元・チームZ(伍号棟)
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「ブルーロック」の記事における「元・チームZ(伍号棟)」の解説
主人公が一次選抜で所属したチーム。下馬評では伍号棟最弱だったが、一次選考を2勝1敗1分けで2位通過する。 潔 世一(いさぎ よいち) 声 - 浦和希 ランク:299位→一次選考274位→二次選考15位→三次選考1位 青い監獄選抜チームポジション:OMF 背番号は11番。 本作の主人公。 一難高校の二年生FW。県大会決勝でゴール前の決定機、フリーの味方にパスを出してしまったことが敗北に繋がったことから、「あのとき自分で打っていたら」「勝ちたかった」という深い後悔を抱えていた。直後に強化指定選手として青い監獄に招聘され、「世界一のFWとなってW杯で優勝する」子供からの夢を叶えるため、人生を変えるために青い監獄に参加する。 性格は明るいというわけではないが社交性は高く、周囲と積極的にコミュニケーションを取り、強くなるため、勝利するために他人の強さを吸収することにも貪欲。入寮当初は自信の無さが目立ったが、並み居る天才たちとともに試験を乗り越えていくうちに自信と矜持を身に着けていく。また、強者に勝利した時や敗者を見下ろした時に高揚し、二次選考でチームメイトの馬狼が空回りして機能不全に陥った時は「ヘタクソ」と真っ向から罵倒するなど、凶暴かつエゴイズムに溢れる一面を秘めているが、ハイテンションの時に露出してしまう悪癖であるらしく、冷静になった後に後悔して馬狼に詫びていた。 選手としてスペックだけを見ればはっきり言って平凡そのもので、身体能力や技術はどうしてもトップクラスのプレイヤーには劣るものの、対戦した成早いわく「いつでも自分を壊す覚悟で戦い、そして最適な自分を創り直すことができる」、すなわち「適応能力」に天性を持つ天才だという。他の選手に比べれば華々しいプレーや派手な武器は持ち合わせていないが、多くの試練を乗り越えるうちに、高い空間認識能力を活かしてゴールが生まれる地点を察知する嗅覚を開花させ、そこに辿り着くためにオフ・ザ・ボール時に相手の視界から外れる技術を成早の対戦から学習、そこから決定機にトラップせずに打ち込む直撃蹴弾(ダイレクトシュート)で得点する自分なりの方程式を確立した。さらに三次選考においては「思考した事を反射的にやるプレー」をさらなる進化の兆しとして意識し始める。 敵味方問わず多くのプレイヤーを「喰らい」、自らを「創り直して」進化する選手であるため、良くも悪くも多くのプレイヤーに意識され、ゲームメイクや立ち回りなどの能力は一目置かれている。日本代表戦では、自分と似通ったプレイヤーである凛との相互関係で最も優秀な成績を出したことで、凛の最良のパートナー役としてオフェンシブミッドフィールダーを務める。 凛の死角を補うプレーに徹しつつ、自身もゴールの機会をひたすら窺っていたことから、U-20チームの愛空や冴からも一目置かれていた。最終盤にて、凛と冴の兄弟対決を紙一重で制した凛が弾いたボールが落ちてくる方向に絶妙なタイミングで回り込み、自らシュートを決めて得点を挙げた事でチームを勝利に導いた。試合終了後は決勝点を決めたのもあってヒーローインタビューを受け、自身の胸中と自分がU-20日本代表を世界一に導くと宣言した。 「新英雄大戦」においては普段から試合観戦しているイングランドと憧れの選手であるノエル・ノアが在籍するドイツで悩むも、蜂楽の考えに触発されてドイツを選んだ。第一試合でスペインチームと対戦し、最初はベンチに控えていたものの、ノアの指示で途中参戦する。自ら点を取ろうと奮起するも、カイザーらのレベルの高さに加えチームの哲学に則ってプレーする選手からも相手にされないままで終わりかけた。終盤では強引に味方からボールを奪取して、同じく参戦した國神をアシストした事で決勝ゴールに繋げてチームは勝利する。 蜂楽 廻(ばちら めぐる) 声 - 海渡翼 ランク:290位→一次選考265位→二次選考16位→7位 青い監獄選抜チームポジション:LSB 背番号は8番。 天然で自由奔放な性格。潔に対し強い関心を持つ。 武器はテクニカルなドリブルで、パスセンスも極めて高い。 本人曰く、自分の中に"怪物"が居てその声に従ってサッカーをしている。 幼少期からサッカーに熱中していたが、周囲からは受け入れ難い考え方や、理想のプレーとチームメイトの間に差があり孤独を感じていた。 母親はメディアでもよく取り上げられているほど高名な芸術家であり、息子の考えにも理解を示している。 4thステージで潔達と試合をする中で、自分がやりたいサッカーができる友達を探すことで"怪物"に固執していることを悟り、"怪物"と決別し純粋にサッカーを楽しむ気持ちを取り戻す。日本代表戦では、速さと技巧を持つドリブラーとしてサイドバックを務める。 後半戦にて、直感と即興による自由自在なドリブルを駆使して、単独で相手DFをごぼう抜きする。 