函館運輸所
函館運輸所 | |
---|---|
基本情報 | |
鉄道事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
帰属組織 | 函館支社 |
所属略号 | 函ハコ、函 |
配置両数 | |
内燃機関車 | 3両 |
電車 | 16両 |
気動車 | 110両 |
合計 | 129両 |
備考 | 2024年4月1日現在のデータ[1] |
函館運輸所(はこだてうんゆしょ)は、北海道函館市にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館支社の車両基地および乗務員区所である。
概要
函館駅構内にあり、主に函館本線(函館 - 長万部間)で運用される電車・気動車のほか、特急列車で運用される気動車が配置される。また、函館支社の車掌・運転士が所属している。当初は函館機関庫として発足したが、後に函館運転所に改称し現在に至る。
青函派出所(←青函運転区)
このほか、2016年(平成28年)3月26日まで五稜郭駅に隣接する青函派出所(せいかんはしゅつじょ)が存在した[2]。青函派出所は1988年(昭和63年)の津軽海峡線開業に伴い青函運転区として発足したが、2002年(平成14年)に函館運輸所に統合され、同所の青函派出所となった。その後、2016年3月4日をもって青函派出所は廃止され、設備・業務を隣接する日本貨物鉄道(JR貨物)五稜郭機関区に移管している[3]。
2015年度まではJR北海道所属のED79形電気機関車8両も配置されていたほか、五稜郭機関区に所属するED79形50番台・EH800形の留置・仕業検査・交番検査・台車検査を受託していた。また函館地区で折り返すEH500形電気機関車の留置も行われていた。なお、統合前の所属略号は「青函」(=青函運転区)だった。
所属車両
2024年(令和6年)4月1日現在の所属車両は以下のとおり[1]。なお、所属車両の略号は旅客車両が「函ハコ」(函館支社=函+函館=ハコ)、機関車が「函」。車両はすべて本所に所属している。
電車 | 気動車 | 機関車 | 合計 |
---|---|---|---|
16両 | 110両 | 3両 | 129両 |
電車
- 789系電車(4両)
- 733系電車(12両)
気動車
- キハ261系気動車(80両)
- キハ40形気動車(19両)
- 1700番台の19両 (1704・1705・1714・1736・1755・1762・1767・1771・1778・1792・1800・1801・1803 - 1806・1809・1811・1813)が配置されている。
- 函館本線の普通ワンマン列車で運用される。
- なおJR籍ではないが、江差線の道南いさりび鉄道への転換に伴い、2015年度に同鉄道へ機関換装・特別保全工事施工済みの1700番台車9両 (1793・1796・1798・1799・1807・1810・1812・1814・1815)が譲渡され、同所を拠点に運用されている。
- 2020年5月に700番台の1両(825)が苗穂運転所より、翌2021年3月に1700番台の5両(1704・1705・1762・1767・1771)が苫小牧運転所より転属された[9]。
- 2021年4月に700番台の2両(825・837)、同年9月に700番台の2両(734)(837)、翌2022年3月に700番台の1両(802)が廃車された[10]。2023年度には4両(1714・1736・1755・1778)が旭川運転所より転属された[1]。
- キハ150形気動車(7両)
- 0番台の7両(1 - 4・6・7・13)が配置されている。
- 2023年10月から2024年3月にかけて、7両が旭川運転所より転属された[1]。
- 函館本線の普通ワンマン列車で使用される。
ディーゼル機関車
- DE10形ディーゼル機関車(3両)
- 1500番台の3両 (1737 - 1739)が配置されている。
- 現在所属する3両は1661号機(2017年釧路へ転属)とともに青函トンネル救援用として津軽今別駅や木古内駅に待機していたが、北海道新幹線開業後は運輸所内での入れ替え作業や、キハ261系・733系の苗穂工場入出場回送時の牽引車として用いられている[11]。
