車体と主要機器とは? わかりやすく解説

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車体と主要機器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 05:30 UTC 版)

M62形ディーゼル機関車」の記事における「車体と主要機器」の解説

M62機関車は3軸ボギー台車2基を有している。台枠台車枠箱型部材作られている。2ストロークディーゼルエンジンと主直流発電機鋼鉄製の台枠弾性支持体固定されている。主電動機台車枠搭載されている。M62形は総括制御装置装備しており、1箇所の運転室連結された2両の機関車操縦できる。この機関車平坦線で1000tの貨車最高速度80km/hで牽引可能で、2両連結場合は3600tまでの列車牽引でき、この場合最高速度は60km/hである。ハンガリーでは、米国企業ライセンス供与受けて作られスウェーデンNOHAB社製M61機関車が、M62比べて10t軽く出力はやや小さいものの、ソビエト製のエンジンを持つM625060%の燃料消費量で、25%多く牽引することができた。M62ブダペストニーレジハーザとの間を再給油することなく走破することはできなかった。 M62ディーゼルエンジンは、過去設計経験無し (1950年代ソビエト国内用いられていたディーゼル機関車は、1524mmの広軌と、高いトンネルに基づく車両限界のもとに、直立対向エンジン採用していた) に短期間開発されたため、信頼性標準以下であった。この機関車エンジン第二次世界大戦中ドイツ沿岸防衛潜水艦のものの設計基礎にしており、東側衛星諸国標準軌向き最大幅員と厳しトンネル高さに対して過大であったソビエト体制の崩壊以後ハンガリー国鉄31両のM62形が、1990年代エンジンキャタピラー製のものに換装して改造されたが、資金不足によりそれ以上改造中断された。多くソビエト衛星国家需要家は、貨物旅客双方汎用できる機関車求めていたにもかかわらずM62形はいかなる客車向けの暖房供給機構をも搭載していなかったために、貨物牽引専用とされていた (ソビエトのこの時代客車は、1両ごとに独立した暖炉暖房されていた) 。 寒い季節には、1960年代から1970年代ハンガリーM62牽引旅客列車は、専用石油燃焼式ボイラー搭載した暖房車連結しなければならなかった。また、1980年代には、電熱器による暖房用に、電源車連結していた。これと対照的にNOHAB製のM61機関車は、内蔵する水タンクエンジン廃熱用い1時間に750kgの蒸気発生することができ、燃料消費低減できること実証した運転台(2M62-1124) 機器室M62形)

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車体と主要機器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 17:37 UTC 版)

東ドイツ国鉄243形電気機関車」の記事における「車体と主要機器」の解説

機関車には二つの二軸ボギー台車装着されている。軌道上小さな異物除去する為に両前部に排障器 (Schienenräumer) が固定されている。車軸ユニット連珠形リンク (Lemniskate Link) を介して台車枠取り付けられ、軸の両端支え軸受けにはコイルばね二本付き一次ばねを構成する軸受けローラーベアリングである。機関車構体 (Lokkasten) は台車ごとにフレクシコイルばね・ダンパユニット六本により支持されて、ピボットピン縦方向横方向軸受け弾性的連結されている。機関車車体フレーム屋根フード構成され両端運転台を持つ。機関車構体溶接によるモノコック構造で、外観の特徴両側壁に盛り上がったリブ (Längssicken) である。駆動モーター制動抵抗器 (Bremswiderstand) 、サイリスタ主変圧器など冷却必要な機器は、屋根設けられ専用取り入れ口から導入される外気によって冷却される全ての軸には固有の駆動モーター付いている。動力伝達東ドイツ国鉄では普遍的なクイル式駆動方式通じて両側起きる。143形と112114形は歯車比及びフレーム台車の間に追加されたシュリンガー緩衝器有無区分されるモーター155形機関車モーター改良したもので、アダプター (Adapter) を用いれば互換性があったが、結局モーター共用実現していない。主変圧器電気機関車普遍的な油冷方式三鉄変圧器 (Dreischenkel-Trafo) である。駆動モーター (単相整流子電動機) は高電圧側の電圧調整により、30段のシフトレーバーで制御される。サイリサタを通じた速度切換によって、無段階ノッチ変更 (Überschalten) 及び出力設定 (Leistungsstellung) が可能になる機関士制御設定機器の状態情報複合的な制御盤の中で、高しきい値制御 (low-speed-logic) 回路実行され互いに動作する機関士走行速度最大牽引力指定することで、実際の運転制御は半自動的に行われること標準とする。電子制御によって制御器への指令電気ブレーキ調整され設定速度得られ電動機電圧・電流架線電圧過剰電流回転軸加速偏差 (Schleuderneigung) に起因する主軸回転数差異が常に自動監視される複雑な線形路線運行している際に、設定速度達した後で加速制動頻繁に繰り返してマスター・コントローラー磨耗させることを防ぐ為に機関士四つ特別プログラムをトグルスイッチとプッシュボタン (Kipp-/Drucktaster) で選択できる。そのプログラムは「力行のみ (Nur Fahren、設定速度達した後も電気ブレーキ切ったままとする) 」、「制動のみ (Nur Bremsen、設定速度上回る電気ブレーキ自動減速) 」、「自由空走(Freier Auslauf、制御器を中立とする) 」、「条件付き空走 (Bedingter Auslauf、設定速度達すると制御器を中立とする) 」である。これらの特別プログラムは「特別プログラム消去」のトグルスイッチを操作するか、新し速度設定する無効化される。非常時には通常の制御器以外に、力行中立制動だけを切り換える制御器(補助制御器)を使うことができる。プッシュプル運行の際には、通常の制御器に加えて、しばしばこの補助制御器が用いられる766系の制御客車プッシュプル運行為に定められ最大牽引力を得るための設定制御するが、速度自体制御されない760系の二階建て制御客車プッシュプル運行する場合にのみ、完全な速度制御が有効である。 制動システム間接的な空気ブレーキ直接的な補助ブレーキ (Druckluftergänzungsbremse) 及び自動電気抵抗ブレーキ構成する操車場での入り換え停車の際に使うために、直動式の補助ブレーキ (Zusatzbremse) が装備されている。機関車ブレーキレバー操作して減速する時には通常用の間接的な空気ブレーキ動作するブレーキ系統空気圧設定値達すると、電気ブレーキ切り替えるように制御され空気ブレーキ機械的な摩耗抑制する。もし電気ブレーキ効果不充分だと検知されたら、設定値との差を補うように空気ブレーキ作動する制動時、4機の駆動モーターすべてから発生する電気エネルギーは熱に転換され排気口から放出される。その制御はサイリスタ・セミブリッジ回路 (Thyristor-Halfbrückensschaltung) を通じて行われる電気ブレーキ架線の状態に応じて動作するため、主制御器 (Hauptschaltung) が低電圧のため停止したような場合には、電気ブレーキ動作しない屋根にはZ字形のシングルアーム集電装置屋根絶縁体 (Dachtrenner) 、主配電器、列車無線アンテナ設置されている。 人間工学的に構成され機械室から独立した運転台には、当時東ドイツとしては画期的であったエアコン利用可能であった

