ぬらりひょんと関係者
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「ゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター」の記事における「ぬらりひょんと関係者」の解説
アニメ第3作以降、鬼太郎たちの宿敵の1人となったぬらりひょんと、それに協力した妖怪たちを挙げる。 ぬらりひょん 声 - 槐柳二(第1作第12話ゲスト)、千葉耕市(第3作初登場第4話のみ)、青野武(第3作・第5作)、西村知道(第4作)、大塚明夫(第6作)、滝口順平(異聞妖怪奇譚) / 演 - 緒形拳 原作『妖怪ぬらりひょん』で初登場し、その後は多数のシリーズで「鬼太郎の宿敵」の代表格となっており、アニメ第3作以降ではシリーズを通して登場するが、シリーズによって若干性格や位置づけが異なる。 朱の盆(しゅのぼん) 声 - 小林通孝(第3作)、郷里大輔(第4作)、小西克幸(第5作)、チョー(第6作) 朱の盤とも書く。大きな頭で額から一本角が生えた赤鬼のような姿の妖怪。 初登場したアニメ第3作4話『妖怪ぬらりひょん』以降、後のシリーズでも、ぬらりひょんの子分かつ腰巾着として登場。ぬらりひょんの登場するシーンには必ずと言って良いほど付き従っているため、ぬらりひょん同様レギュラーで登場。シリーズを通してのんびり屋で間抜けな小悪党として描写されている。 第3作では、人間に化け突然正体を現して驚かすくらいしか術がなく、人間の大人7人を突き飛ばす力がある(第60話)が、妖怪相手では歯が立たないほど弱い。のちにユメコの優しさに感銘を受けて改心し、地獄にてぬらりひょんを裏切り、自分ごとぬらりひょんを溶岩の中に転落させ沈んでいった。 第4作でもぬらりひょんの子分として登場。ぬらりひょんの身の回りの世話もするなど使用人的描写も多い。第3作同様に腕力はそれなりに強いが、のんびりとした性格のため戦闘にはまるで不向きで、よく天然ボケな発言をすることもある。ぬらりひょんの悪事に加担していない時は妖怪・人間を問わず礼儀正しい性格。 第5作ではぬらりひょんの最古参の配下で付き人のような位置にいる。ヘマをして叱られてばかりいるが、ぬらりひょんのように立派な悪党妖怪になることを夢とし、爆破したビルを背景に二人で記念撮影した写真を大切に所持する等、小悪党なりにぬらりひょんを尊敬しており、ぬらりひょんも第72話で朱の盆の努力を誉めるなど彼を大切に思っている。 第6作では、従来のシリーズ同様のぬらりひょんの秘書や運転手等の役割の他に身辺警護も担い、ドジを踏む間の抜けた面は変わらないがコミカルな描写は過去作より少なめで、ぬらりひょんに極めて忠実な側近として描かれている。本作では人間を直接殺めることを一切躊躇しない根っからの悪党であり、高い戦闘能力を持つ一方で護符の文字が読めないなど知能は低い。普段は強気だが、想定外の事には極度に緊張したり騒がしくうろたえる一面もある。 原作では『鬼太郎国盗り物語』の「妖怪大相撲」で初登場。この時はぬらりひょんも登場するが主従関係ではなく、朱の盆は相撲選手、ぬらりひょんは審判の一人を務め、共に鬼太郎たちとも敵対していない。 実写劇場版第1作では大裁判の原告団の一人として登場。 蛇骨婆(じゃこつばばあ) 声 - 麻生みつ子(第1作)、山本圭子(第3作)、津田延代(第4作)、鈴木れい子(第5作)/ 演 - 佐野史郎 伝承では首に蛇を巻いた老婆の姿で、夫が眠る蛇塚を守るとされる妖怪。 原作「妖怪ぬらりひょん」(アニメ第1作12話)で初登場。ぬらりひょんの仲間で医療・知恵袋的な立場を担う。他のぬらりひょんの部下とは違い、ぬらりひょんとは古くからの旧知であり同格の言葉遣いをする。ぬらりひょんに依頼されて共に鬼太郎を謀殺しようとするも、逆に鬼太郎に出し抜かれてぬらりひょんと共に先史時代に送られてしまう。アニメ第3作でも、ぬらりひょんの参謀的立場として登場する。 