主要キャラクター達の家族・血縁者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:45 UTC 版)
「ツマヌダ格闘街」の記事における「主要キャラクター達の家族・血縁者」の解説
チャーリー・カーペンター・八重樫(チャーリー・カーペンター・やえがし) ミツルの継父で、ラミィの実父。45歳。身長190センチメートル、体重120キログラムの巨漢。鹿児島県在住。イギリス人で18歳の時に日本に留学し、大学の相撲部に入ったことがきっかけで日本文化に魅入られ、日本文化を紹介する文筆家として祖国の新聞・雑誌に連載を持っており、論文も発表している。本気モードの時は和服を着る。ラミィの実母である前妻を飛行機事故で亡くし、その事故の遺族会で珠子と出会い再婚。 イラストレーターを目指すために上京したはずのミツルがツマヌダでストリートファイトをしていることを知り、珠子と共に彼らのもとを訪れた。ミツルの覚悟を試すために相撲で勝負を挑み、覚悟の程を見届けた後はツマヌダでの試合を認め、ドラエに彼のことを頼み鹿児島へ帰郷した。 自身も日本に留学する際に父親から反対され、そのことで逆に決意を固めた過去がある。 八重樫 珠子(やえがし たまこ) ミツルの実母で、ラミィの継母。44歳。地元地域新聞の編集者。ミツルの実父である前夫を飛行機事故で亡くしている。後に夫となったチャーリーと違い格闘技とは縁の無い人生だったが、些細なことでは動じない芯の強さを持つ。ミツルの一度決めたことは最後までやり通す粘り強さはこの母譲り。ミツルがストリートファイトをすることについては最終的に認め、夫同様に応援する覚悟でいる。 八重樫 虎江(やえがし とらえ) ミツルの祖母にして橘明道の一人娘。63歳。身長149センチメートル。 王 雛子(おう ひなこ) ジローの双子の姉で、クインシーの妹。通称ピーたん。18歳。身長158センチメートル、体重47キログラム。姉弟と同じく太極拳の修練者。日本生まれ。横浜中華街で店を営む両親と共に生活している。将来は料理人を目指しており、調理師専門学校に通っている。 1本アホ毛とリボンが特徴。モチーフは『オバケのQ太郎』のP子。 王 英才(ワン インツァイ / おう えいさい) ジロー達三姉弟の父。風貌は一見何処にでも居そうな普通の中年男性で、争いを好まない温和な性格だが、自分より二回りは大きな体格のプロレスラーを数mも吹っ飛ばす強力な発勁と、攻撃を捌かれた側がどの方向に「化」されたのかすら分からない程に高度な化勁を併せ持つ太極拳の達人。 台湾で実戦太極拳の雄と言われた達人・王 樹才(ワン シュウツァイ)の四男。末っ子ながら兄弟の中では最も優れた才能と実力を持っていたが、父の樹才が後継者を決める前に事故死したのを発端に、その強さを妬んでいた3人の兄達によって台湾から追放された。優しい性格から家族間で傷付け合うことは避け、妻・明子(あきこ)が日本人ということから日本に移り住み、横浜中華街で店を経営して生計を立てている。日本に来てからは家族以外の前で太極拳を披露することも無くなったが、その実力はなお健在。中華まんが美味く店の看板商品。 ジロー達がツマヌダで闘うことについては内心複雑だが、今のところは温かく見守っている。モチーフは『ドラえもん』の出木杉英才。 王 芬綺(ワン・フェンチー) 台湾の王本家からやって来た大学生。19歳。身長157センチメートル。英才の一番上の兄・堂才(タンツァイ)の娘でクインシーやジローの従姉妹。叔父である英才が「日本人の女に誑かされて家を捨てた」と聞かされていたため、最初は態度を硬化させていた。 孫安福との試合の後、自らジローと立ち会い誤解していたことを認めた。