小室一行
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「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」の記事における「小室一行」の解説
小室 孝(こむろ たかし) 声 - 諏訪部順一 / 原田ひとみ(幼少時代) 年齢 - 17歳 / 身長 - 172cm / 体重 - 58kg原作 本作の主人公。藤美学園2年生。一人称は「僕」だが、たまに「俺」となる。 三白眼気味のツリ目と跳ねっ毛が特徴。「面倒くさい」が口癖。無気力かつ怠惰な性格で、日常的に遅刻や欠席などの授業怠惰を行っていた不良生徒。 個性的な面々が揃っている一行の中で、最も一般的かつ常識的な人物。本人も「凡人」と卑下する描写が見受けられる。運動神経は並程度だが、優れた決断力と行動力で「やらねばならないことは自分から率先して行う」気概の持ち主で、高城邸を脱出して以降は一行のリーダー的存在となる。 物語開始時点では麗へ想いを寄せていたが、中盤から冴子にも気持ちを揺らぎつつあり、現在は双方と関係を進展させられない状態にある。また、かつての親友であった永に対しても、裏切られたことによる遺恨と自らの手で殺めてしまった自責の念、相反する二つの感情を抱いている。 無免許ながら、オートバイやバギーカーを自在に乗りこなせる技能を持ち、免許取得者の静香に代わって運転を行うこともある。学園脱出後は学園内で手に入れた金属バットを得物として使っていたが、コータに銃の扱いを教わってからは、南家で入手したショットガンのイサカM37や、床主東警察署の証拠品保管庫で手に入れたベネリ M4 スーパー90を使いこなす。そのほか、死亡した警官から拝借した回転式拳銃のS&W M37エアウェイトも一時使用していた。 アニメ版 顔立ちがより精悍なつくりとなっている。また、原作以上に派手なアクションの立ち回りが目立ち、冴子に劣らぬ俊敏さを披露する描写も見受けられた。 本作が初主演である担当声優の諏訪部には、「ごく普通の高校生」と評されている。なお、諏訪部自身も本作に対する想いは強く、原作者の佐藤大輔が逝去した際には、続編を再び演じたかったことを自らのTwitterで呟いている。 宮本 麗(みやもと れい) 声 - 井上麻里奈 年齢 - 17歳 / 身長 - 164cm / 体重 - 50kg / スリーサイズ - 87cm(Eカップ)・57cm・89cm原作 ヒロインの1人。藤美学園2年生。一人称は「あたし」だが、たまに「わたし」となる。 腰まで届く茶髪のロングヘアに2本のアホ毛が特徴。孝曰く「優等生」らしく、兄弟はいない模様。 非常にヒステリックで負けん気が強く、表向きの印象があまり芳しくない。さらに恐ろしく生々しい言動を取ることがあり、本人も「女はそういう生き物」と認めているなど、作中を通じてアンチヒロインとして描かれている。一方、「誰かに支えてもらわないと生きていけない」といった、脆く崩れやすいメンヘラ気質な面もある。 孝とは幼稚園時代からの幼馴染。作中の地理描写から互いの実家も近い。小学生時、孝とは結婚を誓い合うほど仲睦まじかったが、後述の一件で留年した際、彼に相談を持ちかけたが口論となって愛想を尽かし、その直後に優しく接してくれた永に惹かれて交際し始めた。 永の死亡後、彼のことを引きずりながらも孝に惹かれ始めており、現在は紆余曲折を経て微妙な関係にある。また、再会後は孝と冴子の距離が急接近したことに気がつき、不安や焦りを覚え始めた。そのため、冴子とよく睨み合うようになる。 本来は孝より1学年上であるが、父の正にまつわる諸事情から紫藤の手で留年させられ、現在は同学年。それゆえに父娘ともども紫藤を激しく憎んでいる。また、原作における森田の発言や、スロット版の日常パートの描写などから、留年生ゆえにクラス内では浮いた存在である模様。 槍術部に所属しており、父より銃剣術も習っているため、学園内で手に入れたモップの柄や南家で手に入れた銃剣付きスプリングフィールドM1A1 Super Matchなどの長柄物を振るいながら、「奴ら」へ果敢に立ち向かう。 人気投票は4位。担当声優の井上からは「作中で一番生々しいキャラクター」「ある意味で嫌な女という方向性で演じている」と述べられ、原作者の佐藤大輔も「本当は悲劇のヒロインを描きたかった」と後書きで記し、現在の人格設定が確立したことを後悔している旨を明かしている。