- また、3両ともキハ261系・733系といった密着連結器装備車と連結する際の利便性向上のため、2017年から2018年にかけ双頭(両用)連結器を装備する改造が行われている[11]。
- かつて配置され、2015年度に釧路運輸車両所と旭川運転所に転属した4両のうち2両 (1690, 1692)は黒色塗装で、「SL函館大沼号」の補機としても使用されていた。
過去の配置車両
- ED79形電気機関車
- 2015年4月1日時点で0番台の8両 (4, 7, 9, 12, 13, 14, 18, 20)が配置されていた。
- ED76 551の廃車後はJR北海道が所有する唯一の電気機関車となり、このうち6両 (4, 7, 12, 13, 14, 20)は延命工事施工済みであった。寝台特急「北斗星」、「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」、急行「はまなす」で使用されていた。
- 2016年4月にすべて廃車された。
- DD51形ディーゼル機関車
- 2015年4月1日時点で500番台の10両(1093, 1095, 1100, 1102, 1137, 1138, 1140, 1141, 1143, 1148)が配置されていた。いずれも北斗星色で、全重連形。
- 寝台特急「北斗星」、「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」、急行「はまなす」で運用されていた。
- 札幌運転所および苗穂工場にて、間合い業務として列車増結時の入替・回送業務に使用される場合もあった。また、五稜郭 - 苗穂工場間でED79形電気機関車と789系電車における検査入出場時の回送業務にも充当された。ただし、これらは運用の都合上、五稜郭機関区の所属機が充当される場合もあった。
- 1137は2015年11月30日に、1093, 1095, 1102, 1141の4両は2016年3月31日に、1100, 1138, 1140, 1143, 1148の5両は2016年4月30日に、いずれも廃車され配置が無くなった。
- キハ281系気動車
- 2023年4月時点でキハ281形6両(1 - 3, 5, 6, 901)、キハ280形6両(1 - 3, 105, 106, 110)、キロ280形3両(2 - 4)の計15両が配置されていた。
- 特急「北斗」で運用されていたが、2022年9月30日に定期運用を終了、同年10月23日には臨時運用も終了した。
- 27両が配置されていたものの、2022年7月29日付でキハ281形1両(4)とキハ280形3両(4, 104, 107)、同年9月7日付でキハ281形1両(902)とキロ280形1両(1)、同年10月5日付でキハ280形3両(101, 108, 901)、同年11月18日付でキハ280形3両(102, 103, 106)が廃車された[13]。そのあと、2023年5月までに残りの車両も全て廃車となり[1]、形式消滅した。
沿革
本所
- 1902年(明治35年)12月10日 - 北海道鉄道 (初代)が函館駅(初代)に機関庫設置[14]。
- 1904年(明治37年)7月1日 - 函館駅(2代目)が開業し、函館駅(初代)は亀田駅に改称。
- 1906年(明治39年)3月1日 - 亀田機関庫を函館機関庫に改称。
- 1907年(明治40年)7月1日 - 国有化。
- 1908年(明治41年)6月27日 - 函館機関庫(旧・亀田機関庫)焼失。
- 1913年(大正2年)6月2日 - 函館機関庫設置(北海道鉄道管理局の事務上制定)。
- 1915年(大正4年)11月10日 - 函館機関庫を旧・亀田駅付近から函館市若松町へ移転。
- 1929年(昭和4年)10月15日 - 函館機関庫を函館市海岸町へ移転。
- 1950年(昭和25年)2月10日 - 函館客車区設置。
- 1968年(昭和43年)12月12日 - 函館機関区と函館客車区が統合され、函館運転所が発足。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 五稜郭貨車区を函館運転所に統合。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道が継承、函館支社函館運転所となる。
- 1990年(平成2年)3月12日 - 函館車掌区が函館車掌所に改称。
