プレイアデス聖団
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「魔法少女まどか☆マギカのキャラクター一覧」の記事における「プレイアデス聖団」の解説
かずみを始めとする7名で構成された魔法少女のチーム。名前の由来はプレアデス星団から。かずみのオリジナルである魔法少女・和紗ミチルが、絶望の末に集団自殺を図った6人の少女を助けスカウトして結成した。ミチルの意向により、各々の魔法少女は自身の技にイタリア語での名称を付けている。有事の際には海香が作家活動の印税で立てた豪邸や、みらいが契約の対価として出現させた博物館を拠点としている。なおチーム内に明確なリーダーは存在せず、皆が対等に意見を出し合う評議制を採っている。 ミチルの魔女化をきっかけに魔法少女システムの矛盾を知り、それを否定すべく魔女狩りと並行して魔法少女からソウルジェムを強奪・分断する、「魔法少女狩り」を行い、魔法少女たちの活動を停止させることで魔女の発生を抑制するとともに、魔法少女を人間に戻す方法を探っている。なお自分達のソウルジェムはインキュベーターの一個体・ジュゥべえの記憶を改竄して支配下に置き、ジュゥべえにジェムの浄化とグリーフシードの回収を担わせることで魔女化を防止している。 魔法少女を人間に戻す手段を探す、という目的は全員共通であり結束しているものの、死んだミチルのコピーとして作り出したかずみの処遇を巡っては一枚岩と言えず、それぞれの思惑が蠢いている。 かずみ 声 - 丹下桜 本作の主人公。自分の名前が「かずみ」ということしか覚えていない記憶喪失の少女。天真爛漫で人懐っこく食いしん坊で、「食べ物を粗末に扱ったやつは本当の悪人」という教えを持っている。その正体は後述するキャラクター・和紗ミチルの死体に魔女の肉を詰めて作り上げられた十数体のクローンのうちの一体であり、変身や魔法による戦闘を行うものの、厳密には魔法少女ではない。 変身すると露出度の高い白黒の魔女服のような姿になり、十字架状の杖を武器として扱う。耳には鈴状のイヤリングをつけおり、双樹あやせは「体から分離している珍しいタイプのソウルジェム」だと述べた。イヤリング化を解くと底の部分から針が生え、グリーフシードに似た形となる。 必殺技は、十字架から光線を放つ「リーミティ・エステールニ」。また、生命の危機に晒されると凶暴化して手足が獣のように変化し、魔女の体を喰いちぎるなどの獣染みた戦いもする。このほかに「ちちんぷいぷい」の一言で物質を変化させるなどの様々な固有魔法を持つようだが、かずみの固有魔法は「破戒」の魔法である模様。 物語の終盤、「ヒュアデスの暁」と戦う際に、キュゥべえと「本当の人間に、魔法少女になりたい」という願いで契約し、正式な人間の魔法少女となって海香・カオルと共にヒュアデスの暁を倒す。のちに海香やカオルの通う中学校に転入し、担任教諭から本名を尋ねられ「昴 かずみ(すばる かずみ)」を名乗る。 契約後の衣装は露出度の少ないものとなり、武器も契約前とは形状の異なる杖を使用している。ソウルジェムの色は薄い紫。変身後は胸元に装着される。 『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』では、当初は時系列上契約前の姿と名前で登場し、魔法少女服もこれに準ずる。その後、契約後のバージョンも実装された。 御崎 海香(みさき うみか) 声 - 内田彩 学業のかたわらベストセラー作家としても活動する中学生で、印税で建てた豪邸でかずみ・カオルと共同生活をしている。しっかり者で大人っぽい性格をしており、かずみのことは妹のように見ている。原稿執筆に行き詰まると普段はやらない料理をし始めたり、買い物でストレスを発散しようとしたりする。 