「新英雄大戦」においては自身の考えとリーグの方向性に則った上で「選んだ道を正解にする。」と言う信念の下でスペインを選ぶ。第一試合ではスタメンに選ばれており、チームの指導者であるラヴィーニョ管轄の下でトレーニングを重ね自身の確固たるイメージに「ジンガ」と言うブラジルのダンスを取り入れたドリブルで相手DFをごぼう抜きにし、先制点を挙げて見せた。 國神 錬介(くにがみ れんすけ) 声 - 小野友樹 ランク:291位→一次選考266位→二次選考50位→敗者復活戦突破 武器は左足のミドルシュートと強靭なフィジカル。その反面、ボールキープ力が弱いと思われる。 正々堂々を好む性格でスポーツマンシップと漢気に溢れる人物。サッカーでヒーローになるべく、ワールドカップ優勝を目指している。チーム内では特に律義で誠実な性格をしているため、潔がチームメイトの中で特に信頼を寄せるようになった人物でもある。 チームV戦において、無回転ロングシュートを編み出す。 2ndステージの士道・イガグリに敗退し、引き抜きで玲王が選ばれ脱落、敗者復活戦の扉を潜る。 敗者復活戦参加者で、ノエル・ノアに数値上最も近い者として唯一最終選考への切符を手にする。敗者復活戦を経て身体能力は大幅に向上、ネックであった右足からのシュート威力も増加している。一方、目からはハイライトが消えたようになっており、性格も自己中心的に変貌していた。潔の「ヒーロー」という言葉に対して「そんな青臭い戯言は地獄に捨ててきた」と言う。 第一試合ではブルーロックから参加している中で唯一ドイツチームのスタメンに参加するも、スタンドプレーに走り過ぎたためにノアやカイザーらの顰蹙を買ってしまい途中交代させられる。後に再び出場し、潔のアシストによって決勝ゴールを挙げて見せ、チームは勝利する。 千切 豹馬(ちぎり ひょうま) 声 - 斉藤壮馬 ランク:292位→一次選考267位→二次選考44位→三次選考?位 青い監獄選抜チームポジション:RSB 背番号は4番。 武器はトップスピード。50m5秒77。また、限られたスペースからシュートを決めるために必要な威力とコントロールにも優れている。一方、下記の怪我をした過去でブランクを1年ほど作ってしまった経緯から、スタミナに不安を残すところもある。 長い赤髪をしており、女性と間違えそうになるほどの顔立ちを持つ美少年。それに加えマイペースな言動が目立つことから周囲から「ワガママお嬢」と呼ばれている。母親と姉も同じような髪色と顔立ちをしている。 チームWの鰐間兄弟とは同じ高校であり、因縁がある。 青い監獄に来る前は、名門校の超高校級選手として知られていたが、大怪我をしたことで自分が自分ではなくなることを恐れており、サッカーを諦めようとしていた。チームW戦の終盤までは自分の力を出せずにいたが、潔の諦めない姿勢に感化されて動き出し、潔に自分が世界一のストライカーになると宣言する。 3rdステージでは進行方向にボールを弾くことで自身の弱点であるトラップ時の停止状態を改善した「無減速ドリブル」を編みだす、三次選考では加速力を活かした戦法を存分に発揮し烏や乙夜にも気に入られるなど、機転が利く面がある。日本代表戦では、速さと技巧を持つドリブラーとして蜂楽と共にサイドバックを務める。 前半戦からチーム随一のスピードを活かしてフィールドを駆け巡り、攻守に渡って活躍する。しかし、かつて大怪我した後のブランクが原因で後半戦開始して間もないタイミングで右足の痙攣とスタミナが底を尽きかけた事で交代を余儀なくされる。悔しさを隠し切れないままベンチに下がった後、絵心からその態度を叱責され「それがお前の限界だ」と指摘された。 「新英雄大戦」においては自身のスピードを試したい考えの下で、ラッシュ&スピードが重要視されるイングランドを選んだ。 雷市 陣吾(らいち じんご) 声 - 松岡禎丞 ランク:294位→一次選考269位→二次選考95位→三次選考?位 武器は華麗なシュートテクニック。自称セクシーフットボールだが、作中ではスタミナと洞察力を生かしたディフェンスによる活躍の方が描かれている。 口が悪く、監内でも特に我が強い性格。潔を目の敵にしている。当初はチームメイトに対し胸倉を掴んだり暴言を吐いたりと攻撃的な面が多いが、選考が進むにつれてチームのために奮起したり叱咤激励する一面が目立つようになる。 U-20日本代表との試合では、スタメンに選ばれる事こそなかったが、絵心が選んだサブメンバーの一人に選ばれていた。 「新英雄大戦」においてはドイツを選んだ。 我牙丸 吟(ががまる ぎん) 声 - 仲村宗悟 ランク:296位→一次選考271位→二次選考88位→三次選考?位 青い監獄選抜チームポジション:GK 背番号は1番。 武器は肉体のバネ。それを活かした変則的なシュートやブロックを得意としている。 食べ物を素手で食べたりしていることから、「野生児」と周囲から呼ばれている。この特技から青い監獄内での身体能力GK適正最高値を叩き出し、青い監獄選抜戦ではゴールキーパーを務める。