轟高校図書委員会
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「共鳴せよ!私立轟高校図書委員会」の記事における「轟高校図書委員会」の解説
福家 亮平(ふくや りょうへい) 声 - 吉野裕行 轟高校2年1組。図書委員会委員長。誕生日は4月16日。血液型B型。八王子市在住で、電車で通学している。白(銀)色の逆立った髪が特徴。委員会メンバーからは「委員長」と呼ばれており、彼らから名前で呼ばれることはほとんどない。 常に陽気でハイテンション、目立ちたがり屋な性格で天然ボケ。学校ではブレザーやネクタイを着用せず、長袖を捲くったワイシャツ一枚で一年中過ごしているが、冬でも平気な様子を見せている。居眠りしている間に三村の推薦で任命されたために名ばかり委員長であり、仕事もせずに菓子を食べたり遊んでいることが多く、三村によく怒られるために彼女を恐れている。奇想天外で子供っぽい言動が多いが、普段の生活態度の反動からか1年に1日だけ勤勉で真面目になるという二重人格のような性質があり、「番外編5。」では珍しくブレザーとネクタイを着用して登校し、異様なほどのカリスマ性を発揮して図書委員会のメンバーを感激させ、当日の生徒総会でも巧みな話術で全校生徒を魅了したが、翌日には元に戻り前日の記憶を無くしていた。赤ん坊の頃からこの現象が見られており、現在では両親にも「人に迷惑をかけるわけではない」と概ね楽観視されている。 学業成績は悪く、頻繁に追試を受けているようである。パソコンやインターネットに関する知識は多少あり、ノートパソコンを所持している。司書室の学校図書館資料管理システム(CASA)の操作も担っており、そのログインパスワードが突然変更され利用できなくなった際には珍しく奮闘する姿を見せた。また学校の所有物であるにも関わらずパソコン内に個人的なデータを保管したり、書架に私物を置いていることもある。インターネット以外にゲームも好み、由島とはその話題でよく談笑している。 両親はオンラインゲームで知り合っており、その影響か自身もインターネット中毒で、自宅のパソコンが壊れたときはひどく落ち込んでいた。青山や須藤に本人には内緒でGPSを付けている。 編集部内では彼が主人公ではないかと噂されていたそうだが、作者によれば本作において主人公という概念はなく、特に意識していなかった。ドラマCDで声を担当した吉野には「委員長なのに影が薄い」と評されている。 三村 真亜子(みむら まあこ) 声 - 沢城みゆき 轟高校2年。図書委員会副委員長。血液型A型。日野市在住。愛称は「まーこ」。 成績優秀な優等生。誰からも図書委員長になると思われていたが、自らもそれを察知し「気持ちよく仕事をするために責任から解放されたい」という理由から、一番扱いやすそうな福家を推薦し委員長に仕立て上げていた。真面目で指揮能力もあり実質図書委員会の仕事を仕切っているため、委員会外の生徒も先生も三村が図書委員長だと思い込んでおり、自身も面倒なので否定せずにいる。他のメンバーと比べて一歩引いた性格で冷静だが堅物というほどではなく、教師から試験問題の傾向を聞き出したり悪戯に悪ノリするなど、要領がよく俗的な一面も持つ。しかし福家の想定外の行動には常々頭を抱えており、物理的な制裁を加えることもしばしばある。また華美な服装は苦手。 かなりの読書家であり、また初版から新版までの新明解国語辞典を収集している。また校内で開催されたクイズ大会の優勝賞品が図書カード20万円分であることを聞いて参加を即決したり、福家が所持していた「あたるかも知れない図書くじ」に心が揺れるなど、本が絡む話題には食いつきやすい。指定校推薦を狙っているが、インドア派なためか体育やマラソン大会などの運動を嫌っている様子。 「番外編4。」では小学校6年生の時にテレビのクイズ番組に出場し、当時チャンピオンだった原を破り優勝した経歴が判明、校内クイズ大会で再び彼と対峙した。 黒田の同人誌制作を手伝っているが、彼女の趣味には興味を持っていない。 由島 凛(ゆしま りん) 声 - 伊藤かな恵 轟高校2年。図書委員会会計。血液型O型。日野市在住で、電車で通学している。 さばさばとした活発な性格で、委員会のツッコミ要員。重度のゲーマーで、サウンドトラックを聴いたり試験前にも関わらず徹夜でプレイしてしまうこともある。プレイステーション3の発売日には学校を休んでまで購入し、ニュースのインタビューを受けていた。近所では老若男女問わずゲーム仲間として多くの人々と交流している。新長文庫のマスコットキャラの「よんダラ」がお気に入りで、文庫本に付属している応募マークを集めて関連グッズを収集している。 14歳の弟がおり彼もゲーム好きだが、幼い頃はどちらが先にゲームをプレイするかで姉弟で争っていた。 「番外編。」