龍虎の拳シリーズ
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両親の悲劇から7年が経ち、ユリが17歳の時、リョウの留守中にアパートが襲撃されサウスタウンで暗躍する組織の幹部・Mr.ビッグにより誘拐される事件が発生。これによって失踪していた父のタクマは、ビッグやギース・ハワードの言いなりにならざるを得なくなり、リョウやロバートの活躍で救出されるが、むざむざ誘拐されてしまった自分の不甲斐なさを恥じる。 誘拐事件後、兄達の重荷にはなりたくないと、父に頼んで極限流空手に入門(ゲーメストで連載されていた漫画版『龍虎の拳2』では、格闘技を始めたその他のきっかけとして、自身が誘拐された際に救ってくれた、女性でありながら格闘技を身につけていたキングの影響も少なからずあったという描写がある)。格闘技によって苦しい経験をしていた兄からは猛反対されていたが、格闘家としての潜在能力は高かったらしく、極限流空手に入門して僅か1年後にはプロの格闘家達とも渡り合えるようになり、以降は女性格闘家として数々の活躍をしている。 戦闘服は胴着の上のみをストッキングやスニーカーといった軽装と組み合わせた身軽でスポーティーなスタイルで、青いグローブを着用している。『龍虎の拳2』および初期の『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)シリーズでは、必殺技でKOされるとキングと同様に上半身の胴着が破れ、下着姿になる演出が存在した(脱衣KOと呼ばれる)。これはデータ容量の関係から後のシリーズでは省かれていたが、『KOF XIII』(以下『XIII』と表記)で15年ぶりに復活した。『龍虎の拳2』ではパーフェクトで勝つと帯がほどけてしまう演出もあり、胴着の下にセパレートのレオタードとストッキングを着ている事が判明する。髪型は基本的にロングヘアーを三つ編みでまとめている。趣味のカラオケは、自分では上手いと思っているらしいがその実力は未知数である(『龍虎の拳2』のスタッフロールのコント映像ではユリの歌を聴いたミッキー・ロジャースが苦しんでいた)。友人達と一緒に足しげく通って美声を披露している。友人達の都合が付かない場合は、聴かせ役としてリョウを無理矢理連れ出し延々と歌っている。嫌いな物の「タコ」及び「タコみたいな人」は、Mr.ビッグに誘拐されて以来、彼のスキンヘッドがトラウマになった為である。それ故スキンヘッドの男に対しては誰彼かまわず「ハゲはいや」と泣き叫んだり、文句を言ったりしている。このことは漫画など二次作品の題材としてよく取り上げられる。 『龍虎の拳』では「囚われのヒロイン」以上の個性を出していなかったが、『龍虎の拳2』以降はうってかわって明るく、多少茶目っ気のあるお転婆な性格になっている。しかし『龍虎』では描かれる機会がなかっただけで、ハイスクールではソフトボール部に所属し、クラスでは学級委員も担当していたり、仲間内でもリーダー的な存在で元から活発でサバサバした性格であった。口癖は、勝利ポーズの際に発する台詞「よゆうッチ」。極限流空手門下ということで使用する技は基本的にはリョウやロバートと共通しているが、独自の技も持ち合わせている。 しかし、格闘家としての才能の開花がリョウに比べて驚く程早かったのが災いし、自信過剰になっている傾向もあり、兄や父に無断でKOFに出場する等、無茶な行動に出る事も多い為、リョウやタクマを心配させ続けている。その結果、『龍虎の拳外伝』では、自らの実力にやや慢心していた事でワイラーの配下であるシンクレアの彎刀によって斬り付けられ、一時は病院に搬送されるという目に遭う。しかし、ロバートの事が気がかりであった為に、病院を抜け出して窮地に陥っていたロバートの前に駆けつけている。 ロバート・ガルシアから好意を持たれておりユリ本人もロバートを慕ってはいる。何度かデートもしているのだがユリ自身、今は空手をやっている方が楽しいので恋人はまだ必要ないと思っている。開発スタッフからも「少なくとも今のユリは自分の力を兄に認めさせるのに懸命」、「つかず離れず、まわりから見ていてイライラする」といった旨が語られており、友達以上恋人未満な関係のように提示されている。リョウやロバートが年を経た姿で登場する『武力 〜BURIKI ONE〜』や『ネオジオバトルコロシアム』でのユリは独身である。 テーマBGMは『龍虎の拳2』時の「ダイエット」。後に『KOF京』、『KOF2002』、家庭用『KOF XI』などでもアレンジされて使われている。
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龍虎の拳シリーズ
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「ネオジオバトルコロシアム」の記事における「龍虎の拳シリーズ」の解説