また、作画担当の佐藤ショウジからも上記の点を危惧されており、関係者たちから人間性について不安視されている。 名前は漫画家の三家本礼に由来している。 アニメ版 ヒステリックな面が一層強調され、物語後半からはストーリー展開が変更されたことに伴い、出番が若干減っている。 毒島 冴子(ぶすじま さえこ) 声 - 沢城みゆき 年齢 - 18歳 / 身長 - 原作:174cm(アニメ版:170cm)[要ページ番号] / 体重 - 56kg / スリーサイズ - 83cm(Dカップ)・56cm・86cm原作 ヒロインの1人。藤美学園3年生。一人称は「私」。 尻まで届くロングヘアを持つ凛とした古風な淑女。2年生時に全国大会で優勝した実力を持つ剣道部主将。その実績から学園でも名を知られている。 常に冷静沈着で引き締めた態度は、一行を精神的に支える存在にもなっている。上記の経歴ゆえ一行内で最も戦闘力が高く、当初から持ち前の剣術で「奴ら」を薙ぎ払ってきた。物語序盤は部活用の木刀を振るっていたが、高城邸到着後には壮一郎から譲られた軍刀「小銃兼正・村田刀」を振るうようになる。 高城邸脱出後、床主東警察署内にいた「奴ら」から入手したベレッタM92FS Vertecをレッグホルスターで装備している。 男性へのセックスアピールに疎く、それに相当する行為であっても無意識にこなしてしまう一面を持つ。麗曰く「天然」。 マイクロバスの脱出後、再会を果たした孝の人柄に少しずつ惹かれていき、神社で2人きりとなった際、他者を物理的に傷つけることを悦ぶサディスティックな性癖であることを打ち明け、それを理解してくれた孝と急速に距離が縮まっていく。そのため、一行と合流した後は、麗とよく睨み合いになったりと少々ぶつかり合うことがある。 人気投票は1位。担当声優の沢城からも「非常に美しい子」と大変気に入られている。また、作画担当の佐藤ショウジからも「一番の自信作」と評されるなど、関係者随一の人気キャラクターである。 アニメ版 ストーリー展開の変更に伴い、大きくクローズアップされるという厚遇を受けた。また、OVA版でもメインヒロインを担っている。 高城 沙耶(たかぎ さや) 声 - 喜多村英梨 年齢 - 16歳 / 身長 - 155cm / 体重 - 52kg / スリーサイズ - 92cm(Fカップ)・59cm・87cm原作 ヒロインの1人。孝の同級生。一人称は「アタシ」。 麗と同じく幼稚園以来の幼馴染。気が強く高いプライドから天才を自認し、自分たちの状況を豊富な知識などで冷静に判断する、一行内における参謀的存在。 ツインテールの眼鏡っ娘。静香に次ぐプロポーションを誇るの美少女。また、兄弟はいない模様。 物語開始時点では孝へ密かな想いを寄せていたが、彼からはただの幼馴染としか思われていなかったうえ、教室脱出時には存在すら忘れられてしまうなど進展がなく、コータを連れて職員室手前で一行と合流する。そのため、学園脱出後はコータへ徐々に気持ちを傾ける様子も見せるようになる。ショッピングモール脱出以降はコータへの恋愛感情がまだ薄くも信頼はすでに厚くなったようで、孝からは「コータが死んだら沙耶も壊れる」と見られている。 当初は麗のことを快く思っていない節があり、彼女に対して非好意的な視線を送っている描写が散見されたが、行動を共にしていくうちに軟化していく。 主な武器は自宅で母から託されたルガーP08(後にコータに預ける)と、床主東警察署内の特殊捜査隊床主分室で手に入れたH&K MP5SFK。 名前は元女優の高樹沙耶に由来している。 アニメ版 原作1巻の冒頭にて孝の境遇に少なからず同情していた森田の役が沙耶に変更されるなど出番が若干増えている。担当声優の喜多村からは「演じていて楽しかった」と評されている。 平野 コータ(ひらの コータ) 声 - 檜山修之 年齢 - 16歳 / 身長 - 158cm / 体重 - 88.8kg 孝の同級生。一人称は当初こそ「僕」だったが、次第に「俺」へと統一されていった。 沙耶に付き従う肥満の軍事オタク。父は宝石商で、母はファッションデザイナー、祖父は外国航路の元船長で、祖母は元ヴァイオリニストと、家族構成は「完璧」の一言。人気投票では第2位。 