過去の放送形態
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「全国高等学校ラグビーフットボール大会」の記事における「過去の放送形態」の解説
1976年度(第56回)以前 NHK総合により決勝戦が生中継された(解説は長年同志社大学ラグビー部監督→部長であった岡仁詩が担当)。後には準決勝も一部中継していた。下記の民放テレビによる中継開始後も1982年度(第62回)大会まで並行して放送していた。その後NHKがニュース映像で高校ラグビーを取り上げる時は中継映像を使うことが多かったが、2000年代は再び独自の映像を使用している。また毎日放送(MBS)による中継(全国ネットではない)も 1971年度(第51回)大会から連続的に実施されていた。 さらにラジオ放送では、新日本放送(NJB)→毎日放送でも開局から数年間全国高等学校サッカー選手権大会(当時は毎日新聞社主催、関西で開催)とともに中継していた。 1977年度(第57回)- 2001年度(第81回) 1977年度(第57回)大会以降、毎日放送(MBS)が全国ネットによるテレビ中継を実施。TBS系(JNN)28局と独立UHF放送局12局(1995年開局のTOKYO MXを除く)、日本テレビ系列の秋田放送・福井放送・四国放送による共同制作機構が制作していた(製作著作は毎日放送とTBS。なお広域放送に当たるTBS、中部日本放送(現:CBCテレビ)、毎日放送の3局も原則として本社所在都府県〈TBSは茨城と1998年度までの栃木を含む〉のみの担当だった)。中継スポンサーとして、初期は複数提供、後に単独提供で住友グループ各社が協賛した。また、毎年12月30日のハイライトは1992年は「39時間テレビ」・1993年 - 1995年は「報道30時間テレビ」といった長時間特別番組枠の枠内で放送されたが、後期に夕方に移行された。2000年度 - 2005年度は事前番組として深夜または翌日未明に5 - 10分程度の「花園伝説〜ここがすべての出発点〜」が放送されていた。 実況を担当するアナウンサーはJNNのスポーツ・アナウンサーを中心に約20名選抜され、大体4つにグループが分けられ2001年度(第81回)大会を参考にすると(1)最終日まで滞在(主に毎日放送・TBSアナ+決勝進出校担当アナ)(2)1月3日まで滞在(塩見啓一・佐藤修)(3)元日まで滞在(茅野正昌・一柳信行・宮本英樹)(4)12月30日まで滞在(卓田和広・星野一弘・吉田幸真・笹原忠義・村山仁志・本田史郎・田中正訓・谷口英明)となっていた。また、ラジオでも毎日放送や当該地域(こちらは任意)に向けて実況中継を行い、サンテレビ所属の谷口を除くメンバーで担当していたため、人によっては1日2試合担当していた。1990年代以降は毎日放送のラジオで第一グラウンドの試合を中心にほぼ完全中継を行っていた。決勝はTBSラジオにも中継していた。なお、全体で70分程度の深夜ハイライト番組構成は試合のある地域はオープニング・挨拶(スタジオ)と当日の概略→CM→試合前半→CM→試合後半→CM→10分程度その日の結果(スタジオ)→CM→エンディング、試合のない地域は挨拶のあとハイライト(1)→CM→ハイライト(2)→CM→その日の結果→CM→エンディングとなる(2番目CMは同時ネット)。スタジオは毎日放送・TBS双方のアナウンサー1名ずつとラグビー関係者1名(大八木淳史、林敏之など)が出演していた。毎日放送・TBS・北海道放送・山陽放送・山陰放送・RKB毎日放送は放送エリア の関係上1日に2試合(毎日放送・TBSは3試合の場合あり)放送する場合はダイジェストの形で放送した。 試合本編中はCMを入れず、中盤に1度だけ当初はテロップのみ、後年は画面下4分の一にオリジナルアニメーションによりスポンサーを表示した(同じ協賛スポンサーだった朝日放送の全国高校野球選手権大会中継と同様)。 そのスポンサーの住友グループは場内に看板広告(大学や社会人で掲示される広告は出さない)を、場外にアドバルーンを揚げていた。また、入場者向けに高校ラグビーのみどころやルール解説、そしてファンやプレイヤーからのおたよりを載せた小冊子「RUGBY」を無料配布していた。 1回戦から3回戦までは得点と解説・実況のテロップのみ表示しスタメン紹介などは各局からの送出で行った。 1回戦から3回戦までは中継終了の際に実況が「コマーシャルの後は今日行われました○回戦○試合の結果をスタジオからお伝えします」というコメントが有名だったが、優勝候補校が敗れた場合は冒頭のスタジオや試合実況中にコメントすることもあった。 開始当初は結果の映像は各グラウンド2 - 3試合程度のみ放映し、ほかはキャスターのコメントにあわせ縦に時間、横に陣地を記した黒板様のアニメーションで経過を記すなどしていた。1990年代からは全試合ダイジェスト映像を流すようになる(つまり試合のある地域では2度映像を見ることになる)。 