- 1993年(平成5年)3月18日 - 長万部運転所を函館運転所に統合。
- 2002年(平成14年)7月1日 - 函館車掌所・函館運転所(気動車・客車部門、DC・DL運転士)・青函運転所(EC・EL運転士)が統合され、函館運輸所発足[15]。
青函派出所
- 1987年(昭和62年)5月12日 - 津軽海峡線開業準備のため五稜郭準備運転区として発足。それ以前に配置されていた機関車は、暫定的に函館運転所所属とされていたが、発足に伴いすべて当区所属となった。
- 1988年(昭和63年)3月13日 - 青函運転区に改称(EC・EL運転士を配置)。
- 1990年(平成2年)3月12日 - 青函運転所に改称。
- 2002年(平成14年)7月1日 - 函館運輸所 青函派出所に改称。運転士は函館運輸所へ移管[15]。
- 2005年(平成17年) - 貨物列車の牽引から撤退[16]。
- 2016年(平成28年)3月26日 - 同日のダイヤ改正により廃止。設備・業務をJR貨物五稜郭機関区へ移管[3]。
脚注
- ^ a b c d e 編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2024/JR車両のデータバンク2023-2024』」『鉄道ファン』第64巻第7号(通巻759号)、交友社、2024年7月1日。
- ^ この青函派出所に対し、函館駅構内の基地は本所(ほんじょ)と通称された。
- ^ a b 松沼猛/久保田敦 (2017-08-01). “津軽海峡をまたぐEH800と道内幹線物流を担うDF200の基地 五稜郭”. 鉄道ジャーナル (鉄道ジャーナル社) No.610.
- ^ 函館・新青森方からモハ788形300番台、クハ789形300番台の2両編成。
- ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2020冬 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2020年、p.10。ISBN 9784330082202。
- ^ a b c 交友社『鉄道ファン』 2018年7月号「JR旅客会社の車両配置表」
- ^ 函館方からキロ261形1100番台、キハ260形1100番台の2両編成。
- ^ 札幌方からキハ261形1200番台、キハ260形1200番台の2両編成。
- ^ 編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2021/JR車両のデータバンク2020-2021』」『鉄道ファン』第61巻第7号(通巻723号)、交友社、2021年7月1日。
- ^ 編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2022/JR車両のデータバンク2021-2022』」『鉄道ファン』第62巻第7号(通巻735号)、交友社、2022年7月1日。
- ^ a b c “JR北海道 函館運輸所で活躍中! DE10形両用連結器装備機”. 鉄道ファン 59 (1(通巻693)): pp.98-101. (2019-01-01).
- ^ a b 交友社『鉄道ファン』 2019年7月号「JR旅客会社の車両配置表」
- ^ 編集部「別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2023/JR車両のデータバンク2022-2023』」『鉄道ファン』第63巻第7号(通巻747号)、交友社、2023年7月1日。
- ^ 後に亀田機関庫と呼ばれているが、この時点では亀田機関庫もしくは函館機関庫のどちらで呼ばれたか不明。「遥」道南鉄道100年史 JR北海道函館支社 2003年発行では設置当初より亀田機関庫と記載。
- ^ a b 「遥」道南鉄道100年史 JR北海道函館支社 2003年発行では、3月16日に函館運転所と函館車掌所とが統合して函館運輸所発足。12月1日に函館運輸所に青函運転所が統合され、函館運輸所青函派出所になったとされている。
- ^ ただし、機関車運用のみで運転はJR貨物の乗務員が担当。
関連項目
- 日本の車両基地一覧
- 名探偵コナン 100万ドルの五稜星 - 2024年公開の映画で、劇中に函館運輸所が登場する。JR北海道では敷地内への関係者以外の立ち入り禁止を注意喚起している[1]。