当初は自身がゴールキーパーを務めることに驚いていたが選考理由を聞くと納得した。 試合ではバネを活かしたパンチングなどで、U-20エースである閃堂の攻撃を数回防いでいる他、ペナルティ・エリア外でのヘディングにより士道の攻撃を防いでいる。さらに士道のシュートに対して一度読みを外したものの、逆立ちしてそのシュートをブロックすることに成功している。 「新英雄大戦」においてはドイツを選択、本人は意識していなかったもののGKとしての適性がバスタード・ミュンヘンチームをも凌いでいたことから、イングランド戦ではGKに抜擢される。 五十嵐 栗夢(いがらし ぐりむ) 声 - 市川蒼 ランク:300位→一次選考275位→二次選考108位→三次選考?位 通称イガグリ。武器は自称諦めない心だが、チームV戦序盤では完全に士気を失っている。二次選考以降、相手からファウルをもらう「ずる賢さ(マリーシア)」を身に付けるようになる。 実家の寺を継ぐことを反対し、「日本代表になれれば継がなくても良い」と父親と約束しブルーロックに参加する。 自己主張は強いが、実力が劣っていることを自覚している節がある(しかしU-20日本代表との試合ではベンチ入りを果たした)。 1次選考を伍号棟の個人ランク最下位で通過し、2次選考の通過順位も判明している中では最も低い。上述のU-20日本代表戦も登録メンバーリストの掲載順は最後であった。 「新英雄大戦」においてはドイツを選んだ。 久遠 渉(くおん わたる) 声 - 中澤まさとも ランク:293位→一次選考268位→二次選考?位 武器はジャンプ力。チームZの仕切り役で主に作戦の立案をしている。 青い監獄に来る前は、全国制覇を本気で目指す自分と高校の部活気分でサッカーを行うチームメイトとの温度差に苦しんでいた。その過程で、「自分だけでも勝ち続ける」という考えを持つようになる。 当初はチームプレイやチームの輪を重んじる発言や行動が目立ったが、チームの先行きに危機感を覚えチームWに八百長を持ちかける。チームV戦では試合に一切参加しなかったが、人生を懸けて戦うチームZの姿を見て改心しレッドカード覚悟で相手チームを妨害、それ以降チームと和解する。 二次選考では裏切った悪評が出回り誰ともチームを組めなかったが、クリアが遅くなった「出遅れ組」の伊右衛門と今村とチームを組む(結果は脱落)。 伊右衛門 送人(いえもん おくひと) 声 - 綿貫竜之介 ランク:298位→一次選考273位→二次選考?位 武器はオールラウンドなところ。面倒見が良く、チームZのまとめ役。 断れない性格から、一次選考では全試合に渡ってチームZのゴールキーパーを引き受ける。 二次選考では「出遅れ組」として久遠、今村とチームを組むも選考突破ならず。このためFWはおろかフィールドプレイヤーとしてのプレーが描かれていない。 今村 遊大(いまむら ゆうだい) 声 - 千葉翔也 ランク:295位→一次選考270位→二次選考?位 武器はスピード&テクニック。 女好きのチャラ男でサッカーを恋愛に置き換えて考えている。 二次選考では伊右衛門同様「出遅れ組」となり、裏切りの悪評によりチームに入れず残っていた久遠と3人組を作るも脱落。 成早 朝日(なるはや あさひ) 声 - 梶田大嗣 ランク:297位→一次選考272位→二次選考38位 武器は裏への飛び出し。DFの目線を読み、DFラインの裏へと抜け出すステップワークを得意とする。 よく他人の食べ物をつまみ食いをするなどやんちゃな言動が目立つ。 6人兄弟の長男。事故で両親を亡くし貧しい生活を送っており、アルバイトや家事をしながらサッカーの練習に励んでいた。日本代表になって家族を助けるべく青い監獄に参加する。 2次選考2ndステージの潔・凪に敗退し、引き抜きで馬狼が選ばれ脱落。潔と同じく自身が個人能力では劣る点を認めており、脱落が決まった際には、その潔が情けをかけず馬狼を選んだことに感謝してブルーロックを去った。 吉良 涼介(きら りょうすけ) 声 - 鈴村健一 ランク:289位 松風黒王高校のエースストライカーで、U18に飛び級召集され"日本の宝"と呼ばれるほどの実力者(しかし入寮テストでは合格していた場合、最下層のチームZとなる組に配属された)。 当初はブルーロック計画及び絵心の考えを猛批判するも、結局は周りに流されて参加し入寮テストで脱落してしまう。 これは皮肉にもランクが高かったために、ジャイアントキリングに燃える蜂楽や潔に狙われてしまったことで発生した悲劇であった。 潔と青い監獄で最初に会った時は気さくで紳士的な振る舞いをしていたのだが、自身が失格と告げられた時は納得いかずに口汚く声を荒げながら絵心に猛抗議をする。しかし、ストライカーとして本質的に必要な事と「勝負から逃げたお前の負けだ」と告げられ、去り際に潔に向かって怒りと憎悪の表情を向ける。
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