ガープの部隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:03 UTC 版)
「海軍 (ONE PIECE)」の記事における「ガープの部隊」の解説
モンキー・D・ガープ 声 - 中博史 / 演 - ヴィンセント・リーガン 海軍本部中将。ルフィの祖父で、革命家ドラゴンの父。異名は「ゲンコツのガープ」。 「東の海」ゴア王国出身。76歳→78歳。誕生日は5月2日。身長287cm。おうし座。血液型F型。好物はせんべい、カレー。 かつて海賊王ロジャーと何度も激闘を繰り広げた、「海軍の英雄」と呼ばれる伝説の海兵。ルフィと同じく陽気かつ気まぐれ、自由奔放な性格。部下がするような雑務を一緒にやり、敵対者であろうと分け隔てなく接するなど人を選ばない人間性も共通している。そのため部下からは非常に慕われており、ガープの世話になったクザンからも敬意を払われている。荒々しい部分があるが指導力は高く、凡庸だったコビーとヘルメッポを短期間で海軍将校にまで育て上げ、過去にはルフィを強い海兵にするため過激なスパルタ教育で鍛え、現在の戦闘能力の持ち主に至る基盤を作った。ルフィが海賊になったことには不満だが、活躍に関しては「さすがわしの孫じゃ」と笑いながら喜んでいる。一方、ルフィは修行で何度も死にそうになったことからあまりいい印象を抱いていない。ドラゴンの革命家としての活動をどう思っているかは不明だが、縁は切れておらず何らかの手段で接触している模様。天竜人を「ゴミクズ」と呼ぶほど嫌っており、これが大将の地位を拒んでいる理由の一つである。軍艦の船首は骨をくわえた犬を象っている。笑い声は「ぶわっはっはっは」。 老齢ながら筋骨隆々の肉体を保っており、素手で砲弾を大砲より速く投げたり、軍艦よりも巨大な鉄球を投げつけたりと、凄まじい腕力を誇る(それでも本人曰く力は衰えているらしい)。「武装色の覇気」使い。その実力から幾度も大将への昇格を勧められていたが「自由にやるにはこれ以上の地位は必要ない」との考えから昇格を拒み続けたため、少なくとも38年前の「ゴッドバレー事件」時から階級は変わっていない。 長年同期のセンゴクらと共に海軍を牽引し、幾多の大物海賊たちと渡り合い、海賊からは「悪魔」として恐れられた。特にロジャーとは長年の宿敵関係で、誰よりもロジャーを仕留めることに執念を燃やしていた。38年前、ゴッドバレー事件でロジャーと共闘し、当時世界最強と呼ばれた「ロックス海賊団」を壊滅させ、世間からは「海軍の英雄」と呼ばれるようになった。30年前には八方水軍棟梁であったチンジャオと決闘し、彼の錐の頭を凹ませた。24年前には、単身マリンフォードに攻め込んできたシキを、センゴクとの共闘で捕縛しインペルダウンに投獄した。 かつて処刑寸前のロジャーから、生まれてくる子供(エース)を託され、出産にも立ち会う。そして、生まれたばかりのエースをダダンの元に預け、後にルフィも7歳の頃に彼女に預け、エースと共に修行させた。二人に対しては、それぞれの血筋により将来を案じ、海兵にするつもりだった。 初登場は表紙連載『コビメッポ奮闘日記』。モーガンの逃走事件で出会ったコビーとヘルメッポを見込み、自分の部下に引き抜き海軍本部で鍛えた。エニエス・ロビー崩壊後、ウォーターセブンで海賊となったルフィと再会し、ルフィに父親が革命家ドラゴンであることを告げる。ルフィを見逃すため一時は帰還するが、センゴクに怒鳴られウォーターセブンに引き返し、ルフィたちを本気で沈めにかかったが取り逃がした。 エースの公開処刑発表後、インペルダウンに赴きエースと面会。マリンフォード頂上戦争では海兵としての職務と家族を救いたいという葛藤に悩み涙を流す。白ひげ海賊団がオリス広場まで攻め込むと、迎撃のため処刑台前に陣取り、処刑台に向かう変身したマルコを拳で殴り飛ばす。