その他の銀河の惑星・コロニー
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「マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界」の記事における「その他の銀河の惑星・コロニー」の解説
モラグ(Morag) 登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』 銀河座標“M31V J00443799 + 4129236”に位置する、廃墟の惑星。美しい空が広がり、かつては繁栄していたが、何らかの原因で滅亡し、荒廃した地表は洪水で洗い流され、地表の裂け目から強力な間欠泉が噴き出ており、現在ではこの惑星で暮らす者は確認されていない。廃墟となった古代の寺院の内部もほぼ崩壊しており、ヒューマノイド型種族の白骨が置かれ、“オルローニ”と蛇のような軟体動物が複数住みついていた。何故か崩壊を免れた色鮮やかな部屋もあり、そこではエナジー・シールドが貼られたケージにインフィニティ・ストーンの一つである“パワー・ストーン”を納めた“オーブ”が封印されていた。 2014年に、ピーター・クイル/スター・ロードとコラス・ザ・パーサーらのオーブを巡る小競り合いが展開される。 タイム泥棒作戦の際には2014年時のこの惑星に、2023年の時代からタイムトラベルしてきたローディとネビュラが訪れ、オーブを入手する前のクイルを気絶させて、先にオーブを回収する。 ザンダー(Xandar) 登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』 銀河座標“M31V J00442326 + 412708”に位置する、銀河最大の国家“ノバ帝国(Nova Empire)”の首都惑星。この惑星の周囲には3つの太陽が浮かび、ノバ軍のシンボルのモデルとなっている。銀河でも最高クラスの文明が発達しており、広大で豊かな大都会を中心にザンダー星人を含む約120億人ものさまざまな種族が暮らしている。 2014年に、ロナン・ジ・アキューザーらによって惑星壊滅の危機に瀕するが、ガーディアンズやラヴェジャーズ、ノバ軍警察の共闘により、被害を最小限に食い止め、平和を取り戻す。数ヶ月後のエゴの“拡張”の際には、膨張した“エゴの苗”により再び被害を受けた。 しかし2018年には、パワー・ストーンを狙うサノスとその群勢によって滅ぼされたことが言及される。ノバ軍警察本部(Nova Corps Headquarters) ザンダーの都市に建造されたノバ軍の本庁舎。ロナン打倒後、オーブが保管される。 ノーウェア(Knowhere) 登場作品:『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 銀河座標“M3RD 17H17211 + 2121224”に位置する、エソン・ザ・サーチャーの死骸の頭部をくり抜いて居住地にした採掘コロニー。数百年前にタニリーア・ティヴァン/コレクターたちが、潤沢な資源(エソン・ザ・サーチャーの頭蓋骨内の各器官や有機物質)を銀河の闇市場へ高値で取引したことにより栄え、現在でも住民たちは頭蓋骨内の採掘によって生計を立てているほか、宝目当てのならず者の溜まり場となっており、貧民と思しき子どもの姿も見られる。ティヴァンのコレクションルームや、ホログラムゲームが置かれた賭博場、髄液で満たされたプール、“マイニング・ポッド”の駐機場などが点在する。 2014年にキルン刑務所を脱獄したクイルたちは、ティヴァンにオーブを売るためにここを訪ね、休息もとるが、ドラックスに呼び寄せられたロナンらや、クイルを追ってきたラヴェジャーズに見つかってしまい、一悶着を起こす。 2018年には、ガーディアンズがソーから「“リアリティ・ストーン”は今、ノーウェアにいるコレクターに預けている」と聞かされたことで、サノスの目論見を阻止すべく再訪した。しかし、クイルたちが訪れた時には既にリアリティ・ストーンを入手したサノスの手によって壊滅していた。コレクションルーム ティヴァンが営む、自身がコレクションしてきた様々な物品や生物を保管・展示するショップ。ノーウェアの建物の中でも特に大きな規模の施設で、ショップ内には多くの種族が収められたカプセルが建ち並び、オーブを展開した装置やモニターなども置かれている。 