第4作でもぬらりひょんとは旧知の仲。何らかの理由により壺に封じ込まれていた。封印を解かれた後は鬼太郎の命を狙うが、ぬらりひょんに裏切られて再び壺に封印される。鬼太郎の生い立ちを聞き知っており、ぬらりひょんに詳細に語って聞かせた。 第5作でもぬらりひょんの一味として登場。初めて準レギュラー的存在になり、ぬらりひょんの一味が座敷で酒宴を催すシーンではぬらりひょんの横に控えるなど従来同様ぬらりひょんとはほぼ対等に話し、他の部下よりも地位が高い。本作では伝承通り蛇を従えており、蛇を使役し毒牙での攻撃や潜入・偵察などを行い、他にも様々な術を用いて計画のサポート役を担っている。 実写劇場版では『千年呪い歌』で登場。砂かけ婆の仇敵。ぬらりひょんのアジトに侵入した砂かけ婆を、屍を操るクグツの術で追い詰めるが、ねずみ男の放屁攻撃でクグツ諸共に全滅した。 狐者異(こわい) 声 - 銀河万丈(第3作) 本所七不思議の妖怪の一体で燈無蕎麦に出現。漫画では炎の体で鬼太郎に抱きついて焼こうとするが、ちゃんちゃんこに川の水をかけられ消えた。アニメでは第3作第108話登場。爪で襲い掛かったが、逆にオカリナ鞭でバラバラにされた。 おいてけ堀 声 - 石森達幸(第4作) 本所七不思議の妖怪の一体で幽霊のような姿(アニメの設定画では一本足)で堀から手を伸ばし鬼太郎を引き込むが、雷獣から受けて体内にためていた電気をプラスして威力を倍にした体内電気を喰らって消滅した。アニメでは第3作第108話登場。 アニメ第4作第94話では水仙人として登場。井戸仙人とは旧知の仲。東京湾の主で穏やかで魚に甘くうっかりした性格。魚を釣る人間に「置いてけ~」と囁き、無視した人間に飲めば魚になる「魚眼丸」(「回復丸」を飲めば元に戻る)を渡し魚の気持ちをわからせようとする。 送り提灯(おくりちょうちん) 声 - 川浪葉子(第3作) 本所七不思議の妖怪の一体でアニメ第3作第108話のみの登場。提灯を持った女の姿で鬼太郎を足洗邸に誘導した。 足洗い(あしあらい) 声 - 銀河万丈(第3作) 本所七不思議の妖怪の一体で目玉親父が監禁された足洗邸に出現。連戦で消耗した鬼太郎と交戦するが、最終的に漫画ではぬりかべの体内に塗り込まれた。アニメでは第3作第108話登場。闇の中では実体がなく攻撃が突き抜けるが、破れた屋根から入った朝日の光を浴びて消滅した。 鉄鼠(てっそ) 鉄より硬い体を持つ大ネズミ(人間サイズ)の妖怪。 漫画初登場は1980年代『最新版』の「世紀の妖怪アイドル、幽子」。猫妖怪の五徳猫を妻にしており、彼女の妖術で亡者の少女・幽子を現世に召喚して歌手デビューさせ金儲けを企む。それで幽子の恋人・地獄童子や鬼太郎と争いになり、鬼太郎に角を折られて猫の本能に戻った妻に襲われ、夫婦でもつれ合い玉になった。だがこれで幽子も地獄に戻される。その後ぬらりひょんによって復活する。 アニメでは幽子の話をアレンジした第3作地獄編第4話に登場。婚約者の五徳猫と共にぬらりひょんに雇われ、幽子を人質にして地獄童子にユメコを捕らえさせ鬼太郎を葬ろうとするが失敗する。 第5作では劇場版『日本爆裂!!』で妖怪四十七士の滋賀県代表として覚醒。 「魔笛エロイムエッサイム」ではぬらりひょんの部下として登場。経典の巻物で敵を縛る術を使う。 辻神(つじがみ) 声 - 岩崎ひろし(第5作) 伝承では丁字路に面した家に入り込むとされる一種の疫病神。 一反木綿に角と牙の生えた口を付けたような姿をしており、第3作では劇場版第4弾でぬらりひょん(妖怪皇帝)を乗せる飛行要員として登場。地獄編最終話ではヌルリ坊の投げた岩の下敷きとなった。 第5作では74話で登場。伝承の通り辻に出没する、一反木綿と同じ鹿児島の妖怪で、凶悪な妖怪として天狗ポリスから指名手配されている。石敢當に封じられている力を完全に解放して尾の邪気を拡散するが、一反木綿のもめん切り(千切られた部分を鬼太郎の霊毛ちゃんちゃんこで補い、さらに妖怪四十七士の紋章を発動させて繰り出した)と天狗ポリス達の放った松明丸の追撃を喰らい、真っ二つになって燃え尽きた。 