詩の特徴とは? わかりやすく解説

詩の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 15:06 UTC 版)

厲鶚」の記事における「詩の特徴」の解説

厲鶚宋代に強い憧れ持ち詩形式的には宋詩からの影響が強い。また、詩の大半山河など自然をテーマしたものである。

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詩の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 23:11 UTC 版)

杜甫」の記事における「詩の特徴」の解説

杜甫の詩の特徴として、社会現状直視したリアリズム的な視点挙げられる杜甫当時士大夫同様、仕官し理想政治行いたいという願望から、社会政治矛盾積極的に詩歌題材として取り上げ同時代親友である李白の詩とは対照的な詩風生み出した。特に自らの困難を世の中全体問題としてとらえ描き後世詩聖」と称された。また「詩史(詩による歴史)」と呼ばれるその叙述姿勢は、後の白居易諷喩風諭)詩などに受け継がれてゆく。 安史の乱前後社会秩序崩壊していくさまを体験した頃の詩は、政治腐敗戦乱様子社会的状況悲痛な調子詳細に綴った内容のものが多い。それらの様々な出来事普遍化一般化することなく徹底的に個別性直視し描写することを通してある種普遍性真実に迫ろうとするという。この頃代表作として崩壊した長安の春の眺め詠じた春望」、社会矛盾鋭く指摘した「三吏三別」(「新安吏」「潼関吏」「石壕吏」「新婚別」「垂老別」「無家別」の六首)華州司功参軍辞したのちに訪れた秦州での様子細かに描写した秦州雑詩二十首」がある。 支援者にも恵まれ穏やかな生活を過ごせ成都時代乾元2年-宝応元年)では、それまで悲しみ絶望感満ちた詩にかわって自然に自然が人間に示す善意に眼ざめ、また、人間善意満ちた自然の一部であることを自覚し自然に対す穏やかな思い詠んだ詩が多く作られている。この蜀というところは、もともと中原隔絶した物資もなお豊かな所で、人の心もまだ多少ゆとりがあったのであろう。寺に遊んだ時の作「後遊」や杜甫の住む草堂近くの浣花渓増水したことを子どもが杜甫知らせに来るといったささやかな日常描いた「江漲」、諸葛亮を讃えた「蜀相」などがこの頃代表作である。 成都去って以後夔州などで過ごした最晩年期の杜甫は、社会動乱や病によって生じる自らの憂愁それ自体も、人間生きている証であり、その生命力は詩を通して時代超えて持続する見なす境地達した夔州以降詩作への意欲衰えず多方面にわたって多くの詩を残している。詩にうたわれる悲哀も、それまで自己の不遇あるいは国家社会矛盾から発せられた調子とは異なる、ある種荘厳な趣を持つようになる。この時期代表作に、「秋興八首」「旅夜書懐」「登高」などがある。 また杜甫は『文選』を非常に重んじた詩人として知られる次男宗武の誕生日贈った「宗武生日」に「熟読せよ文選理に」との文言見えるなど、この言葉からも『文選』を重視していたことはうかがわれる杜甫は『文選』に見える語をそのまま用いるだけでなく、『文選』に着想得て新たな詩の表現広げよう追及していた。詩の表現への執着は「江上如海勢聊短述」の「人と為り性僻にして佳句に耽ける、語人を脅かさずんば死すとも休まず」句が端的にそのことを示すだろう。

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詩の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 02:20 UTC 版)