大学では日本語学科に在籍しており、日本のアニメやファッションといった物を好む若者(哈日族〈ハーリーズゥ〉)である。 1本アホ毛とショートカットに長めに伸ばした揉み上げが特徴。ちなみにクインシーに限らず王家の女性は体格に反して胸は豊かな模様(雛子や芬綺も体格はラミィと大差ない)。 アキミチ・タチバナ=ドリャーエフ/橘 明道(たちばな あきみち) 今は亡きドラエの祖父。柔術と剣術の達人であり、雪深いシベリアの森の奥で幼きドラエと2人で過ごし、武術を伝授した人物。武術に限らず、各種の作業から簡単な医療・整体、ケンカの仲裁と「何でもできる人(ドラエ談)」で「何事も力尽くでは駄目だ」という考えを持っていた。村の子供たちにも柔道を教え、教え子の一人、ユーヴォ・アダムスキーはロシア総合格闘技のチャンピオンとなっている。若い頃は武者修行のために様々な土地を渡り歩き、その際に沖縄や台湾で若き日の朝倉藤十朗、王樹才と対戦し、軽く退けている。 第二次世界大戦時に旧日本軍に予備役として徴兵され、終戦直前は満州に従軍し、若き日の御名本弘志郎と同じ隊にいた。終戦後はシベリアの収容所に送られ、3年間の強制労働を科せられる。そこから解放されてからはしばらく国内を放浪した後にシベリアに定住し、樵(きこり)を生業としながら一生涯を過ごした。これは終戦時の混乱で妻・龍江(たつえ)と、その間に授かった一人娘にして、後のミツルの祖母・虎江(とらえ)と生き別れてしまったからであり(明道は妻子ともに死んだと思っていた上、龍江も明道が死んだと思っていた)、長らく家族を持たずに一人暮らしだったが、ある日、森の奥で一組の夫婦の凍死体とまだ息がある赤ん坊を発見。その赤子を自分の孫として引き取る決意をし立派に育て上げた。その赤子こそがドラエであり、天涯孤独だと思っていた人生に確かな生きがいを得る。 前述の通り、実はドラエとの血の繋がりは無いが、ミツルとは曾祖父と曾孫にあたる関係であり、作中では明道の血を受け継ぐ男子はミツルしかいない。ドラエがミツルに明道流柔術を継承してもらいたいのは、このことが理由である。ドラエから常々聞いていた偉大な人物が血の繋がった曾祖父と知ったことでミツルは自身の存在にプライドを持つようになった。 作中時間の二年前、村で集団食中毒が発生。治療のための薬品を手に入れるために雪山を二日間歩きとおして往復した際に帰りついた自宅で眠るように亡くなった(奇しくもミツルの曾祖母・龍江も同じ頃に亡くなっている)。享年90。 王 樹才(ワン シュウツァイ) ジローたちの祖父であり、英才を含めた四兄弟の父親。20年ほど前に事故で亡くなった。優れた拳法家であると同時に大した食通だったらしくレストラン「大樹酒家」を経営していた。王家の後継者問題が揉めたのは拳法道場だけではなく大樹酒家をも受け継ぐことが関わっていたため。 幼いころから多くの武術を学び、10代半ばで「小覇王(ヤングチャンピオン)」と呼ばれる腕前だったが、17歳の時、台湾を訪れた明道と対戦し敗北。その際に明道から「最も向いている」と言われた太極拳に本気で取り組むようになった事実が遺された日記から明らかとなっている。 アナスタシア・ポコロフスカヤ 16巻にて登場したドラエそっくりな容姿を持つロシア人女性。21歳。身長166センチメートル。愛称はアーニャ。その正体はドラエの双子の姉。不育症に悩む夫婦に産まれた病院から連れ去られた妹・タチアナ(ドラエ)を家族と共に探し続けていたが、偶然見たツマヌダのネット配信映像にドラエの姿を認め、日本にやってきた。 ドラエをロシアに連れ帰ろうとするが、ドラエがミツルとの繋がりを再確認したことから諦めてひとまず帰国するが、一ヶ月後に再び来日。