レイヴンズの人物
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「マクロス VF-X2」の記事における「レイヴンズの人物」の解説
エイジス・フォッカー (Aegis Focker) 声 - 松本保典 主人公。第727独立戦隊VF-Xレイヴンズの新人パイロットで、階級は大尉。2024年10月12日生まれの26歳。趣味はバイク。 2044年、統合軍航空宇宙士官学校を1年間留年し卒業(学科は中の中、実技はトップの成績。留年理由は無断でバイク旅行に出かけたため)。ニューアンダーソン基地所属VFF (Variable Fighter Force) へ配属、階級は少尉。2046年、中尉に昇格、同部隊の隊長となる。2048年、大尉に昇格。ベネブ星系方面AVFF (Advanced Variable Fighter Force) エンジェルウィングスに転属し、隊長として同部隊を率いる。2050年、レイヴンズに転属。 天性のセンスと技術を併せ持ち、前任のエンジェルウィングスでは100機を超える撃墜数を挙げ、「エンジェルエース」と謳われた天才パイロット。性格は自由奔放で陽気な熱血漢。それゆえ熱くなりやすくギリアムにたしなめられることもたびたびあるが、隊長就任後は冷静さも兼ね備え、独断専行しがちな部下を抑える場面もある。ギリアム譲りの部下思いで、ビンディランスルートにおいては敵対した元部下のトーマに対して2度にわたって手心を加える。女好きで、ゲーム中では複数の女性に声をかけ、「敵より先に女を落とす」と言われる。趣味にしているわけではないが、映画に関してはそれなりの知識を持ち、ギリアムとの映画絡みの会話も支障なくこなす。 フォッカー姓をもつが、『超時空要塞マクロス』に登場するロイ・フォッカーとの類縁関係についての明確な設定は明らかになっていない。 エイジスの搭乗機は、ゲームの進行に応じてプレイヤーが任意で選択するものであるが、レイヴンズの主戦力はAVF(VF-19、VF-22)との説明がある。また、ハセガワから発売された「1/72 VF-19A」のネームデカールはエイジス機ということになっている(ほかにギリアム、スージーのデカールも存在する)。 エースパイロットとしての高い自負があり、レイヴンズ転属当初は上官のギリアムに「ヒヨッコ」以下の「卵野郎」という屈辱的な扱いを受け、ことあるごとに衝突する。レイヴンズでの過酷な任務や訓練を経て、ようやくギリアムに認められつつあった矢先にギリアムはMIA(戦闘中行方不明)となり、その後任を受けレイヴンズの新隊長となる。隊長就任後はスージー、トーマを率い、反政府組織に対して掃討作戦を遂行し、多大な戦果を挙げる。 明くる2051年1月、ビンディランス艦隊掃討任務中にギリアムと再会。統合軍を離反し、ビンディランスに加わるよう説得を受ける。 統合軍ルート - ギリアムの説得を拒絶し、交戦となるもこれを退ける。その後、ビンディランス追討作戦に従事し、組織を壊滅させる。直後に現れたギリアムとふたたび交戦し、勝利を収め、互いを認めあう。 ビンディランスルート - ギリアムの説得を受け入れ、ビンディランスに参加。対ラクテンス反攻作戦に従事し、ギリアムを失いながらも広域ジャミング・システムを破壊する。さらにその直後、地球衛星軌道上に出現したマクロス13に搭載された本命の広域ジャミング・システムを破壊し、ビンディランスを勝利に導く。 ギリアム・アングレート (Gilliam Angreat) 声 - 石塚運昇(ナレーションも兼任) レイヴンズの隊長。階級は少佐。2013年1月5日生まれの37歳。趣味は映画鑑賞(古典、ミュージカルが中心)。 2031年、統合軍航空士官学校を卒業。2032年、第28次超長距離移民船団の護衛部隊に入隊。2034年、移民成功。その実績を評価され、VF-X部隊の母体となるため新設された特務部隊準備機関「スケアクロウ」のパイロット候補として抜擢。厳しい訓練を経て第727独立戦隊VF-X部隊へ転属。2036年レイヴンズ結成。2043年、少佐に昇格し同部隊の隊長となる。2045年、恒星1080方面指揮官への栄転を辞退。 レイヴンズ創設時から在籍しており、数多の戦いを潜り抜けてきた歴戦の猛者。レイヴンズの指導教官も務め、口の悪さと訓練の厳しさから「鬼教官」の異名を持つが、その実、誰よりも部下のことを大切に思っている。厳しい訓練もレイヴンズの過酷な任務で部下を死なせたくないがためである。素質を認めるがゆえにエイジスにはとりわけ厳しく当たる。 