過去に処女作を編集者によって盗作されるという絶望を味わったため、「自分の作品を認め、大切にしてくれる編集者との出会い」という願いを対価に、ジュゥべえと契約して魔法少女となった。変身後は白い修道服のような衣装となり、普段はかけていないメガネをかける。ソウルジェムの色は青で、額に装着される。 戦闘の際には魔道書型の道具を使ってカオルのための光球を放ったり、相手の特徴や弱点を読み取る必殺技「イクス・フィーレ」を使用する。また、魔道書を変形させて両側に槍頭を備えた槍状の武器にすることもある。その他にも額のソウルジェムを対象の額にあてることで記憶の操作が可能であり、この能力によってジュゥべえの記憶を改竄し聖団の手足としている。 牧 カオル(まき カオル) 声 - 田所あずさ 海香の親友で中学生。運動神経抜群で、サッカー選手として活躍している。明るく姉御肌で面倒見がよい。 試合中に相手プレイヤーのミスで選手生命を絶たれる大ケガを負い、さらにその相手が事故を理由にイジメを受けて自殺を図ったことから、「あの試合で傷付いたすべての人を救う」という願いを対価に、ジュゥべえと契約して魔法少女となった。当初かずみには自分の願いは「一生サッカーのできる丈夫な体が欲しい」ことであると偽っていた。 変身後の服装はフードがついたジャージのような服装。ソウルジェムは右膝のサポーターのような箇所に装着される。武器はスパイクシューズ。 サッカー選手としての俊敏性と、契約の対価によって強化された身体の強靭性を活かして、魔女の足止め・陽動を担う。身体を硬質化して攻撃・防御を行う「カピターノ・ポテンザ」や、海香の放った光球を蹴って相手にぶつける必殺技「パラ・ディ・キャノーネ」を使用する。 宇佐木 里美(うさぎ さとみ) 獣医志望の少女。心優しく涙脆い性格で精神的に脆い面があり、来たる魔女化を強く恐れている。甘いものが好き。変身後の服装は猫の耳の飾りがついたゴスロリ調の衣装。武器は猫の頭の飾りがついた杖。 3歳の誕生日に家族となった愛猫・サレを自らの不注意により死なせてしまったことで絶望し、「どんな子でも助けられるように、動物の言葉がわかる力が欲しい」という願いを対価に、ジュゥべえと契約して魔法少女となった。 他人に意識を憑依させ自在に操る、「ファンタズマ・ビスビーリオ」を使用する。 ニコの魔女化を目撃した際はパニックに陥り、魔女化から逃れるべくを殺人をも厭わない残忍な一面を表した。その後かずみに彼女の正体を明かし、サキやかずみの失敗作らを操ってかずみの抹殺に乗り出すが、そのさなかで突如魔女化し、かずみに倒される。 若葉 みらい(わかば みらい) 小柄でファンシーな少女。裁縫が得意で、自作のテディベアを大切にしている。外見と裏腹に男勝りですぐ手が出る激情にかられやすい性格で、口調も荒く一人称は「ぼく」。その一人称ゆえにクラスメイトから気味悪がられて避けられていた過去を持ち、それを否定せずに受け入れてくれたサキを強く慕っていると同時に、サキにかわいがられているかずみに嫉妬して何かと突っかかる。 元は内向的で人付き合いが不得手であり、テディベア以外の友人ができなかったことで絶望していた。カズミとの出会いを経てサキや聖団という友達を得たことから、今まで自分を守ってくれた「トモダチ」であるテディベアのための「博物館を作る」という願いを対価に、ジュゥべえと契約し魔法少女となった。 テディベアを手足のように操り戦わせる魔法を得意とし、テディベアを無数に召喚し相手に襲いかからせ捕食させる「ラ・ベスティア」や、無数のテディベアを合体させ巨大化させる「ラ・ベスティア・リファーレ」を使用する。また持っている杖を、身の丈以上の巨大な大剣に変化させ相手を一刀両断にするなど、一撃必殺の肉弾戦にも長けている。 