台湾の王家に対するスポンサー候補としてジローを中心とした5人の外国人選手とツマヌダ側の選手5人による対抗戦「シャイニング・ロード記念大会」を開催する。 ドラエのメイド服姿を真似た格好でビックリさせようとするなど茶目っ気のある性格。両親にも度々ドッキリを仕掛けているが、元来剛胆で一度我が子の一人を失った両親は子供の様子には敏感でドッキリは悉く失敗。それに伴ってアーニャのイタズラはどんどん大掛かりになっていった。柔道家であった父から指導を受けた彼女自身も武道に関しては一般的な基準を上回る腕前だが、企業経営などの勉強を優先している。 バウワン・アマンガム、ミュウミュウ 16巻にて登場したアナスタシア付のボディーガードとメイドを務める兄妹。 バウワンは旧ソ連発祥の軍隊式格闘術システマの使い手。生真面目だが、アーニャのメイド服姿に苦言を呈するなど、考えが固い部分もある。24歳。身長183センチメートル。体重80キログラム。 ミュウミュウはアーニャとは主従と言うより気の合う友人と言う間柄。21歳。身長159センチメートル。 バウワンのモチーフは『大長編ドラえもん・のび太の大魔境』の巨神像(バウワンコ一世)。 イヴォン・ポコロフスキ、リーナ・ポコロフスカヤ 17巻にて登場したアナスタシアの弟妹である双子の姉弟。18歳。揃って高いレベルの格闘技術を持っている。 イヴォンは172センチメートル。中々に血気盛んながら高い勝負勘とスピードを持つ少年。アメリカに留学した際に詠春拳を学んでおり、低予算アクション映画「クラフト・ターボ」にスーツアクターとして出演している。「シャイニング・ロード記念大会」のクラウンマッチではカインと対戦。善戦するがコンボ技を見切られて敗退した。 リーナは168センチメートル。一見するとクールだが、ドラエに抱きついて姉であると確信するなど少々天然な少女。レスリングとボエヴォエサンボを使うグラップラー。対象を立体的に捉える感覚に優れており、組技に関しては天性のセンスがある。一度始めたことはギリギリまでやれることをやって結果を出す主義。 ドラエとの対戦を望むが断られ、代わりに「シャイニング・ロード記念大会」で亜弥と対戦した。こちらも善戦したが敗退。組技だけにこだわることをやめ、衛府流空手に入門する。 イワン・ポコロフスキ、エカテリーナ・ポコロフスカヤ アーニャたちの両親。子供たちの行動はしっかりと見ており、内緒にしていた「ターニャ発見の事実」にも気付いている。 父であるイワンは66歳。171センチメートル。ロシアの大企業スヴェト・ダローガ社社長で元オリンピック柔道ソ連代表。若い頃は稽古に打ち込むあまり道着のまま寝てしまうほどで、今ではパジャマ代わりにしている。少年時代にロシア(当時はソビエト)を放浪中の橘明道と出会っており、約1年ほど指導を受けたことがある。自身が収蔵していた日本刀をミツルに贈った。 母であるエカテリーナ(愛称はカーチャ)は44歳。165センチメートル。子供たちにもナイショで来日し、御名本老を訪ねる際にドラエに遭遇している。御名本邸において改めて対面を果たす。娘が攫われてしまったのは産後に体調を崩していた自分が弱気になっていたからだと思うなど少々内罰的傾向がある部分はドラエと似ている。イワンと結婚する前はポコロフスキ家のメイドでイワンの前妻・オクサーナからは娘の様に可愛がられ、オクサーナが病で亡くなる時にも後添いとして支えてやってくれと頼まれるほど信頼されていた。結婚の前後からイワンの秘書を務め、役員の一人となっている。
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