同志社大学ラグビー部とは? わかりやすく解説

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同志社大学ラグビー部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/18 20:19 UTC 版)

同志社大学ラグビー部
原語表記 同志社大学体育会ラグビー部
クラブカラー 紺・グレー
愛称 ドウシシャ、ドウダイ、DURC
創設年 1911年
監督 永山宜泉
所属リーグ 関西大学ラグビーリーグ戦
ファースト
ジャージ
公式サイト
http://www.doshisha-rugby.com/
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同志社大学体育会ラグビー部(どうししゃだいがくたいいくかいラグビーぶ、: Doshisha University Rugby Football Club)は、関西大学ラグビーリーグ戦に所属する同志社大学ラグビー部である。関西の人気チームであり、「関西の雄」として、関東のの3校と共に大学ラグビーの伝統校として知られている。全国大学タイトルは計5回(東西対抗1回、選手権4回)、日本選手権・NHK杯優勝は各1回である。

歴史と概要

同志社の徽章
同志社対京都帝大(1934年12月2日、花園ラグビー場
1912年から始まった慶應義塾大学との定期戦。(2015年9月・第98回定期戦、神奈川県立保土ヶ谷公園ラグビー場
  • 1911年創部。慶應義塾京都三高に次ぐ日本で3番目の歴史を持つラグビーチームである。翌年から慶應との定期戦が始まる。1923年には早稲田大学1925年には明治大学との定期戦が始まった。
  • 1960年度には、初めて早慶明3校を連破する。その年、日本協会招待NHK杯争奪ラグビー大会の出場権を関東王者の日本大学と争うはずであったが、日程の折り合いがつかず同志社は辞退した。
  • 1961年度にも早慶明3校を連破し、日本協会推薦で日本協会招待NHKカップに出場。社会人王者の近鉄と対戦し、17-6で勝利。初の日本一に輝く。
  • 1963年度の第1回日本ラグビーフットボール選手権大会でも近鉄を18-3で降し、2度目の日本一を経験する。関西の大学では唯一の日本選手権優勝校。
  • 1976年度から1984年度まで、関西大学ラグビーリーグ戦9連覇。1985年度に大阪体育大学に敗れるまでリーグ戦71連勝を記録する。
  • 1980年代には4度の大学日本一を成し遂げ、空前のラグビーブームを彩った。特に1982年度から1984年度まで、大八木淳史平尾誠二らスター選手を擁し、史上初の大学選手権3連覇(決勝戦1982年度明治大学、1983年度日本体育大学、1984年度慶應義塾大学を倒しての連勝)を達成。しかし日本選手権ではいずれも新日鉄釜石に敗れた。とりわけ1984年度(1985年1月15日)の対戦では、国立競技場有料入場券発売枚数が64,636枚で、ラグビー日本選手権で史上最高となった[1]。同施設としては歴代5位の発売枚数だった[2]。ちなみに、当時は正確な入場者数が把握できず、国立競技場は「有料入場券発売枚数」を公式な人数として発表していた[3]
  • 2002年度から2005年度まで、関西大学ラグビーリーグ戦4連覇。
  • 2007年5月に部員の不祥事により一時活動を自粛。10月に事件後初の公式戦となった天理大学戦に14-21で敗退。1975年度のリーグ戦以来32年ぶりに天理大学に敗れたが[4]、最終的にこの1敗以外は全勝でリーグ優勝を果たした。
  • 2010年5月に創部100周年記念式典を挙行した[5]。しかし、成績は振るわず低迷期に入る。得失点差でリーグ戦は7位となり、37年振りに大学選手権出場を逃した。続いて、ラグビー部史上初めてBグループとの入替戦に回ることになった[6]。入替戦ではBグループ2位の関西大学を45-10で破り、Aグループ残留を決めた。
  • 2011年、元三洋電機監督の宮本勝文が監督に就任した。
  • 2012年、得失点差でリーグ戦は6位となり、大学選手権出場を逃した。
  • 2013年、元クボタスピアーズヘッドコーチ山神孝志が監督に就任した。
  • 2015年、最終戦で天理大学に勝利して8年ぶりのリーグ優勝を果たした。
  • 全国屈指の名門であるが、1987年度以降は大学選手権の決勝に進出していない。準決勝にも2006年度から2015年度まで進出できなかったが、翌2016年度に久々に進出。しかし同年度以降から2024年度時点まで再び進出できていない。
  • 2023年、関西Aリーグで全敗を喫し1948年度以来の最下位(8位)となり、入替戦にまわる。12月9日、Bリーグ1位の大阪体育大学との入替戦で62-21で勝利し、Aリーグ残留となる[7][8]

