黄泉
黄泉の国(よみのくに)
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死者のゆく世界。仮死状態になると、生者の世界とを分ける石垣まで行くことができる。不毛な乾ききった土地で、そこに暮らす死者はいかなる感情も表さず、かつて親しかった者と会っても、気づくこともない。ハード語圏の人々のみの姿が見られ、輪廻転生を死生観とするカルガドでは「魔法使いたちは死ぬと、生まれ変わることもない、翼があるのに空も飛べない怪物になってしまう」という形で言い伝えられている。物語の要所で度々登場し、最終巻ではアースシーの魔法の原理である「真の名」のメカニズムと、黄泉の国がなぜ生まれたのか、なぜ死者に感情がないのかという謎が明かされる。
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黄泉の国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/13 15:05 UTC 版)
伊邪那岐命は伊邪那美命を取り戻そうと黄泉国へ赴いた。 黄泉に着いた伊邪那岐命は、戸越しに伊邪那美命に「あなたと一緒に創った国土はまだ完成していません。帰りましょう」と言ったが、伊邪那美命は「黄泉の国の食べ物を食べてしまったので、生き返ることはできません」と答えた(注:黄泉の国のものを食べると、黄泉の住人になるとされていた。これを「黄泉竈食ひ(よもつへぐい)」という)。さらに、伊邪那美命は「黄泉神と相談しましょう。お願いですから、私の姿は見ないで下さいね。」といい、家の奥に入った。 伊邪那岐命は、伊邪那美命がなかなか戻ってこないため、自分の左の角髪(みずら)につけていた湯津津間櫛(ゆつつなくし)という櫛の端の歯を折って、火をともして中をのぞき込んだ。すると伊邪那美命は、体は腐って蛆がたかり、声はむせびふさがっており、蛇の姿をした8柱の雷神(八雷神)がまとわりついていた。雷神の名は以下の通り。 大雷(おほいかづち、イザナミの頭にある) 火雷(ほのいかづち、イザナミの胸にある) 黒雷(くろいかづち、イザナミの腹にある) 折雷(さくいかづち、イザナミの陰部にある) 若雷(わかいかづち、イザナミの左手にある) 土雷(つちいかづち、イザナミの右手にある) 鳴雷(なるいかづち、イザナミの左足にある) 伏雷(ふすいかづち、イザナミの右足にある) おののいた伊邪那岐命は逃げようとしたが、伊邪那美命は自分の醜い姿を見られたことを恥じて、黄泉醜女(よもつしこめ)に伊邪那岐命を追わせた。 伊邪那岐命は蔓草(つるくさ)を輪にして頭に載せていたものを投げ捨てた。すると葡萄の実がなり、黄泉醜女がそれを食べている間、逃げた。しかしまだ追ってくるので、右の角髪(みずら)につけていた湯津津間櫛(ゆつつなくし)という竹の櫛を投げた。するとタケノコが生え、黄泉醜女がそれを食べている間、逃げた。 伊邪那美命はさらに、8柱の雷神と黄泉軍に伊邪那岐命を追わせた。伊邪那岐命は十拳剣で振り払いながら逃げ、ようやく黄泉の国と地上の境である黄泉比良坂(よもつひらさか)の坂本に着いたとき、坂本にあった桃の実を3つ投げたところ、追ってきた黄泉の国の悪霊たちは逃げ帰っていった。 ここで伊邪那岐命は、桃に「人々が困っているときに助けてくれ」と言って、意富加牟豆美命(おほかむずみのみこと)と名づけた。 最後に伊邪那美命本人が追いかけてきたので、伊邪那岐命は千人がかりでなければと動かないような大岩で黄泉比良坂をふさぎ、悪霊が出ないようにした。その岩をはさんで対面してこの夫婦は別れることとなる。 このとき伊邪那美命は、「私はこれから毎日、一日に千人ずつ殺そう」と言い、これに対し伊邪那岐命は、「それなら私は人間が決して滅びないよう、一日に千五百人生ませよう」と言った。これは人間の生死の由来を表している。 このときから、伊邪那美命を黄泉津大神(よもつおほかみ)、また坂道を追いついたから道敷大神(ちしきのおほかみ)とも呼び、黄泉比良坂をふさいだ大岩を道返之大神(ちかへしのおほかみ)・黄泉戸大神(よみとのおほかみ)ともいう。なお、古事記では、黄泉比良坂は出雲国の伊賦夜坂(いふやのさか;現在の島根県松江市の旧東出雲町地区)としている。
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黄泉の国(よみのくに)
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