レサ900形への改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 04:59 UTC 版)
「国鉄レキ1形貨車」の記事における「レサ900形への改造」の解説
1964年(昭和39年)、在日米軍向けの機械式冷凍機付き冷蔵車としてレサ900形へ4両(レサ900 - レサ903)が大宮工場で改造された。これはレ5000形レ5003で試験した結果を受けたもので、レ7000形を改造してレ9000形としたのと同様、米軍提供のアメリカサーモキング社製車両用冷凍機UWD-62形を搭載した。車体の一端に機器室を設けてディーゼルエンジンと冷凍機を搭載し、燃料タンクは床下に設置している。断熱材はガラス綿に更新した。冷気は天井ダクトを通じて送られるようになっていた。荷重は機器室を設置したために減少し、25 tから23 tに減少している。 1964年(昭和39年)4月7日に国鉄・米軍共催の引き渡し式が行われ、輸送に就いた。当初は東高島駅、後には横浜港駅を常備駅とし、三沢、千歳、門司埠頭、博多港、佐世保、雑餉隈、竹下信号所(岩国)など全国の米軍基地所在駅へ発送が行われた。しかし在日米軍の縮小もあり、1973年(昭和48年)には全車廃車となった。 このほか、5000形コンテナが製造された際、高速走行が可能なことから、コンテナ車への改造も検討されたが、コストの面から見送られた。
※この「レサ900形への改造」の解説は、「国鉄レキ1形貨車」の解説の一部です。
「レサ900形への改造」を含む「国鉄レキ1形貨車」の記事については、「国鉄レキ1形貨車」の概要を参照ください。
- レサ900形への改造のページへのリンク