アイランド1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 08:27 UTC 版)
「新マクロス級超長距離移民船団」の記事における「アイランド1」の解説
船団住民の半数にあたる約500万人が生活する巨大都市型移民居住艦。天窓式のドームに開閉式の防護シェルを持つ構成は従来の新マクロス級と同様だが、その全長は約15キロメートルと従来艦の約2.5倍に相当する。地上面からドーム最上部までの高さは約2,000メートル。構造材を軽量化するため、艦内の人工重力は0.75Gに設定されている。 地表の居住区には港湾部・市街地・丘陵地帯などがあり、地下には歓楽街や物資備蓄スペース、避難シェルター、さらにその下には動力部や環境・重力維持のための装置が備えられている。マクロス7シティ艦のメモリアルパークと同じく、アイランド1地表部には2000年代初頭の地球社会が再現されており、各エリアには民族構成を反映した町並みが作られている。心理的な圧迫感を和らげるテーマパーク的な意味があり、景観を新鮮に保つためブロックごとに定期的に建物の入れ替えを行っている。地表部に住めるのは船団運営に関わる行政・軍・宇宙航行・生態系管理などの関係者で、市民の大多数は地下の居住区で生活している。透明ドームの内面にはチューブ式リニアモーター鉄道網が走り、フロンティア・メトロ(FMR)が各艦を結ぶ主要な移動手段となっている。 『マクロスF』アニメ本編(テレビ版・劇場版)および漫画・小説などの関連作品には以下のような場所が登場する。〈〉内はモチーフにされた、かつて地球上に存在した場所や施設である。 地区(エリア) 渋谷エリア 東京の渋谷を再現した繁華街。ファッションビル119〈109〉など若者に人気の商業施設が立ち並ぶ。 サンフランシスコエリア 渋谷エリアに隣接する繁華街。アメリカのサンフランシスコの街並みを再現しており、長い坂道にはレトロなケーブルカー〈サンフランシスコ市営鉄道〉が走っている。港湾部にはスターゲートブリッジ〈ゴールデンゲートブリッジ〉や、〈フィッシャーマンズワーフ〉などの観光スポットがある。閑静な住宅街にはオズマ・リー、ランカ・リー兄妹の住むアパートや、シェリル・ノームと早乙女アルトが暮らすことになるマンションがある。 山の手エリア アイランド1の中央付近のエリア。芸術家や政府関係者の邸宅がある高級住宅街で、アルトの実家である早乙女一門の屋敷がある。 千束エリア 小説版に登場する、東京の千束をモデルにした下町。アルトが独居する安アパートがある。 北京エリア 渋谷エリアを挟んで、サンフランシスコエリアの反対側に位置する。中国の北京を再現しており、緑豊かな天空門広場〈天安門広場〉がある。 上海エリア 港を挟んで北京エリアと隣接する地区。 横浜エリア 劇場版『イツワリノウタヒメ』にてシェリルのリベンジライブが行われるウォータフロント地区。横浜がモデル。 台湾島 アイランド1の湾内に浮かぶ島。 商業施設 娘々(ニャンニャン)アイランド1支店 ランカと松浦ナナセがアルバイトをしている中華料理店。渋谷エリアのパールセンター開拓ロード〈阿佐谷パールセンター〉にある。人気メニューは「まぐろ饅」や「銀河ラーメン」。 シルバームーン 美星学園の近くにあるオープンカフェ。学園の生徒が頻繁に利用している。ランカのファンクラブが仲間内で結成される場所でもある。 ファミリーマート 各移民船団に展開しているコンビニエンスストア。モデルは現実に存在する〈ファミリーマート〉で、タイアップ企画として劇場版『イツワリノウタヒメ』に登場する。実店舗と同様のデザインで、店内ではランカの歌うCMソング「ファミリーマート・コスモス」が流れる。 深・秋葉原(ディープ・アキバ) 秋葉原を再現した地下電気街。渋谷エリア下の、一般居住区よりもさらに深層にある。劇場版『イツワリノウタヒメ』ではランカが「ダイナム超合金」のプロモーション活動を行う。『マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!』では、オズマ・リーとボビー・マルゴがVHSのビデオデッキを購入する場所として登場する。 深(ディープ)・歌舞伎町 歌舞伎町を再現した地下繁華街。設定のみ。 教育機関 美星学園(みほしがくえん) フロンティアに存在する学校法人のひとつ。アルトらが通う高等部のほか、初等部・中等部がある。伝統文化の継承や専門技能者の養成を目的に、総合技術科、情報科、航宙科、芸能科、美術科など全8コースの専門学科がある。完全単位制で教育機関としてのレベルは船団内でもトップクラス。転入試験は実技も試される難関となっている。校則は比較的緩やかで、髪型や制服の着方、自主留年までもが自由とされている。マクロスを模した校舎の屋上には航宙科が使用するカタパルトが設置されているほか、VF-1A バルキリーの実機がシンボルとして飾られている。校門のモデルは〈カリフォルニア大学バークレー校のサザー・ゲート(Sather Gate)〉。なお、設定においてはTRAITコース(旧芸能コース)や体育コースがある〈堀越高等学校〉をモチーフにしている。 聖マリア学園 ランカが美星学園転入以前に通っていた有名な「お嬢様学校」。ランカはミス・マクロスコンテストに出場した際、停学処分にされる。 公共施設 グリフィスパークの丘 美星学園の近くの高台にある公園。市街を展望でき、丘の上には天文台〈Griffith Observatory〉や記念碑がある。 展望桟橋 アイランド1左舷に張り出した構造物で、天窓から宇宙空間を眺めることができる。先端の公園には噴水やオブジェがあり、デートスポットとして人気がある。その横のドッキングポートにはマクロス・クォーターが停泊している。 スカイラウンジ 透明ドーム頂上のチューブライナー連絡駅にある展望台。アイランド1全体を一望できる大パノラマが人気。 行政・軍関連施設 フロンティア大統領府ビル 国家行政機関である大統領府の庁舎。船団マークを掲げ、表面が太陽電池ガラスで覆われた高層ビル。バトル・フロンティアとは緊急用の地下通路で接続されている。 軍事病院 新統合軍直轄の総合病院。医療設備が充実しており、軍関係者以外に有名人が利用することも多い。 アーリントン墓地 戦死した軍関係者が埋葬される。モデルは〈アーリントン国立墓地〉 。 コンサート会場 天空門ホール 天空門広場内にある多目的ホール。モデルは〈紫禁城〉。屋根に巨大な2体の竜のオブジェがある。シェリル・ノーム来艦時のコンサートや、ランカ・リーのファーストライブの会場となる。 星道館 高台にあるアイランド1最大のコンサートホール。劇場版『イツワリノウタヒメ』で「シェリル・ノーム ザ・フロンティアコンサート」が行われる。 コンサート船 横浜エリアの海中から浮上したコンビナート風の高層セットにホログラフスクリーンが掛かり、帆船の総帆展帆のイメージとなる。劇場版『イツワリノウタヒメ』でシェリルのリベンジライブが行われる。 教会ステージ 教会風のセットの周りに、錬金術の実験施設をイメージした試験管やフラスコのオブジェが配置される。劇場版『サヨナラノツバサ』でシェリルがライブを行い、バジュラ母星の決戦ではフォールドウェーブアンプが設置され、シェリルとランカがデュエットする。 アトランティスドーム 『サヨナラノツバサ』においてランカのファーストライブが行われる開放型ドーム会場。飛び出す絵本のようにお伽話ふうのセットが次々と転換する。
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