邪魅(じゃみ) 声 - 内海賢二(第1作)、銀河万丈(第3作)、郷里大輔(第4作)、竹本英史(第5作)、半田裕典(第6作) 初登場は『妖怪関ヶ原』(初アニメ化第1作50話)。毛むくじゃらで奥歯の牙にも毛が生えた容姿をしているが、本来は水木しげるの妖怪画集関係では「魍魎」として描かれているが、本作では魍魎が邪魅に近い容姿をしており、両者は入れ替わった感じで姿がデザインされている。 毒気を出して人を狂わせる妖怪で、ガマ仙人の封力によって百年もの間ガマの姿に変えられていた。鬼太郎を騙して封印の石を動かさせて元の姿に戻り、ガマ仙人に復讐するために家に放火しようとしたが逆に騙され、再びガマに変えられてしまった。 アニメ第5作27話では、黄泉の国の亡者の怨念から生まれた凶悪な妖怪として登場。鬼太郎に引けを取らない力を持っており亡者達も恐れている。元々は地上で死体を食べていたがいつからか生きている人間を襲って食べるようになり地獄に幽閉されていたが、宋帝王に化けた初代ドラキュラ伯爵によって解き放たれた。その後、ねずみ男が霊石を地獄の非常口に戻したため地獄に戻された。悪知恵のあった過去作品と違い、怪獣のように描かれる。 第6作では密かにぬらりひょんと接触し、妖怪大同盟に賛同するゲゲゲの森の妖怪のリーダーとなって妖怪たちの扇動を行うが、戦いの末に死亡する。 百々目鬼(どどめき) 声 - 桑島法子 盗みをやめられなくなった人間が妖怪化したもの。普段は人間の姿をしているが妖怪形態は全身に眼がつきカエルのように口が裂けた姿である。元が盗人の為妖気等の気配を断つのがうまい。人間が妖怪となったものなので正確には人間の姿が正体。 アニメでは第5作第8話登場。ぬらりひょんの手下の一人。ひとみという元々の人間の姿で鬼太郎を油断させ、ちゃんちゃんこを奪い弱体化させた。しかし鬼太郎に敵だと知られても自分を案じてくれた事に人間だった大昔の頃を思い出して改心。ぬらりひょんの攻撃から鬼太郎を庇って致命傷を負い消滅する。その後の妖怪大裁判では、ねずみ男により霊体として登場し鬼太郎を弁護する。 火取り魔(ひとりま) 声 - 楠見尚己 上半身が炎の塊で下半身が着流しという姿をした、夜道を行く人の灯火を吸い取って奪う妖怪。 アニメ第5作第17話に登場。電気やガスなど現代の熱エネルギーも吸収することが可能で、ぬらりひょんの指示で街のエネルギーを吸収して火力を上げ、鬼太郎を飲み込んで焼き殺そうとするが、最終的に拘束されて蒼坊主によって古今の封じ札で封印された。 片車輪(かたしゃりん) 声 - 稲田徹 アニメ第5作第30話に登場。輪入道の近似種とも言える、燃え盛る車輪の妖怪。炎と鬼面が本体で、車輪のように回る部位がある物に乗り移る。蛇骨婆の儀式で封じ絵から復活し、目玉親父をさらって遊園地の巨大遊具に憑依し人間の街を焼き払おうとするが、夜行さんの応援要請を受けて駆けつけた妖怪たちによる大打撃を受け、最期はちゃんちゃんこで回転を封じられて河口に墜落し消滅した。 妖怪城 声 - 鈴木真仁 アニメ第5作61話に登場。たんたん坊と二口女が棲んでいたが、ぬらりひょんが操縦装置を奪い、以降は彼の移動要塞となる。本作では潜在意識を持つ妖怪の一種であり、「主となった者は日本妖怪の頂点に立てる」と言い伝えられるほどの強大な力を持つ。周囲に立つ4つの塔には地水火風の4つの属性を司る土龍、水龍、炎龍、風龍の4体の龍が封印されており、これらを利用して移動を可能とする。修理された後に第72話で家鳴りの起こす共鳴現象によって復活してからは言葉を話すようになる。第85話では妖怪たちを取り込んでパワーアップするが、最後は鬼太郎たちによって内部から破壊され、津軽海峡の底で傷を癒すことになる。
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