変身後の服装はピンクのドレスで、ハート型の飾りがついたカチューシャとチョーカーをつける。ソウルジェムは変身後チョーカーの飾りとして装着される。 サキを守ることを行動原理としているが、彼女のためと思って取った行動が裏目に出てしまうことが多い。第17話で、魔女化したサキを守るために「ラ・ベスティア」を唱えた直後、「あすなろの昴」と化したサキに食い殺された。 神那 ニコ(かんな ニコ) カリフォルニアからの帰国子女。冷静沈着かつ飄々とした性格で、あまり感情を表に出さない。 幼少期に誤って友人2人を死なせてしまう事故を起こしたことから、その事故が起きなかった「if」を夢見て「もう一人の自分を生み出すこと」(正確には、「もうひとりの自分に自分の全てを託して幸せになってもらうこと」)を願いにジュゥべえと契約して魔法少女となった。 願いの対価として得たもう一人の自分には自身の本名である「聖カンナ」の名前を譲り与え、自身は「ニコ」と名乗っている。彼女が過ごす幸福な日常を見守ることで、自分もまたその幸福を追体験をしていた。 ソウルジェムの色は淡い水色(雑誌掲載時の第9話冒頭の場面と単行本3巻の表紙で確認できる)。変身後はうなじに装着される。変身後の服装は飛行士の制服をモチーフにした衣装。武器はバールのような形状の杖。 「再生成」の祈りによって、物質を別のモノに再構築する魔法を使い、自分の指をミサイルに変えて放ったり、周囲の物質を自分に変えることで分身する「プロルン・ガーレ」を使用する。バールのような杖を武器とし、杖から放つ再生成エネルギー波「レンデレ・オ・ロンペルロ」は、かずみの破戒魔法と組み合わせることで反作用エネルギーによる瞬間的爆発を起こす。また能力の応用によって作った通信機用アプリで、魔女の残留力を検出することも可能。 あやせとの戦闘中に突然「弾丸の魔女」へと変貌し、みらいの攻撃によって死亡する。 浅海 サキ(あさみ サキ) 団員に的確な指示を送る聖団の事実上の司令塔。情報を分析し作戦を立案するなど明晰であるが、若干短気で感情的になりやすい性格をしている。かずみに妹の面影を重ねており、かずみのことになると冷静でいられなくなってしまう。父は海外出張中であり、戦闘中に祖母の形見であるピアスをなくしたカズミに、父に頼んで探してもらった同じ型のピアスを渡している。 大切にしていた妹・美幸を事故によって失ったことで絶望し、その後カズミとの出会いを経て、自分と似た境遇にあるカズミの選択に倣って「妹が育てていたスズランが永遠に咲き続けること」という願いを対価に、ジュゥべえと契約して魔法少女となった。 雷の魔法を得意とし、乗馬鞭を武器として操る。変身後の服装は軍服をモチーフにした物。 ソウルジェムの色は不明。変身後は左手の甲に装着される。 和紗 ミチル(かずさ みちる) プレイアデス聖団の創設者で、ジュゥべえや聖団メンバーからは、和紗の「カズ」とミチルの「ミ」を縮めて「カズミ」と呼ばれていた。天真爛漫な性格で仲間からは慕われており、闘いの末に魔女化して死亡した後、彼女の死を悼んだ6人の手によって遺体に魔女の肉を埋め込まれ、「かずみ」の元となった。 危篤となった祖母の元へと向かう道中で魔女の結界に巻き込まれ、そこをマミに救われたことで魔法少女の存在を知る。その後ジュゥべえと「祖母の命が尽きるまでの間、祖母の意識をはっきりさせてほしい」という願いを対価に契約し、魔法少女となった。マミに影響を受け、自身や仲間の魔法少女の技名にはイタリア語で名称を付けていた。 変身後の服装と武器はキュゥべえと契約する前のかずみと同じもの。
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