2013年に、マレキスらダーク・エルフが倒された後、ヴォルスタッグとシフはここに来訪し、携えてきたエーテル/リアリティ・ストーンをティヴァンに預ける。 2014年にクイルたちは、ここでティヴァンと取引を試みるが、オーブの中身のパワー・ストーンの能力を知ったカリーナがストーンを握ったことで発生した大爆発に巻き込まれる。 ソヴリン(Sovereign) 登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』 銀河座標“M49 5I0L339P21 + H9 LNI31”に位置する、人工惑星。高度な工業技術を持ち、女王のアイーシャの下、“バース・ポッド”で産み出した子どもを、高い能力値を持つ市民へと育成させることを方針とする。ガーディアンズとアビリスクの戦場となった発電施設や、アイーシャと謁見した王室、“オムニクラフト”のコントロールセンターなどが点在する。 ベアハート(Berhert) 登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』 銀河座標“M20 22A4834126 + 306CA12”に位置する、地球のものに酷似した森林が広がる惑星で、4つの月が星の周囲に浮かぶ。森林には白い梟のような猛禽類や、蜘蛛といった節足動物が生息している。ガーディアンズはこの星に“ミラノ号”を墜落させてしまうが、同時にエゴやマンティスと初めて出会った。また、アイーシャの依頼を受けたラヴェジャーズとロケットの戦闘や、テイザーフェイスの反乱の場にもなる。 コントラクシア(Contraxia) 登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』 銀河座標“M15 5127512731 + X1955KX”に位置する、地表の多くが水に覆われた極寒の惑星。2つの重なり合う太陽が浮かび、氷の島の上に雪が降っている。アイアン・ロータス(Iron Lotus) コントラクシアの町中にある酒場。複数のロボット娼婦が店員として客をもてなしており、ラヴェジャーズのヨンドゥ・ウドンタの部隊はここを溜まり場としている。ラヴェジャーズ全隊のリーダーであるスタカー・オゴルドと彼の部隊がここを訪れていたが、かつて追放したヨンドゥが居ることを知るや、ラヴェジャーズの99%はもう来ないと言い放ち立ち去っている。ここの出入り口前で、ヨンドゥはスタカーからラヴェジャーズの掟を破ったことを糾弾され、アイーシャからはガーディアンズの捕縛を依頼される。 また、2023年のアベンジャーズとサノスの群勢の最終決戦時には、ラヴェジャーズがこの場所からゲートウェイを通ってアベンジャーズ・コンパウンドに駆けつける。 エゴの星(Ego's Planet) 登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』 銀河座標“G52 22C848T12F + E16UC22”に位置する、星図にも載っておらず正式な名もない、地球の月ほどのサイズである辺境の赤い惑星で、エゴの本体。星全体は内部から放たれる神秘的な青白い光に包まれ、外周には巨大な黄色い太陽が存在し、奇妙で美しい植物が生い茂るその大地からはシャボン玉が舞い、エゴとマンティスが住む豪奢な宮殿がある。宮殿内の大広間にはエゴの思考で操作するジオラマディスプレイとバーチャル3D模型が博物館のように複数置かれている。 宮殿の傍らの洞穴内にはエゴに利用されてきた子どもたちの人骨が無数に埋められており、エゴが“拡張”を始めると星の地表に巨大なエゴの顔面が浮かぶ。星の中枢は、核の部分にある脳を守るようにして鉱物が囲っており、鉱物の内部にも分厚い金属が固まっている。星内部への敵に対してエネルギー触手やエネルギー波で攻撃することも可能で、この星においては、エゴだけでなく息子クイルも同様に万物を創造するほどの力を得られ、超常的な能力を発揮できる。 この星の中枢でガーディアンズは、ソヴリン艦隊やエゴとの激闘の末に、この星を爆破・消滅させる。 リア(Ria) 登場作品:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』 アスガルドの保護国でもあるクロナン人の出身星。エゴの星へ向かう“クオドラント3”の連続ジャンプのシーンに登場した。 サカール(Sakaar) 登場作品:『マイティ・ソー バトルロイヤル』 宇宙の辺境に位置し、上空に開く大量のワームホールからひっきりなしに異星のガラクタが落ちてくるという混沌とした惑星。