ロバート・ガルシア[Robert Garcia] 声 - Kay稲毛 形式的には『武力 〜BURIKI ONE〜』からの出場となっている二代目Mr.カラテ(リョウ)と合わせ、原作や『KOF』での若々しい姿ではなく、年を重ねて円熟した姿で登場する。衣装は『外伝』時のそれをアレンジしたもの。そのため、原典とはほぼ別キャラクターとなっている。 リー・パイロン[Lee Pailong] 声 - や乃えいじ 初代『龍虎の拳』の衣装で登場。「奇跡の新薬」を開発した後なので、『龍虎の拳2』のエンディングの後ということとなる。 Mr.ビッグ[Mr. Big] 声 - 柚木伸介 『KOF』シリーズの衣装で登場。今作では牽制力、手軽な返し技など、かなり強い仕様に仕上がっている。エンディングではギースとクラウザーを利用してKOF大会での優勝を目論む。
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龍虎の拳シリーズ
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「ザ・キング・オブ・ファイターズの登場人物」の記事における「龍虎の拳シリーズ」の解説
「龍虎の拳」も参照 リョウ・サカザキ(坂崎亮)[Ryo Sakazaki] 声 - 臼井雅基['94-XI、XIII]、小崎正義[XII]、高倉大輝[XIV - ] 所属:龍虎の拳チーム(メキシコチーム、極限流チーム)、サウスタウンチーム(R-1)、新サウスタウンチーム(R-2) 特殊技「氷柱割り」は『龍虎の拳』でのボーナスゲームがモチーフ。『XI』では必殺技に「ビール瓶斬り」も追加される。また『龍虎2』で貰った馬に「タツマキ」という名が『'98』でついた。『'96』以降でのニュートラルポーズは「天地上下の構え」と呼ばれるもので『NBC』でも超必殺技「武力乱舞」を出す際に始動技としてこの構えをとる。『'94』で「龍虎乱舞」がバグで空中でも使用可能だったが、『'95』では正式採用されている。『KOF』での龍虎チームのエンディングはほとんどがお笑い担当となっている。 衣装は基本的に初代『龍虎の拳』に準じた出で立ち(オレンジ系の色の道着に黒いシャツ)だが、『2002』から『XI』までは『龍虎2』に近いデザイン(リストバンドがグローブに変わり、足の甲にはレッグガードを装着)になっている。 ロバート・ガルシア[Robert Garcia] 声 - Kay稲毛['94-'95、XII、XIII]、小市慢太郎['96 - 2003]、四宮豪[XIV - ] 所属:龍虎の拳チーム(メキシコチーム、極限流チーム)、隠しキャラクター(PS2版XI) 『'99』以降はKOFオリジナルの衣装になった。『XI』ではガルシア財団のプロジェクトに参加するために欠場したが、龍虎チームのエンディングに登場している。また、同作のPS2版では隠しキャラクターとして登場する。彼も『'95』でのみ、バグ技として「龍虎乱舞」を空中で出すことができる。 元々、設定的に極限流空手を自己アレンジしているということで、『'96』以降しばしば技構成にアレンジがなされ、リョウがパンチ技主体として描かれているのに対し、ロバートはキック技主体のキャラクターとして描かれるようになった(超必殺技を除く必殺技が溜めコマンドになっていたことも)。キャラクターの差別化がより必要な『KOF』においては、最もレギュレーション変更が頻繁なキャラクターである。 外見もたびたび変わっており、『XIV』『XV』では薄い口髭を生やしている。 ユリ・サカザキ(坂崎百合)[Yuri Sakazaki] 声 - ほりえかおり['94-XI、XIII]、加隈亜衣[XIV - ] 所属:龍虎の拳チーム(極限流チーム)、女性格闘家チーム(イギリスチーム)、ヒロインチーム(R-1)、ちょうヒロインチーム(R-2)、スーパーヒロインチーム(XV) 『'96』以降は他のキャラクターに似た必殺技(超必殺技)を使うようになる。『龍虎の拳2』での勝ちゼリフ「よゆうっチ!」からのインスパイアで、本シリーズでは『'96』から『2003』まで語尾に「○○っチよ」という口調で話す描写がある。(この描写はカプコン製作の『CAPCOM VS.SNK』シリーズでも取り入れられている) 『XIII』からは、長髪を切って、ショートヘアにしている。 衣装は一貫して『龍虎の拳2』に準じたスタイル。靴やグローブのデザイン、ソックスの長さ、スパッツの色など、リョウに比べると作品ごとに細かな部分でバリエーションに富んでいる。 タクマ・サカザキ(坂崎拓馬)[Takuma Sakazaki] 声 - 津田英治['94 - 2000] 所属:龍虎の拳チーム(メキシコチーム)、おやじチーム('98)、マスターチーム(2002UM) 『龍虎の拳2』の時とは違い、胴着はちゃんと着ている(開発スタッフいわく「格好が大門と重複するため」)。原作ゲームでは『龍虎2』で現役を引退したが、こちらではまだまだ現役である(『'95』で一旦引退し、ネスツ編で復活)。『'96』以降はギャグ要素が付加されており、『'96』『'97』の龍虎チームのエンディングでは天狗の面を被って「Mr.カラテ」として登場してきたこともあり、本人は本気でバレていないと思っている。 『2000』でチームに入れたキングの格闘家としての優れた才能に惚れ込み、以後から息子のリョウとくっつけて格闘技のサラブレッドを生ませて極限流の跡継ぎ(3代目)にしようと、くだらない企みをしている。 