準レギュラー、ボス級デジモン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 10:01 UTC 版)
「デジモンアドベンチャー02の登場キャラクター」の記事における「準レギュラー、ボス級デジモン」の解説
ダゴモン 第13話にシルエットのみ登場 デジタルワールドとは異なる暗黒の海の世界である「ダゴモンの海」の海底に佇む、謎に包まれた完全体のデジモン。ヒカリを自らのいる世界へ呼び込み、ハンギョモンの姿を借りた謎の存在達に捕獲させようとするが、タケルとエンジェウーモンの活躍によって阻止される。結局、ヒカリと直接会う事は無かった。 キメラモン 声 - 平田広明 第19 - 21、34、35話に登場 完全体・合成型デジモン・データ種。 デジモンカイザーが各地でデジモンのデータを集めて作った合成獣の姿をしたデジモン。子供たちのデジモン五体がかりの攻撃でも、かすり傷一つ負わないほどの戦闘力を誇る。 しかし、あまりの強さと移植したデビモンの腕の暗黒の力で暴走を始め、カイザーの制御も受け付けなくなる。それでもマグナモンさえ敗北寸前まで追い込まれるが、ワームモンの犠牲により倒される。 賢がかつて経験した冒険の影響か、その姿はかつて賢とリョウが倒したデジモンである「ミレニアモン」に酷似している(正確に言うならば「ミレニアモン」は「ムゲンドラモン」と「キメラモン」が融合したデジモンである)。 必殺技は「ヒートバイパー」。 アルケニモン 声 - 山崎和佳奈 第24 - 39、41 - 48話に登場 完全体・魔獣型デジモン・ウィルス種。 及川の遺伝子情報をデータ化して作られた蜘蛛女の姿をした魔獣型デジモン。一人称は「あたし」または「私」。人間態は赤い服に紫のサングラスを掛けた女性の姿をしている。マミーモンに好意を寄せられており、基本的にスルー(言動が癪に障れば手痛く折檻)しているが、負傷した際の手当てを任せるなどの仲間意識はある。バギーに乗って行動する。 自分の毛髪をダークタワーに挿入することで、ダークタワーデジモンを生み出す。1本で成熟期、10本で完全体、100本で究極体を造ることが出来る。他にもフルートの音を使って昆虫型デジモンを操ることも出来る。 最期は選ばれし子供たちへの見せしめのように、復活したベリアルヴァンデモンに心を読まれ、惨殺される(その死はマミーモンに深い悲しみを与えた)。他のデジモンとは生まれが異なり、死に場所もデジタルワールドではなかったため、はじまりの町で生まれ変われるかは不明である。 必殺技は「スパイダースレッド」(本編では多用している)と「プレテーションスパイダー」(デジモンアナライザーで表記されているが、本編では未使用で終わっている)。 また、人間態は後のアニメ『デジモンフロンティア』第11話と第17話(こちらでは悪意が無い善良なデジモン(マミーモンも同様)として描かれている)と『デジモンゴーストゲーム』(人間態の姿を見せた際に、本作の設定資料でしか見せていなかったサングラスや帽子を外した姿を見せている)でも登場している。 マミーモン 声 - 森川智之 第29 - 40、42 - 48話に登場(本編での初登場は第29話からだか、それ以前には後期オープニングアニメーションに人間態の姿で登場している) 完全体・アンデッド型デジモン・ウィルス種。 アルケニモンと同じ方法で生み出された彼女の相棒で、外見は隻眼のミイラ男。一人称は「俺」。人間態は青い服に杖を持つ男性の姿をしているが、元々備わっていた能力では無いせいか、アルケニモンの人間態と違い(隻眼はそのままの為、片目側は瞼すら無い等)あまり人間らしい姿はしていない。また、バギーの運転を担当したり、意外な特技として料理が出来るという一面があり、作中ではエプロン姿でワインを使った煮込み料理を作っていた。 アルケニモンに好意を抱き片思いをしていたが、余計な言動ばかりのせいか最後まで実らなかった。 大輔たちに会う前はホーリーストーンを探し回っており、破壊計画を考えていた(ただし、ホーリーストーンの強度や破壊後の危険性については十分には調べていなかった)。 