生命体が住む他の星々から遠く離れたこの星の地表は、ザンダーとクリー帝国の戦争による残骸や、腐敗した天界人の身体の一部に、あてもなく彷徨っていた宇宙船などでできている。「未知と既知の境界の星」とも言われ、それに加えて、他の星とは時の流れが異なっており、ワームホールの中には“悪魔の肛門”と呼ばれる、常時開いた状態の赤く巨大なワームホールも存在している。悪魔の肛門は、アスガルドへ向かうための最速ルートでもあるが、ワームホール内の中性子星があらゆるものを粉砕して吐き出すため、この惑星からの脱出は困難である。 グランドマスターが初めて降り立ち、この惑星における文明を構築してからは彼の独裁統治の下、土地から資産まで、この星のありとあらゆるものが管理されており、アスガルドを去ったヴァルキリー(ブリュンヒルデ)や、地球から失踪したハルクもこの星に長く暮らしていた。 2017年にソーたちは、バトルロイヤルから惑星脱出まで奔走する。首都 ワームホールから落ちてきた、多数のガラクタで構成されたサカールの都市。グランドマスターの館や闘技場、“サカーディアン・ガード”の兵舎、スクラップ置き場のほか、建造物の数々はカラフルであるものの、ほとんどが薄汚れており、無法者も多く住みついているため街中は騒がしく、スラム街のような様相を呈している。グランドマスターからの呼びかけやバトルロイヤルでの前口上の際には、飛行する複数のホログラム再生機がグランドマスターの姿と声を、リアルタイムで街中や闘技場に再生する。グランドマスターの館 グランドマスターの邸宅である、超高層ビル。外壁には宇宙船の発着口のほか、バトルロイヤルの歴代チャンピオンたちの顔の像が縦に組み込まれており、内部にはディスコのほか、捕らえた者を拘束し、サカールとグランドマスターの歴史のホログラムを観せる座椅子、時空の輪の中に密封された奴隷たちの汚れた待機房、ハルクのスイートルーム、宇宙船の格納庫などがあり、サカーディアン・ガードが常駐している。ハルクのスイートルーム グランドマスターがバトルロイヤルのチャンピオンであるハルクに与えた個室。外部から見てハルクの顔の像に当たる箇所に位置し、赤と白のツートンカラーの内壁が特徴の室内に、ハルクが仕留めた竜の頭蓋骨で作ったベッドや、いびつな石風呂、エクササイズ機器、酒瓶が置かれたミニバー、ハルク専用の武器などの家具や品々が散乱しており、出入り口は隔壁用のエナジー・シールドを貼る機能を有している。 闘技場 グランドマスターがバトルロイヤルの会場として、都市の中心に建設させたスタジアム。地上部分にはフィールドと観客席や、グランドマスターをはじめとする迎賓用の観覧ブースが、地下部分には大量の武器が置かれた出場戦士の待合室と、パーティー・ロボットがバーテンダーとして常駐するカウンターバーがエナジー・シールドで隔てた形でそれぞれ置かれている。ここで催されるバトルロイヤルは、サカール人にとって最高の享楽のため、観客席だけでなく飛行艇などに乗って場外から観戦する者も多い。 ここでソーは理髪師に散髪され、簡単なボディペインティングまで施されてしまうが、ハルクと再会し、激しい戦いを繰り広げる。 ゼホベリ(Zen-Whoberi) 登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 ガモーラの故郷であり、かつてゼホベレイが住んでいた惑星。地上には、中華風の寺院に酷似した建造物が多数散見される。ガモーラの幼少時代に、サノスとブラック・オーダーによって侵略され、半滅した。 ヴォーミア(Vormir) 登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』 およそ70年以上前にテッセラクトの力で飛ばされたヨハン・シュミット/レッドスカルがストーン・キーパーとして滞在し、インフィニティ・ストーンの1つである“ソウル・ストーン”が眠る惑星。上空は仄暗い太陽が照らす暗闇に包まれ、地上は砂丘と浅瀬に巨大な岩山だけが存在し、シュミット以外に現地の生物も確認できず、静寂に支配された虚無的な世界である。岩山の頂上には、雪が降っている。ネビュラ曰く「宇宙の中心にある死の惑星」。 2018年に、ガモーラを脅迫してソウル・ストーンの在処を吐かせたサノスがガモーラを連れて訪ね、目前に現れたシュミットからソウル・ストーンの入手方法を伝えられると、苦渋の決断でガモーラを犠牲にし、ストーンを手に入れる。 