処刑台直前でルフィの前にも立ち塞がるが、二人への情の前に一瞬ためらってしまい、ルフィの一撃を食らって退けられる。解放されたエースが赤犬によって致命傷を受けた際には激昂し、赤犬への強い殺意を露にするが、センゴクに押さえつけられた。その後センゴクと共に黒ひげ海賊団と交戦した。 終戦後、フーシャ村を訪れる。ダダンから結果的にエースを見殺しにしてしまったことを糾弾され殴り飛ばされたが、けじめとして一切反撃しなかった。その後職を下りるが、センゴクと同じく、若い海兵の育成のため肩書きはそのままに軍に残っている。世界会議編では、マリージョアに向かうリュウグウ王国一行の護衛を担当し、「赤い港」に送り届ける。世界会議閉幕後、一行をリュウグウ王国に送り届け、アラバスタ王国で起こった事件を知らせた。 技一覧 拳・骨・隕石(ゲン・コツ・メテオ) 砲弾を投げつける。本物の大砲よりもはるかに速く飛ばせる。拳・骨・流星群(ゲン・コツ・りゅうせいぐん) 「拳・骨・隕石」の連続版。砲弾1000発を対象物に向け両手でひたすら投げつける。 ボガード 声 - 黒田崇矢(68・69話)→竹本英史(314話 - ) ガープの副官の海軍本部将校(階級不明)。 天然なガープをサポートし、非常事態の場合には、冷静な判断で部下に指令を出す。複数の拳銃を一瞬でバラバラに切断する程の腕を持つ剣士である。 コビー 声 - 土井美加 / 演 - モーガン・デイヴィス アルビダ海賊団航海士兼雑用→海軍第153支部雑用→海軍本部雑用→海軍本部曹長→海軍本部大佐兼機密特殊部隊「SWORD」隊員。ガープの部下。 「東の海」出身。16歳→18歳。誕生日は5月13日(コ→5、ビー→B→13)。身長167cm。おうし座。血液型F型。好きな食べ物はリカが作ったおにぎり、じゃがバター。嫌いな食べ物はブラックコーヒー。趣味は海釣り。イメージ動物はイルカ。 ルフィが海に出て出会った最初の人物。初登場時は弱気で臆病な性格だったが、ルフィの夢のためには死をも恐れない姿勢に感化され、次第に逞しくなり、ここ一番での行動力や度胸を発揮するようになった。ルフィとは敵対する立場だが、海兵になってからも羨望の眼差しで見ることは変わっていない。一人称は「ぼく」。登場初期はかなり貧弱な体格だったが、海軍入隊後は背は大きく伸び、別人のように逞しくなっている。トレードマークである大きな眼鏡は額にかけるようになり、バンダナを巻いている。また額には大きな傷ができている。新世界編ではさらに背が伸び、ルフィと同じぐらいの背丈になっている。 海軍入隊後はガープの訓練により身体能力が格段に上がり、ウォーターセブン編では六式「剃」を使えるまでの成長ぶりを見せた。頂上戦争編で「見聞色の覇気」が覚醒。新世界編では六式をマスターし、見聞色の覇気が異常に発達している。 幼い頃から海軍に入隊することを夢見ていた。しかし釣りに出かけた際、誤ってアルビダ海賊団の船に乗り込んでしまい、海の知識が人一倍あったため雑用係として2年間こき使われていた。アルビダが拠点にしていた島に流れ着いたルフィと出会い、ルフィがアルビダを倒したことで解放される。それからルフィと友達になり、海軍に捕らえられたゾロに興味を持ったルフィをシェルズタウンに案内する。ルフィが海軍基地に乗り込むとゾロの救出に協力。モーガン失脚後、念願の海軍入隊を果たし、ルフィと別れる。以降海軍将校を目指し、第153支部で雑用として働くことになる。 その後が描かれた表紙連載『コビメッポ奮闘日記』では、ヘルメッポと2人あわせて「コビメッポ」とコンビで呼ばれ、お互いに好敵手にして唯一無二の親友となった。その後、モーガンの逃走事件を経て、ヘルメッポと共にガープ中将に引き取られ、海軍本部で特訓に励む。その後、曹長にまで昇格し、ウォーターセブンでルフィ・ゾロと再会する。