李賀」の記事における「詩の特徴」の解説

詩人としてあまりに短い生涯であり、わずか240余首が残るのみながら李賀の名が不朽の輝き持って現代に伝わる理由は、他の誰とも類似見出せない独特の詩風ゆえである。およそ「写実をもって良しとする中国文学世界にあって李賀作品はそのまったく逆に幻想志向する。「創作にあって踏みならされ道筋ことごとく無視した」とは、晩唐詩人杜牧の評である。まずその作品挙げてみる。 小小小小の歌 原文 書下し文 通釈 幽露 幽の露 仄かに香るの露は 如啼眼 啼ける眼の如し 涙を浮かべた彼女の目のよう 無物結同心 物として同心を結ぶ無く 愛の証として結ぶべき何も持たず 煙花不堪翦 煙花は翦るに堪えず 夕闇む花は、贈りたくても切ることができない 如く はしとね 如し は幌 風為裳 風は裳と為り 風はもすそのような衣擦れの音を立て 為珮 は珮と為る は玉飾りの音を響かせる 油壁車 油壁の車 油壁車に乗った彼女は 久相待 久しく相い待つ いつまでもいつまでも待っているが 冷翠燭 冷ややかなる翠燭 緑に燃え鬼火も 勞光彩 光彩労す いつか消えゆき 西陵下 西陵の下 西橋のたもと 風雨風雨吹く 暗闇中に風雨吹き荒れる 詩に詠われる小小南朝斉の有名な歌であった。ここに登場する小小は、死んでもなお想い人待ち続け哀れな亡霊となって描き出されている。詩自体はあくまで美しく幻想的だが、昏く重い。この幻想と怪奇耽美と死こそが李賀昏い情熱傾けたテーマであった。なお、詩題を『小小の墓』とするテキストもある。 李賀の詩にはしばしば鬼(日本における鬼ではなく死者の魂、すなわち亡霊をいう)や奇怪な生き物妖怪超常現象描かれる。それらは李賀以外にもまったく見られないわけではない例え陶淵明は『山海経を読む 十三首』にて古代神話に登場する妖怪のことを詠んでいるが、その本意は百鬼夜行のごとき人間社会風刺批判にあるがごとく、一種喩えであったり、詩にインパクト与えテクニックにすぎない対す李賀場合、その亡霊妖怪の類は詩中に必然持って頻々と登場したり、往々にして怪異きわまる現象そのものが詩のテーマとすらなる。前途洋洋たる李賀対し言いがかりというまった悪意持ってその栄達阻んだ人々魑魅魍魎そのものであり、その行い理解しがたき怪異である。李賀にとって亡霊怪異は、現実大差ないリアルな存在であったのだ。否むしろ、半ば幻想世界生きた李賀にとって、現実よりも親しいものであったのかもしれない。 またその詩をより暗くしているのは、繰り返される絶望と死描写である。その詩句より例をとれば、「長安男児有り 二十にして心已に朽ちたり」(『陳商に贈る』)。官僚への道を理不尽に閉ざされ李賀意識は、深い絶望覆われるもとより漢詩悲哀詠うことを拒まないが、李賀のそれは悲哀通り越して絶望の域に達しこの世のすべてが悪意満ちているという、ペシミズム極地に至る。周囲魑魅魍魎のごとき輩に囲まれ絶望世界抜け出すには、死ぬしかない李賀の詩に繰り返し「死」が詠われるのは必然であったまた、人は李賀を「鬼人」と呼ぶ。これは宋の銭希白が『南部新書』に、「李白天才絶と為し白居易人才絶と為し李賀鬼才絶と為す。」と評していることからもはっきりしている。また、宋の厳羽は『滄浪詩話』で、「太白は仙才、長吉鬼才。」とあることから、「仙才絶」とも評されていたかもしれないこのようにはなはだ悲観的な内容であり、無間地獄のごとき底なし絶望感じさせながら、しかし李賀の詩は同時に絢爛豪華である。それは独特の色彩感覚にある。同じく、「瑠璃の鐘 琥珀濃し滴って真珠の紅」(『将進酒』)。漢詩意外に色彩溢れている。美を韻文表現しようとするのだから当然のことなのだが、李賀場合は特に濃厚な色彩描写執心した。ときとして鮮やかさ通り越してかえって暗く感じるほど、その詩中に溢れ色彩人工的なまでに濃く、ゆえに不健康に美しのである技巧面でも他に見られない特色幾つかある。たとえば詩句断絶させること~一つの詩の部分部分、あるいは一つ一つの句が他と意味的に連続せず、まるで思いついたフレーズ書き連ねたように一詩を構成させる。あるいは独特の比喩使用すること~かつて用いられたことがなく、かつ一般的に連想しがたい比喩多用する。また新語造語多用することなどである。これらの技巧確かに李賀独特の世界構築しながら、鑑賞者の理解を阻む要因ともなっている。古来「注無しでは読めない」と評される所以である。

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詩の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/26 14:05 UTC 版)

王維」の記事における「詩の特徴」の解説

王維の詩の本分自然詩である。東晋陶淵明田園詩南朝宋謝霊運山水詩を受けつつ、よりダイナミックに自然の美を詠う自然詩王維より始まったまた、深く傾倒した仏教影響窺える

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詩の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 07:09 UTC 版)

陳師道」の記事における「詩の特徴」の解説

その詩風江西詩派のものとされ、黄庭堅並称される。杜甫作風手本とする江西詩派なかでも陳師道は特にその傾向が強い。苦吟するタイプで、家の中こもって蒲団をかぶりながら詩作するので家人避けるほどだったというが、その詩は技巧凝りすぎずにほどよく情感表現されている。

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詩の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 09:04 UTC 版)

李白」の記事における「詩の特徴」の解説

李白の詩は、漢魏六朝以来中国詩歌世界集大成したものとされる。「蜀道難」「将進酒」「廬山瀑布を望む」「横江詞」などに見るダイナミックスケール大き豪放さ、「玉階怨」「静夜思」の清澄繊細な世界、「山中にて俗人答ふ」「月下独酌」「山中にて幽人対酌す」などに見え飄逸超俗的雰囲気など、詩の内容多彩変化富んでいるが、総じて変幻自在鮮烈な印象もたらす点が特徴的である。得意とする詩型は、絶句雑言古詩であり、とりわけ七言絶句にすぐれる。

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