缶 社会問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 02:07 UTC 版)

社会問題

スズの検出

1970年東京都の食品検査で缶入り飲料から基準値を超えるスズが検出される例が相次いだ。これは原料や水に硝酸性イオンが多く含まれていると缶の素材であるスズが溶けやすくなることが原因[5]であり、当時は知見が十分に蓄積されていなかった。缶入り飲料のイメージは低下したが、アルミ缶への移行など技術的な解決が進められた。

ごみ問題

缶飲料は手軽に買いやすいが、空缶となるため、ごみの問題が顕著化している。よくあるごみの問題に、缶の投げ捨て(ポイ捨て)が該当する。ポイ捨てによって町の景観が損なわれること、また、空缶はリサイクルすることができ、資源の節約にもなることから、自治体メーカーでは、ポイ捨ての禁止を呼びかけている。実際にはリサイクル率はPETボトルよりも金属缶の方が高い。また、空缶をタバコの灰皿代わりにする者もいるが、幼児などが誤って飲んでしまう事故があり、注意をしなければならない。

缶飲料持参の規制

近年、スポーツ・コンサート施設やイベント会場では、ごみ問題や、興奮した客が缶を投げ込むといった諸問題を防ぎ、気持ち良くそれらに参加・観覧してもらうようにするため、飲料類(缶・ガラス瓶ペットボトル)の持参を規制しているところが増えている。特にJリーグでは、全てのスタジアム共通で「缶・ガラス瓶入り飲料は持ち込み禁止」[6][7]となっており、持参者は入場時に紙コップやプラスチック製タンブラー(近年は環境の配慮の名目で、タンブラーを推奨している例が多い)に移し変えるように指導している。

文化

缶を使った遊び

使用済みの缶は、子供でも簡単に入手できるため、缶けり缶下駄などの遊びに使われることがある。

コレクションとして

使用済みの飲料缶は、缶のデザインや流通数の少ない珍品の缶等を目当てにコレクションする、コレクターが存在する。著名なコレクターとしては、元たまでパーカッショニストの石川浩司と、経済アナリストの森永卓郎がいる。

コレクションとする際、上部のプルトップ部分を空けると見栄えがよくなく、かといって中身を入れたままでは中身の腐敗はもちろん、など缶にもダメージを与えることがある。そこで、缶の底面に昔の飲料缶のように2ヶ所穴を開け、中身を取り出して缶を洗浄し保存するという手法が用いられることがある。


  1. ^ a b c 日本食品保蔵科学会『食品保蔵・流通技術ハンドブック』建帛社 p.38 2006年
  2. ^ a b c Ethernet Marches On ロバート・バーガー”. 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター. 2020年5月20日閲覧。
  3. ^ 製造数の少ない1リットル缶などには2000年代中頃までプルタブが使用されていた
  4. ^ 参考
  5. ^ カン入りジュース また大量スズ 都、六社に回収指示『朝日新聞』1970年(昭和45年)12月4日朝刊 12版 3面
  6. ^ "観戦の楽しみ方③▷スタジアムで乾杯!!". 初心者向け サッカー観戦の楽しみ方・観戦ガイド♡2020:Jリーグ.jp. 2020年3月3日. 2020年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月26日閲覧Jリーグでは、アルコール飲料のスタジアム内への持ち込みは可能ですが、ビン・カンの持ち込みは禁止されています。よって、中身は入場口にて、紙コップに移しての入場が必要になります。
  7. ^ "試合運営管理規程". 【公式】観戦マナー&ルール:About Jリーグ:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp). 2021年3月25日. 2021年12月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月26日閲覧第3条(持ち込み禁止物)観客等は、主催者または主管者が特に必要と認めた場合を除き、以下の各号に掲げる物を施設等に持ち込むことはできない。1.花火、爆竹、発煙筒、煙玉、銃刀類・毒劇物等法令に抵触する物、殺虫剤、ドライアイス、エアガン・バネ式鉄砲、ガスホーン、ビン・カン類、(以下略)


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