後年は準々決勝を除く試合のハーフタイムでは当該校関係者による応援メッセージを放送(ベンチ入りできなかった選手や女子マネージャー)。 準々決勝は全国共通で4試合全てのハイライトを放送(要は地元校が進出してもフルに見ることが出来ない)。 準決勝・決勝は両校にリポーターを置く(原則的には地元放送局のアナウンサー) 決勝の副音声では毎日放送のアナウンサー(後年は解説者も設置)による「わかりやすいラグビー」が流れていた(主として井上光央が担当)。 準決勝の実況は毎日放送・TBSのアナウンサー、決勝は毎日放送・TBSのアナウンサーが隔年交代で行っており(TBSは林正浩が長らく担当)、インタビュアーは毎日放送アナウンサーが担当した(末期は赤木誠、馬野雅行)。 試合が引き分けで次回戦進出が抽選で決まる場合、中継パートの最後にテロップでその旨を出していた。 JNNの都合で番組が臨時に繰り下がった場合、独立局や他系列局向けに機構の(実質毎日放送)フィラー映像が流されたこともあった。代表例が1985年の第2次中曾根第2次改造内閣発足に伴う「JNNニュースデスク」の10分拡大延長で、このときは南極映像が使われた。映像は共通であったが告知テロップが各局出しで表示される事態となった。 2002年度(第82回)- 2004年度(第84回) 2001年度(第81回)大会までの主広告主であった住友グループが提供を辞したため、2002年度(第82回)大会からは地上波テレビの中継が準決勝以降となり、準々決勝までは30分のダイジェスト放送へと縮小された。そのため、取り上げられる試合数は全国共通で試合内容よりも選手たちの人間ドラマに焦点を当てた3 - 4試合と激減し、初戦敗退の場合は字幕のみとなった学校もあった。準決勝・決勝のみネットセールスで、地区大会決勝 - 全国大会準々決勝までローカルセールスに。全国ネットは毎日放送の単独制作となった。この他CSのJ SPORTSによる生中継が開始された。地区大会に関しては北海道・茨城・奈良・佐賀大会(その後広島大会も同) の放送がなくなった。また、東京大会は2002年度 - 2003年度までは隣県のテレビ神奈川、2004年度以降はTOKYO MXが放送している。さらに2003年度(第83回)大会から準決勝・決勝の地上波放送がJNN系列28局、及び秋田放送・京都放送、サンテレビジョンに縮小された。2002年度(第82回)大会から大会中継のメインキャスターに兄弟漫才師・中川家(2人ともラグビー経験者)が担当するようになる。スポンサーは複数社提供だった。2002年度(第82回)大会の準決勝が放送時間枠に入れ切れずに終了したため製作の毎日放送に多くの苦情が殺到した。 2005年度(第85回) 本大会から神戸製鋼グループが特別協賛社となり、「KOBELCOスポーツスペシャル」として再スタートするが、放送体制は2002年度(第82回)大会からとほとんど変更されないまま。ただし従来から行っていた準決勝当日の地上波テレビ中継放送は廃止(決勝前日の1月6日深夜に大会ハイライトをJNN系列向けのネットセールス枠で放送)され、決勝戦のみが生放送(ネットセールス枠)される。インターネットでは準々決勝と準決勝を動画生中継配信する。またサンテレビの中継が中止された。この大会以後、神戸製鋼所ラグビー部(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)・大畑大介選手がシーズン中にもかかわらず出演。ハイライトでは中川家の兄・剛と共に注目の1試合のプレー解説を行い、決勝戦では副音声のゲスト解説を担当。 決勝のスポンサーは、特別協賛社の神戸製鋼グループのほか、ダンロップ、関塾、ボラギノールの提供である。なお「KOBELCOスポーツスペシャル」とアナウンサーがコメントしているにも関らずKBS京都ではノンスポンサーであった(オープニング、エンディングも差し替え)。また準決勝までのハイライト・中継においても神戸製鋼がメイン協賛しているが、住友グループの事例とは異なり、複数協賛である。 2006年度(第86回) 本大会も前年に続いて神戸製鋼グループの特別協賛と放送体系とほぼ変わらないが、前年度は決勝前夜に行った大会ハイライト「「ノーサイド」永遠の瞬間 - 第86回全国高等学校ラグビー大会 - 」の放送が準決勝当日の1月6日未明(5日深夜)にJNN系列向けのネットセールス枠で放映される。 2007年度(第87回) 本大会は1回戦から準々決勝(12月27日から1月3日)までに加え、準決勝日(1月5日)にもハイライト(1回につき30分)が放映される(ローカルセールス)他、1月7日の決勝当日未明(1月6日の決勝前日深夜)に「ハイライトスペシャル」(大会全体の総集編)が90分放映される。決勝戦(1月7日)は生中継(ハイライトスペシャルと決勝生中継はJNNネットセールス)。またこの年以降毎日放送のラジオでの中継が一切行われなくなり、正月三が日は特番中心の編成、それ以外の日は通常番組の編成であった。 