キシ80形900番台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 10:57 UTC 版)
「国鉄キハ80系気動車」の記事における「キシ80形900番台」の解説
キサシ80形から床下の発電セット・水タンクを撤去し、走行用エンジンを2基搭載するキシ80形化改造であるが、冷蔵ケースならびに水タンクの位置が新製車では調理室側車端なのに対し、本番台区分では食堂側車端となったほかに食堂従業員控室はないなどの差異がある。また本改造工事では以下の変更も施工された。 台車をディスクブレーキ付のDT31Bに交換 食堂側車端のテーブルを1列2卓撤去して定員を32名に減じ捻出したスペースに水タンクを床上搭載 列車位置表示装置の撤去 食堂縮小に合わせ屋根上クーラー位置を移動 調理室側車端部小トイレ丸窓右横に縦長窓を設置 車両重量が約5トン増加 また改造に至るまでの経緯が901・902と903では異なり、901・902は「はつかり」運用終了後も尾久所属のままとなったキサシ80 2・3を1968年12月9日に高砂工場で改造。1969年10月1日に秋田機関区へ転出となり「いなほ」「ひたち」運用に投入されたが、1972年10月1日に向日町運転所へ再転出。 903は耐寒工事を施工し1968年9月9日に函館運転所(現・函館運輸所)へ転出したキサシ80 1が種車。キサシのまま1968年10月1日ダイヤ改正から1969年10月1日ダイヤ改正まで札幌発着「北斗」1往復(下り2号・上り1号)に充当される9両編成に組成して限定運用された。同年12月27日に五稜郭工場(現・五稜郭車両所)でキシ80 903へ改造施工。その後も函館所属のまま運用された。 全車とも余剰から1976年2月までに廃車となった。
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