座標: 北緯41度46分46.8秒 東経140度43分37秒 / 北緯41.779667度 東経140.72694度
- ^ 「JR北海道函館運輸所」は関係者以外立入禁止です - 北海道旅客鉄道 2024年4月26日
函館運転所(函ハコ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 10:57 UTC 版)
「国鉄キハ80系気動車」の記事における「函館運転所(函ハコ)」の解説
函館を中心とした北海道内特急網の基幹車両基地として、1961年10月1日ダイヤ改正による大増発時にはキハ82系15両が新製配置され、後述する「おおぞら」から運用開始。配置終了まで以下の列車に充当された。 「おおぞら」 「おおぞら」(1961年10月 - 1982年9月 1985年3月 - 1986年10月) 1961年10月1日ダイヤ改正で本州 - 北海道間の最速連絡となる「はつかり(1D)」「白鳥(2001D)」 - 「青函連絡船1便」 - 「おおぞら(1D)」の通称1便連絡(上りは2D→2便→2D/2002Dの2便連絡)として函館 - 旭川間で運転開始。基本編成はキロ80形・キシ80形組込の6両、付属編成は4両で札幌転回とされた。 1962年10月1日ダイヤ改正で基本編成を根室本線経由釧路発着とし、滝川で分割併合を行うキロ80形組込の5両付属編成を旭川発着に変更。 「おおぞら」編成(1962年) ← 函館・釧路 札幌 → ← 函館・旭川 札幌 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ82 キロ80 キハ80 キハ80 キハ82 釧路発着基本編成 旭川発着付属編成 備考 札幌 - 釧路・旭川間逆編成 「おおぞら」停車駅時刻 行先列車番号函館東室蘭苫小牧札幌岩見沢滝川旭川帯広釧路釧路2001D0455 07400742 0824 09250928 1000 10341037 → 13561358 1551 旭川1D↓1040 1128 函館2D2400 21112113 2029 19271930 1855 1814↓ 1725 2002D18181824 ← 14581500 1300 備考 2001D・2002D:滝川 - 釧路間列車番号 ↓:分割併合 このほか洞爺・登別が季節により臨時停車 1967年10月1日ダイヤ改正で旭川編成を「北斗」に発展的解消し、付属編成は札幌転回に変更。1970年10月1日ダイヤ改正で「おおとり」釧路発着編成を単独運転とし2往復化。1972年3月15日ダイヤ改正で3往復化し、うち1往復は付属編成を滝川で分割併合を行う旭川発着とした。 1980年10月1日ダイヤ改正から新たに札幌発着1往復にも充当が開始された一方で、旭川発着列車を廃止。さらにキハ183系への置換えを開始。1981年10月1日ダイヤ改正で石勝線経由に変更の上、函館発着1往復を除き札幌発着とし、「おおぞら」全体でも1往復を除きキハ183系化。残った1往復も1982年9月11日にキハ183系化を完了した。 1985年3月14日ダイヤ改正で帯広発着2往復が増発され、そのうち1往復が後述する「北海」と共通運用で充当されたが、1986年11月1日ダイヤ改正でキハ183系へ置換え。 「おおとり」 「おおとり」(1964年10月 - 1986年10月) 1964年10月1日ダイヤ改正で運転開始された函館 - 網走・釧路間の列車である。分割併合は滝川で行われ、キシ80形組込の基本編成が網走発着、付属編成が釧路発着とされたが、1965年10月1日ダイヤ改正で基本編成と付属編成の発着を逆転させた。 1970年10月1日ダイヤ改正で釧路発着編成を「おおぞら」に発展的解消。網走発着編成のみでの運転となったが、食堂車は不連結。1972年3月15日ダイヤ改正で食堂車連結の7両編成となり、1980年10月1日ダイヤ改正で北見転回の3両付属編成を増結。1981年10月1日ダイヤ改正で付属編成からキハ80形1両が減車。1985年3月14日ダイヤ改正で基本編成のキロ80形とキシ80形の組成位置を逆転させたが、1986年11月1日ダイヤ改正でキハ183系へ置換え。