2008年度(第88回) 中川家がハイライトに出演せず、決勝戦副音声ゲストとしてのみ出演。大畑大介はハイライトに2回だけ出演。そのほか吉田明(神戸製鋼OB、京都産業大学ラグビー部ヘッドコーチ - 大会後監督就任)による特定の試合のワンプレーに焦点を絞った解説コーナーがあった。またKBS京都での中継が中止された。 準決勝(1月5日)は23:59 - 翌1:23に録画中継。決勝前夜のハイライトスペシャルはなし。決勝戦(1月7日)は生中継(準決勝と決勝生中継はJNNネットセールス)。 2009年度(第89回) 開幕前日の12月27日未明(26日深夜)に今大会の注目選手やチームをとりあげた1時間の事前番組を放送。決勝戦で地上デジタル放送、ワンセグ放送向けの連動データ放送を開始。ただし音声多重放送がなくなり、中川家が完全に降板。その代わりハイライトは毎日放送アナウンサーの3名体制&大畑大介、元木由記雄など神戸製鋼現役ラグビー選手1名、プレー解説に吉田明、村田亙(7人制ラグビー男子日本代表監督)が日替わりで出演。大会キャラクターの小林さりも準々決勝ハイライトまでの出演。また中継テーマ曲として使われたAqua Timez「One」は同年の第81回選抜高校野球中継エンディング曲だったりと、経費削減ぶりが目立った。準決勝(1月5日)は23:59 - 翌1:23に録画中継。決勝戦(1月7日)は生中継(準決勝と決勝生中継はJNNネットセールス)。 2010年度(第90回) 準決勝(1月5日)は毎日放送が関西ローカルで13:55 - 15:45(第1試合はディレイ放送 で、第2試合は生中継)、1月6日0:00 - 0:30(5日深夜)にハイライト。決勝(1月8日)は生中継(準決勝ハイライトと決勝生中継はJNNネットセールス)。 2011年度(2012年 第91回) 全国ネットでの放送は前年と同様に、準決勝ハイライト(1月5日)を1月6日0:05 - 0:35(5日深夜。一部地域は0:00 - 0:05に『もうすぐ』枠も別途放送)、決勝(1月7日)14:00 - 15:24に放送した。ハイライトでは高校時代、ラグビー部に所属していたジャルジャルがスポーツキャスターに初挑戦。 2012年度(2013年 第92回) ハイライトでは、ジャルジャルがメインキャスターに起用された(前年まで出演していた毎日放送の河田直也アナウンサーは降板)ほか、アシスタントとして「応援サポーター」に就任したNMB48から毎開催日ごとに2名程度が日替わり参加する。また同年度のハイライトは、1回戦から準々決勝まで一部のJNN系列局、秋田放送、独立局のテレビ埼玉、テレビ神奈川、千葉テレビでも同時ないし時差ネット。ただし、系列外ながら(秋田朝日放送開局以前は平日朝の生番組のレギュラーネットなどTBSとは一定の提携関係にあった)ラグビーそのものに一定の人気があることから決勝戦の録画ネットを続けてきた秋田放送は準決勝以降の放送形態が変わる(ダイジェスト番組がTBS系夜全国ニュースのスポーツコーナーの一企画になる)などの関係で今大会を最後に決勝戦の録画ネットを終了した。 2013年度(2014年 第93回) ハイライトでは、大畑大介(既に現役は引退)と、日・月曜日の未明帯に放送されているTBS制作のスポーツニュース番組『S☆1』レギュラーの小島瑠璃子がメインキャスターに起用された。なお小島は体調不良のため2013年内のハイライト出演を見合わせ、初日は毎日放送仙田和吉アナウンサー(同年度の決勝テレビ実況を担当)、2日目・3日目は元木由記雄(同年度より京都産業大学ラグビー部BKコーチ)が代役を務めた。また準決勝が日曜日に開催されたことから、翌日未明(同日深夜)放送の準決勝ハイライトは大畑がTBSに出向き『S☆1』のスタジオセットにて生放送が行われた。秋田放送は前回大会をもって決勝戦の時差ネットを終了したが、今大会もダイジェスト番組(秋田代表の勝ち上がりにかかわらず準々決勝までネット)はネットが維持され、神戸製鋼所提供で放送された。 2014年度(2015年 第94回) 前年に続いて、大畑と小島を、ハイライトのメインキャスターに起用した。 毎日放送制作・TBS系全国ネットの土曜朝のワイドショー『知っとこ!』(2015年3月終了)では、大会及び準決勝ハイライト・決勝生中継の宣伝活動(キャスター陣のゲスト出演など)を一切実施しなかった が、同年4月から放送中の後継番組『サタデープラス』では、ハイライト番組のキャスターである小島がMC陣の1人として出演していることもあり、決勝直近回のエンディングで小島が決勝生中継を告知することがある。ハイライト番組については、全国高等学校野球選手権大会期間中に放送される『熱闘甲子園』(ABCテレビ・テレビ朝日共同制作)などと違って、決勝を振り返る回が制作・放送されない。
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