サラミス (ガンダムシリーズ) サラミス級宇宙警備艇

サラミス (ガンダムシリーズ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/16 09:48 UTC 版)

サラミス級宇宙警備艇

機動戦士ガンダムUC』に登場。宇宙世紀初頭に連邦が配備している艦艇であり、0070年代の宇宙巡洋艦とはまったく異なる。デザイン自体は「先代スルガの姿」として『GUNDAM THE RIDE』のアトラクションおよびパンフレットに展示・記載されていたが、映像本編には登場せず、映像作品に登場したのは『ガンダムUC』が初である。

全長70メートル、船体はトラス構造の骨組みでできており、船首に操艇指揮所がある。船尾にロケット・エンジンを4基、船体下部に全長とほぼ等しいサイズの太陽電池パネルを搭載する。武装は船首下部にある高出力レーザー砲と、遠隔操作式レーザー衛星24基。ほかに装備バリエーションとして、船体中央に戦闘機を係留するジョイント・アームや、船体と同じ長さのレールガンなどがある[44]

宇宙世紀0001年1月1日の改暦セレモニーで、衛星軌道上に浮かぶ地球連邦首相官邸「ラプラス」を警護するために36隻が[45]展開するが、テロによってラプラスは爆発・崩壊する(ラプラス事件)。小説版では不運にも破片の直撃を受けた艦は爆発したとされるが[45]、アニメ版ではそのような描写はない。

脚注

参考文献

  • 漫画
    • うしだゆうじ『ダブルフェイク・アンダー・ザ・ガンダム』メディアワークス、2002年。ISBN 978-4-8402-2223-5 

関連項目


注釈

  1. ^ ただし、『機動戦士ガンダム』放送終了直後の資料でも「サラミス」をサラミス・タイプの1番艦としているものがある[2]
  2. ^ 第41話で左舷より襲撃を受けた際、舷側の砲の砲身を90度向けている。劇場版『ガンダムIII』でも同様の描写があるほか、前部上甲板の砲が後ろ上方を横切るザンジバル級を砲撃している。
  3. ^ 劇場版のみ。テレビ版ではマゼラン級戦艦の砲撃による。
  4. ^ 本作を視聴した庵野秀明はMSの意味が画面から伝わってこないと指摘したが、その点で『黙示録0079』第1話は凄く進歩したとも述べている[9]
  5. ^ 『0083』第5話のアルビオンのモニター表示より。
  6. ^ MS3機、ないし4機(『Ζ』第3話では、「ボスニア」が4機のガルバルディβを運用している)。なお、小説『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』では平時はMS定数が3機、また最大6機分のMSベッドを設置可能とされている[21]
  7. ^ ただし、劇中に登場する旧式MSと同様に作画の手間への考慮から、ディテールは簡略化されている。

出典

  1. ^ 『講談社ポケット百科シリーズ33 機動戦士ガンダム モビルスーツバリエーション2 ジオン軍MS・MA編』講談社、1984年4月、168頁。
  2. ^ 『機動戦士ガンダム超百科』立風書房、1980年3月、66頁。
  3. ^ 『機動戦士ガンダム MS IGLOO 完全設定資料集』エンターブレイン、2007年5月、151頁。
  4. ^ a b c d e f g 『ファンタスティックコレクション・スペシャル 機動戦士ガンダム・マニュアル』(大河原邦男・松崎健一監修、朝日ソノラマ、1981年3月)
  5. ^ 書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』27頁より。
  6. ^ OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第3話、終盤の戦闘より。
  7. ^ OVA『MS IGLOO -黙示録0079-』第1話より。
  8. ^ 書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』77頁より。
  9. ^ スペシャルインタビュー:庵野秀明氏”. MS IGLOO 公式サイト. 創通・サンライズ. 2023年2月4日閲覧。
  10. ^ 松浦まさふみ『アウターガンダム』メディアワークス、2002年、67,68頁。ISBN 978-4-8402-2167-2 
  11. ^ 書籍『機動戦士ガンダム MS IGLOO Mission Complete』47頁より。
  12. ^ OVA『MS IGLOO -1年戦争秘録-』第3話、冒頭のボール小隊の発言より。
  13. ^ 「MG 1/100 RB-79 ボール(シャークマウスマーキング仕様)」説明書 バンダイ、2007年。
  14. ^ a b c d e 『大河原邦男画集 機動戦士ガンダム MSVスタンダード』KADOKAWA、2018年2月、99頁。
  15. ^ a b c d e f 『機動戦士ガンダム MSV-R 連邦編』角川書店、2012年3月、54-55頁。
  16. ^ a b 『機動戦士ガンダム MSV-R 連邦編』角川書店、2012年3月、78-79頁。
  17. ^ 「MSV-R Vol.33」『ガンダムエース』2012年1月号、角川書店。
  18. ^ a b c 『機動戦士ガンダム MSV-R 連邦編』角川書店、2012年3月、138-139頁。
  19. ^ 『機動戦士ガンダム 記録全集1』日本サンライズ、1979年12月、120頁。
  20. ^ 『学研ムック アナザー・センチュリー・クロニクル Vol.1 機動戦士ガンダム 一年戦争全史 U.C.0079-0080【上】』学習研究社、2007年3月、94頁。
  21. ^ 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者 エゥーゴの蒼翼』1巻、アスキー・メディアワークス、2012年3月、114頁。
  22. ^ a b c d e f g h i j k あさのまさひこ編『Model Graphix Special Edition "GUNDAM WARS III" GUNDAM SENTINEL THE BATTLE OF "REAL GUNDAM"』大日本絵画、1989年、74頁。ISBN 978-4-499-20530-6 
  23. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 38-39,177.
  24. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 38-39,60-61.
  25. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 69,177.
  26. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 118.
  27. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 183,187,211.
  28. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 183.
  29. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 72,183.
  30. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 72,98.
  31. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 72,79.
  32. ^ ALICEの懺悔 1990, p. 92.
  33. ^ 今野敏『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに〈下〉』アスキー・メディアワークス、2010年、66-69,86-106,242-261頁。ISBN 978-4-0486-8776-8 
  34. ^ ダブルフェイク 2002, p. 10,38,39,162.
  35. ^ ガンダムエース編集部編『機動戦士ガンダム新訳MS大全集 U.C.0081-0090編』KADOKAWA、2022年、152頁。ISBN 978-4-04-111179-6 
  36. ^ ダブルフェイク 2002, p. 38.
  37. ^ 岡崎昭行『データガンダム キャラクター列伝[宇宙世紀編II]』角川書店、2010年、76頁。ISBN 978-4-04-715478-0 
  38. ^ ダブルフェイク 2002, p. 7,10,32,37.
  39. ^ ダブルフェイク 2002, p. 134-136,159.
  40. ^ ダブルフェイク 2002, p. 162.
  41. ^ ダブルフェイク 2002, p. 10-15,22.
  42. ^ ダブルフェイク 2002, p. 93-102.
  43. ^ 松浦まさふみ『機動戦士ガンダム ムーンクライシス 上巻』メディアワークス、1997年、3,76,77,82頁。ISBN 978-4-8402-0733-1 
  44. ^ 小説ガンダムUC1 2007, p. 21-22.
  45. ^ a b 小説ガンダムUC1 2007, p. 37-38.


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