函館1140(15D おおとり)2153網走0858(16D おおとり)1924 「北斗」(1965年10月 - 1986年10月) 1965年10月1日ダイヤ改正から運転開始した室蘭本線・千歳線(通称:海線)経由の函館 - 旭川間特急列車である。1968年10月1日ダイヤ改正で独自の9両編成を組成する札幌発着の1往復を増発し2往復化。1969年10月1日ダイヤ改正で札幌発着列車を「エルム」に分離し旭川発着2往復に増発されたが、車両転配の遅れから下り2号・上り1号の1往復は1970年2月28日まではキハ56形・キロ26形200番台限定による7両編成での代走となった。 1971年7月1日ダイヤ改正で旭川発着列車を札幌発着に短縮した上で「エルム」を吸収して3往復運転となったが、1972年3月15日ダイヤ改正で1往復を旭川発着にした上で「おおぞら」へ発展的解消。残存した2往復は基本編成を札幌運転所へ移管。以後は1981年9月30日まで定期運用は付属編成のみとし、予定臨時列車では「おおぞら」旭川編成の間合いで充当されるのみに留まった。 1981年10月1日ダイヤ改正で「おおぞら」の系統分離1往復を含む4往復の運用を札幌運転所から再移管されたが、1983年6月1日からキハ183系置換えを開始。1985年3月14日ダイヤ改正で残存した7号・4号の1往復(6007D 6004D)を毎日運転の季節列車扱いとしたが、1986年10月31日をもって運用終了。 「北海」 「北海」(1967年3月 - 1986年10月) 1967年3月1日ダイヤ改正から運転開始した函館本線倶知安小樽(通称:山線)経由の函館 - 旭川間特急列車である。1981年10月1日ダイヤ改正で運転区間を札幌まで短縮し、キハ183系で1往復増発。1985年3月14日ダイヤ改正で付属編成の連結中止ならびに基本編成からキシ80形を除外し6両に短縮。帯広発着「おおぞら」1往復と共通運用が組まれたが、1986年10月31日をもって廃止された。函館0440(11D 北海1)0909札幌0943(33D おおぞら3)1302帯広1445(38D おおぞら8)1804札幌1921(12D 北海4)2355函館 「エルム」(1969年10月 - 1971年6月) 1968年10月1日ダイヤ改正で運転開始された「北斗」札幌発着列車を1969年10月1日ダイヤ改正で改称。1971年7月1日ダイヤ改正で旭川発着「北斗」2往復が札幌発着に短縮されたことから、列車名を「北斗」に統一し消滅。 本列車は運転終了まで専用9両編成を組成した。函館1625(21D エルム)2053札幌0735(22D エルム)1200函館 「オリンピア2号」(1972年1月29日 - 2月13日) 1972年札幌オリンピック開催に併せて函館 - 札幌間で運転された臨時列車。「おおぞら」「北斗」「北海」用7両編成を充当。公式ロゴマークの入った専用ヘッドマークを装着し下りは海線経由、上りは山線経由で運転された。函館0925(8025D オリンピア2)1356札幌2110(8026D オリンピア2)0230函館 「オホーツク」(1985年3月 - 1986年10月) 1985年3月14日ダイヤ改正で急行「大雪」を格上げした1往復の2号・5号に「おおとり」の間合いで充当。1986年11月1日ダイヤ改正でキハ183系化ならびに札幌運転所へ運用移管。網走0620(22D オホーツク2)1216札幌1710(25D オホーツク5)2307網走 本所の編成組成上の特徴として編成長大化した際に編成中間に食堂車が組成されるように配慮されたことから、「北斗」運用開始時から本来は札幌方普通車組成側の次位に連結する付属編成をキロ80形が連結される函館方に連結したほか、「おおぞら」運用では札幌方へ基本編成に増結する形で全区間で運用される付属編成も存在した。 「おおぞら」下り1号・上り2号編成組成(1970年10月2日 - 1980年8月30日) ← 函館・釧路 札幌 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 キハ82 キハ80 キハ80 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 キロ80 キハ80 キハ82 付属編成A 基本編成 付属編成B 備考 基本編成+付属編成B:函館 - 釧路 付属編成A:函館 - 札幌 札幌 - 釧路間逆編成 1972年3月15日以降は下り1号・上り3号 1978年10月2日以降は1号・6号 このほか「おおとり」釧路編成を「おおぞら」に分割させた1970年10月1日ダイヤ改正で設定された下り2号・上り1号では後述する函館方3両付属+札幌方7両基本の編成組成としたほか、1972年3月15日ダイヤ改正で復活した旭川発着編成を併結する下り2号・上り1号では、当所は函館方に釧路発着7両基本編成を、札幌方に旭川発着6両付属編成を連結する13両編成とされたが、食堂車の組成位置が函館方3号車に偏ってしまうことから1979年夏ダイヤからは、連結位置を逆にする措置が採られた。 