機器室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/07 19:21 UTC 版)
「伊勢電気鉄道521形電気機関車」の記事における「機器室」の解説
機器室の構成は第1端運転台機関士席寄りの側面に抵抗器を3段各5基ずつ格納し、通路を挟んで反対側の機関助士席寄り側面に電動カム軸制御器などを搭載し、さらに第2端寄りには通路を挟んで両側に電動発電機や空気圧縮機を搭載する。 このため、車体側面については、両端に高さ720mm、幅650mmの機関士・機関助士席窓がそれぞれ設けられ、その間それぞれ高さが上段540mm、下段660mmで900mm幅の開口部が等間隔に3箇所ずつ、計6カ所設けられる構成となっているが、機器室内の機器配置の関係から車体両側面で異なった窓配置となっている。 まず、抵抗器を設置している側の側面では上段中央は開口せず塞ぎ、第一端寄り機関士席に隣接する上段の1カ所と下段3カ所のL字状に配された合計4カ所が通風用の鎧戸とされ、明かり取り窓は第二端寄りの機関助士席に隣接する上段の1枚のみとされている。 一方、主制御器などを設置している側の側面は下段中央の1カ所が開口せず塞がれ、上段の3カ所はすべて明かり取り窓とされ、下段の前後2カ所が鎧戸とされているため、左右側面が非対称配置となっている。 また、機器室の屋根上には通風器が左右2列各4基ずつ搭載され、その間に明かり取りのついたモニター屋根が載せられているが、このモニター屋根との干渉を避ける関係で2基のパンタグラフの設置位置は車端ぎりぎりに寄せられている。 511形では側面に通風用の鎧戸を一切設けず、屋根上の通風器に各機器の放熱を依存する設計であった。これと比較すると、本形式では通風器の追加設置により機器の放熱に特に注意を払った設計となっていることが見て取れる。
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