趣味は映画鑑賞で、その造詣は非常に深く、劇中でも映画になぞらえた台詞回しを多用する。フレッド・アステアは「心の友」だという(明確な答えはないがジュディ・ガーランドは「心の恋人」という旨の発言もある)。好きな映画は「愛・おぼえていますか」。「歌」に関しては「人の心の輝き」と称し、第一次星間大戦とバロータ戦役を例にとり肯定する。 搭乗機はVF-19A。 非常に高い技量を持ち、エースパイロットのエイジスすらも「卵野郎」と称し、新米兵士のごとく扱う。レイヴンズの隊長としてもつねに最前線で任務を遂行するが、「SNOW WHITE」作戦にバンローズを追跡中にMIAとなる。 反応弾の搭載・使用命令など、軍の判断に疑問を抱いていたギリアムはMIA中にビンディランスと単身接触し、統合政府内におけるラクテンスの専横の実態を知ることになり、統合軍を離反、ビンディランスに協力する。その後、ビンディランス艦隊掃討作戦中のエイジスと再会。統合政府とラクテンスの実情を語り、ビンディランスに参加するよう説得する。 統合軍ルート - エイジスの説得に失敗、交戦となるが決着は付かず撤退する。その後、ビンディランス追討作戦でエイジスと再戦し、敗北。エイジスが自分を超えるまでに成長したことに満足しながら死亡する。 ビンディランスルート - エイジスの説得に成功し、ともに対ラクテンス反攻作戦に従事する。地球にてエイジスの意志を確認するが、その直後にウィルバーの不意打ちを受け、エイジスに「生き残れ」と言い残し、戦死する。 ウィルバー・ガーランド (Wilbur Garland) 声 - 石井康嗣 恒星1080方面指揮官でレイヴンズを含むVF-X部隊の司令官。階級は大佐。2015年11月10日生まれの35歳。趣味は映画鑑賞(古典、ミュージカルが中心)。 2031年、統合軍次期VFパイロット養成所を卒業。2032年、第28次超長距離移民船団の護衛部隊に隊長として入隊。2034年、同船団の移民成功。その実績を評価され、VF-X部隊の母体となるため新設された特務部隊準備機関「スケアクロウ」のパイロット候補として抜擢され、厳しい訓練を積む。2036年、レイヴンズ結成。2042年、少佐に昇格し第754特務部隊「ブラックバード」の隊長となる。2045年、恒星1080方面指揮官の就任に伴い、大佐に昇格。レイヴンズを含めた特務部隊を指揮する。 レイヴンズの創設にも立ち会い、ギリアムとともに数多の戦地を渡り歩いてきた歴戦の猛者。寡黙にして冷静沈着、優れた判断力を持ち、決して私情を挟まないが、部下の信頼も厚い。多大な功績とそれに伴う出世コースを歩んできた。現在は現場を退き、パイロットとして戦場に立つことはないが、比肩する者がいないほどの技量を保持している。現在の地位はギリアムが司令官の座を蹴ったための繰り上げ人事という側面もある。 ギリアムとは共通の趣味を持ち、ミッションコードには自身やギリアムの趣味が多分に影響している。 搭乗機はVF-22(ジャミング・サウンド・システム搭載機)。 レイヴンズをはじめとするVF-X部隊を指揮し、反政府勢力の掃討にあたり、その手腕で数々の作戦を成功に導く。ラクテンスの専横を認知しており、レイヴンズの面々には任務内容を偽り命令を下していた。ビンディランス艦隊掃討作戦時にエイジスとMIA中のギリアムが接触した際、エイジスに慰留を促す。 統合軍ルート - エイジスを統合軍に残留させ、続くビンディランス追討作戦の指揮を執り、同組織を壊滅させる。 ビンディランスルート - ギリアムとエイジスの新旧レイヴンズのエースが離反したことを受け、彼らに対抗しうるパイロットとしてふたたび前線に戻ることになる。ジャミング・サウンド・システムを搭載したVF-22を駆りマクロス・シティに赴き、ギリアムを撃墜しエイジスを追い詰めるが、トーマを除くレイヴンズの士官までが離反し、最後はエイジスに撃墜され戦死する。 スージー・ニュートレット (Suzie Newtlet) 声 - 林原めぐみ レイヴンズのパイロット。階級は大尉。2026年4月29日生まれの24歳。趣味はカラオケ。 2046年、統合軍航空宇宙士官学校を学科、実技ともにトップクラスの成績で卒業。2047年、ローズ銀河方面偵察隊へ小隊長として配属。まもなく中隊長に抜擢されるも、半年で小隊長に格下げされる。2048年、フリード星航空宇宙基地にテストパイロットとして転属。2049年、任期終了に伴い、地球・ラグランジュ4航宙隊へ転属。2050年、レイヴンズへ転属。 美しい容姿を持つが、それを鼻に掛けずに快活ではっきりとものを言う性格。