最期はアルケニモンがベリアルヴァンデモンによって惨殺され、彼女の敵を討つために「スネークバンデージ」を放ったが簡単に弾き返され、オベリスクからの銃撃で立ち向かうも「メルティングブラッド」で返り討ちに遭い、跡形も無く消滅した(なお、ベリアルヴァンデモンに挑んだ際にはアルケニモンに対する愛情が本物であったことが判明する台詞を言っている)。他のデジモンとは生まれが異なり、死に場所もデジタルワールドではなかったため、はじまりの町で生まれ変われるかは不明である。 得意技は「スネークバンデージ」(本編では多用している)。必殺技は「ネクロフォビア」(デジモンアナライザーで表記されているが、本編では未使用で終わっている)。 また、人間態は後のアニメ『デジモンテイマーズ』第6話(シルエットでの登場)と『デジモンフロンティア』第11話と第17話(こちらでは悪意が無い善良なデジモン(アルケニモンも同様)として描かれている)、および漫画『デジモンネクスト』第12話と第13話(デジモンの姿の上に服や帽子を着込んでいるだけで、第13話で上着を全開にして本来に近い姿となった)でも登場している。 ブラックウォーグレイモン 声 - 檜山修之 第30 - 37、46、47話に登場 アルケニモンの毛髪と100本のダークタワーが合成・変化して生まれた究極体のダークタワーデジモン。そのため、厳密に言うとデジモンでは無い。一人称は「俺」。 ダークタワーデジモンだが、何故か「心」を持っていた。アルケニモン曰く「データのカスが流れ込んだから」らしいが、アグモンは「僕達と仲間になるために心を持ったんだ」と説得する。アルケニモンとマミーモンには従わず、自分の存在意義を追い求め、第三勢力として、選ばれし子供達に襲い掛かり、強き者を探しながらホーリーストーンを次々と破壊していく。 100本のダークタワーから生まれたため、存在自体が世界に多大な影響を与え、歩くだけで位相が乱れてしまう。また、時空を歪ませ他の世界へと渡ることも出来る。最後のホーリーストーンから現れたチンロンモンの、存在するだけで世界のバランスを崩してしまう自身の存在を否定しない言葉に心を動かされ、時空の歪みに入りその後、自分の存在を許容出来る世界を探してさまざまな世界を彷徨した。 しかし、そのような世界は見つからず、しばらくして現実世界にやって来て自分の生みの親の親、つまりはルーツである及川を殺そうとし、それを止めようとする子供達とも戦う。戦いを経た後のアグモン・ブイモン・ワームモンの言葉に心を動かされ、及川の悪行を伊織の祖父・主税と同様に説得して止めようとするが、謎の影の力(後にベリアルヴァンデモンだったことが判明する)で狂った及川の攻撃から主税を庇い致命傷を負う。この際、及川がベリアルヴァンデモンに支配されていることを悟っていた。同時に自らの死を悟り、ベリアルヴァンデモンの企みを阻止するためにダークタワーで作られた自らの身体をデジタルワールドと光が丘とのゲートを封印する為の「人柱」となり消滅した。ブラックウォーグレイモンの死後、デジタルワールドの封印を行った地にブラックウォーグレイモンを模した文様が現れた。 上記に記してあるようにデジタマから産まれたデジモンではないためアルケニモンとマミーモン同様、はじまりの街でデジタマとなって生まれ変われるかどうかは不明である。 必殺技は「ガイアフォース」、「ブラックトルネード」。 チンロンモン 声 - 小杉十郎太 第34、35、37、39話に登場 究極体・聖竜型デジモン・データ種。 「デジタルワールドを守護する力」である四聖獣の一角を担うデジモン。東のエリアを守護している。前作では他の四聖獣共々ダークマスターズに封印されていた(小説版ではチンロンモンを封印したのはダークマスターズのリーダーであるピエモンという事になっている)。8人の選ばれし子供たちの活躍と紋章により四聖獣の封印が解け、チンロンモンはタケルとヒカリの紋章である希望と光の力で封印が解ける。 『02』では四聖獣はダークタワーによって力を弱められていた。クリスマスにはゲンナイを介して、大輔達に自分のデジコアの一つを託す。アグモン達を完全体・究極体にしたり等、デジモンの中でも超越した存在である。