物語の年表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 11:44 UTC 版)
原作の各話サブタイトルは、各話のできごとが起こった日付で表される体裁になっており、また前述のように、雑誌掲載時の年月が作中の年月と一致するような仕掛けが施されている。ただしこれらの日付は、2016年のアニメ映画版では整合性のために改めて見直され、すずと周作の馴れ初めを描いた物語冒頭のできごとが、皇太子(連載当時の今上天皇であった第125代天皇明仁)誕生の祝賀ムードに包まれていたはずの「昭和9年1月」から、それより前の「昭和8年12月」へと変更されるなど、年表の細部が異なっている。 年月作中の出来事回日本・広島・呉の主な出来事1925年(大正14年) すず、誕生。 広島県物産陳列館竣工10周年。 1926年(大正15年/昭和元年) 1927年(昭和2年) 航空母艦「赤城」竣工。 1928年(昭和3年) 重巡洋艦「那智」竣工。 1930年(昭和4年) 重巡洋艦「愛宕」進水。 1931年(昭和5年) ロンドン海軍軍縮会議。 1931年(昭和6年) 5月30日、呉海軍航空隊設置。9月18日、満州事変勃発。 1932年(昭和7年) すず、尋常小学校入学。 3月、満州国建国。五・一五事件。 1933年(昭和8年) 12月 すず、中島本町に海苔を届けに行く(アニメ)。 皇太子明仁親王誕生。 1934年(昭和9年) 1月 すず、中島本町に海苔を届けに行く(原作)。 1935年(昭和10年) 8月 すず兄妹、草津の叔父の家に行く。すず、座敷童子に会う。 重巡洋艦「最上」竣工。呉市主催の国防と産業大博覧会開催。 1936年(昭和11年) 7月 二・二六事件。川原石など呉線沿いに目隠し板塀設置。 1937年(昭和12年) 盧溝橋事件勃発、日中戦争が始まる。航空母艦「蒼龍」竣工。11月4日、戦艦「大和」起工。 1938年(昭和13年) 1月 宇品港転覆事故。 2月 すず、絵を描く。 7月 水上機母艦「千歳」竣工。 12月 水上機母艦「千代田」竣工。 1939年(昭和14年) 9月 第二次世界大戦が始まる。 1940年(昭和15年) すず、高等小学校卒業。 8月8日、呉工廠において「大和」進水式。 1941年(昭和16年) 12月 太平洋戦争が始まる。16日「大和」竣工。 1943年(昭和18年) 要一、出征。 8月1日、重巡洋艦「青葉」呉に到着。 12月 すずに縁談の話が来る。 第1回 15日、重巡洋艦「青葉」呉を出撃。24日にシンガポールへ進出。 1944年(昭和19年) 2月 すず、結婚。呉の北條家に嫁ぐ。 第2回 「青葉」シンガポールを出撃。 すず、干し柿を食べる。 第3回 すず、回覧板を回す。 第4回 3月 すず、もんぺを作る。 第5回 15日、「青葉」ジャカルタに入港。 すず、里帰り。 第6回 4月 すず、戦艦大和を見る。 第7回 戦艦「大和」改装が完了し、呉軍港に入港。 5月 すず、楠公飯を作る。 第8回 27日 すず、国民学校の講習会に行く。 第9回 6月 すず、こまつなを収穫。 第10回 B-29による日本本土初空襲。呉でも警報が鳴る。「青葉」渾作戦。 7月 北條家、防空壕を作る。 第11回 サイパン島陥落。 すず、憲兵に捕まる。 第12回 25日「青葉」リンガ泊地に進出。 8月 すず、闇市に行く。 第13回 すず、朝日遊郭でリンと出会う。 第14回 9月 すず、周作に会いに呉鎮守府に行く。 第15回 すず、病院の帰りにリンと会う。 第16回 10月 周作の伯父母が来る。 第17回 航空母艦「葛城」竣工。 すず、竹槍訓練をする。 第18回 「青葉」レイテ沖海戦。23日、雷撃で大破。 11月 すず、代用炭団を作る。 第19回 11日、広島県に初の空襲。 すず、裁縫をする。 第20回 12月 水原哲が訪ねてくる。 第21回 12日、重巡洋艦「青葉」、呉軍港に帰投。 すずと哲、納屋で話す。 第22回 1945年(昭和20年) 2月 すずの兄・要一が出征先のニューギニアの戦いで戦死。すず、合同慰霊祭に行く。 第24回 すず、遊郭でテルと会う。 第25回 3月 すず、空襲に遭う。 第26回 呉軍港を中心に、米艦載機約350機による空襲(呉軍港空襲)。 久夫から教科書が届く。 第27回 「青葉」防空砲台として対空戦闘を行う。 4月 すずら、二河公園に花見に行く。 第28回 戦艦「大和」、坊ノ岬沖で撃沈される。 すず、飛行機雲を見る。 第29回 5月 5日、B-29が広工廠に爆撃。円太郎が負傷し病院に搬送、この時の混乱により北條家への連絡が遅れ、行方不明扱いとなる。 第30回 5日、B-29約120機、広地区海軍工作庁を中心に爆撃。 周作、海兵団で軍事教練を受ける。 第31回 6月 22日、円太郎が呉の病院に入院しているとの電報が届き、すずと晴美がお見舞いに行っていた時に空襲に遭う。この時に時限式爆弾により晴美は命を落とし、すずも右手を失う。 第32回 22日、呉工廠造兵部空襲。工廠に大損害。 7月 北條家に焼夷弾が落ちるも、とっさの消火活動で鎮火する。 第34回 1日、B-29約100機、夜半より翌2日早朝にかけて呉市を空襲、市街の大半を消失(呉市街空襲)。 すみが訪ねてくる。 第35回 連日の空襲。 第36回 24-29日呉沖海空戦。 24日米艦載機約870機、呉軍港内艦艇を中心に爆撃。米艦載機約950機およびB-29・B-24約110機、主に呉軍港内艦艇を爆撃。 28日、重巡洋艦「青葉」、大破・着底。 8月 すず、巨大な雲を見る。 第37回 6日、広島に原子爆弾投下。8日福山大空襲。 すず、草履を作る。この時に刈谷の息子が重傷を負いながらも上長之木隣保場に辿り着くも力尽きて死亡、外傷が酷く顔も分からないため、身元が分かるまで一時無縁仏扱いとなる。 第38回 9日、長崎に原子爆弾投下。 すず、ラジオを聴く。 第39回 15日、終戦。玉音放送。 9月 台風に遭う。 第40回 17日、枕崎台風、広島直撃死者1154人、負傷者440人、流失家屋1162戸、半壊家屋792戸発生。 10月 周作、大竹海兵団に行く。 第41回 アメリカ占領軍輸送船団約30隻広湾に入港。翌7日、本隊19,500人上陸。 11月 すず、配給に行く。 第42回 12月 すずと刈谷、服を交換しに行く。帰り道に着底した青葉を見つめる哲を発見するも声をかけずに立ち去る。 第43回 陸軍省・海軍省が第一復員省と第二復員省に改組。 1946年(昭和21年) 1月 すず、広島市に帰る。この時に病に臥せっていたすみの口から両親が死去したことを知る。 第44回 すずと周作、戦災孤児の少女と出会い、養女として引き取る。 最終回 2月 英連邦占領軍先遣隊と海軍部隊、呉に入港。総司令部と基地部隊を呉市内に置く。
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