別れ際ルフィと新世界で再会する約束を交わし、もっと強くなりいつかルフィを捕まえ海軍大将になってみせると宣言した。 マリンフォード頂上戦争では次々と倒れていく海兵の姿に怯え、一時は敵前逃亡を図ろうとした。何とか勇気を振り絞りルフィに挑むが、一撃でやられ気絶する。その後、極限状態の中で「見聞色の覇気」が目覚める。敵味方の声が次々と消えていく中、白ひげが戦死してもなお海軍が必要のない犠牲を増やし続けることに耐えられなくなり、追撃を続ける赤犬の前に立ち塞がる。怒った赤犬に粛清されそうになったが、間一髪シャンクスに救われる。結果的に、このコビーの行動によってルフィは戦場から離脱できた。 新世界編では大佐の地位にある。世間からは「ロッキーポート事件」で市民を守った英雄として名が知られている。また、機密特殊部隊「SWORD」にも所属している。世界会議編では、マリージョアに向かうドレスローザとプロデンス王国の一行を狙う海賊を討ち取り、そのまま護衛を担当する。そこでルフィの活躍が書かれた新聞を発見し、夢中で読む姿に興味を持ったレベッカたちからルフィの話に誘われる。世界会議閉幕後は七武海制度撤廃により、ハンコック捕縛のため女ヶ島に向かう。その途中ドレークと連絡を取り、カイドウとビッグ・マムが同盟を結ぶことやワノ国にCP-0がいる情報を得る。 アニメSP『ハンドアイランドの冒険』では原作に先駆け新世界編の姿で登場。ハンドアイランド基地の司令官ビリッジの査察のため、ヘルメッポと共に派遣される。調査を進めるうちにビリッジの不正を確信し、島の蝋人形職人ジエゴの協力でビリッジの不正を暴き、更迭処分を下した。身体能力はさらに向上しており、拳で巨大な瓦礫を粉砕したりビリッジの小型戦闘機を手刀でバラバラにするほどの進歩を遂げている。 ヘルメッポ 声 - 永野広一 / 演 - エイダン・スコット 海軍第153支部雑用→海軍本部雑用→海軍本部軍曹→海軍本部少佐。ガープの部下。元第153支部大佐モーガンの息子。 「東の海」シェルズタウン出身。20歳→22歳。誕生日は7月16日(「七光」り「息」子)。身長179cm。かに座。血液型S型。好物は豪華なステーキ、キャビア。 初登場時は親の七光りで、支配下の町民に威張り散らし、ゾロを騙した上で死刑執行しようとした冷酷な悪党だった。当初の髪型はキノコカットだったが、改心後はコビー同様に頭身が変わって髪も伸び、細いサングラスをかけるようになっている。また精神的にも成長し、ルフィたちと再会したときは自分が七光りのバカ息子だったと認めている。ウォーターセブン編以降は二振りのククリ刀の使い手となっている。笑い声は「ひぇっひぇっひぇっ」。 父モーガンの任地である「東の海」のシェルズタウンで、親の権力を利用して住民を怯えさせていた。自身が放し飼いにしていた狼を斬りつけたゾロを捕らえて磔にし、一ヶ月そのまま耐え抜いたら釈放すると約束したが、最初から守る気はなく、数日後にゾロを公開処刑しようとしていた。それを知ったルフィによってゾロを解放されモーガン共々倒された。 モーガンの失脚後、コビーと共に雑用係となる。表紙連載『コビメッポ奮闘日記』では護送船から脱走したモーガンの人質になるが、父親を超える決心を本人に言い放ち、自力で逃亡した。以後、コビーと共にガープの下で特訓することとなる。軍曹としてウォーターセブン編で再登場。頂上戦争にもコビーと共に参戦し、赤犬に逆らったコビーが殺されそうになった時は大泣きした。 新世界編では少佐の地位にある。世界会議編では、ルルシア王国のコマネ王女を誘拐した海賊をコビーと共に討ち取った。
※この「ガープの部隊」の解説は、「海軍 (ONE PIECE)」の解説の一部です。
「ガープの部隊」を含む「海軍 (ONE PIECE)」の記事については、「海軍 (ONE PIECE)」の概要を参照ください。
- ガープの部隊のページへのリンク