送り提灯とは? わかりやすく解説

送り提灯

作者宮部みゆき

収載図書路地裏人情
出版社講談社
刊行年月1994.5
シリーズ名時代小説ベスト・セレクション

収載図書本所深川ふしぎ草紙
出版社新潮社
刊行年月1995.9
シリーズ名新潮文庫

収載図書菊池仁が選ぶ歴史ノベル
出版社学習研究社
刊行年月2007.2
シリーズ名中学生のためのショート・ストーリーズ


送り提灯

作者長辻象平

収載図書闇の釣人本所深川七不思議異聞
出版社講談社
刊行年月2007.1


送り提灯

作者誉田龍一

収載図書消えずの行灯本所七不思議捕物帖
出版社双葉社
刊行年月2007.10


送り提灯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/03 08:28 UTC 版)

『本所七不思議之内 送提灯』(送り提灯)三代国輝・画

送り提灯(おくりちょうちん)は、怪異の一つ。また、東京都墨田区に伝承される怪談本所七不思議の一つでもある。

概要

提灯を持たずに夜道を歩く者の前に、提灯のように揺れる明かりが、あたかも人を送って行くように現れ、あの明かりを目当てに行けば夜道も迷わないと思って近づくと、不意に明かりが消え、やがて明かりがつくので近づくとまた消え、これの繰り返しでいつまで経っても追いつけない[1]

石原割下水では「提灯小僧」といって、夜道を歩いている者のそばに小田原提灯が現れ、振り返ると後ろに回りこみ、追いかけると姿を消すといった具合に前後左右に自在に動き回るという伝承があり、本項と同一の怪異と見られている[2]

同じく本所七不思議のひとつ「送り拍子木」は、提灯が拍子木になったのみで、本項と同様の怪異である[1][3]

また、江戸時代には向島(現・東京都墨田区向島)で「送り提灯火(おくりちょうちんび)」と呼ばれる、送り提灯と似た怪異の伝承もあった。ある者が提灯も持たずに夜道を歩いていると、提灯のような灯火が足元を照らしてくれる。誰の灯火かと思って周りを見ても、人影はなく、ただ灯火だけがある。男は牛島明神(現・墨田区)の加護と思い、提灯を奉納したという。もしも提灯を奉納しないと、この提灯火に会うことはないといわれた[4]

脚注

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  1. ^ a b 岡崎柾男 『両国・錦糸町むかし話 母が子に語る』 下町タイムス社、1983年、28-31頁。ISBN 978-4-7874-9015-5
  2. ^ 柴田宵曲 『妖異博物館』 筑摩書房ちくま文庫〉、2005年、79頁。ISBN 978-4-480-42108-1
  3. ^ 『すみだむかしばなし』 墨田区区長室編、墨田区区長室〈史跡あちこち〉、1982年、改訂第3版、6頁。NCID BN13286400
  4. ^ 山田野理夫 『怪談の世界』 時事通信社1978年、133頁。NCID BN07310191

関連項目


送り提灯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 03:34 UTC 版)

東方鈴奈庵 〜 Forbidden Scrollery.」の記事における「送り提灯」の解説

第十四話・第十五話に登場。にとり達が河童道具運搬する際に、道具をこの妖怪の姿に偽装させていた。その内の一体は小鈴捕まえられ道具戻った

※この「送り提灯」の解説は、「東方鈴奈庵 〜 Forbidden Scrollery.」の解説の一部です。
「送り提灯」を含む「東方鈴奈庵 〜 Forbidden Scrollery.」の記事については、「東方鈴奈庵 〜 Forbidden Scrollery.」の概要を参照ください。

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