では、幼少期に『ファイナルクエストI』をプレイ中にウラのエイユウを呼び出した経験を語り、黒田が呼び出したウラのエイユウを再びゲームの世界へ返す活躍を見せた。 青山 憲司(あおやま けんじ) 声 - 柿原徹也 轟高校2年3組。図書委員会書記。血液型A型。八王子市在住。 真面目で堅物だが友達思い。丸顔で髪を七三分けにしている。普段はかけていないが、時々眼鏡をかけている。やや神経質でムキになりやすく、ギャル二人組に対抗意識を燃やしている。制服を着崩しておらず普段の態度も品行方正であり、勉学にも熱心で成績も良好。同じく優等生である三村には対抗意識を持っている。 詩を考えるのが趣味で、ポエム部の設立を画策していたり一度雑誌に掲載されたこともある。当初は詩の趣味のことは隠していたが、本の貸出記録などからあっさりとバレてしまった。ナルシストの傾向もあり、クサい台詞を吐いたり自分の世界に浸って自己陶酔に陥りやすい。女子メンバーには詩を好むのをネタに弄られることも多い。 「番外編3。」では善場先生のチベット土産の人形に呪われ、次々と災難に見舞われてしまった。 黒田 蝶子(くろだ ちょうこ) 声 - 高垣彩陽 轟高校2年4組。図書委員。八王子市在住。 男子生徒達の目を惹くロングヘアーの美少女。文武両道、容姿端麗、周囲の信頼も厚いという一見非の打ち所のない才女だが、重度の腐女子でオタク。小学生のころからその傾向を見せており、委員会内では公然の事実だがその外では秘匿としているため一般には知られていない。人前では優等生として振舞っているが、委員会では本性をさらけ出して思うがままに行動しており、メンバーからは頻繁に突っ込まれている。またふとしたきっかけで妄想に耽ったり、男性の外見から「攻め」「受け」を判定する等の悪癖を持ち、その強い妄想力は勉学にも活かされている。趣味を隠して優等生を演じていることに疲れを感じているが、オタクを辞める気は一切ない。異性からモテるものの自身の恋愛にはそれほど興味はなく、「くっつくより男同士をくっつけたい」と発言している。家に大量の同人誌を所有しており、自身も同人活動をしているため装丁に関する知識も豊富。図書だよりの空いたスペースを埋めるため「黒巫女パピヨン」を名乗って思いつきの星座占いを掲載している。 英会話を習得しており、クドー先生を英語で問い詰めたり翻訳もこなしていた。 「番外偏6。」では、中学生の頃に漫画のセリフをアフレコしたテープを盾に、生徒会に入ることを要求された。 木下 久仁也(きのした くにや) 声 - 杉田智和 轟高校2年。図書委員。多摩市在住。 長身でコワモテだが心優しい人物で、皆から信頼されている。普段はあまり喋らず、よくどもっているが、たまに薀蓄ある格言を言う。精神的にも大人びており、意図せずとも女性や子供の心を掴む度量を持っている。 家は木下財閥という名家で、中学校までは名門私立に通っていたが、一般的な高校生活を送ってみたいと思い轟高校に入学した。「校舎が地面に建っていることに驚いた」と発言しており、かなり特殊な環境の学校に通っていたことが示唆されている。自宅は寝殿造で非常に広大。よく重要文化財と間違えて見学に訪れる人が後を絶たないようである。また、プライベートビーチも所有している。財界にも顔が利くようで、久仁也自身も電話一本で企業の株を6倍に跳ね上げたことがある。5歳の頃からモモを付き人としており、全幅の信頼とともに愛情を向けられているが、彼女の行き過ぎた言動に振り回されてしまうことも多い。 ただ一人の書道部員だが、理事長により例外的に認可されている。周りが騒音に包まれていても平気で字を書けるほどの集中力がある。 須藤 慶文(すどう けいぶん) 声 - 鳥海浩輔 轟高校2年。図書委員。日野市在住で、電車で通学している。愛称は「けーぶん」。 あらゆる点において平均的な高校生。スポーツテストの結果が全国平均とほぼ一緒だったり、筆記テストの点数も平均点と同じだったりという極めて普通な人物。クラスメイトの女子に名前を忘れられていたこともある。気性は穏やかでこれといった特徴もなく、周囲から「個性がない」と言われ、損な役回りを演じることが多い。個性がないことは「アイデンティティ」とも評されているが、委員会の中では比較的安定した感性を持ち合わせており、他のメンバーの過激な行動を嗜めることもままある。 推理小説が好きで、とりわけ「田津川警部シリーズ」を好んでいるが、恋愛小説を購入する描写もある。図書委員の中では最も(というよりほぼ唯一)恋愛に積極的だが、いつもフラれてばかりいる。そのため、他の男子が女子に囲まれているのを見かけると嫉妬心を露わにすることがある。今でこそ青春を謳歌したいと強く願っているが、昔は女子を疎ましく思っていた。「番外編7。」でも神田小夜子に恋をするも、あえなく失恋した。
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