環境艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 08:27 UTC 版)
「新マクロス級超長距離移民船団」の記事における「環境艦」の解説
アイランド1に多数接続される小型艦を環境艦と呼ぶ。全長8,000メートル・直径3,000メートルの円筒形をしており、マクロス7船団のシティ7が全長6.2キロメートルということを考慮すれば十分巨大である。アイランド1と同じく地表部と地下部に分かれており、上部の天窓は緊急時にはシャッター式の装甲で覆われる。 環境艦は単独でもバイオプラントとして機能するが、連絡シャフトを通じてアイランド1や他の環境艦と資源を循環することで効率を高めている。従来(マクロス7など)は役割に応じて個性的な艦が随行していたが、それに代わるものであり、見た目はどれも同一ながら艦内はその役割に応じてさまざまである。アイランド1の後方に2列縦隊で連結されており、本編映像では1列15艦(2列30艦)以上並んでいることが確認できる。アイランド1の面積を東京の山手線内に例えると、アイランド群は神奈川県の三浦半島まで広がっていることになる。 環境艦が損傷し復旧が困難な場合、またはその他緊急時には住民や利用可能な資源を移動したうえで、個別に放棄や凍結などの管理が可能である。ただし、一定数以上放棄すると環境バランスが崩れ、アイランド1の環境維持も困難になる。戦闘の激化とともに環境艦は捨て駒とされ、バジュラ本星降下作戦時にはアイランド1を守る盾代わりにされる。 テレビ版・劇場版および関連作品には以下の艦が登場する。 アイランド3 作中でもっとも多く登場する農業プラント艦。美しい自然環境が維持されており観光名所としても知られる。海に浮かぶ人工島は南洋の楽園を再現しており、映画『BIRD HUMAN -鳥の人-』の撮影地となる。アイランド3内ではゼントラーディ人が巨人サイズで暮らすことが認められており、農業や酪農に従事している。海岸線にあるゼントラーディモール「フォルモ」は巨人とマイクローンが共存できるよう施設が工夫されている。地下には極秘にバジュラの研究を進める政府直轄の異星生物研究所がある。 アイランド4 劇場版『イツワリノウタヒメ』と『サヨナラノツバサ』のあいだに位置する時期を描いた喜久屋めがねの漫画『マクロスFF』に登場。政府の研究施設を中心とした環境艦。数年前に爆破テロ事件があり、未発見の不発弾が残っているため住民が避難し無人の艦となった。マクロス・ギャラクシーの過激派が潜伏していたが、彼らを裏で利用していたグレイス・ゴドゥヌワにより爆破される。 アイランド8 砂漠とカジノのある環境艦で、通称は「アイランド・リノ」。『マクロス・ザ・ライド』ではバルキリー・レース「バンキッシュ」の開催地。小説版『サヨナラノツバサ』ではルカ・アンジェローニのまたいとこのローザ・アドレイが住んでいる。モデルはリノ・エアレースで知られるアメリカ合衆国ネバダ州の観光都市〈リノ〉。 アイランド14 『マクロスF』第15話において、バジュラの攻撃の影響で必要な資源を移し、廃棄される。 アイランド15 『マクロスF』第15話では現状のまま凍結とされる。『マクロス・ザ・ライド』では主人公のひとり、ハクナ・青葉の住居がある艦とされる。 アイランド・アルカトラズ もとは観光用の環境艦だったが、のちにゼントラーディも収容可能な刑務所のある艦に改造された。環境艦内部は海で、刑務所は孤島に設置されている。劇場版『サヨナラノツバサ』でシェリルが収容される。モデルはアメリカ合衆国カリフォルニア州の〈アルカトラズ島〉。
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