「奴ら」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 14:34 UTC 版)
「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」の記事における「「奴ら」」の解説
名称 いわゆるゾンビだが、孝たちには「奴ら」、警察や自衛隊には「目標(ターゲット)」、「奴ら」化する症状は世論においては「殺人病(さつじんびょう)」とそれぞれ呼称されている。なお、作中では「〈奴ら〉」との山括弧を使用した表記となっている。 感染経路・被害 空気感染や無傷の素肌へ返り血や体液を浴びたくらいでは感染せず、「奴ら」に噛まれた場合のみ感染するが、その感染経路には謎が多く、発生原因を含めて詳細な解明には至っていない。 噛まれた際はその場で死亡に至らなくても、極めて短時間のうちに吐血や血涙を伴いながら必ず心肺停止へ至り、「奴ら」と化して人々を襲うようになる。それが世界中で「奴ら」が短時間のうちに大量増殖する最大の要因であり、全世界規模のパンデミック状態を引き起こした。日本においては1日(テレビアニメ版では2日)で発症者が200万人を越え、予想犠牲者数は1000万人に到達している。 感染は人間の生者にのみ見られ、死者が噛まれて「奴ら」と化す様子は見られない。また、イヌやネコなどの小動物が感染する様子も見られない。「奴ら」に噛まれた者が「奴ら」と化すのを防ぐ方法は、人間であるうちに死ぬ(殺される)ことのみである。 特徴 聴覚以外の感覚を失っており、音にのみ反応する。心臓を串刺しにされても平気で、筋肉と骨さえ残っていれば活動を続ける。頭部へ強い衝撃を受けるほか、筋肉と骨を焼き尽くされるといった物理的欠損が発生した場合のみ、活動を停止する。 非常に攻撃性が強く、人間の生者を見つけると襲いかかり噛もうとする。社会性は持ち合わせていないため、人間には単独で襲いかかるが、別の「奴ら」が付近にいた場合はその「奴ら」も同時に人間へ襲いかかろうとするため、「奴ら」が密集する場では、人間が複数の「奴ら」に襲われる危険がある。ただし、捕食の対象はあくまでも人間のみであり、ジークなどの小動物はいくら吠えても「奴ら」が集まってくるだけで、襲いかかられることはない。 痛みを感じないゆえに校舎内の扉を破壊する程度の怪力を有しており、一度組み付かれると引き剥がすことは難しく、噛まれてしまう結果となる。 体温は死体と同じく、極端に低い。物理的には死体そのものであるが、腐敗する描写は存在しない。ただし、「奴ら」と化した直後の者と「奴ら」と化してから時間が経過した者では肌の色に明確な差異が生じており、前者が生者とほぼ同じ色の肌であるのに対して後者は浅黒く変色した肌であることから、藤美学園を最初に襲った「奴ら」は前者だったうえ、その身体には教員たちから見える箇所に負傷がなかったために単なる不審者と見なされ、不用意に掴みかかって噛まれた教員から学園内へ感染が拡大してしまう原因となった。 歩行能力はかなり低く、フラフラと歩く程度。視力が失われているにもかかわらず階段を昇降できるが、急勾配の坂を駆け下りることはできずに転げ落ちる。また、水中では出鱈目に動いて身動きが取れなくなる。 その他 田丸浩史による派生作品『最近のデッド。』では、原作者の佐藤大輔によって「『奴ら』と化していながらも人間としての意識はそのまま残っている者たち」の存在が示唆されており、生者でも死者でもない彼らによるドラマが展開される。これがギャグに過ぎないのか本編にも共通する設定なのかは、明かされていない。
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