『02』に登場する唯一の四聖獣であるが、チンロンモンの発言などから他の四聖獣達も彼と同様に子供達をサポートしていた可能性はある。また、チンロンモンはデジタルワールドの光と闇の双方の共存を理念としているようで、光の使者であるホーリーエンジェモンのようにブラックウォーグレイモンの存在を否定することはなかった。破壊されたホーリーストーンの跡地に光の種を植えた。前作の小説版によると『アドベンチャー』の四聖獣は太一達の前の選ばれし子供達のパートナーデジモンが永い年月の果てに進化したものであるとの事。 『デジタルワールドの安定を望む者』との関わりがどのような物かは不明となっている。 デーモン 声 - 菊池正美 第43 - 45話に登場 究極体・魔王型デジモン・ウィルス種。 暗黒の種を狙って現れたデジモン。スカルサタモン、レディーデビモン、マリンデビモンを引き連れて現実世界に現れ破壊して回った。最後は光が丘にて賢のD-3の力でダゴモンの海に飛ばされる。ダゴモンの海に飛ばしたことに対し、「いずれ後悔する」という後の伏線的捨て台詞を残したが、その後どうなったか不明となっている。 闇の世界の首魁だけあって、その実力は本作に登場したボス級デジモンの中でも別格の実力の持ち主であり、アルケニモンやマミーモンが戦いを仕掛けなかった事からもその恐ろしさを伺える。 更に配下も三体と少数ながら、スカルサタモン一体にインペリアルドラモンが行動不能にされた上にアグモン達をスピードで翻弄し、特性的に圧倒的優位だったホーリーエンジェモンとエンジェウーモンを寄せ付けず、更にアグモン達が現実世界滞在の負荷で進化が解けたためにデジタルワールドに戻らざるを得なくなったことからも個々が並外れた戦闘力を誇る。 デーモン自身もインペリアルドラモン、シルフィーモン、シャッコウモンの攻撃を物ともせず、敵の攻撃を吸収して巨大化、更にはデジタルゲートを自力で開く事が可能な為に、京と伊織は戦意を失いかけた。結局大輔達が総力を挙げても、完全に倒す事は出来ず、特殊な別世界に追いやる事でしか退くことは出来なかった。 作中ではどのような目的で暗黒の種を狙ってきたかは最後まで明かされなかったが、劇場版『tri.』ではゲンナイと瓜二つの謎の男がディアボロモンと共に名前を出している。 劇中のマント姿は本来の姿ではなく、またマントに隠れていない手や足も本来のデーモンの物とは違うものである。 必殺技は「フレイムインフェルノ」。 ベリアルヴァンデモン 声 - 森川智之 第48 - 50話に登場 究極体・魔王型デジモン・ウィルス種。 前作で倒されたはずのヴァンデモンのデータが、ヴェノムヴァンデモンよりも更に進化を遂げて復活した姿であり本作の黒幕。前作で太一達に倒され、わずかなデータのみとなった所を及川の心に取り付く事で生き延びていた。 今作では、及川を利用して暗黒の種のオリジナルを持っていた一乗寺賢をメールによる誘導でダゴモンの海にまでおびき寄せ、彼のデジヴァイスを暗黒デジヴァイスに変化させる事で、彼の中にあった暗黒の種を開花させ、デジモンカイザーへと変貌するきっかけを作っている。 デジモンカイザー事件後のクリスマス以降は、トラウマを抱えた子供達を集めて、賢の中にある暗黒の種の複製を植え付け、やがて開花した暗黒の種を自らのエネルギーとして吸収、更には異世界の思いを具現化する力で更なる進化と共に復活した。 ヴェノムヴァンデモンと違い、知性を保ったままパワーが上昇しているが、悪知恵と残虐さにおいては3年間の鬱憤か大きく増しており、言動も荒々しくなり一人称は「私」から「俺」に変わっている。 前作同様「現実世界とデジタルワールドを完全なる邪悪な世界に統一し、両世界を統べる王となること」という野望を、あれだけ酷い目にあっても望みを諦めずに持ち続けていた。 復活した後はアルケニモンとマミーモンを選ばれし子供たちの前で見せしめ同然に殺害する。そして、大輔以外の選ばれし子供たちを恐怖で戦意喪失にまで追い込み、更には「マインドイリュージョン」で幻覚の理想へ追い込むも、希望を取り戻した子供たちと異世界の力で現れたパートナーデジモンの全進化形態の一斉攻撃を喰らい、ドラゴンモードとファイターモード、それぞれ2体のインペリアルドラモンが同時に放った「ダブルポジトロンレーザー」の衝撃によって生じたデジタルゲートからデジタルワールドに逃げ込む。