テリー&アンディ兄弟の養父のジェフ・ボガードや草薙京の父の草薙柴舟といった自分と同じ先代的な格闘家たちとは『'94』以前からの知り合いの間柄である。 『2003』の龍虎チームエンディングでは謎の人物から突如襲撃を受けて入院していたが、『XI』では入院中も3mもある病院のゲートを飛び越えてカップそばを購入しに行っている程にまで回復した(しかも、天狗の面を被りながら)。 Mr.カラテ[Mr.Karate] 所属:乱入キャラクター(熱闘'96)、家庭用DLCキャラクター(XIII) 初代『龍虎の拳』の最終ボスとして登場した天狗面の男。『熱闘'96』ではエンディング後に現れて優勝チームに稽古をつけるため乱入するが、敗北後にプレイヤーキャラクターから正体は「タクマ」ではないかと指摘されているにもかかわらず本人は否定し誤魔化している。『XIII』では『熱闘'96』や『'96』以降のタクマ本人とは違い、シリアスなキャラクターになっている。 キング[King] 声 - 生駒治美 所属:女性格闘家チーム(イギリスチーム)、龍虎の拳チーム(2000、XI、XV)、隠しキャラクター(家庭用2002) イギリスに渡りバー「イリュージョン」を経営。双子のウェイトレスのサリー&エリザベスを雇っている。ジャンという弟がおり、『'96』では交通事故に遭っていた。このために彼女は『KOF』の出場を見合わせようとしたが、弟に叱咤されている。 Mr.ビッグ[Mr. Big] 声 - 中まさる['96、'98UM]、柚木伸介[PS2版XI] 所属:ボスチーム('96ボスチーム)、マニアックストライカー(PS2版2000)、隠しキャラクター(PS2版XI) サウスタウンの裏組織の幹部。原作ゲームでは中ボスであり、サカザキ家やギースとは因縁がある。組織拡大のきっかけになればとギース、クラウザーとともに「ボスチーム」を組んで大会に出場する。エンディングでは、下らない動機で自分とクラウザーを利用したお礼参りとしてギースを狙撃しているが、ビリーによって阻止される。(その際、決着を付けると言い残して去っていく)なお、登場デモではセクシーな女性を2人も侍らせており、そのうちの1人は対戦相手に対し「彼は凄いわよ」と言う。 如月影二(きさらぎ えいじ)[Eiji Kisaragi] 声 - 島よしのり['95 - XI] 所属:ライバルチーム('95)、乱入キャラクター('98UM)、アナザーストライカー(2000)、アンチ極限流チーム(XI) 極限流を敵視する如月流忍術の使い手。『'96』以降はビリーと同じ理由で庵を目の仇にしている。修行により『'96』以降での登場はあまりなかった(『2000』ではアナザーストライカーとして登場)。『XI』で長年にわたる修行を終え『KOF』に復帰し、同じ敵対心を持つ藤堂香澄、まりんとともに極限流の打倒を目論む。 藤堂香澄(とうどう かすみ)[Kasumi Todoh] 声 - 弓雅枝['96 - XI] 所属:女性格闘家チーム('96、'99、2000、2002UM)、乱入キャラクター('98UM)、アンチ極限流チーム(XI) 『ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝』から初登場したキャラクターで、竜白の娘。影二と同様に極限流一門を敵視しているはずだが、『2000』ではその極限流の一員であるユリの誘いで女性格闘家チームに加わった。この時のストーリーでは、ユリのことを「さん」付けで呼び仲が良い様子だったが、『XI』での彼女に対する勝利台詞では彼女を「亜流」だと言い、正当な極限流とは見なしていないようである。また、『龍虎外伝』では男っぽくぶっきらぼうな口調だったが、本シリーズでは比較的礼儀正しい口調であることが多い。『'99』で再登場して以降は髪型がポニーテールに変わった。香緋に食い逃げ犯扱いされたことがあり、翌年以降に彼女と一緒に出場したことはない。なお、かなり天然かつ鈍感な面もあり、大会出場の動機の一つに行方不明の父(竜白)を探すという目的があるが、ほぼ毎回『KOF』の背景に竜白がいることには全く気付いておらず、KOF不参加の際には「会場で父らしき人を見かけたという情報が入った」という理由が多い。 藤堂竜白(とうどう りゅうはく)[Ryuhaku Todoh] 声 - AKIRA GOTO[2000] 所属:マニアックストライカー(2000) 初代『龍虎の拳』のみに登場した藤堂流古武術の使い手で、香澄の父。『2000』では彼らしき人物がマニアックストライカーとして登場したが、顔が影で隠れていてキャラクター名も「アンノウン(Unknown)」となっていた。『2002UM』では香澄がMAX2で「超重ね当て」の構えを取った直後に香澄の背後に登場し、同時に「超重ね当て」を放った後、香澄に気付かれる直前に画面から消えるという形で登場する。『KOF MAXIMUM IMPACT 2』では操作キャラクターではないが、チャレンジモードの破壊オブジェとしてローラーカーに乗って登場。
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