普段は温厚な少年だが、銃器を握ると好戦的な性格へ豹変する。肉弾戦の才能は皆無ながら、アメリカのPMC・ブラックウォーター社で受けた訓練によって会得した射撃能力を発揮し、学園内の工作室で急造した自作の改造ネイルガンや南家で手に入れた狙撃銃仕様へ改造されたAR-10や沙耶から預かったルガーP08を巧みに操り、残忍な笑みすら浮かべながら「奴ら」を容赦なく蹴散らしていく。以上のように銃器や軍・警察関係の知識に詳しいため、それを一行に教えるアドバイザーとしての役割も担当している。 物語開始前は紫藤から罵られていたうえ、他学生からいじめを受けていたらしい。麗ほどではないものの、いじめの実態を知りながら自身を馬鹿にしてきた紫藤を憎んでいる。それゆえ、自身の経験から極限状態に置かれた人間の心理をよく分析・理解している。 沙耶へは密かな想いを寄せているが、自身に女性への免疫が無いため、女性陣のあられも無い姿を見る度に赤面し、鼻血を流すこともしばしば。 名前は漫画家の平野耕太に由来している。アニメ版 「奴ら」との戦闘描写がより深く掘り下げられたことに伴い、銃器の有無による性格の豹変が更に臨場感溢れる描写となった。 鞠川 静香(まりかわ しずか) 声 - 福井裕佳梨 年齢 - 27歳 / 身長 - 原作:176cm(アニメ版:172cm)[要ページ番号] / 体重 - 58kg / スリーサイズ - 108cm(Jカップ)・62cm・94cm ヒロインの1人。大学病院から臨時に派遣された藤美学園の校医。一人称は「わたし」。 沙耶を上回る張りと1メートル超の大きさの爆乳や冴子を上回る長さのロングヘアを持つ、プロポーション抜群の美女。爆乳については、平然と用いて水鉄砲を披露したりキャンプ道具を収納したりするなど、コンプレックスと捉えず楽しむ様子が散見される。 一行で唯一の運転免許取得者であるため、自動車の運転手としても活躍する(ただし、大の機械音痴)。当初は頼りない天然系の言動や酒癖の悪さしか見せなかったが、南家脱出後は年長者としての良識や機転、そして青少年保護育成条例に絡めたメタフィクション発言など、ノリの良さも見せるようになる。また、ありすが悪夢にうなされた際には彼女の母代わりとなって添い寝を行ったり、コータが戦闘ストレス反応を発症した際には上官の立場になりきって彼を叱咤激励するなど、カウンセリングも担当している。 冴子と同様に男性へのセックスアピールに疎いため、南家では上述の言動や酒癖と相俟ってあられも無い姿で孝やコータを困惑させ、ショッピングモールでは避難民の1人である島田(後述)に強姦されかけていたが、孝たちがそばにいたことで何もされずに解決している(本人は爆睡後の寝起き状態で、自身の貞操が危うく危機にあったこともあまり自覚していなかった)。 友人のリカには日頃から南家の合鍵を託されており、仕事の性質上あまり帰宅できない彼女に代わって家事を担当していた。そのため、孝たちは御別川の東側へ行く橋を渡る前に南家で休息を取ることができた。アニメ版 原作同様にプロポーションが強調され、爆乳が揺れる様子や音も描写されている。入浴シーンではヒロイン中唯一、バストトップが披露された。 希里 ありす(まれさと ありす) 声 - 竹達彩奈 身長 - 128cm 「奴ら」が発生した当日の夜、新聞記者の父(声 - 野島健児)や母と一緒に逃亡していた小学2年生の少女。母とはぐれて辿り着いた民家で立てこもっていた一般人に父を目の前で殺害されてしまったうえ、「奴ら」に襲われかけたところを孝たちに救われる。それ以降は孝たちと共に行動し、微笑ましい言動で一行のマスコット役となっているが、両親を失った悲しみから就寝時には悪夢にうなされている。 マウンテンバイクの運転が得意。「奴ら」が発生する前は、孝の友人の今村(後述)の実家の隣家に両親と3人で暮らしていた模様。 ジーク 声 - 原田ひとみ ありすと共にいたところを孝たちに拾われたイヌ。 小さな身体と元気の良さから零戦を連想したコータによって、ジークと名付けられる。勇ましい性格でよく吠えるため、「奴ら」を呼び寄せてしまうこともある。また、静香に抱き上げられる際には小さな身体が災いし、彼女の巨乳で窒息してしまうこともある。
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