しかし、その後ダメージを回復させたところでさらに邪悪な力を吸収し、それによって得た力で地球を邪悪で覆い尽くそうとする。インペリアルドラモンやシルフィーモン、シャッコウモンを圧倒するが、世界中の選ばれし子供たちとパートナーデジモンの力で邪悪な力をかき消された挙句、誘拐された子供たちが夢を取り戻し、実体を保てなくなったところをインペリアルドラモンの最強必殺技である「ギガデス」を喰らいついに完全に消滅した。 得意技は「ハウリングブラッド」。必殺技は「パンデモニウムフレイム」(デジモンアナライザーで表記されているが、本編では未使用で終わっている)、「メルティングブラッド」。 ゲンナイ 声 - 平田広明 第7、27、39、50話に登場 前作の老人だったゲンナイと同一人物だが、前作45話の青年のような姿をしている。復活したチンロンモンに仕えてこの3年間、世界中のコンピュータのデジモンに関する情報、研究をコントロールしていた。この三年間の間にエージェントはコピーされて増え、ゲンナイと全く同じ姿を持つが、ベンジャミン(アメリカ)[40]、ジャッキー(中国)[40]、ユーカリ(オーストラリア)[41]、ホセ(スペイン)[42]、イリア(ロシア)[42]等名前の違うエージェントが多数登場した。フランスではヤマトとタケルの祖父・ミッシェルがサポートしたため、フランスにエージェントがいたのかどうか不明となっている。 なぜ若返ったかは明確ではないが、前作の小説によるとピエモンにより埋め込まれた黒い物体の影響を抑えるため、老化して代謝を抑えたとのこと。 及川 悠紀夫(おいかわ ゆきお) 声 - 森川智之 第38・39、44 - 48、50話に登場 本作の黒幕である人物。一人称は「俺」または「私」で、時々「僕」にもなる。伊織の殉職した父・浩樹は、唯一の友人であり親友であった。また、賢の父の同僚でもある。研究部署のテーマであったヒトゲノムの解析を利用し、アルケニモンとマミーモンを自らの遺伝子を基にして作り出す。 子供の頃から浩樹と共にデジタルワールドの存在を信じ、その世界に行ってみたいと願っていた。しかし、親友を失ってしまった哀しみと、少年時代に叶わなかったその願いに漬け込まれ、選ばれし子供たちに倒されデータとなったヴァンデモンに取り憑かれてしまい、ベリアルヴァンデモンへの進化・復活を促してしまうことになる。 取り憑いたヴァンデモンによりアルケニモンやマミーモンを生み出す方法や、デジタルゲートを開く手段、ダークタワーやイービルリングや暗黒の種などの暗黒の物品の知識を得た(本人はヴァンデモンの声を自分の心の声だと思い込んでいた)が、それは全てヴァンデモンによる復活のための策略だった。デジタルワールドへのゲートを開いても自分が通ることは出来なかったため、環境を変えて自分も行けるようにするために賢やアルケニモンやマミーモンを使ってデジタルワールド中にダークタワーを建てさせた。 しかし、ブラックウォーグレイモンがゲートを封印したためにデジタルワールドへ行くことは叶わなかった上、全てがヴァンデモンに仕組まれていたことを悟るが、ヴァンデモンが身体から抜け出したことで生命力の殆どを失う。 最期は浩樹の息子である伊織に担がれて、憧れていたデジタルワールドの目の前にまで行き、そこで自分のパートナーデジモンであるピピモンに会うこともできたものの、ベリアルヴァンデモンに蝕まれた自らの体の長くない未来を悟り、戦いで荒れ果てたデジタルワールドを元に戻したいという願いと共に異世界の力で光輝く蝶に姿を変え、ピピモンと共にデジタルワールドに消えていった。 光輝く蝶に姿を変えた後は子供たちを見守っているようで、最終回のラストシーンでは複数匹が飛んでおり、さらに『デジモンクロスウォーズ〜時をかける少年ハンターたち~』では賢とスティングモンが登場した際には3匹が飛んでいた。
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