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車体と主要機器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/01 14:17 UTC 版)

西ドイツ国鉄111形電気機関車」の記事における「車体と主要機器」の解説

機関車構造基本的に110形似ているが、部分的に改善または拡充されたところがある。機械構造では、車輪連珠形リンク (Lemniskatelink) で支持される新型台車特徴的で、台車車体の間には防振ゴムコイルばね組み合わせた「フレキシコイルばね」が設けられた。電気的では、110形140形と同じWB372形主電動機および変圧器採用されている。111形駆動方式には当初103形と同じカルダンリンク式計画されたが、これは160km以上の高速走行最適化されているため、110形と同じ半吊り掛け式となった屋根にはワンアーム形パンタグラフSBS65形が設置される予定だったが、1次車から3次車一部採用されたものの、すぐ菱形パンタのDBS54形に交換された。147号機以降全てSBS65形が搭載され5次車からは新型のSBS81形が搭載されている。1980年初め、4両に新しパンタグラフのWBL79形を、試験目的搭載した記録残っている。なお、SBS65形は103形交換用としても搭載されたため、初期製造され111形には、103形付いていたDBS54a形を転用し車輌があり、現在でも交換されていない変圧器機械室中間位置しており、機械室部屋割り変圧器前後中央機械室通路がある形になっている主電動機は (Schaltung) はサイリスタ制御加速28となっている。主電動機加速用とは異な固有のブレーキ抵抗器作用により、発電ブレーキ使えるようになっている発電ブレーキ時に発生する熱は、屋根送風機経て放出されるブレーキ回路110形のラストグループに設置されホール素子通じて同じよう制御される111形には電気ブレーキ以外に圧縮空気ブレーキ補助ブレーキ紡錘形非常用ブレーキ (Spindelhandbremse) 台車当たり一機が設置されている。常用制動 (Betriebsbremsung) の場合機関士ブレーキ弁とブレーキ調整装置 (Bremssteller) を通じて電気ブレーキのみが作用し空気ブレーキ動作しない非常制動 (Schnellbremsung) の場合は、空気ブレーキ発電ブレーキ作動する発電ブレーキ失効した場合は、空気ブレーキがすぐに立ち上がるようになっている。現在では、圧縮空気ブレーキにだけではなく電気ブレーキにも作動する電気的な空転滑走防止装置 (Gleitschutz) が改良され搭載されている。 主電動機制御回路及び主回路は、110形のものとほとんど変わらなかったが、新たに追加され過電流検出器111形の運転を楽なものにした。機関車過電流調整レバーまたは牽引力調整装置通じて選択的に制御される牽引力制御 (Z-Steurung) は、指定され牽引力機関士追加操作なしでほぼ一定保ち続ける。過電流検出器回路挿入され電動機電流パンタグラフからの受電電流,、主電動機端子電圧許容最大値超えないようにする。自動式車輪空転滑走防止装置 (Schleuderschutz) は、その検出器からレールとの摩擦係数低下車輪空転傾向検出した場合自動的にノッチ落とし、または空転予防ブレーキ装置作動させる本機とのプッシュプル列車は、36本の制御線を持つジャンパーケーブルを引き通すことによって制御される当初Sバーン用として指定された、111号機から188号機までには、一部工場出場時から、または工場出場後に多重時間プッシュプル制御装置 (Zeitmultiplexe Wendezugsteuerung, ZWS) 及び付加的な多重周波数列車制御装置 (Frequenzmultiplexe Zugsteuerung) が設置された。1990年代中期に、いくつかのSバーン機関車多重時間重連運転制御装置 (Zeitmultiplexe Doppeltraktionsteuerung, ZDS) が装着され、現在までにほぼ全ての111形搭載され多重時間及び多重周波数制御装置改良されたものである。 I60型点型列車制御装置本機工場出場時に装着された。リレー論理回路を基にした制御装置は、速度時間関係だけで検出するため、本機が140 km/h上で走行する場合に、機関助士を必要とした。人力減らしつつ、安全性高め為に、点型列車制御装置コンピュータ技術応用でのI60Rに改良開発された。I60Rは機関車運転方式経路に従って認識し信号冒進 (Signalüberfahrung) にもっと早く反応できるフランクフルト車両基地では、さらに新技術列車制御装置が160キロ走行する111形設置された。

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