「おおぞら」下り2号・上り1号編成組成(1972年3月15日 - 1980年9月30日) 1972年3月15日 - 1979年6月30日1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ82 キロ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 ← 函館・釧路 札幌 → ← 函館・旭川 札幌 → 1979年7月1日 - 1980年9月30日1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 キハ82 キロ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 ← 函館・旭川 札幌 → ← 函館・釧路 札幌 → 備考 札幌 - 釧路・旭川間逆編成 1978年10月2日以降は3号・2号 また1968年10月1日ダイヤ改正で設定された札幌発着「北斗」下り2号・上り1号では、「エルム」に改称される1969年10月1日ダイヤ改正まで尾久客車区から転入したキサシ80 1を組成する9両限定編成とし、キロ80形とキサシ80形は編成の中間に組成されたほか、キハ82形は両端のみとされた。さらに「エルム」改称後もこの専用9両編成はキシ80形組込に変更した上で「北斗」統一まで運転された 「北斗」下り2号・上り1号編成(1968年10月1日 - 1969年9月30日) 「エルム」編成(1969年10月1日 - 1971年6月30日) 1968年10月1日 - 1969年9月30日「北斗」下り2号・上り1号 ← 函館 札幌 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 キハ82 キハ80 キハ80 キロ80 キサシ80 1 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 1969年10月1日 - 1971年6月30日「エルム」 ← 函館 札幌 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 キハ82 キハ80 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 備考 サービス電源供給用発電機はキハ82形・キサシ80 1に搭載 検査等でキサシ80 1を連結できない際は以下の編成となる キサシ80 1をカットした8両編成で運転 5号車キシ80形 6号車キハ82形に組成変更して運転 1969年10月1日以降の「エルム」と同編成を組成して運転 「おおぞら」での最大13両組成や基本・付属とも複数パターンが存在した同所の運用は、1980年10月1日ダイヤ改正でキロ80形・キシ80形を編成中間部に組成するスタイルを保ちつつ全列車の編成組成を函館方3両付属+札幌方7両の最大10両編成までに統一した。 函館運転所キハ82系編成組成(1980年10月1日ダイヤ改正) ← 函館・釧路・遠軽 札幌・網走 → 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 キハ82 キハ80 キハ80 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 付属編成 基本編成 備考 基本編成:「おおぞら」「おおとり」「北海」に充当 付属編成:「おおぞら」「北海」のほか以下の列車に充当 「おおとり」函館 - 北見 札幌運転所担当の「北斗」基本編成と併結運用 「おおぞら」「おおとり」は札幌 - 釧路・遠軽逆編成 1981年10月1日ダイヤ改正以降は付属編成のキハ80形1両を減車 1981年からはキハ183系への置換えを段階的に行い、1985年3月14日ダイヤ改正では以下の編成短縮を実施した。 