タイム泥棒作戦の際には2014年時のこの惑星に、2023年の時代からタイムトラベルしてきたナターシャとクリント・バートン/ホークアイが訪れ、2人はシュミットからストーンを入手する方法を知らされると、互いを気遣って身の投げ合いを繰り広げてしまい、その結果ナターシャが自らを犠牲にしたことで、クリントがストーンを入手する。 タイタン(Titan) 登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』 サノスの故郷。文明も発達し緑豊かな惑星だったが、かつて人口過多と食糧難に陥ったことにより戦争が勃発し、サノスが滅びの前に虐殺を行ったことで滅亡したと、サノス自身によって語られた。滅亡後、荒れ果てた廃墟と残骸が散らばり、重力異常も発生している。 この惑星の唯一の生き残りであるサノスは、他の惑星でも同じような悲劇を繰り返させないために、インフィニティ・ストーンを6つ全て集めて、全宇宙の半分の生命を消滅させる事を画策した。 2018年にエボニー・マウのQシップに乗っていたトニー、ピーター、ストレンジの3人、ネビュラから連絡を受けてサノスを待ち伏せていたガーディアンズのクイル、ドラックス、マンティスの3人、ソウル・ストーンを入手したサノス、サノスを倒すべく特攻したネビュラが訪れ、大乱戦が繰り広げられる。 ガーデン(Garden) 登場作品:『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』 全宇宙の半数の生命を消し去ったサノスが一人で余生を送っていた惑星で、別称“0259-S”。星の周囲を土星の環のようなものが囲っており、地上は草木が青々と生い茂り、ドリアンのような意匠の果実も生えた草原と山々に覆われ、空からも太陽の光が差し込むなど、大自然豊かな惑星である。 2018年にサノスは地球で使命を完遂したことを実感すると、スペース・ストーンの力でこの惑星にワープし、手元に残った6つのインフィニティ・ストーンを消滅させると共に、草原の中の一戸建てのあばら家を住居に、その周囲を農園とし、果実の収穫や自炊に明け暮れていた。だが、消滅を免れたヒーローたちの奇襲を受け、ソーによって首を刎ねとばされる最期を遂げる。 コルビン(Korbin) 登場作品:『アベンジャーズ/エンドゲーム』 コルビナイト人の母星である惑星。2014年時には、 ロナンの元に赴く前のガモーラとネビュラがこの惑星に攻め込んでおり、彼女たちは床の穴から強力なエネルギーが立ち昇る超高層ビルの一画で、コルビナイト人と激闘を展開し勝利した。この時、リヴァイアサンやQシップも攻め込んでいたが、この惑星がサノスらに制圧されたかどうかは具体的には言及されていない。 ラメンティス1号星(Lamentis-1) 登場作品:『ロキ』 2077年に他の惑星の急接近により滅亡寸前となっていた鉱山惑星。他の惑星からしきりに降り注ぐ隕石によって星の地表は荒らされ、居住区である町もゴーストタウンと化しており、この星の住民たちの間では、青い制服と湾曲した大きなバイザーが特徴のヘルメットを着用した警備兵によって、裕福な者たちだけが惑星外への脱出のための“箱舟”の発着所に向かう列車に乗車できる優遇措置を受けられ、それ以外の人々は開拓地に取り残されるという依怙贔屓が横行している。また、独特の筆記体をした文字らしきものが街中の看板や警備兵の制服の袖に見受けられる。箱舟(Ark) ラメンティス1号星からの脱出用大型宇宙船。多数のネオンが施された塔のような形状で、街中の発着所に聳え立つように駐機されていた。 ロキとシルヴィが“タイムドア”でこの惑星の採掘小屋に到着した時には、惑星衝突まで約12時間と推定されるほどの状態となっており、ロキたちは互いへの不審感からバッテリー切れとなった“タイムパッド”の充電などを巡る小競り合いなどもあったものの、箱舟の存在を知るとそれに乗り込むための道中で、自分たちの身の上話や警備兵らとの乱闘などで互いを信頼し合うようになった。 しかし辿り着いた箱舟はロキたちの眼前で隕石の直撃により大破。街の郊外に腰掛けた2人はこの星で運命を共にすることを覚悟したが、“TVA”が開いた2つのタイムドアによってロキとシルヴィは難を逃れた。その後、2070年におけるこの惑星の去就は描写されていない。
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