タイトル

京田辺校地:ラグビー場

※年は全て年度。

戦績

近年のチームの戦績は以下のとおり。

年度 所属 勝敗 順位 監督 主将 大学選手権
1999 A 7勝0敗 1位 圓井良 水間良武 準決勝 19-25 慶應義塾大学
2000 7勝0敗 1位 大西将太郎 準決勝 19-33 関東学院大学
2001 6勝1敗 2位 田中洋平 2回戦 33-41 法政大学
2002 7勝0敗 1位 徳原永宅 徳野洋一 1回戦 24-26 帝京大学
2003 7勝0敗 1位 中尾晃 飯尾賢吾 準決勝 33-38 早稲田大学 
2004 7勝0敗 1位 仙波智裕 準決勝 17-45 早稲田大学
2005 7勝0敗 1位 中村嘉樹 準決勝 15-31 関東学院大学
2006 5勝2敗 3位 深澤泰山 1回戦 19-48 慶應義塾大学
2007 6勝1敗 1位 前川泰慶 1回戦 20-25 筑波大学
2008 5勝2敗 2位 太田春樹 2回戦 31-78 東海大学
2009 4勝3敗 4位 村上丈祐 1回戦 24-38 関西学院大学
2010 3勝4敗 7位 大平純平 ※入替戦 45-10 関西大学 Aグループ残留
2011 6勝1敗 2位 宮本勝文 西田悠人 2回戦 12-18 帝京大学
2012 2勝5敗 6位 西林宏祐
2013 5勝1敗1分 2位 山神孝志 秋山哲平 セカンドステージ プールB 1勝2敗
13-38 筑波大学 26-34 流通経済大学 60-17 日本大学
2014 5勝2敗 3位 田淵慎理 セカンドステージ プールC 1勝2敗
3-40 東海大学 17-18 早稲田大学 43-42 立命館大学
2015 6勝1敗 1位 才田智 セカンドステージ プールD 1勝2敗
36-8 慶應義塾大学 22-36 筑波大学 31-33 大東文化大学
2016 6勝1敗 2位 山田有樹 準決勝 12-74 東海大学
2017 3勝4敗 6位 萩井好次 野中翔平
2018 4勝3敗 5位 山口修平
2019 5勝2敗 2位 山本雄貴 3回戦 17-48 筑波大学
2020 3勝1敗 2位 中尾泰星 3回戦 不戦敗[10] 帝京大学
2021 5勝2敗 4位 南光希 3回戦 24-76 帝京大学
2022 3勝4敗 3位 宮本啓希 梁本旺義 3回戦 0-50 帝京大学
2023 0勝7敗 8位(最下位) 山本敦輝 ※入替戦 62-21 大阪体育大学 Aリーグ残留[7][8]
2024 2勝5敗 6位 中尾晃 寺北亘佑

NHK杯と日本選手権の両方を制した唯一の大学チーム

※太字はキャプテン。

主な在籍選手

在籍した選手

所在地

関連項目

脚注

  1. ^ 日本ラグビーフットボール史 日本選手権の変遷”. 日本ラグビーフットボール協会. 2023年1月14日閲覧。
  2. ^ 旧国立競技場の主なイベント実績等”. www.jpnsport.go.jp. 2023年5月17日閲覧。
  3. ^ 機関誌『RUGBY FOOTBALL』第33巻1号(1983年7月号)p.24 国立(霞ヶ丘)国立競技場の利用状況を顧みて”. JRFU. 2023年5月17日閲覧。
  4. ^ 再出発の一戦は敗戦/同志社大ラグビー部”. 四国新聞 (2007年10月7日). 2025年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月18日閲覧。
  5. ^ 100周年記念式典及び記念試合の御礼[リンク切れ]
  6. ^ 同大、大学選手権出場逃す 創部100周年の節目に
  7. ^ a b ラグビーリパブリック編集部 (2023年12月10日). “【関西大学Aリーグ入替戦】同志社、摂南ともに残留。”. ベースボールマガジン社. ラグビーリパブリック. 2023年12月22日閲覧。
  8. ^ a b 関西大学リーグ2023 | 関西ラグビーフットボール協会”. rugby-kansai.or.jp (2023年7月27日). 2023年12月22日閲覧。
  9. ^ 日比野弘の日本ラグビー全史」(日比野弘、ベースボールマガジン社、2011年) P.655~660
  10. ^ ラグビー部内で新型コロナウイルス感染症の集団感染(クラスター)の発生が確認されたので大学選手権への出場辞退を発表したため

外部リンク




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