呪い、その後自分と正反対の、中性的で無垢な存在であると自身が認めるランカと出会い、「理想の女性像」を見出したとされる。 劇場版 - 前編『イツワリノウタヒメ』には未登場。完結編『サヨナラノツバサ』ではベクタープロモーションのスタッフで、ランカのマネージャー、スタイリスト、ヘアメイクを担当する「何でも屋」として登場する。 劇場版小説 - 上巻『イツワリノウタヒメ』よりベクタープロモーションの敏腕マネージャーとして登場し、ランカに指名されパイロットとしてCM撮影に協力するアルトに、ルカが操縦するVE-1から指示を出す。下巻『サヨナラノツバサ』では、シェリルが逮捕されたあとの穴をランカが埋める手筈を整える。 少女漫画版 - テレビ版同様、美星学園の生徒として登場する。 制作・備考 - ルカとセットになって生み出されたキャラクターで、ランカに対する好意に関しては、自身が幼少期よりそのプロポーションゆえに嫌な思いをさせられてきたために男性が苦手で、ランカを「自分の中の理想の少女像」と見なしているという裏設定があり、劇中に登場する天使のようなランカの絵はその表れとされている。ナナセに関してはいろいろなエピソードの案があったが、テレビ版では尺の関係で断念された。劇場版前編『イツワリノウタヒメ』には時間の都合で登場しないことになった。河森は存在がなくなったわけではなく、完結編には登場させると述べていた。上述のとおり完結編『サヨナラノツバサ』には立場を変えて登場するものの、絵コンテの段階で予定されていたマヤン島のシーンでの登場はカットされた。
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