口説とは? わかりやすく解説

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く‐ぜち【口舌/口説】

読み方:くぜち

「くぜつ(口舌)1」に同じ。

「くぜつ(口舌)2」に同じ。

三人(みたり)ばかり、病事、—」〈かげろふ・下〉


く‐ぜつ【口舌/口説】

読み方:くぜつ

言葉弁舌また、口先だけのもの言いおしゃべり多弁。「恋の—」「—の徒」

言い争い文句。特に江戸時代男女間の痴話げんか

「かやうの—の絶えぬは、これゆゑにこそ」〈著聞集一六


口説(クドゥチ)

大和言葉七五調基本で、同一メロディ繰り返しながら道行景色語り物語りをするという内容のものである浄瑠璃の口説などのような口説歌は、室町から江戸初期にかけて念仏踊り系の伊勢踊りとして踊られ、物語り風の内容歌って全国流行した沖縄の口説もこれらの流れをくむものであるといわれている。

口説

読み方:くぜつ

  1. 男女親密間柄ありながらつまらぬことを問題にして言ひ争ふことをいふ。「口舌」から来たものである。〔情事語〕
  2. 男女親密間柄ありながらつまらぬことを問題にして言ひ争ふことをいふ「口舌」から来たものである
  3. 男女親密ありながらつまらぬことを問題にして言ひ争ふことをいふ。
  4. 男女情事に関する争ひ。「痴話-」。
  5. 情事に関する口喧嘩のこと。

分類 俗語情事


口説

読み方:くどき

  1. 芝居にて口説きをする場合所作振をいふ。
  2. 〔演〕濡場の所作振りをいう。

分類 演劇


口説

読み方:くどく

  1. 土蔵ヲ破ル事ヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・東京府
  2. 破ルルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・岡山県
  3. 窃盗目的ニ出デ、土蔵壁ヲ損壊スルノ所為。〔第三類 犯罪行為
  4. 窃盗目的出て土蔵壁を損壊する所為三島

分類 岡山県東京府


口説

読み方:くどく

  1. 意に従がわせようと色々と説き聞かせること。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

クドキ

(口説 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 03:31 UTC 版)

瓦版を売る読売の姿。後に明治初年頃より、新聞が売り出されるようになると淘汰されていった。

クドキ(くどき)は、浄瑠璃歌舞伎のクライマックスで俳優と浄瑠璃とで演じる個所。「口説き」ともいう。元来は平曲謡曲あるいは説経節で登場人物の悲しみを歌う演出であったものが、近世以降各種の口承文芸の演出も加わり多様化した。

概要

口説く=「繰り返し説く」という動詞が名詞化したもので、元来、平曲や謡曲で登場人物の悲しみを歌う演出であったものが、近世になり祭文、歌念仏、説教などの口承文芸の演出も加わり、浄瑠璃では抒情的な詞と旋律からなる「クドキ」として完成された。浄瑠璃の歌舞伎狂言化にともない、舞踊の要素なども加わって多様化した。また、「クドキ」は新内長唄常磐津などの他の音曲や各地の民謡にも波及していった。

平曲・謡曲におけるクドキ

平曲で、素声(しらごえ)に近い単純な旋律をもつ曲節、また、それによって演奏される部分を「クドキ」と称する。

謡曲では、拍子に合わない語りの部分を「クドキ」と称し、多くの場合、慕情や傷心などの心情が吐露される。

説経節におけるクドキ

古説経(初期の説経節)のテキストにおける節譜として、「コトバ(詞)」「フシ(節)」「クドキ(口説)」「フシクドキ」「ツメ(詰)」「フシツメ」の6種が確認されている[1][2]。説経節は基本的に「コトバ」「フシ」を交互に語ることで物語を進行させていったものと考えられるが、「コトバ」は日常会話に比較的近い言葉であっさりとした語り、「フシ」は説経独特の節回しで情緒的に、歌うように語ったものと考えられる[2][3]。これに対し、「クドキ」は沈んだ調子で哀切の感情を込めて語り、「フシクドキ」はそれに節を付けたものと考えられ、節譜への登場はわずかであるが、そこでは「いたはしや」「あらいたはしや」の語が語られるのを大きな特徴としていた[1][3][注釈 1]

人形浄瑠璃・歌舞伎におけるクドキ

中世の芸能において悲哀を歌う演出であった「クドキ」は、浄瑠璃では抒情的な詞と旋律からなるものとして完成され、悲嘆・恋慕・恨みなどの心情を切々と訴えるようになり、劇中最大の聞かせどころとなった。浄瑠璃が歌舞伎狂言化されると、俳優と床の竹本との共演によって構成されることで、より印象強いクライマックスが演出され、浄瑠璃と台詞との技巧的な掛け合いや舞踊の要素も加わって多様化していった。

なかでも、『絵本太功記・十段目』、『近頃河原建引・堀川』、『艶容女舞衣・酒屋』、『伽羅先代萩・御殿の段』などにおけるクドキが著名である。

長唄におけるクドキ

長唄における「クドキ」は、楽曲のなかで詠嘆的な心情表現をする構成単位である。

口説き歌/江州音頭におけるクドキ

口説き歌とは、民謡などで、長編の叙事歌謡を同じ旋律の繰り返しにのせて歌われるものであり、盆踊りに歌う「踊り口説き」、木遣に歌う木遣り口説きなどがある。なお、口説き歌が江戸時代に日本から琉球王国沖縄県)に伝わったものを「クドキ」または「クドゥチ」といい、多くは舞踊をともなう。

江州音頭は棚音頭と座敷音頭(敷座)の2種類があるが、独立した舞台芸として演じられることもあり、そのときは「クドキ」と称される。

口説き節

クドキから生じた俗曲の1ジャンルが口説き節であり、市井の情話などを長編の歌物語にしたものである。瞽女などが歌って江戸時代後期に流行した。すなわち、瞽女の歌う瞽女唄のレパートリーに「くどき(口説き節)」があり、これは浄瑠璃から影響を受けた語りもの音楽であるが、義太夫節よりも歌謡風になっている[4]。主な演目に『鈴木主水』や『八百屋お七』などがある。

脚注

注釈

  1. ^ 以上に対し、「ツメ」は拷問など緊迫した場面での語りであったと考えられる。

出典

参考文献


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