函館運転所キハ82系編成組成(1985年3月14日ダイヤ改正) ← 函館・帯広・遠軽 札幌・網走 → 「おおとり」「オホーツク」2号・5号編成1 2 3 4 5 6 7 8 9 キハ82 キハ80 キハ82 キシ80 キロ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 付属編成 基本編成 「北海」1号・4号「おおぞら」3号・8号編成 1 2 3 4 5 6 キハ82 キロ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 「北斗」4号・7号編成 1 2 3 4 5 キハ82 キロ80 キハ80 キハ80 キハ82 備考 「おおとり」付属編成は函館 - 北見 連結 「オホーツク」2号・5号は不連結 「おおとり」「オホーツク」2号・5号は札幌 - 遠軽逆編成 「北斗」4号・7号は毎日運転の季節列車設定 しかし、上述5列車の定期運用は1986年11月1日ダイヤ改正ですべて終了。残存車両のうち4両が名古屋機関区へ転出、キハ82形6両とキハ80形6両は座席をキハ183系500番台同様のリクライニングシートに交換するなどのアコモデーション改善工事を施工。また3両が12月に「フラノエクスプレス」へ改造落成し、当所所属のまま運用に充当された。分割民営化時後に「フラノエクスプレス」とアコモ施工車が臨時「北斗」に充当されたが、1987年5月に1両が「フラノエクスプレス」へ、12月に3両が「トマムサホロエクスプレス」へ改造施工。1988年3月に全車苗穂運転所へ転出となり、本系列配置基地としての幕を閉じた。 函館運転所所属車両転出入履歴一覧 新製年月キハ82キハ80キロ80キシ80備考1961年7月 - 9月6・7・1213・16・17 25・26・28・29 6・15・17 1・10 「おおぞら」充当1962年9月 57・58 「おおぞら」旭川編成1964年2月 80・81 「おおぞら」釧路編成1964年7月 - 8月56 - 64 86 - 95・105・106 33 - 37 27 - 29 「おおとり」充当1965年7月 - 8月78 - 81・100 - 103 144 - 154 48・49 35・36 「北斗」充当1967年1月108 - 110 164 - 166 61・62 37 「北海」充当転入年月前所属キハ82キハ80キロ80キシ80備考1962年8月向日町29・43 36・47 25 13 「おおぞら」釧路延長1968年9月山形86・87 155 - 161 51・52 「北斗」増発尾久 キサシ80 1 1970年2月46 - 50 16 - 18・2476 - 79107 - 109 7 23・31 1970年9月鹿児島33・37 39 - 41・53 「おおぞら」増発1972年10月秋田 1・2・5 「おおぞら」旭川編成用向日町69 1974年4月向日町10 32 7 予備車増強1974年12月 12 1982年10月札幌14・1951・58・87 75・8990・94・106 62 27 検査期限切れ廃車補充1985年5月向日町95 121・123・128 26・34 転出年月転出先キハ82キハ80キロ80キシ80備考1972年3月札幌47・87 76 - 81・87 62 「北斗」2往復運用移管1981年9月56 - 60 89・90・93 - 95106・107 34・35 27・28 「オホーツク」2往復化1982年3月 16・29 15 検査期限切れ廃車補充1986年11月名古屋 48・51・61・62 備考 1967年新製車は本系列最終製造車 キサシ80 1:1969年12月27日五稜郭工場でキシ80 903へ改造 1986年12月12日付で以下の車両を苗穂工場でフラノエクスプレスに改造 キハ80 164・165→キハ84 1・2 キハ82 110→キハ83 1 1987年4月1日の分割民営化後は#JR北海道を参照のこと
※この「函館運転所(函ハコ)」の解説は、「国鉄キハ80系気動車」の解説の一部です。
「函館運転所(函ハコ)」を含む「国鉄キハ80系気動車」の記事については、「国鉄キハ80系気動車」の概要を参照ください。
- 函館運転所のページへのリンク