上官に対してもその態度を変えることがないためトラブルが多く、結果として転属を繰り返し、「じゃじゃ馬」の異名を取る。軍人らしからぬ独自の信条を持ち、トーマにそれを「甘さ」と指摘されたびたび口論になる。 女性キャラクター中、もっともエイジスとの関係が親密になるヒロイン的なポジション。没案となったミッション「PETER PAN」では、ブリジットを相手にエイジスを巡って争う。 MIAとなったギリアムの補充要員としてレイヴンズに転属。エイジス、トーマとともに反政府組織に対する掃討作戦に従事する。ビンディランス艦隊掃討作戦で統合軍が同じ人間に対して反応弾を使用したのを目の当たりにして動揺する。 統合軍ルート - 引き続きビンディランスの追討作戦に参加。ビンディランスベース破壊の際に大型兵器アナベラ・ラシオドーラの襲撃を受け戦死する。 ビンディランスルート - エイジスの離反に迷いをあらわにするが軍に残る。しかし、マクロスシティでの戦闘において他のレイヴンズの面々とともに統合軍を離反し、エイジスに加勢。その後、ラクテンスとの最終決戦ではトーマに不覚を取るも大事なく、生還する。 トーマ・シュン(冬麻 瞬 / Shun Tohma) 声 - 石田彰 レイヴンズのパイロット。階級は少尉。2035年7月23日生まれの15歳。趣味は読書。 2047年、統合宇宙軍パイロット養成施設に特待入学。2049年卒業、エリート部隊「ルビーメイス」に配属。2度にわたり独断行動で僚機を危険にさらしている。2050年、レイヴンズへ転属。 パイロットに憧れ、統合軍に入隊。若年だがすでにエース級の腕を持つ天才パイロット。 高い操縦技量に対して精神面が追いついておらず、身勝手な行動が多い。レイヴンズに転属となったのも独断専行が原因で処分を受け、ウィルバー預かりの身となったためであった。「弱ければ死ぬ」という信条を持ち、強さに対して異常な執着を見せる。相反する信条を持つスージーとはたびたび口論に発展する。反応弾の使用を目の当たりにしてもなんら動じるところがなく、戦争をゲーム感覚で捉えるふしがある。エイジスに対しては羨望と嫉妬が入り混じった複雑な感情を抱き、ビンディランスルートでエイジスが統合軍を離反した際には「裏切るのは弱いから」と失望感をあらわにする。 没案となったミッション「PETER PAN」ではブリジットをデートに誘うなど、女性に対して積極的な一面も垣間見える。 搭乗機はVF-11B、VF-19A(緑を基調としたYF-19に近いカラーリング)。 ギリアムのMIAに伴う補充要員としてレイヴンズに転属し、反政府組織に対する掃討作戦に従事。ほかのレイヴンズのメンバーとも遜色のない働きを見せる。 統合軍ルート - ビンディランス追討作戦に参加。ビンディランスベースを破壊し、一連の作戦行動から無事生還する。 ビンディランスルート - 軍を離反したエイジスに対してすぐさま攻撃を仕掛けるも返り討ちにされ、手心を加えられる。これが原因でプライドを傷つけられ、再戦時には精神の平衡を欠く。相次いでレイヴンズの面々が離反するなか、最後まで統合軍に残り、地球衛星軌道上での最終決戦ではVF-19Aを駆りエイジスに挑むも、ふたたび敗れる。強さに固執しすぎたがために2度も敗北した自分に価値を見出せず、脱出を促すエイジスへの心情を吐露しながら乗機と運命をともにする。 エイミ・クロックス (Eimi Clocks) 声 - 長沢美樹 レイヴンズのオペレーター。 若くして冷静な性格と優れた判断力を持ち、つねに的確な指示を戦線に送る。女性キャラクターのなかで唯一エイジスとのデートイベントがなく、プライベートでの身持ちもしっかりとしており、エイジスに対しての呼称も最後まで「フォッカー」で通す。 オペレーティング担当ミッションは1、2、3、4、9、10(統合軍)、11(統合軍)、11(ビンディランス)、12(ビンディランス)。 ブリジット・スパーク (Brigitte Spark) 声 - 渕崎ゆり子 レイヴンズのオペレーター。 オペレーティング担当ミッションは5、8。 クララ・キャレット (Clara Calette) 声 - 飯塚雅弓 レイヴンズのオペレーター。 ギリアムには世話になったらしく、ギリアムが行方不明になっていたときに一番心配する(作中ではギリアムとのやり取りはない)。エイジスを呼ぶときはミッション6、7ではフォッカー大尉、12(ビンディランス)ではエイジス大尉、デート中は呼び捨てで呼ぶ。 オペレーティング担当ミッションは6、7。
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